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2024年04月03日
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カテゴリ: 雑感


小説を読む楽しみの中には物語を追うだけではなく、そこに描かれている時代や社会を知る興味もある。「白い巨塔」第四巻を読み終わったが、昭和40年という記憶にある時代であっても、今とはずいぶん違うことにあらためて驚く。まず、物語の主要登場人物の佐枝子は大学を出た後、特に勤めをしていない。家には女中もいるので家事手伝いというわけでもない。その彼女は元看護婦からは「なに不自由ない身の上」と言われる。佐枝子は主人公財前の恩師である東教授の娘で特に資産家の娘と言うわけでもないのだが、それでもこの時代、若い女性が勤めを持たないでいてもさほど奇異ではなかった。もしかして、それ以降でも、社会の一部では、ずっと後まで、未婚女性が無職のまま親と同居するという生活形態があり、それが中高年女性のひきこもりという問題につながっているのかもしれないのだが…。
次にこれは物語だからかもしれないが、社会にははっきりとした階層があり、医師と看護婦はあきらかに別の階層として描かれている。この感覚がわからないと昔の昼メロで医師と看護婦の恋愛に病院長の娘が絡むという展開は理解できないだろう。医師と看護婦は「身分違い」という恋愛の障壁があったわけである。今では、医師の娘や息子が看護師になっても、さほど奇異とも思わないので、これは理解できない感覚である。
また、この物語には、いわゆる看護婦、女中、水商売以外で仕事をする女性はでてこない。医師夫人は専業主婦であり、夫人同士の会合があるが、そこでの序列は夫の地位である。よくいわれるように女性の地位が低いというよりも、女性の地位は夫によったわけである。
それ以外でも、レントゲン写真で名人芸のように病巣を診断するなどMRIやCTのある現代では隔世の感があるし、癌の場合に病名を患者に知らせないというのも今とは違う。しかし昭和40年代といわなくとも、昭和の終わりくらいまでは癌の場合、本人に知らせないことが普通であった。





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最終更新日  2024年04月03日 21時48分14秒
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