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( 【Kei5】へもどる )
―ニューヨーク工科大学院(NYIT)に着いた佐々木であったが、
暮らすことになる寮は、車で30分かかる、別のキャンパスにあった。
途方に暮れながらも徒歩でキャンパスを目指す彼を、
ジープに乗ったNYITの学部生、ケントが拾ってくれた―
ようやく「アイスリップ・キャンパス」についた。
メインキャンパスより広大だった。
正門をくぐると、ゴルフ場が延々と続く。
ゴルフ場を過ぎると、古めかしい建物が見えてくる。
それが校舎や寮だった。
ケントに「キミが入るのはどの寮だい?」と尋ねられ、
そこで初めて、寮も一つだけではないことが分かった。
とりあえず、留学生が多いという
「インターナショナル・グラデュエイト・スチューデントビル」という寮に行ってみた。
寮に入り、寮長室に案内されると、
そこには若いアフリカ系のアメリカ人がいた。
名札には「TAYEE」という、見慣れないスペルの名前が書いてある。
「俺は『タイイー』。『テイイー』でもいいぞ、よろしく。」
「あ~、『カイ・サセイキー』、フロム ジャパン ね」
どうも佐々木の名前を言っているらしい。
部屋番号を教えてくれると同時に、カギを渡してくれる。
「え、もう入れるの?!」と佐々木は思う。
確か、受付では3日は入れないと言っていたはずだ。
しかし『タイイー』は
「ホワイ・ノット(もちろん!)」と一言。
とにかく、寝る場所は確保できた。
佐々木の部屋は2階に用意されていた。
ドアには佐々木の名前のほかに
「デイビッド・タン」という名前もある。
ルームメイトらしい。
部屋に入ると、デイビッドは明日到着するようだ。
机とベッド、クローゼットが、
それぞれ2組ずつあって、
先に到着した者が好きな方を選んでよいようだ。
次は、生活に必要なものを買い揃えなければならない。
ベッドは、病院のベッドのようだ。
パイプでできた枠組みに固そうなマットが置いてあるだけ。
これではさすがに寝ることすらできない。
とりあえず、腰を落ち着けた佐々木は、
町に買い物に出てみることにした。
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