発達障害家族~幸せ満喫happyライフ~

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2012.11.12
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カテゴリ: 小学校入学準備

発達障害児を持つ先輩ママさんとの、小学校勉強会について

続きです。

小学校に入学する準備としての心構えや、実際の対策について

教えてもらい、メモしましたので書いてみます。

<先生への依頼の仕方、普通級でのサバイバルについて>

支援学級に在籍したり、通級する場合は、子供の特性や

特性に対応する方法を書き記したサポートブックには意味がある。

でも普通級の場合は・・・

「サポートブックの内容が正しく理解できる」先生がいるかどうか、がまず問題に

と、口をそろえての発言でした。

サポートブックには、家庭での対処法(コミック会話、民間療育、STなど)を書き、

学校からトラブルの報告や相談を受けたら、

「家庭でこんな風に子供を支援します」と、具体的に伝えるようにして

先生が、「なるほど、報告・連絡は大事だな」と思ってくれるように

先生に負担がかかるのではない、むしろ親は「有効活用しやすい」

と思ってくれるように動く必要がある。

(先生からの報告に、『要求』で応えると、次回から報告がなくなる恐れアリって

家庭での子供のサポートなくては、普通級で学ぶ意味も薄れる。

先生が積極的に、自発的に報告・連絡してくれる気安さがあれば

家庭でのサポートの効果も絶大になる。

(毎年、先生が代わる度に、成長に合わせた改良版サポートブックを提出するとのこと)

学校で起こる諸問題については、このように教えてもらいました。

わが子が学校で対人トラブルを起こしたり、

授業についていけない、

学校のシステムに慣れない、(右往左往する)

感覚過敏などで不適切な言動を取る、(本人が困り、苦痛)などは

障害特性から生じることが多い。

また、未熟で優しくも、毒もある級友との関係でのトラブルは必須。

でも、相手(級友、先生)を変えようと思っては解決できない。

期待しすぎてもいけない。

まずは、クラスメートにも「未熟という特性」がある、と思って対処しよう。

先生は「障害児教育は素人さん」と思って、対処しよう。

相手が定型とは限らない、どんな子も未熟さがある

(と先輩方ほとんどのご意見)から、

我が子自身のソーシャルスキルを伸ばすことに着目して、全力を注いだ方が建設的。

発達障害、自閉症スペクトラムの我が子達でも、凸凹があっても

支援すれば伸びる

そこに、全力を注いだ方が、逆に周囲から受け入れられやすい。

他人がどうこう、と考えるとかえって受け入れられず、親も子も疲弊する。

そして、頑張りすぎず、時には逃げや避難することも必要。

<担任の先生との関係、親の役割について>

定型教育が基本にある普通級の担任が、即時に対処できることは少ない。

障害児育児である程度慣れてきている親とは、次元が違う現実がある。

対策としては・・・

親が主導を取って、現場(教室)に足を運び状況を観察し、

子供と対策を練り、(子供の成長のため、子供自身とよく対話して、共に考える姿勢が大事)

実際に試してみるために「子供専用対策スキル」を学校へ持ち込む。

「適切な対応をすれば、子供が安定する」実際の場面や言動を先生に見せて、

『このようにお願いします』と最後に依頼する。

そういう姿勢であれば先生も対応しやすい。

子供の特性の理解をお願いします。

子供が不安にならない対処をお願いします。

子供が不適切言動が出た時は、最善の対処をお願いします。

と言葉、手紙、電話で依頼してばかりで

わが子を熟知している親が現場に全く貢献しない状態では、

子供が順調に小学校生活を送れる機会を遅らせたり、逃してしまう。

あと、子供本人にスキルがつかないと、根本的な解決にならない。

もぐら叩きのように、「形を変えて」根が同じ問題が噴出する。

だから、子供がやりやすい独自の工夫を、支援で考える必要がある。

(新1年生や転校初期の時に、失敗、苦労されたことから実感されたこと、

ほとんどの先輩方が言われるのが、『親の支援参加が必須』とのことでした)

経験から学んだこと。

全く障害児教育に関わっていない、30人の生徒を受け持つ担任には

本を読んで勉強してもらっても、

「自分の発達障害の生徒は本の内容とは違う」ととまどわれ、

独特な個性ある子どもの障害特性を観察して、対策を考えて、

支援するだけの余裕はないし、

実際、なかった。

(勉強会に参加したママさん達全員がうなづく。子供がみんな個性的だから。)

仕事の都合や家庭の都合などで、普通級の担任の先生に

ほぼすべての現場での対処、支援をお任せする必要がある時は

やはり子供を知るための観察や、対子供のオリジナルな対応を習得するまでの時間に

半年以上、もしくは1年はかかる、と、気長に

親も、わが子の育児の大変さを振り返って、先生の立場を理解することが必須。

それでも、最低月に1回は、学校へ足を運ぶべき。

(この点、私立だと土曜日に授業があるので、参観や面談も可能。

また、平日でも夜間7時~とかに面談してくれたりするので助かるとのこと)

やっと担任や校長先生が子供の事がわかってきた頃に、公立では

先生が変わる、転勤される、というこはざらなので

先生の努力も、無に帰すことが多いのも、また事実。

それに対するアドバイス。

担任の先生が困ったり、迷走したり、

定型の子供が基準にある指導方法での間違った関わり方をしたり、

が、ダイレクトにマイナスに影響するのは、わが子。

だから、その結果は、先生だけの責任ではなく、親が支援で関わろう。

子供が成長するためには、先生のサポート以上に、子供と親がタッグを組んで

子供にも工夫させるとか、子供がサバイバル能力を身につけるために

毎日、こつこつと話し合ったり、一緒に絵カードを作ったり、自分だけの手帳を作ったり、

学校の困った事例を聞いて、こどもが見て何度も確認できる

「自分の対策マニュアル(絵付き)」を作るなど家庭での子供の学びが、一番大事。

とのことでした。

この、家庭で「親と子供が一緒に、小学校生活の困難のひとつひとつを考えて、

自分でできる対策を練って、試していく」

というスモールステップでの対策法は、事例が沢山聞けて、とてもためになりました。

支援級に在籍するお母様によると、学級内でこれが積極的にされているそうで

普通級の発達障害児を持つお子さんには、支援級の先生がすることを

親が家庭でする必要があるんだ~、と感心されてました。

普通級の子供には、より必要なことだろう、とご意見もされていました。

普通級に親が気軽に足を運べるのは小学校1年生ぐらいまでで、

2年になると、子供もプライドがあり、親がクラスを見に来るのを嫌がるそうです。

ですが、トラブルがあった日や翌日の昼休みなどに

子供にわからないように職員室へ顔を出して

「今日あったこと」を、できるだけ詳しく先生から聞き、その対策を家で考える。

対処方法を、サバイバルスキルを考えて

子供や、学校に還元する、というやり方をずっと続けている、という保護者さんもいました。

これを続けた効果としては、「10歳の壁」は確かにあったけれど

特性がきついのに、思ったよりスムーズに乗り越えられたように思う、とのこと。

そして、日々かわる「クラス内、現場」を確認すること。

想像だけで動いたり、クラス内の現状を見ていないのに耳情報だけで動いてはいけない。

クラスの子達、先生の物事の見方を知る努力をしたり

PTA役員やクラス役員、ボランティア要員にはすすんでなろう、

とすすめられました

また長くなったので、その3に続きます。


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Last updated  2012.11.12 17:56:48
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