シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年12月03日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
ブラフマンとアートマンの意味-その1の続き

 実際、人間の生体組織では、絶えず脱塩プロセスが作用し、塩形成プロセスを、その反対に変化させようとする傾向を有するという。そして我々が人間であること、とりわけ動物性を超える人間の思考は、本来、この脱塩プロセスに基づくもので、周辺的人間として(動物形成プロセスに類似の中心的人間ではなく)、塩形成プロセスに逆らうものであるという。

 通常の土を形成する植物蛋白質の力に動物蛋白質性が対抗するように、人間は、塩形成に対して、脱塩を対抗させているという。そこで、植物薬では対処できない病を治療可能とするために、このような塩形成に対抗する脱塩プロセスに存在し、それは主として鉱物界のなかに捜し求められるべき諸力であるという。人間を植物薬のみで治療しようとすると、人間を単なる動物として見ることになってしまうという。人間が、地球の周囲で地球の鉱物化に対抗して行なわれているこの激しい闘いへの参加が期待できるとき、人間がこの激しい闘いに加わり、自我をこの激しい闘いに参加させる可能性へと導かれざるを得ないとき、人間は敬意を表され、宇宙から祝福されるという。

 人間を石英で治療する度毎に、実は石英を分解させる人間の力、この固い鉱物的なものを克服する人間の力に訴えているという。そうすることにより、地上では全く生じていない、地上の外部で生じることに、非常に強力に参加できる状態に自我を移行させるという、そこでは、地上の固体全てを熱空間のなかで粉々にさせるほどの力が働いているという。

 宇宙空間は実際、惑星プロセスのなかで固体となるもの、惑星プロセスのなかで丸く密集するもの全てを、粉砕する、粉々に打ち砕くという特性を持っているという。日常生活では人間は滅多にこのようなことは行わず、これは非常に稀であるという。これは現代科学でいう、プラズマ現象のことであろう。蛍光灯も一種のプラズマで、プラズマは光を発することで、エーテル体の意味もわかるだろう。

 このように通常は宇宙空間だけが行うことを、最も多く行っているのが、数学者たちで、多くの図形考察の下での生活に慣れており、数学的な形式において多く思考することに慣れている人たちであるという。このような数学的思考は、鉱物を粉砕することに基づいているという。一方、数学にある種の反感がある人、むしろ塩プロセスを克服することなく、そこに甘んじる人たち、このような人たちは、内的に、鉱物打ち砕くような専門の機械技師というべき者になることはでき無い。これが数学的な性質の人々と数学的でない性質の人々との違いで、このように地球の鉱物化プロセスに対抗することは、非常に多くの治療プロセス理念の根底をなすという。

 この脱塩プロセスもまた、古代の人類の攻撃-防御本能に端的に含まれていたことで、古代人は、自分の思考が弱くなったと気づいたら、何か鉱物を摂取することに頼り、そして、鉱物を粉砕し、この鉱物を内的に粉砕することで、古代人は再び、地球から遥かに隔てたところにある、地上を超えたものとの調和に至る能力を身につけたという。

 このような事柄が正当であるのを、いわば手で掴めるほどはっきりわかるように、人間の外にある自然を追求することができ、観察によって、その良い検証が得られるという。この検証プロセスの追求には、ある植物、この点において非常に興味深い植物である、ベトゥラ・アルバや、シラカバを観察してみるとよいという。

 シラカバは、自ら2重の仕方で通常の植物形成プロセスに抵抗しているという、シラカバは通常の植物形成プロセスには参画するものではないという。

 つまり、シラカバの樹皮で生じているプロセスを、シラカバの葉、とりわけまだ褐色がかった綿毛の春の若葉のときに生じるプロセスと融合できれば、通常の植物形成プロセスが現われるという。このようにお互い分離した2つの植物形成プロセスを、融合した結果、シラカバの樹皮での作用が、シラカバの葉での作用と共にある場所で、作用するようになれば、普通の葉のような、花をつけた草本植物が不思議にも得られるという。

 端的に、シラカバは、活き活きとした蛋白質形成のなかに現れるプロセスが、普通よりも余計に葉の側にもたらされることによって、この葉のなかに蛋白質形成プロセスがいわば集中され、かわりに樹皮のなかにはカリ塩形成のなかのプロセスが集中されることにより、成立するという。シラカバにはならずに葉のような状態に止まっている他植物においては、この両プロセスは融合していて、根のなかの、カリ塩形成プロセスのなかにあるものが、既に蛋白質形成プロセスに浸透されているという。

 シラカバは、根が土から摂取したものを外の樹皮へと押し出し、普通、他の植物が土から摂取したものに、混合しているものを、葉のなかへと送り込みます、土から摂取したものを、まず樹皮へと突き離した後で根を形成するのです。このことにより、シラカバは、2つの方向に従って、人間の生体組織に様々に作用可能なように調整され得るという。

 シラカバは樹皮を通じて、つまり適度なカリ塩を含む樹皮を通じては、特に人体を脱塩プロセスへと導くべきときに、例えば発疹の場合に、シラカバでは、樹皮の内へと下降し突き進むプロセスが、それとは逆の人間では上へと突き進み、治癒的に作用するように調整され、また、蛋白質を形成する力が集中する葉(特に若葉)を取り上げれば、シラカバから、とりわけ、人体の中心にまで至り中心人間に影響を及ぼすプロセスが得られ、これは痛風やリウマチの場合に、良薬として実証できるものが得られるという。

 そして、このプロセスを更に高めるならば、シラカバ形成における鉱物のなかに入って行って、シラカバの木質部から植物炭を調合すると、人体内の外(界)面、つまり腸やそれに類する器官に対して、内的-外的とでもいうべき作用を、強化する治癒力が得られるという。

 このように人間に作用を及ぼす植物の外的な形姿を洞察する術を学ぶことから、ベトゥラ・アルバを研究すると、実際、このシラカバというものを、人間の健康のために、人体プロセスのイメージのなかで変化させれば、植物形成プロセスを逆転させて、特にその木質部と樹皮に向かう力を、皮膚つまり人間の周辺部へのプロセスに同化させ、シラカバが外に送り出す作用は、人間の内部へと裏返す力となるという。シラカバの樹全体を、このように人間のなかへと、イメージし、このシラカバの樹のイメージのなかで、人間に対して治癒力を持つプロセスを追求できるように、そのイメージを裏返す(プロセスを逆にする)と治療薬が得られるという。

 植物形成プロセス(シラカバの若葉の蛋白質集中形成、シラカバの樹皮のカリ塩形成)
 =人間の疾患治癒(通風、リウマチ治癒への中心人間形成、発疹等治癒への脱塩プロセス形成)

 根形成を非常に受容する植物、つまり根の力を非常に強く発達させて、根形成力がカリ塩やナトリウム塩を沈殿させる程になっている植物を見ると、このような植物の葉のなかに根形成を引き止めるような傾向があれば、諸々の出血、更には諸々の結石形成、腎臓結石形成等の場合に、治癒的作用の傾向を見出すことができるという。出血の場合、内部の出血と腎臓結石形成等の周辺間にある病態に、このような方法で良く用いることのできる植物として、カプセルラ・ブルサ・パストリス、ナズナが挙げられるという。

 例えば通常見られるトモシリソウ、コクレアリア・オフィシナリスのような植物を考えると、この植物の内部には、硫黄的な油が含まれていて、内部にこの硫黄の油を持つことによって、この植物は自らのうちで硫黄を通じ、蛋白質に直接作用するという。硫黄は、鉱物のなかで、蛋白質に対して、形成力を促進するように働くという。本来、蛋白質形成プロセスは、不活発になると、付随している硫黄プロセスにより、加速されるという。

 これらの硫黄の油は、トモシリソウのような植物が、特定の生息地に生えることにより、全く特定の方法で自然に組み込まれ、自らのうちに器官機能的に形成したもので、トモシリソウは、このような生息地に生えることで、蛋白質プロセスが極度に不活発な働きの状態でしか作用しないように運命づけられ、この内部の硫黄の油によって、蛋白質プロセスの不活発性に対する均衡がもたらされるという。

 トモシリソウの蛋白質形成プロセス(特定の生息地による不活発性、内部硫黄油による加速性)

 この硫黄プロセスにより加速された蛋白質プロセスは、植物の元々の本性による蛋白質プロセスの速さとは異なり、勿論、数多くの植物に、トモシリソウの場合と同様な速さの蛋白質形成プロセスを見出すことができるが、そのようなプロセスは、不活発原理と、加速された原理とが相互作用することにより生じたものではなく、トモシリソウの成長では、不活発原理と加速原理が間断なく共に作用していて、このようなトモシリソウの成長が、例えば壊血病のような疾病に良薬とすることができるという。なぜなら、壊血病の場合に生じているプロセスは、いま述べたプロセスに極めてよく類似するからだという。

 このように個人的に修練して、人間の外の自然の出来事と、人間の内の人体に関わる出来事を共に考えることを身につければ、治療学において実際かなりの成果を期待でき、人間の外と内の極めて重要な親和性に到達するという。このことにおいて、他では決して獲得できない人間理解にも到達し、本来人間というものは、人間以外のものと、人間的なものの両側面からのみ完全理解できるもので、両方を一緒に研究する必要があるという。

 人間理解(人間的なもの、人間以外)=治療学(ブラフマン、アートマン)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006年12月03日 20時29分01秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: