2024年10月10日
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カテゴリ: 小説すばる2024年
小説すばる

夏鶯  第六回 赤神諒

岡山藩の実在の人物・滝善三郎をモデルにした小説。

事態が好転するかと思われたが、
島山にしてやられて、
元の木阿弥に戻ってしまった戸木家。

もちろん善四郎も変わらず「兀僧庵」での蟄居生活である。

しかし、兀僧塾には毎日大勢の人が出入りしていた。

あまりにも多いので、信乃が秘書のようになって
客を捌いている。

武術、学術を教わりに来る者、
困り事の相談でてんやわんや。

たとえ実の兄・源五郎ですら、すぐには会えない。

新藩主の茂斉は徳川慶喜の弟だけに、
佐幕であり、攘夷を謳っていた。

しかし、時代は変化してきて、
攘夷は劣勢になりつつあった。

長州と幕府の間が険悪になり、
幕府から長州征伐の任が下されるが、
茂斉は兵だけ出して、戦わない。

岡山藩は政策が定まらず、
宙に浮き出していた。

そんな中、藩主の茂斉を戸木家の領地でもてなすように
島山が画策してくる・・・。

空前絶後の才能を持ち、
大局も見えている善四郎がくすぶっているのは
本当に腹が立ちますね。

政治に負けた、とはいえ、
このような人物が藩の政治に関われなかったのは、
岡山藩にとって致命的な損失に感じます。

それにしても、次から次に持ち込まれる
難問を一瞬で解決してしまう善四郎が
本当にカッコイイです。
ホント惚れ惚れしてしまいます。

一種の安楽椅子探偵ですね。

今回の出来事で、少し話が良くなることを
祈ってます。

次回も滅茶苦茶楽しみですね。











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最終更新日  2024年10月10日 21時51分22秒


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