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( 【第23章】へもどる )
2003年7月。
鎌田
は7年近く暮らした「ひばりヶ丘」を離れ、
武蔵藤沢に引っ越した。
引越しには、 佐々木
、 小田切
、 三輪
がかけつけた。
数ヶ月にわたる相談を経て、
鎌田は佐々木と小田切の下に 「返る」
ことにした。
(Zapping⇒⇒⇒
【Kama Final 時間は動き出す】へジャンプ
)
愛夢舎の経営状態は、佐々木から逐一聞いていた。
自分が行くことで、佐々木、小田切にはもちろん、
新人の三輪君にも負担をかけることになるのは分かっている。
それでも、佐々木は何年経っても
「ウチにおいでよ」
と鎌田に言い続けた。
小田切と三輪も、鎌田が来ることになったことを知ったとき、普通に歓迎した。
それが、鎌田を呼び戻す結果となった。
こうして、 愛夢舎は専任4人体勢となった。
一教場の学習塾に専任が4名。
企業人として、多くの学習塾の経営事情を見てきた鎌田にとって、
それがどれだけ異常な状態であるか、
計算するまでもなく分かった。
愛夢舎を続けていくには、愛夢舎が発展するしかない。
生徒が集まって、校舎を増やし、
先生も増え、みんなが幸せになる。
そのために来てくれ。
佐々木が鎌田に与えた問題は、とても難しいものだった。
このときから、
鎌田は頻繁に 「時計が動きはじめた」
という表現を使う。
例えば鎌田にしてみれば、やり残したその続きが始まった。
以前の塾にいた頃、実は鎌田は、
自らが面倒を見続けた生徒を
卒業まで送り出したことがなかった。
新人として「ひばりヶ丘教室」に配属となり、
およそ一年、受験生をはじめとする生徒を指導し続けたが、
受験直前、清瀬教室に異動となった。
次の年、清瀬の生徒の面倒を見てきたが、
やはり受験直前で校舎が閉鎖となった。
小田切とともに新所沢で生徒指導にあたったときも、
夏を過ぎたと同時に、社を離れる結果となった。
他の会社で活躍を続けても、彼の中の時計は当時のままであった。
愛夢舎に来ることで、
その 「止まった時計の針」が再び動きはじめた。
不思議なもので、動きはじめた「時計」は、愛夢舎全体を巻き込んだようである。
佐々木と鎌田と、ふらりと立ち寄った店で、
大分昔、以前の塾で
佐々木がお世話になった先輩との縁が戻る・・・。
あるとき塾を訪れた方が
「姉があの塾で大変お世話になったんです・・・」
と、
実は昔の「よき時代の塾」の理解者であって、
佐々木らが「あの塾」の残党だということも知らず、
偶然のように、愛夢舎にその弟が入塾してくる。
時は前後するが、近隣の中学校の体育祭に出かけると、 小田切、佐々木が新所沢で指導していた生徒が、
教師として活躍している・・・。
ウソのような話であるが、
佐々木、小田切、鎌田が、
以前同じ塾で勤務していた頃の 「時間軸」
に戻ったかのように、
環境が酷似してゆく。
一点違うのは、当時のようにベクトルが破滅の方向を向いているのでなく、
発展のベクトル
であったこと。
そこから1年程度の期間で、生徒は倍増することになった。
佐々木 はよく言う。
「世の中に『偶然』なんていうことはない。
必ず『なるべくしてなる』ものだ。」
鎌田が塾に「復活」して数ヶ月後、
愛夢舎は、さらなる 「必然の再会」
を果たすことになる。
校舎を飛び越えて、
唯一、鎌田が自分で卒業させたと認識し、佐々木が何年経っても、やはり気になり続けていた
ある生徒との再会・・・。
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