シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年12月21日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 この地上では、各々自我を担っている物質的人間が見出され、アストラル界では、アストラル実質の中で、人間と同じような存在と出会うという。ただ、物質ではなくアストラル的な覆いの中で出会うという。つまり精妙な波動のなかの存在。人間はそこで、人間が人と話すように、動物の集合自我の彼らと話すことができるという。これが動物の集合魂の実体だという。

 人間も以前の時代には集合魂を持っていたのだが、次第に今日の独立した個人の自我の存在へと進化してきたという。これらの集合魂は、元々はアストラル界にあり、そこから肉体の中に宿るために下降してきたという。今、アストラル界の中に人間の原初の集合魂を探してみると、人間の由来である四つの種類が見出せるという。

 この四種を、今日の動物の属をなす集合魂と比較すると、四種類のうちの1つはライオン(獅子)と比較でき、もう1つは鷲と比較でき、三つ目は牛と、四つ目は自我が下降する前の太古の人間の姿と比較できるという。

 更に人間のより高次の顕現のための集合魂、いわゆる子羊、救い主の徴(しるし)である神秘の子羊のイメージにより示される集合魂も存在するという。これらは、地球が存在する限り、これからも存在するという。これら五つの集合魂の分類は、全人間に共通する偉大な集合魂(子羊)を取り巻く人間の四つの集合魂(獅子、鷲、牛、太古人)として表され、ヨハネの黙示録の第二の図像として描き出されているという。

 人間の進化を遥か彼方まで遡っていくと、何百万年もの歳月を考慮する必要があり、また別のものが現れてくるという。現在、人間は物質的に地球上にいるが、この地球上を動き回っていた存在が、まだ人間の魂を受容できなかった時代もあったという。その時、人間の魂はアストラル界にあり、そして、更に遡ると、この人間の魂が霊界、すなわちデヴァチャン神界にあった時代に至るという。

 魂は、地球上で自らを浄化した暁には、未来において再び、この高次の段階に上昇するという。霊からアストラル的なものを経て物質的なものへ、そして再び霊へと循環する。これが人間の長い進化の道のりだという。これからのこの進化の道のりは、人間が土星及び他の惑星状態を経てきたこれまでの進化時間と比べると、短期間であり、これまで、人間は物質的な変化のみならず、霊的、アストラル的変化をも遂げてきたという。

 このような物質以外の変化を追求するには、霊的世界にまで視野を上昇する必要があり、つまりより精妙な波動の世界への探求が必要で、そこでは、天球の音楽、この霊的世界で空間に漲り溢れている音が知覚されるようになるという。

 そして、再び人間がこの霊的世界に慣れていき、物質波動よりも精妙な波動を検出できる霊的器官を獲得すると、この天球のハーモニーが人間に向かって響き渡るのを感じることができるという。これを、オカルト(神秘学)では、天使のラッパの響きと呼んでいるという。

 従って、ヨハネの黙示録の第三の図像はラッパであり、霊的世界から啓示がやってくるが、その啓示を理解するには人間が尚一層進歩を遂げたときで、そのときはじめて姿を現すという。そのとき、進化の度合いに応じて、人間に七つの封印を施された書物が開示されるという。この封印が、いまここで考察しているものであるという。そして、これら封印の謎が解かれることになるという。

 この象徴から、中央には書物、下部には人類が置かれ、そして四頭の馬は、上述の時代を経てきた人類進化の諸段階に他ならないという。

 更にもっと高次の進化があり、人間は、更にもっと高次の世界に起源を持ち、そして再びこの高次の世界へと上昇していくという。その時、人間が今日とっているような形態はその世界の中へ消えていくという。今日、外界にあるもの、それは神秘学的に人間を構成している器官の由来の動物等の個々の文字だが、人間はその時、再び全て受け取り、つまり、外界を人体内に再び組み入れるという。そのとき、人間の形態は世界の形態と一致するという。

 人間は、人間から現在の外界(自然)を分離してきたが、今度は、外界を融合し、人間として一体化する。

 つまり、神的存在(人間、外界)である。これは、聖霊(父、子)=δx(1、△x)の変換と同じである。
 神は自らに似せて人間をつくり、楽園に住まわせた。それが神的存在(人間、楽園)であり、人間は下降し、神的存在(人間、外界)となり、人間はどんどん外界を自ら分離することで、つまり、聖霊(父、子)=神的存在(人間、外界)=δx(1、△x)の変換であり、フラクタル構造を産んでいく。

 人間は外界を分離することで、神的存在を下降し、展開してきたが、今度は、逆に外界を融合し、再び、神的存在へと上昇しうるのである。

 ある種の神秘学の通俗的な記述では、「自分自身の内に神を探し求めよ」と教えたり語られたりしているが、神を見出そうとするなら、万有のうちに広がっている神の作品のなか、つまり外界に神を探し求めなければならないという。

 宇宙のいかなるものも単なる物質ではなく、物質は粗雑な波動で、単に見かけ上にすぎないものであり、実際全て物質は霊的なものの現れ、神の活動の知らせであるという。つまり、物質は精妙なる神の波動(声)の受肉化したものであるという。

 そして、人間は来るべき時代の推移において、自らの本性をいわば拡大していき、益々一層人間は世界と一体化し、人間の形態の代わりに宇宙(コスモス)の形態(人間存在を拡大したフラクタル構造)を置くことで、自らを提示することが可能になっていくという。このことは、岩、海、円柱(幾何学的形状)を備えた第四の封印に見出せるという。

 今日、雲として世界を通り過ぎてゆくものが、人間の肉体を形成するための素材を提供するという。今日、太陽霊の下にある諸力が、更に限りなく高められ、霊的な諸力として形成したものが、未来において人間にもたらされるという。この太陽の力こそ、人間が将来獲得するもので、人間の頭部、それは植物の根に相当し、根を地球の中心に向けて沈めている植物とは反対に、人間は頭を太陽に向け、そして、人間は頭を太陽と合体させ、より高次の力を獲得するという。

 このことが、ヨハネの黙示録の象徴図の岩と円柱の上の雲の体にある太陽の顔の中に見てとれるという。その時、人間は自らを創造する存在となるという。そして、完全な創造の象徴として、多彩な虹が人間を取り巻いているという。ヨハネ黙示録の中にも、このような類似の封印を見出せ、雲の中に書物があるという。黙示録では、秘儀参入者は、この書物を飲み下す必要があると語られ、これによって、人間が単に外的に叡智を受容できるだけでなく、今日食物で自らを満たすように、叡智で自らを満たし、自身が叡智を体現するようになる時が告げられているという。

 それから、宇宙における大いなる変化が眼前に起こる時に近づくという。人間が太陽の力を引き寄せてしまうと、太陽が再び地球と一体化するという進化段階がはじまるという。人間は、太陽の力により太陽を生み出すという。なので[第五の封印の象徴は]太陽を生む女であるという。その時、人類は非常に道徳的、倫理的になっているので、低次の人間本性の中にある有害な力はすべて克服されているという。

 これは、七つの頭と十本の角を持つ動物によって描かれるという。太陽の女の足下に、地球が用いることができず分離できなかったあらゆる有害な実質を含む月があり、今日、月が魔術的な力により地球上で行っていること全ては、その時に克服されるという。人間が太陽と一体になるとき、人間は月を克服した存在となるという。

 続いて[第六の封印で]、このように高次の霊化にのぼりつめた人間がいかにミカエルの形姿に似ているかが表されているという。ミカエルは、この世の悪いものを龍の象徴(シンボル)の中につなぎとめる象徴だという。 ミカエルは龍退治の象徴であるという。

 人類進化の初めと終わりが同じ変化の状態であることをまとめてきた。いま、この同じ状態が、流動する火の足を持ち口から剣を突き出した男の中に描かれていることがわかる。意味深い象徴学においては、宇宙の全存在が聖杯の象徴において明かされ、この第七の封印について概略的にまとめると以下になるという。

 神秘学者は、この世界の空間が物質的世界にとって、単なる空虚の容器とは全く別ものであることを知っているという。空間は、全存在をいわば物質的に結晶化させ、出現させる源泉で、例えば、水で満たされた完全に透明なガラス製の立方体の器に、この水を貫いて冷却する流れが導かれ、様々な氷が形成されるのをイメージすると、空間の性質を理解できるという。世界創造の1つの表象、つまり空間は、このようなイメージから形成されるという。この空間の内部へと神的な創造の言葉が発せられ、ありとあらゆる事物が結晶化し生み出されたという。

 つまり精妙な波動からなる空間に、ある受肉化(結晶化)させる振動(神の調和の波動)が与えられ、空間のなかに、物質が形成されるような感じである。超弦理論でいえば、弦が精妙な空間で、ディレクレ条件からなる膜、つまりD-ブレインが、神の調和の波動という感じだと思われる。

 神的な創造の言葉が内部に発せられたこの空間を、神秘学者は水のように透明な立方体によって表すという。この空間の内部で様々な存在が発達していき、空間の最も近くにある存在に、立方体は三つの垂直方向、つまり、長さ、高さ、幅の三本の軸を付与する。このことを、立方体の三つの次元で示すことで、最もよく特徴づけることができるという。

 さて、これらの、外の自然界にある三つの次元に反対の次元を加えることを考えてみると、これは例えば、1人の人物がある方向に進み、もう1人が彼に向かってきて両者がぶつかることを意味する。同様に、各空間次元にも、各々反-次元が存在するという。従って、立方体は全部で六本の線を持つことになるという。

 これは超弦理論の6次元の空間に一致している。

 これらの反次元の反対線は同時に人間存在の最高の構成要素の原初的萌芽を表しているという。空間から結晶化された物質体は、最も低次のもので、霊的で、最高のものは、その反対物で、反-次元によって示されるという。

 霊的エネルギーは、現代物理学でいえば負のエネルギーと呼ばれる、宇宙のダークマターを意味するものと考えられる。





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Last updated  2006年12月21日 20時57分47秒
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