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2026年04月02日
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カテゴリ: 読んだ本


「宇治拾遺物語」(下)を読んだ。
鎌倉時代初期と推定される作者不詳の説話集である。一番最新と思われる話は後鳥羽上皇の時代に離宮にムササビが光ものとなって飛んできた話になっているので、作者もおそらくそれに近い時代の人だったように思う。内容は多彩で、壬申の乱や応天門の変のような歴史的大事件の物語もあれば、古代中国や印度の説話、舌切り雀や瘤取爺さんなど今に伝わるお伽話の原型のような話もある。その一方、下級の役人が大切にしていた魚の干物をごみとすり替えられて大恥を書いたといった卑近な噂話のようなものもあるので、作者は自分が面白いと思った話を分野にとらわれずに書き残したのだろう。宇治拾遺というが、拾遺のもととなった本は散逸しているくらいなので、元の本が失われても、ここに記録されていることにより、今日に残ったものも多いのかもしれない。
吉備の真備と思われる人物(ひきのまき人)が、夢解きの女のところに行き、夢解きの用が終わった後に雑談などをしていると、国司の御曹司がお供を連れてやってくる。ひきのまき人が隣室で耳をそばだてていると、御曹司は大変な吉夢をみたようであった。ひきのまき人は夢解きの女を説得して御曹司の夢を買い取り、そのため、才覚を認められ、唐への留学も果たし、田舎者にもかかわらず大変な出世をしたという。異常な出世をした人物について、実はこうこうだったというのはよく語られることだったのだろう。
高僧や信仰の利益の物語も多いが一方でインチキ坊主の話も多く、作者はシニカルな眼を持っていたように思う。そして最後の物語が孔子が大悪人に論破される話になっているのは象徴的である。孔子は欲望のままに悪事を重ねると最後はろくなことにならないというのに対し、大悪人は尭舜の子孫は今は一片の土地も所有していないし、伯夷、伯斉は餓死し、孔子の高弟の子路は戦死し、顔回は若くして窮死したというではないかと指摘する。そんな話である。





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最終更新日  2026年04月02日 12時20分04秒
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