2011年11月10日
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カテゴリ: 英語本
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a killing Frost by R.D.Wingfield
ア キリング フロスト(原題)R.D.ウィングフィールド

フロスト警部シリーズ第6作であり最後の本でもあります。
話としては前作「Winter Frost」の続きという感じです。

このシリーズは
毎回、新人がデントン署に配属されてきて、
フロスト警部に振り回されるのがパターンですが、
今回来たのがフロスト警部の上司・スキナーです。

仕事は部下に、手柄は自分に、
という嫌な上司であるスキナーは、
マレット署長と結託してフロスト警部を
デントン署から追い出そうと画策します。

フロスト警部の不正(領収書の偽造(笑))を
探り出して転勤を迫るスキナーとマレット。
さしものフロスト警部も大ピンチ!

事件はいつものごとく、同時発生です。

少女の暴行事件を皮切りに、
スーパーマーケットの脅迫事件、
行方不明少女の発生、と続きます。
警察が捜索を始めると、
なぜか切断された人間の足が次々と出てきます(笑)

慢性人手不足のデントン署、
フロスト警部が一人で不眠不休の捜査をしますが、
たびたびスキナーに足を引っ張られ・・・・

フロスト警部、寝られないのもかわいそうですが、
食事にもろくすっぽありつけないのが哀れです。

死体発見現場のすさまじい描写は
よりいっそうすごさを増しています。
凄惨という言葉がぴったり・・・。

フロスト警部の下品だけど
最高に笑えるジョークも健在です。

最初から中だるみなく一気に進みますが、
400ページあたりからおもしろさがいっそう加速します。
いわゆるページターナーですね。
後半の緊迫感は超一級です。

最後は少々後味が悪いですが、
事件は全て解決しめでたしめでたし。

徹底的に嫌な奴に描かれているスキナーと較べると、
マレット署長って結構良い奴かも・・・
と思えますが、単に御しやすい人物なのかな?
とも思えます。

このシリーズは、もっと読みたかったですね。
まだ日本語訳が出ていないのも残念です。
日本語訳が出れば「このミス」のベストテンに
必ず入るであろう、と思われます。
沢山の人に読んで欲しいですね。
フロスト警部ファン必見の第六作でした。

登場人物のメモ
Sally Marsden : attacked girl
Sadie Rawlings : abducted her baby

Debbie Clark : a missing girl

Audrey Glisson : Debbie's friend

Jan O'Brin : a missing girl

Henry Martin : a store manager, SUPERSAVES

Beazley : SUPERSAVES's owner
Fowler ; Beazley's secretary

Graham Fielding : a rape suspect
Billy King : a suspect
Skinner : Detective Chief Inspector(DCI)

Taffy Morgan : Detective Constable
Mullett : Superintendent
Bill Wells : Sergeant
Kate Holby : WPC
Lambrt : PC
Jordan : PC
Collier : PC





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最終更新日  2013年05月20日 19時32分03秒
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