シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年12月29日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 真に秘密の修行と呼ばれるものを行うには、地球上の周囲の事象を見たとき、我々の魂の糧に感情を呼び起こすような、周囲の世界のイメージを想起することから始めなければならないという。最初に修行を志す弟子には、外界の自然で生じていることを単に外的な出来事として観るだけでなく、内的な体験として魂全体をもって、いかに地球の生成、固体化が苦痛を感じているかを共感することができるようなイメージ、概念が伝えられるという。

 この苦痛の心象は、実際の霊的な事実を提示し、真の神秘学においては、像は空想的なものではなく、実際の霊的事実から読み取られたものであるという。いかなる哲学も、思弁も、最高度の明敏さも、このような像の謎を解くことはできず、はじめて高次の世界の事実を認識することによってのみ、理解に導かれるという。神秘学においては、あらゆる像は実際の霊的事実を表現しているという。

 このように、神秘学における図像は体験から取ってきたものであるという。例えば、有名な卍の図形をあげると、様々な文献に、この図形に関する色々な機知に富む解釈を見出すが、神秘学にこの図形が取り入れられたのは、アストラル的な感覚器官と呼ぶものの模像に他ならないからだという。ある修行により、人間はアストラル的な感覚器官を養成することができ、この卍のなかの二本の線は、霊視者の霊眼に、炎の車輪か花のように見えたそのアストラル体の中での動きであるという。これらは蓮華とも呼ばれるという。

 この車輪ないし蓮華(例えば、両眼の眉間辺りには二弁のもの、喉頭のあたりには十六弁のものが位置しているという)、アストラル界に発光現象として生じてくるこのようなアストラル的感覚器官を表す記号、図形が卍であるという。

 つまり、卍とは、蓮華(チャクラ)の象徴図なのであるという。だから、お寺は、チャクラを開発する修行機関といえるわけであろう。

 或いは、また別の記号、いわゆる五芒星(ペンタグラム)を考えると、前にも書いたように、五芒星は1つの真実で、これは、人間のエーテル体の中に見出せる流れ、力の流れの作用を描き出している図像であるという。

 人間の場合この種の力の流れが左足から頭部の定位置まで上昇し、そこから右足へ、次いで左手へ、そこから身体を通り、心臓を通って右手へ、そして右手から再び左足に戻るという。その結果、人間の中に、頭、腕、両手、両脚、両足を通る五芒星を描くことができるという。これを単なる幾何学的な図形としてだけでなく、力の作用としてイメージしなければならないという。

人間は、エーテル体の中に五芒星をもっていて、その力の作用は、正確に五芒星の線を辿っているという。各線は様々に捻じ曲がることもあるが、常に五芒星の形を保って、人体に書き込まれているという。五芒星はエーテル的な一つの真実で、それは人体の象徴ではなく、人体の事実(力学)であるという。

 このように、神秘学においては、どの象徴も霊的世界の事実(力学的作用)の像であるという。このような事実が根底にある世界を示唆できてはじめて、その意味が認識されるという。従って、人間の最高度の知性と雖も、神秘学の記号の解釈に至ることはできないという。唯一[霊的世界の]体験から、神秘学の記号と象徴の意味を見出すことができ、この意味を認識することで、人間は「何かを始める」ことができるという。なので、人間が、まず霊視的な能力により見出されものを伝達され、語られ、それらを獲得することは、決して不必要なことではなく。そして、探求された事実により、再び人間はこれらの事実の原因へと回帰させられるという。

 記号や象徴と同様、古い伝説や神話においても事情は同じで、伝説や神話は民衆文学からつくり出されたものではなく、全ての伝説や神話は、人間がまだある程度霊能力をもっていた時代の遺物であるという。ヨーロッパの伝説や神話において語られていることは、人間が以前に見た事実を記憶として保存しているものだという。これらの伝説、メルヘン、神話の中にある全ては、本来霊視的に見られたもので、本来の霊視的経験を見た姿そのままに語っているという。神話とは霊視的経験が見た通りに語られたものであるという。

 そのことは、今日でも猶、神話で語られている出来事全般をアストラル界で追求することができるという。ヴォータン或いはオーディンによる行為は、実際に起きた事で、神秘学的な記号、象徴、封印の背後に、真実を探すことができるという。しかも、思弁による何らかの空想や想像をもって、これらの記号の解釈を企てようとすることが少なければ少ないほど良いという。

 つまり、神秘学の事実感覚へ入っていけば、記号は人間により、考え出され、作り出されたものなどではなく、霊的世界における実際の出来事の模像ないし複製であり、そして、神話において出会う全ての物語は、まだ人間の大部分が霊視力を有していた頃に見たことの再現であるという。

 なので、いまでも高度な霊能者ならば、これらをそっくりそのまま見ること聞くことができるという。





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Last updated  2006年12月29日 12時57分31秒
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