鮭太朗のつぶやき

鮭太朗のつぶやき

2005.01.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
仕事のことを書くときは、やっぱり愚痴が多くなっちゃう。

こんばんわ。まだまだ人間ができていない鮭です。

悪い人じゃないんだけど・・・ いや、むしろ、人間的にはいい人だから困る。一生懸命働いてくれてることに、もちろん文句なんて一つもない。ただ、ただ、ただなぁ・・・
毎日のように、商品にならないものを、給料を払って刷られたひにゃあたまらない。

鮭の会社の仕事は、正直、かなりの技術が要求される。いわゆる熟練工向きの仕事が多いからだ。今までは要求に応えられる仕事をしてこれたから、クライアントも離れずに来た。所が、最近それが危うくなってきている。非常事態だ。春に社長業を引き継ぐ鮭にとっては、とてつもなく大きな問題なのだ。

勤続40年を越える大黒柱の工場長には、納期がかかってもいいから工場長に刷ってもらって と、名指しで仕事が来る。彼の技術は確かなものだ。それだけだはないプラスアルファの、仕事に対する気配りがある。クライアントが支給する材料と指示書の照らし合わせもろくにせず、「支給されたものだから」と、与えられた仕事に何の創意工夫も施さずに、やっつけ作業をする、悪い意味での昔かたぎの職人も多い中、仕事が丁寧で、気配りがきく工場長の存在は、鮭の会社にはなくてはならないものだ。

が、彼もこの1月で65歳。
今月は、40年を越える勤続を労って、リフレッシュ休暇でひと月休んでもらっている。そして来月からは、週4日勤務になる。

印刷職人にとって、視力の低下は、仕事において一番のやっかいごとだ。長年に亘って「難しい仕事は○○さんに持っていけば、まちがいなしにええもんあげてくれる」の評判を支えてくれた工場長の目にも、老化は確実にやってきていて、それが集中力の低下にも微妙に繋がるようで、5年前には考えられなかった単純ミスが時々出るようになってきた。今までなら、作業前に気づいたクライアントの指示の不備を見過ごしてしまうことも。

いずれも長いつきあいのクライアント。だからこそ、逆に愚痴を聞かされる。「今までやったらこんなこと、ちゃんと気付いてくれてたのに」つまりは、クライアントにとって魅力だった部分、仕事の上がり具合にプラスされていたαな部分=付加価値が、なくなってきたと評されたことになる。

「あと3年がええとこやなあ」自らの現役期間を語る工場長。確かに、朝から晩まで立ちっぱなしで、重い紙の上げ下ろしを繰り返す印刷の仕事は、体力的にも限界がある。リタイヤして悠々自適な生活を送るという彼のビジョンに、待ったをかけることは出来ない。何故なら、今まで十二分に会社に貢献してきてくれた人だから。

そんなわけで、工場長の後を引き継げる職人が、鮭の会社には必要なのだが、これが、これがね、これがよぅ どないもならん状態なんよ(T_T)

そこで話が振り出しに戻るのだけれど。
今、つとめてくれている工場長以外の職人さんは2名。いずれも、年齢的には充分熟練者だ。一昨年、安心して仕事を任せられる職人の一人だった人が、病気で退職してから、正直、歯車が狂いだしてしまった。

去年はもうひとり、助言があれば、ほぼそつなく仕事をこなせるまでにウチの仕事に慣れてくれた職人さんが交通事故で退職。3台の機械の2台に、新しい職人を迎えなければならなくなり、急遽募集をかけてきてもらったうちの、一人は何とか、給料を払える仕事をあげてくれるのだが、もう1台の機械に迎える職人が、本当に巡り合わせが悪い。

先にも書いたが、人間的には、気のいいおいちゃん なのだ。ただ、こちらが望む最低限のレベルにも到達できない人ばかりなのだ。

面接時には、自分がいろいろな機械を使いこなしてきた熟練であることをしっかり主張し、職人給を要求する。社長と私は面接の度念を押す。ウチの仕事は難しいですよ。大抵の人は「大丈夫です。1ヶ月もすれば慣れます」とのたまう。

この3日間連続で、けっこうな残業時間を費やして、1銭にもならないペケ仕事ばかりやらかしてくれた職人は、ウチにきて既に3ヶ月がたつ。先月までは、工場長が、自分の仕事の手を止めてまで、ほぼつきっきりで指導していたので、未然に防げていた、欠けた配慮が原因のミスが、工場長がいない今月になって、頻繁にでるようになった。

今までに何千回、下手をすれば何万回と繰り返してきたはずの作業の中で、自負する経験を以ってして対処できない方がおかしいやろ?な レベルの話だ。「こういう紙にこういうものをこういう風に刷ったら、こういう不備が起き易い」
今までに何回繰り返してきてるんだよ と文句も言いたくなる。でもなぁ、それをバシィッと言って次の日からこなくなられるのも困るんだよ(T_T)

今日の午後、社長が見慣れた用紙に書き込みをしていた。
職安に提出する書類だ。工場長が現役でいられる間に、彼の指導の元、将来に希望を託せる人材に、何とか巡りあいたいと思う。ただ、現状からすると贅沢極まりないかもしれないが、技術だけがある人でも困る。何故なら、鮭の会社のモットーは「品質は人質」であるから。

でもなあ、今まで人質重視で大概痛い目みてるんだよなあ。
職人さんが辞めるたびに社長と鮭はため息をつく。そして顔を見合わせてつぶやき、苦笑するのだ。
「私らホンマ、見る目ないよな」

我が社に明るい未来はあるのか?





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Last updated  2005.01.21 00:18:12
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