2012年09月14日
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カテゴリ: 伊坂幸太郎

【送料無料】重力ピエロ [ 伊坂幸太郎 ]

最近のマイブーム、伊坂幸太郎さんの
「重力ピエロ」 読みました。

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。
家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて
兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、
火事を予見するような謎のグラフィックアートの出現。
そしてそのグラフィックアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは・・・。

(新潮文庫カバー裏より転載)

伊坂幸太郎節全開の小説です。もちろん舞台は仙台。

短い章で区切られて、テンポ良く話が進みますが、
ほとんど最後の方まで、何の話だかよく分かりません。
遺伝子のウンチクばかり聞かされている感じです。
(遺伝子のウンチクはおもしろいですけどね。)

そして最後の方になって、それまでの話が一気に収束します。
この辺は全く以てうまいものです。
ああ、そうなのか、そういうことだったのか、
と思いながら最後まで読んで、又最初から見てしまいました。

もともと辛い話が根底にあるので、さっぱりすっきりという
話ではないですが、最後は妙に明るいです。

とにもかくにも家族の物語です。

出てくる人物が全員言葉が少なく、独特のテンポで会話が進みます。
特に面白いのが探偵の黒澤。探偵は副業だという。では本業は?

伊坂さんお得意の、現在と過去を行ったり来たりする構成ですが、
読みやすい文章なので、混乱することもなくサクサク読めました。

それにしても引用の嵐です。文学、映画、偉人の言葉、
ありとあらゆる引用が出てきます。
弟の春はガンジー信奉者。ガンジーの言葉も沢山出てきます。
兄弟が好きなジャン・リュック・ゴダール。
散々引用されます。悲しいことにゴダールの映画を一つも見ていない
私はさっぱり分かりません。

ネアンデルタール人とクロマニョン人の話も頻繁に出てきて
こちらの混乱をよりいっそう深めます。

リアルなのに、現実離れをした不思議な話でした。

映画もあるので見てみたいですね。

[Blu-ray] 重力ピエロ Blu-ray スペシャル・エディション





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最終更新日  2012年09月14日 23時00分49秒
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