2013年04月18日
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カテゴリ: 英語本
解錠師
(原題:The Lock Artist by Steve Hamilton)


【送料無料】LOCK ARTIST,THE(B) [ STEVE HAMILTON ]

八歳の時にある出来事から言葉を失ってしまったマイク。
だが彼には才能があった。絵を描くこと、そしてどんな錠も開くことが出来る才能だ。
孤独な彼は錠前を友に成長する。やがて高校生となったある日、
ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり、芸術的腕前を持つ解錠師に…


非情な犯罪の世界に生きる少年の光と影を描き、
MWA賞最優秀長篇賞、CWA賞スティール・ダガー賞など
世界のミステリ賞を獲得した話題作。このミステリーがすごい!2013年版海外編。
2012年週刊文春ミステリーベスト10海外部門第1位。


二十代後半のマイクの告白から始まります。
どうやら刑務所に入っている様子。どうして刑務所に入ることになったのか、
そもそも、どうして口がきけなくなってしまったのか?

1999年と2000年の二つの年を交互に描いてあります。
そして次第にマイクの過去が明らかに・・・。

ミステリーですが、これをミステリーと言うのかどうか・・・。
犯罪小説ではありますけどね。
どちらかというと青春小説といったほうがいいのでは。

犯罪に巻き込まれていく青年(少年)。この過程はかなり切ないです。
マイクは運命に逆らわず、流されるままの人生です。
鍵を握るのは突然物語に出て来るアメリアと言う女性。
アメリアとの交流は手紙でなく○○○なのです。
この辺は面白いというか、素敵というか、変わっているというか。

鍵を開けるだけのプロフェッショナルという、
ドロボウとしては脇役を主役にした発想は感心しました。
職人ですから、呼ばれれば何処にでも行きます。
ちょっとしたロードムービー的な話でもあります。

最後はかなり希望が持てる終わり方です。
暗い犯罪小説ですが、このラストのおかげでかなり
さわやかな印象になりました。

週刊文春ミステリー第一位かどうかはちょっと疑問ですが、
青春犯罪成長物語としては読み応え充分でした。

英語の話。
ちょっと言い回しが難しく、わからない所もしばしば。
これは私の語彙力不足によるものだと思われます。
おそらく口語に近い文章で書かれているのでしょう。
アメリカの口語は、勉強不足でよく分りません・・・。
書き方も、ぼかして書く場面が多く、ちょっと難しかったです。
キンドルで読んだので、知らない単語がすぐに引けてよかったです。


 解錠師 / 原タイトル:THE LOCK ARTIST (ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 234-4) (文庫) / スティーヴ・ハミルトン/著 越前敏弥/訳





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最終更新日  2013年04月18日 22時10分19秒
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