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ドクターイワタの認知症治療方針春は花が咲き誇るヒヤシンス@実家リキュウバイ@実家フリージア@実家ハクサンシャクナゲ@長久手南クリニックシラン(紫)@長久手南クリニックシラン(白)@長久手南クリニックツツジ(ピンク)&シラン(紫)@長久手南クリニックツツジ(白)@長久手南クリニックシャクナゲ@実家シャリンバイ@長久手南クリニックドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト今なら1週間以内に、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト新患予約サイトで24時間スムーズに予約できます。長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:R1心臓血栓摘出術、愛知医科大学~旭ろうさい病院①アルダクトン25mg②エンレスト200mg③メインテート2.5mg④リピトール10mg⑤リクシアナ30mg⑥アムロジン5mg。R6左腎臓梗塞、愛知医科大学。物忘れ、薬物過敏、生真面目、夜間不眠、食欲低下、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg/ドネペジル5mg中止、エンレスト200mg→ブロプレス8mgへ変更、フェルガード100M粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。9日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶3/6(+1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN24.5,s-Cr0.88,Alb3.8,TCL170,TG173,Zn55以外異状なし。VitB1=27,VitB12=322,葉酸=10.0。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始、アムロジン5mg→2.5mgへ減量した。アルダクトン25mg/メインテート2.5mg/リクシアナ30mg継承した。34日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶4/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.ドネペジル3-5mgによる食欲低下、下痢および不安感が出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる食欲低下、下痢および不安感などの薬物過敏症状が出現したら中止すべきです。レビー小体型認知症に対するドネペジル3-5mg投与により、薬物過敏や薬剤性パーキンソニズムが出現している場合は、患者にとって薬剤に対する副作用が問題であり、直ちに1週間以上中止する必要があります。症状が改善したら、サプリメントや他抗認知症薬を開始する必要があります。3.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。4.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。5.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。8.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。シェアハウスマンションからの紹介である。既往歴:R4/5カテーテル大動脈弁留置術。おがたファミリークリニック①メマンチン20㎎②アイミクス配合錠HD③メインテート2.5㎎④ネキシウム20㎎⑤ムコスタ100mg⑥バイアスピリン錠100㎎⑦チラーヂン錠S錠75μg⑧クレストール5mg⑨ミネプロ錠2.5㎎⑩ジャディアンス10㎎。物忘れ、暴言、易興奮、昼間傾眠、感情失禁、尿便失禁、収集癖、難聴を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:5、特発性基底核石灰化症(IBGC)/前頭側頭葉変性症(FTLD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下に前医からのメマンチン20mg/ネキシウム20mg/クレストール5mg/ミネブロ2.5mg/ジャディアンス10mg中止、アイミクスHD(アバプロ100mg/アムロジン10mg→ブロプレス8mg/アムロジン5mgへ減量、バイアスピリン100mg/メインテート2.5mg/チラーヂン37.5μg継承、メコバラミン/ニコチン酸アミド1gを開始した。。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+3)、近時記憶2/6(-1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.2,BUN23.8,s-Cr0.95,eGFR42.8,TCL180,TG162,Zn62以外異状なし。VitB1=24,VitB12=159,葉酸=4.6。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+5)、近時記憶5/6(+3)と更に中等度改善した。シェアハウスマンションの方針により、前医に診療情報提供して投薬変更を指示した。治療のポイント1.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。4.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:R3アブレーション、愛知医科大学。R4膝人工関節置換術、同大学。R7蓄膿症、愛知医科大学。同大学循環器内科①メインテート5㎎②エンレスト100㎎③ジャディアンス10㎎。クリニックTOSAKI名東①グラクティブ50mg②フェブリク10㎎③パリエット10㎎④ボンビバ錠100㎎。中村クリニック①シングレア10㎎②ビラノア錠20㎎③レルベア吸入。物忘れ、夜間せん妄、生真面目。物忘れ、夜間せん妄、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:0、レビー小体病(LBD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にエンレスト100mg→ブロプレス4mg、パリエット10mg→中止、気管支喘息にグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善して治癒状態、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.97,eGFR41.8,Alb4.0,TG192,Hb11.7,Zn74以外異状なし。VitB1=39,VitB12=231,葉酸=7.0。ビタミンB12欠乏症にパリエット10mg→中止済み、注射および内服希望せず。治療のポイント1.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。2.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。3.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。4.気管支喘息に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。知り合いからの紹介である。既往歴:H22大腸ポリープ、平針記念病院。R7/3左白内障、東郷長谷川眼科。R8/3/5右白内障、安間眼科。和合ヶ丘クリニック①リスミー2mg②レザルタスHD。物忘れ、食欲低下、体重減少(60kg→50kg)、生真面目、易転倒、振戦、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:、ピックスコア:、レビー小体型認知症(DLB)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にレザルタスHD→ブロプレス8mg/カルブロック8mgへ変更、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。食欲低下および体重減少にプロマック75mgおよびメコバラミン0.5mgを開始した。パーキンソニズムにグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+4)、近時記憶3/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,γGTP176,GPT31,ALP126,TCL193,TIBC247,Hb12.5,Zn57以外異状なし。VitB1=22,VitB12=413,葉酸=7.2。ブロプレス8mg/カルブロック8mg→ブロプレス8mg/カルブロック4mgへ減量した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+-)、近時記憶3/6(+-)と不変だった。ブロプレス8mg/カルブロック4mg→ブロプレス8mgヘ減量した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。2.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:H3子宮体癌、中村日赤。R8/4ドネペジル3-5mg、名古屋ニューロサージェリークリニック。愛知クリニック①クレストール5mg②アムロジピン5mg③メホビル配合錠HD④ケトプロフェンテープ40mg。物忘れ、感情失禁、尿便失禁、生真面目、甘い物好き、歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:2、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にクレストール5mg中止、アムロジン5mg→ブロプレス4mgへ変更、メホビル配合錠HD→LDへ変更、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+7)、近時記憶6/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.4,Alb3.8,ALP141,TCL155,Hb11.8,Zn6.5以外異状なし。VitB1=34,VitB12=105,葉酸=3.7。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注/月、メコバラミン1mg開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
May 11, 2026
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第一に認知症誘発薬を中止しろ!ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト今なら1週間以内に、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 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ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:なし。物忘れ、妄想、警察保護、語義失語、生真面目、左小刻み歩行、左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。食欲低下およびるい痩にメコバラミン1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+4)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL171,TG,Hb11.0,Zn55以外異状なし。VitB1=35,VitB12=115,葉酸=4.9。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と更に中等度改善した。治療のポイント1. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:H25ダニ噛症、血小板減少症、高血圧症、愛知医科大学~ファミリークリニック優①アーチスト10mg②テラムロ配合AP(ミカルディス40mg/アムロジピン5mg合剤)。物忘れ、暴言、夜間不眠、食欲低下、語義失語、車逆走、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側前頭葉ラクナ梗塞多数。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:4、脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にアーチスト10mg→2.5mgへ減量、テラムロ配合AP(ミカルディス40mg/アムロジピン5mg合剤)→アムロジン5mgへ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、食欲低下/るい痩のためメコバラミン1mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末を回避した。認知機能低下のため車運転禁止とした。血小板減少症に対してグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:20.5/30(+5.5)、近時記憶5/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN22.3,s-Cr1.23,eGFR34.7,Alb3.5,TCL174,Plt4.7,Zn51以外異状なし。VitB1=35,VitB12=158,葉酸=2.3。ビタミンB12欠乏症に興奮のためシアノコバラミン筋注回避およびメコバラミン1mg維持した。亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:22.5/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:21.5/30(-1)、近時記憶4/6(-1)と軽度悪化した。一般採血:BUN23.8,s-Cr0.91,eGFR48.2,Alb3.3,TCL177,Plt6.2,Zn138以外異状なし。VitB12=1082,葉酸=3.7。亜鉛過剰症にプロマック75mg→37.5mgへ減量した。アムロジン5mg→2.5mgへ減量、ブロプレス2mgを開始した。6か月後、改訂長谷川式:22.5/30(+1)、近時記憶5/6(+1)へ軽度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。知り合いからの紹介である。既往歴:膠原病、シェーグレン症候群、関節リウマチ。物忘れ、勘違い、妄想、一過性迷子を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+6)、近時記憶6/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:sCr0.81,eGFR51.9,Alb3.8,Hb10.7,Zn72以外異状なし。VitB1=28,VitB12=63,葉酸=17.3。ビタミンB12欠乏症に毎月シアノコバラミン筋注およびメコバラミン0.5mgを開始した。70日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+-)、近時記憶5/6(-1)と治癒状態が続いている。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:H27右甲状腺癌摘出術。R5子宮粘膜剥離。現在診療中の病気:サルコイドーシス/花粉症、あきしまクリニック①プレドニゾロン1㎎②シングレア10mg③ザイザル5mg。物忘れ、易興奮、物をなくす、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。食欲低下にメコバラミン0.5mg錠を開始した。サルコイドーシス/花粉症にグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL213,TG213,Zn57以外異状なし。VitB1=34,VitB12=307,葉酸=3.9。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg維持、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、サルコイドーシス/花粉症があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
Mar 22, 2026
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もーやっこの会に参加する前に、愛知たいようの杜の関連施設「レスパイトハウスやさしいところ」(〒480-1131 愛知郡長久手町長湫西浦63-7 TEL 0561-63-0184) というデイサービス兼、緊急避難目的の患者さんとその家族が一緒に泊まることが出来る施設を見学してきました。「レスパイト」は、休息・息抜きなどを意味します。「レスパイトハウスやさしいところ」は、北欧で普及している「レスパイト・ケア」のように、障害をった方を日常的にケアしている家族などの介助者が、心身の充電をし、リフレッシュするために利用するためのものです。施設長の小林健司さんと介護士の大須賀豊博さんに施設を見学させていただきました。木造建築で、各部屋にはいると木の香が漂い、居るだけで健康になりそうな場所でした。この建物は、大久手計画工房(大久手工房)(〒466-0012 愛知県名古屋市昭和区小桜町3-11 TEL 052-741-2907) の一級建築士大井幸次さん設計とのことでした。家具はデザイナーからの特注とのことで「こんな家具自分にほしい」と思うぐらいでした。1階には一般の方も入ることが出来るオーガニックレストランがあり、入所者と地域の人たちの交流も視野に入れています。部屋はすべてオーガニックの材料で出来ており、「体にやさしいことろ」という意味で施設名を付けています。「こんな家に住んでみたい」というのが私の実感でした。まだ、施設に余裕があるようですので、満室になる前に皆さん電話で予約をしてみてください。「遠くに住む娘さんが、実家に帰ったときに親の介護をしながらくつろげる場所」にピッタリです。
Sep 3, 2006
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト春の花盛りクリスマスローズ@長久手実家ヒマラヤユキノシタ@長久手実家ジンチョウゲ@長久手実家ボケ@長久手実家ヒヤシンス@長久手実家症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:小児期虐待。特別学級:漢字読み書き出来ない。家族歴:長女(発達障害)。物忘れ、待てなくなった、漢字読み書き出来ないを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。注意スコア 2/5。多動スコア 3/4。ASスコア 2.5/4。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、学習障害(LD)/注意欠陥多動障害(ADHD)/アスペルガー症候群(AS)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態となり、上記周辺症状はすべて改善した。GFCFダイエットにより体重5kg減量に成功した。甲状腺正常。一般採血:Zn76,Ferritin53以外異常なし。VitB1=34,VitB12=494,葉酸=3.2。亜鉛欠乏症、フェリチン低下症、葉酸欠乏症に対して外来食事指導を行った。知り合いからの紹介である。既往歴:H31/4/9アルツハイマー型認知症、ドネペジル3-5mg、国立長寿医療研究センター。物忘れ、語義失語、まじめな性格、腕組みを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶2/6と軽度高度低下していた。注意スコア0.5/5。多動スコア0.5/4。ASスコア 1.5/4と正常範囲内だった。認知機能低下にドネペジル5mgを継承、フェルガード100M粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+-)、近時記憶4/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。語義失語にMガード4Capを勧めた。甲状腺正常。一般採血:Zn74以外異常なし。VitB1=32,VitB12=373,葉酸=4.5。亜鉛欠乏症、ビタミンB12低下症、葉酸低下症に栄養食事指導を行った。知り合いからの紹介である。既往歴:H30/7/25胃全摘、大学医学部附属病院。H31/8/31化学療法終了。大学医学部消化器外科①グラクティブ②バラグード③ベムリディ。同泌尿器科①ユリーフ。めまい、立ちくらみをを訴えて来院された。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。胃全摘後のビタミンB12欠乏症を疑い、シアノコバラミン1Apを筋注した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn61以外異常なし。VitB1=20,VitB12=224,葉酸=14.1。ビタミンB12欠乏症と診断して、毎月シアノコバラミン1Apを筋注とした。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。ケアマネからの紹介である。既往歴:多発性骨髄腫。総胆管結石。腰椎圧迫骨折。内科①アムロジピン5mg②アロプリノール100mg③ハルナール0.2mg④グラマリール50mg⑤デプロメール50mg⑥カロナール400mg⑦マグミット990mg⑧アモバン10mg⑨デパス1mg。物忘れ、暴言、易興奮、帰宅願望、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、易転倒、感情失禁、食欲低下、病識欠如、徘徊、尿便失禁を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M2錠を勧めた。BP106/53、過降圧にアムロジピン5mg中止、食欲低下にプロマック75mgを開始した。欝状態/腰痛症にデプロメール50mg/デパス1mg/カロナール400mgからサインバルタ20mg/ジェイゾロフト25mgへ変更、昼間傾眠夜間不眠/夜間せん妄にグラマリール150mg/アモバン10mgからロゼレム8mg/ベンザリン2.5mg/クエチアピン12.5mgへ変更した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(-2)、近時記憶6/6(+-)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:sCr1.26,Alb3.4,TCL168,TIBC190,Hb10.9,Zn51以外異常なし。VitB1=8,VitB12=822,葉酸=2.7。低アルブミン血症、低コレステロール血症、低TIBC血症にエンシュア250mLを開始した。ケアマネからの紹介である。既往歴:左大腿骨頸部骨折。リウマチ性筋痛症。内科①アマリール②テネリア③エディロール④プレドニゾロン⑤フォサマック。物忘れ、暴言、食欲低下、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮中等度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、⑥その他 右淡蒼球石灰化、右>左脳室拡大。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:5、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:11/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。リウマチ性筋痛症にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+6)、近時記憶1/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。 一般採血:HbA1c6.3,Alb3.9,Zn65,Ferritin37.8以外異常なし。VitB1=31,VitB12=402,葉酸=14.4。虹@長久手南クリニック皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)の治療皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)は若くして怒りっぽくなり、話せなくなり、片麻痺が出て、歩けなくなり、動けなくなり、寝たきりになり、最終的に嚥下が出来なくなり、胃瘻になってしまう辛い病気です。片側大脳皮質および基底核神経細胞が徐々に脱落するため、それに対応する神経機能が徐々に脱落していきます。 リン酸化タウ蛋白の異常蓄積が、アルツハイマー病(Alzheimer's disease; AD)、ピック病(Pick病)、進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy; PSP)、皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)などにおいて、神経原線維変化(neurofibrillary tangel; NFT)やその他の神経細胞封入体、また、アストロサイトやオリゴデンドロサイトにグリア細胞質内封入体などとして観察されるようになりました。タウパチー(Tauopathy)は、微小管結合蛋白の一つであるタウ蛋白が、リン酸化を受けて不溶性となり細胞内に異常蓄積したことが重要な発症機序と考えられる疾患の総称として用いられています。タウ蛋白を生化学的に解析すると、6つのアイソフォームが存在することがわかり、C末端側に存在する微小管結合領域の繰り返しの数により、3リピートタウと4リピートタウに大別されます。このことから、ウエスタンブロット法を用いることにより、タウオパチーは、3リピートタウが蓄積するもの、4リピートタウが蓄積するもの、両者が蓄積するものに大別されます。主なタウオパチーのうち、3リピートタウが蓄積する疾患はピック病であり、4リピートタウは進行性核上性麻痺(PSP)と大脳皮質変性症(CBD)で蓄積しており、そして、アルツハイマー病では両者が蓄積します。大脳皮質の片側性の局所的な萎縮が特徴であるが、それが顕著ではない症例も多く見られます。進行性核上性麻痺と同様に基底核(淡蒼球、視床下核)や歯状核の変性も伴います。組織学的な特徴としては、進行性核上性麻痺の病理診断の指標の房状アストロサイトに類似するものの、形態的に異なるものとして識別可能なアストロサイト突起内へのリン酸化タウの蓄積があり、アストロサイト斑(astrocytic plaque)と呼称され、本症に特異的であると認識されています。この病変も、前述したように免疫染色あるいはガリアス染色でしか検出することができないので、鑑別には必須です。 皮質基底核変性症 (corticobasal degeneration;CBD)におけるリン酸化タウの蓄積は大脳皮質、基底核などの灰白質内の神経細胞に認められますが、NFTのようなものよりは、免疫染色などで細胞質内に一様に染まって来ます。また、特に大脳皮質の神経細胞ではクロマチンが消失したアクロマティックニューロン(achromatic neuron)が出現し、一部は大きく腫大して風船様神経細胞(ballooned neuron)と言われ、アストロサイト斑、プレタングルと共に本症の病理診断上の指標のひとつです。リン酸化タウ蛋白のため微小管内機能不全となり、神経細胞内およびグリア細胞内の輸送が不能となり蓄積するため神経およびグリア細胞両方の脱落がおこると考えられています。タウ過剰リン酸化阻害剤として炭酸リチウム(リーマス)は軽度~中等度AD を対象とした臨床試験において有意な効果はありませんでしたが、軽度認知障害(MCI)を対象とした長期投与試験において認知機能を顕著に改善したと報告されています。タウ過剰リン酸化阻害剤としてTideglusibは軽度~中等度AD を対象とした臨床試験において有意な効果はありませんでした。タウ凝集阻害剤として有望視されていたLMTX(R)は軽度~中等度AD を対象とした臨床試験において有意な効果はありませんでした。リン酸化タウ蛋白を分解して微小管輸送を回復させれば治療になるのでしょうが、そのような夢のような薬はありません。筆者は皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)に対して①リバスタッチパッチ4.5-9mgまたはレミニール8mg/日、メマリー5-15mg/日、②NewフェルガードLA2-3包/日、③デパケン100-140mg/日、④グルタチオン2000-2800mgおよびシチコリン500-1000mg点滴x1-2回/週などで治療を行っています。このような治療では延命には有効という程度でADL改善までは至っていません。今後は軽度認知障害(MCI)のレベルからリーマスの投与を考慮していこうと考えています。今後も少しずつ治療法を工夫して神経難病といわれる皮質基底核変性症(corticobasal degeneration; CBD)に立ち向かって参ります。カルガモ@香流川
Mar 28, 2020
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8月21日から在宅中心静脈栄養をある患者さんに用意し始めました。まずは、バード X-ポート isp グローションカテーテル(Bard X-Port isp with 8Fr Groshong Catheter)を業者から納入し、8月23日手に入れることが出来ました。8月24日に留置術を手技に慣れている外科ドクターにお願いしました。簡単に手技を説明します。先端がスリット式のカテーテル(カテーテル先端がバルブ構造になり血液の逆流を防止する役目を果たします)を鎖骨下静脈に挿入します。次に、皮下にシリコンが埋め込まれたプラスチック製のポートをの留置して、カテーテルと接続します。これにより、皮膚の上から特殊な針(コアレスニードル)をポートに刺しすことにより、中心静脈栄養を行うことが可能になります。一時点滴とすることが可能で、たとえば、昼間は点滴のルート外して歩き回ることが出来、夜間だけ点滴することも出来ます。次に、8月24日の夕方になって、スギ薬局城北店田村さんに高カロリー輸液および薬剤の混合をお願いしました。前日までにその薬局宛にファックスすれば、翌日には患者さん宅に届けてくれるという有り難いシステムです。もう一つ、8月24日の夕方に、在宅専用の持続注入ポンプをアルフレッサ名古屋支店庄司さんから借りるようにお願いの電話をしました。有り難いことに8月25日の午後に来院してくださり、その場で契約を交わすことができました。更に、その際にテルモ在宅専用ポンプも持参して貰いました。簡単な説明を受けてから、そのポンプシステムを持って患者さん宅に訪問診察に出かけました。セコム名古屋北訪問看護ステーションの清田さんが既に患者さん宅で待機して下さっており、田村さんが宅配してくれた高カロリー輸液を在宅用テルモポンプ専用輸液セットに接続して、私がコアレスニードルをポートに刺入して接続しました。最後に、ポンプの流入速度を設定した後、注入をスタートしました。この瞬間が、一週間の努力が報われた瞬間でした。今回の在宅中心静脈栄養開始に当たって、いろいろと尽力をいただいたケアマネージャーの加藤さん、医事課の牧田さんにこの場をお借りして感謝いたします。最後になりましたが、業者さんの情報をいろいろと教えていただいた在宅医療の大先輩である森本医院院長の森本真樹先生に感謝をいたします。
Aug 25, 2006
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト第29回長久手南クリニック認知症カンファレンス、熱気ムンムン参加者84名11月27日(水)6:30pm-8:00pm 長久手南クリニック認知症カンファレンスが名古屋フォレストクリニック院長 河野和彦河野和彦先生を講師に迎えて盛大に行われた。毎年の恒例行事として長久手南クリニックと連携している多職種の方々に参加して頂いている。今回は 11月9日(土)午後4:30-5:30 キッセイ文化ホール。第32回日本認知症学会学術集会(長野県松本市)イブニングセミナー「前頭側頭葉変性症(FTLD)の変容、周辺疾患、治療」60分間で話された内容を、より詳しく90分間で話して頂いた。初回参加の方々には少々難解だったかもしれないが、スライドの説明後にビデオを見るとよく理解できたと思う。ビデオは説得力があり、これからの学会発表には必須であると再認識した。わからなかった内容はドクターコウノの書籍「コウノメソッドでみる認知症診療」「ピック病の症状と治療 ―コウノメソッドで理解する前頭側頭葉変性症」を購入してしっかり復習してほしい。毎週月曜日更新される「ドクターコウノの認知症ブログ」、毎週金曜日更新される「長久手南クリニック認知症ブログ」も是非目を通して頂きたい。メマリーの改善および副作用についての545例の検討長久手南クリニックではメマリーを670名の患者さんに処方してきた。H25/10/17 日本脳神経外科学会第72回総会 モーニングセミナーMS-01で発表するために545名の患者さんについて検討した。時間がなくスライド上の症例数の実数は更新出来ていないが比率はほぼ同じであった。メマリーは5mgで42日間(処方箋上は規定通り5mg1週間、10mg(5mgx2)1週間、15mg(5mgx3)1週間として備考欄に「メマリー5mg1錠1日1回夕食後42日分で一包化」と記載)処方する。処方日および42日後に改訂長谷川式を施行して、悪化していたら中止、改善したら10mgに増量して、10mgで維持する。悪化率30%であり第1選択となる薬ではない(悪化率50%と報告している施設もある)。認知症と診断されて最初にメマリーを投薬されたら、その医師は信用できない。メマリーは状態が悪化した時の「藁(わら)」として使うべき薬である。メマリーの副作用は10mgになって16%で見られたが、12%が10mgから5mgに減量して継続可能であった。メマリー10mgでも16%の副作用が見られたため、メマリーは5-10mgで維持すべきである結論に達したのである。メマリーの副作用は両極端に分かれる。興奮する人も居れば、傾眠となる人もいる。興奮、幻覚、妄想、夜間不眠などの介護者を困らせる症状が出るかと思えば、傾眠となり食欲低下して命に関わることもある。当クリニックでも5mgから10mgに増量したときに、食欲低下となり回復するのに1ヶ月以上かかったという苦い経験が数例ある。旧友からの紹介である。最近、小刻み歩行になり数ヶ月前に転倒した。首のふるえも見られた。不安げな表情をしており、鬱状態も時々見られた。夫との2人住まいだが、釣り好きの夫は昼間外出しており、不安を募らせていた。レビースコア2.5点。頭部CT上、所見がないのが所見であり、レビー小体型認知症と診断した。認知機能改善のためリバスタッチ4.5mgを開始して、穏やかな方なのでNewフェルガードLA2包を勧めた。多発性ラクナ脳梗塞にプラビックスおよびサアミオンを追加し、境界領域梗塞(軽度)にプロルベインDR4Capを勧めた。鬱状態にはサアミオンおよびプロルベインで2ヶ月様子を見て、改善しなければジェイゾロフト開始する予定である。前医でアリセプト5mgが処方され、周辺症状(外出企図、徘徊など)で困って来院された。甘い物好き、収集癖などのピック症状と語義失語がありピックスコア6点。風邪薬を飲んで幻視が出現しておりレビースコア6点。改訂長谷川式7.5点。トリプル7に限りなく近く、Lewy-Pick complex(LPC)と診断した。まずはアリセプトを完全に中止した。アリセプト中止1週間後からリバスタッチパッチ4.5mgを開始し、フェルガード100M2包を勧めた。幻視およびせん妄に抑肝散5gおよびシチコリン1000mg静注とした。地域包括支援センターからの紹介である。物忘れと鬱状態があるものの、独居生活を続けておられた。レビースコア3点。頭部CT所見は軽度であり、レビー小体型認知症に適合した。GDS-5 Score 4/5、GDS-15 6/15と鬱状態が疑われるが、まずはリバスタッチパッチ4.5mgを開始して、NewフェルガードLA2包を開始して様子を見ることとした。境界領域梗塞にプロルベインDR4Capを勧めた。前医からメマリー20mgが処方され、周辺症状で困ってグループホームから紹介された。周辺症状には、暴言、暴力、易興奮、帰宅願望、病識欠如、後追い、収集癖、盗癖があり、典型的なピック症状だった。診察中に膝擦り、手擦り、語義失語(軽度)が見られピック病を確信した。頭部CTは典型的ではないがピック切痕(軽度)および右>左側頭葉萎縮などのピック病所見が見られた。前頭葉に強い境界領域梗塞は偽性ピック病の所見といえる。メマリー20mgは即刻中止、ピック症状にはピックセット(ウインタミンとフェルガード100M)を開始した。NHKスペシャル “認知症800万人”時代 母と息子 3000日の介護記録元NHKプロデューサー相田洋さんか自分の母親の介護を記録した映像を流して 、全国在宅療養支援診療所連絡会会長 新田國夫さん 、介護士 和田行男さん 、訪問看護師 秋山正子さん 、精神科医 上野秀樹さんがコメントをする番組だった。番組は1時間13分。驚くべきことに全く治療に関する内容がないのである。介護当事者である相田洋さんが「心療内科にかかったら脳血管性の認知症で年齢相応でしょう」と言われたとコメントしただけ。訪問看護師 秋山正子さんのコメントはすべて的確だったが、精神科医上野秀樹さんはチーム支援という言葉は使うが認知症診断および治療に関するコメントは全くなし。新田國夫さんはかかりつけ医だから一般的なコメントしかできないのは仕方ないのかもしれない。認知症診断および治療を飛び越えて介護支援という悲しい現実。これが日本の認知症医療の現実である。認知症=介護ではだめなのである。最初にすべきことは認知症は早期診断して早期治療をすることである。早期診断のためには、地域のケアマネージャー、看護師、介護士、理学療法士、医師が認知症の知識を身につけることである。そして、正しい認知症診断および治療が出来るコウノメソッド実践医に紹介するのである。長久手南クリニックでは、その認知症患者さんの住んでいる地域の中で最も優秀なケアマネージャーを紹介して適切なケアマネージメントに結びつけている。それが出来ているのは長久手南クリニック認知症カンファレンスで認知症の知識を身につけた多くの介護や医療の方々がこの地域全体が支えていてくれるからである。インフルエンザ 予防接種 2000円(13歳以上=1回接種のみ)現在、200名分のインフルエンザワクチンを確保しており、まだまだ、皆さんに打つ余裕がある。12歳以下は2回接種が必要であり、当クリニックでは13歳以上=1回接種のみとさせて頂いている。インフルエンザ 予防接種を希望される方は、長久手南クリニック0561-64-5667(月火木金土の9am-1pm)に予約して頂きたい。
Nov 23, 2013
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ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:R1降圧剤、うかい内科。R2右橈骨骨折、日進おりど病院。物忘れ、振戦、難聴軽度を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。食欲低下にメコバラミン0.5mgを開始した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+1)、近時記憶1/6(-2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TG174,Zn68以外異状なし。VitB1=23,VitB12=164,葉酸=7.4。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠から1錠へ減量、ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶4/6(+3)と中等度改善した。治療のポイント1. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:R4右人工股関節置換術、藤田医科大学。なしのきクリニック①ミカルディス20mg②ビオスリー配合2錠。薬を服用すると血圧が低くなったのが気になるを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞軽度、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9 、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にミカルディス20mg中止した。ビオスリー配合2錠継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.93,eGFR43.7,Alb3.7,TCL184,Hb11.6,Zn44以外異状なし。VitB1=24,VitB12=344,葉酸=5.1。低アルブミン血症に鶏卵2個、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。多発性脳梗塞にバイアスピリン100mgを開始した。治療のポイント1. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。3. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:森下医院①リバロ1mg②ミカルディス20mg③アムロジピン5mg。 物忘れ、暴言(怒りっぽい)、1か月前に頭部外傷を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、右慢性硬膜下水腫(CSDH)/多発性ラクナ梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバロ1mg/ミカルディス20mg中止、慢性硬膜下血腫に五苓散7.5gを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。11日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL134,Hb11.5,Zn62以外異状なし。VitB1=29,VitB12=152,葉酸=2.9。認知機能低下にアムロジピン5mg→2.5mgへ減量した。低アルブミン血症に鶏卵2個、ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン1mgを開始した。亜鉛欠乏症にジンタス25mg開始した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. 慢性硬膜下血腫の保存的治療および再発防止に五苓散7.5gで治療五苓散は水チャンネルを活性化することで慢性硬膜下水腫および血腫を減らす効果があることが証明されています。しかし、五苓散で血腫が減らないケースもあります。その場合は柴苓湯9gで治療を行います。柴苓湯には間質性肺炎および肝機能障害の副作用があるため注意しなければなりません。4. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:H2乳腺肉腫、愛知県がんセンター。さとう内科クリニック①アムロジン錠2.5㎎②チラージンS錠50③クレストール錠2.5mg④エパデール900mg⑤グーフィス5mg。公立陶生病院メンタルクリニック①ジプレキサ錠1.25→2.5㎎。物忘れ、妄想、夜間せん妄、夜間不眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg/ジプレキサ2.5mg/グーフィス5mg中止、夜間せん妄にロゼレム4mg/リボトリール0.125mg、アムロジン錠2.5㎎/チラージンS錠50継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にエパデール900mg→プレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.89,eGFR46.8,TCL134,TG157,Zn66以外異状なし。VitB1=30,VitB12=298,葉酸=5.2。認知機能低下にアムロジン2.5mg→1.25mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始した。頭痛のためプレタール50mg→バイアスピリン100mgへ変更した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 抗精神薬の投与は認知機能低下および錐体外路症状を引き起こす認知症の周辺症状(BPSD)に対する抗精神薬の投与は過鎮静に伴う認知機能低下および錐体外路症状を引き起こす。抗精神薬を必要最小限にすることで過鎮静を避け、認知機能改善および歩行改善を図ることは重要である。この方の場合は夜間せん妄に対して他院から処方されていた抗精神薬ジプレキサ2.5mgを中止することにより認知機能改善を図った。3.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。5.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。 知り合いからの紹介である。既往歴:大橋医院①エゼチミブ10mg②フェノフィブラ-ト106.6mg③猪苓湯6g④ユリス1mg⑤エンレスト400mg⑥コニール2mg。公立陶生病院腎臓内科①ジャディアンス10mg。物忘れ、幻視、昼間傾眠、夜間せん妄、徘徊を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15.5/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。認知機能低下にエゼチミブ10mg/フェノフィブラ-ト106.6mg/猪苓湯6g/ユリス1mg/ジャディアンス10mg中止、エンレスト200mg/コニール2mg→ブロプレス8mg/コニール2mg、グルテンフリー・カゼインフリー指導、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)/慢性腎不全にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:19.5/30(+4)、近時記憶4/6(+-)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr1.27,eGFR43.1,Alb3.8,TCL183,Zn63以外異状なし。VitB1=30,VitB12=195,葉酸=6.0。ビタミンB12欠乏症ににシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン1mg、夜間せん妄/夜間不眠にロゼレム4mg/リボトリール0.25mg/レンドルミン0.25mgを開始した。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3.5)、近時記憶5/6(+1)。6か月後、一般採血:s-Cr0.94,eGFR59.7,Alb3.7,TCL269,Zn61以外異状なし。VitB12=774。慢性腎不全はシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを6ヶ月間投与でほぼ治癒した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。3.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。4.降圧剤減量およびシトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。
Mar 15, 2026
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト往診でクロイツフェルトヤコブ病と診断できた症例クロイツフェルトヤコブ病CJDはドクターコウノのスライドで見たことはあるものの、実際の患者さんを見たことはなかった。今回、当クリニック認知症外来を受診され、在宅診療をしてきた患者がCJDと確定診断されたので報告する。H25/12上旬から亜急性に進行する認知機能低下があり、H26/1/6大学病院神経内科入院となった。頭部MRI:異常なし。H26/1/15頭部MRI:異常なし。髄液検査:蛋白上昇以外異常なし。希望により退院され、在宅療養されていた。H26/1/24当クリニック認知症外来受診された。せん妄のため閉眼しており、後屈、振戦。歯車様固縮を伴っていた。御家族から問診している間に、GCS(グルタチオン600mg/シチコリン1000mg/ソルコセリル4mL/生食100mL)点滴(15分間)を施行した。GCS点滴直後からやや覚醒して、開眼したため垂直性眼球運動麻痺を調べることが出来た。進行性核上性麻痺と診断して、GCS点滴を訪問点滴で継続することにした。通院は困難であると判断して、定期往診することとした。意識障害が改善せず予定より早くH26/1/31初回往診した。亜急性に意識障害が進行しており、音に対して敏感で全身ピクツキが診られたことからクロイツフェルトヤコブ病と仮診断した。H26/2/2大学病院神経内科にCJDの疑いのため脳波(PSD確認)および髄液検査14-3-3蛋白/Tau蛋白/NSEを検査依頼、1/6-1/15入院中の頭部MRIおよび髄液検査結果について診療情報提供を依頼した。H26/2/3診療情報提供書を受け取った。頭部MRI上CJDを疑う所見はないこと、脳波は提案したが家族が希望されず行っていないこと、髄液検査14-3-3蛋白/Tau蛋白/NSE家族は行っていないとう返事だった。H26/2/5定期往診時、家族に大学病院からの診療情報提供書を渡し、入院して追加検査が必要であることを説明したが家族が入院を希望されなかった。H26/2/12呼吸不全のため大学病院に救急搬送となった。脳MRI:視床高信号、脳波:PSDを認めて、クロイツフェルトヤコブ病と確定診断された。クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の感染対策について調べてみると、高感染性:脳、脊髄、眼。低感染性:脊髄液、腎、肝、肺、リンパ組織、脾、胎盤。感染性なし:血液、尿、便、喀痰、唾液、鼻粘液、涙、汗、母乳、精子、脂肪組織副腎、歯肉、心筋、消化管、末梢神経、前立腺、睾丸、筋肉、甲状腺。ということで在宅診療は問題ないとほっとした次第である。GCS(グルタチオン600mg/シチコリン1000mg/ソルコセリル4mL/生食100mL)点滴の有効性を示す4例報告ケアマネからの紹介である。国立T医療センター神経内科でアルツハイマー型認知症および歩行障害(パーキンソニズムの疑い)と診断され、アリセプト5mgおよびマドパー1錠が処方されていた。診療情報提供書には「心筋交感神経シンチ(123I-MIBG)で正常な心筋集積が見られたからパーキンソン病PDやレビー小体型認知症DLBが否定された」と記載されていたが、レビースコア9点で明らかにDLBであった。高額な画像診断に頼りすぎで間違った診断して、間違った治療をしている典型例だった。問診、臨床症状、神経学的所見でほとんどが診断できる。画像診断は診断が間違っていないことを確かめているに過ぎない。パーキンソニズムを伴うレビー小体型認知症にアリセプト5mgは「禁じ手」であり直ちに中止、アリセプト中止後7日目からからリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M2包を勧めた。せん妄にはサアミオンおよびシチコリン1000mg、抗パ剤はDLBに対する第3選択であるマドパーから第1選択であるネオドパストン(メネシット)へ変更、グルタチオン600mgも併用した。。せん妄にサアミオンおよびシチコリン1000mg、幻視および幻聴に抑肝散、夜間不眠にベンザリン/ロゼレムとした。GCS(グルタチオン600mg/シチコリン1000mg/ソルコセリル4mL/生食100mL)点滴15分後には覚醒して左への傾きが改善した。1週間分の点滴を持ち帰り、隔日で訪問点滴を訪問看護ステーションに御願いした。札幌に住む長男がインターネット検索をして当クリニックを受診された。N日赤神経内科からアリセプト3mgおよびマドパー2錠が処方されていた。アリセプト服用後、歩行困難が出現し、怒りっぽくなり、薬の副作用ではないかと心配になり来院された。アリセプト3mgから5mgに増量された際に症状が顕著になり、家族が減らすように頼んで3mgに戻したという。パーキンソニズムを伴うレビー小体型認知症にアリセプト3-5mgは「禁じ手」であり直ちに中止、アリセプト中止後7日目からリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M2包を勧めた。Binswanger型脳梗塞にはプロルベインDR4Capを勧めた。抗パ剤はDLBの第3選択であるマドパーからDLBに相性の良いネオドパストン(メネシット)へ変更、グルタチオン600mgも併用した。せん妄にサアミオンおよびシチコリン1000mgとした。GCS(グルタチオン/シチコリン/ソルコセリル)点滴15分後には覚醒して手が振れ、身体が揺れないようになった。この方の場合は、投薬変更で歩行改善が見込まれるため訪問点滴は依頼しなかった。デイサービスからの紹介である。M市民病院神経内科で幻視とパーキンソニズムがあるにも関わらずアルツハイマー型認知症と診断され、アリセプト5mgおよびリスパダール1mg、いわゆる「パニック処方」がされていた。開業医の先生がその処方を継承しており、おかしいと感じたデイサービスの提言で紹介されたという経緯である。抑肝散陳皮半夏7.5gが処方されていたが、アリセプト5mgのため幻視、幻聴、妄想、暴言、暴力という周辺症状の中で独居生活を続けていた。アリセプト5mgとリスパダール1mgではパーキンソニズムが悪化するのは当たり前で、転倒して右上腕骨折していた。直ちにアリセプト5mgおよびリスパダール1mg/セパソン2mgを中止、フェルガード100M2包を勧め、穏やかになり次第、リバスタッチパッチ4.5mgを開始する予定である。幻視/幻聴には抑肝散陳皮半夏7.5gを継続、妄想にはセレネース0.2mg、鬱状態にはパキシル20mgからパキシル10mg/ジェイゾロフト25mgへ危険分散した。パーキンソニズムにはネオドパストンを開始して、グルタチオン600mgを併用した。せん妄にシチコリン1000mgを開始した。この方の場合も、投薬変更で歩行改善が見込まれるため訪問点滴は依頼しなかった。5年5ヶ月通院されている方である。開業医の先生が定期往診されており、アルツハイマー型認知症としてアリセプト5mgが処方されていた。途中で幻視、幻聴、せん妄、鬱状態が加わり、レビー化したためアリセプト1.67mg~リバスタッチパッチ4.5mgへ移行し、ジェイゾロフトを追加した。意識消失発作に対しては毎月~毎週シチコリン1000mg静注を訪問看護に依頼していた。最近では語義失語も加わり、意味性認知症SD化していた。近々、グループホームへ入居予定であるということで外来受診された際に、せん妄が酷く後屈している状態であった。GCS(グルタチオン/シチコリン/ソルコセリル)点滴15分後には覚醒して後屈がなくなった。御家族が待ち望んでいた施設入所だが、毎週シチコリン1000mg静注を止めてしまったらどうなってしまうのか心配である。暫く、外来通院していただくつもりであるが、グループホームでは訪問看護も利用できないため嘱託医が隔週シチコリン1000mg静注するしか方法はない。このような時、施設入所によるジレンマを感じずにはいられない。菫ホームクリニック 小田 行一郎先生からのメール2月1日品川ホテルパシフィックで行われた認知症治療研究会発足記念講演会でお会いした菫ホームクリニック 小田 行一郎先生から嬉しいメールが届いた。こんなメールを頂くと、「認知症になったら真っ先に読む本」を書いて良かった、「認知症ブログ」を頑張って書いていて良かったと思う。<以下引用>長久手南クリニック 岩田 明 先生 御机下突然のメールで申し訳ございません。土曜日の河野先生の講演の後ご挨拶させていただきました,菫ホームクリニックの小田 と申します。以前より,先生のブログを拝見して是非ご連絡したいと思っておりました。連絡先がわかりませんでしたが,今回名刺を頂戴してはじめてメールさせていただきます。私も元は消化器外科医でしたが,訪問診療を行うようになってから認知症の治療に困っておりました。ところが,河野先生のブログに行き当たり,まさに前の前の世界が開けたようでした。昨年6月の東京での講演後,実践医登録させていただきました。先生のブログは昨年より拝見しておりますが,元々先生は脳外出身で,河野先生とはまたひと味違った知見を提供してくださり,毎週拝見しております。先生の著書の認知症になったら真っ先に読む本は,大変わかりやすく20部保護購入し,施設スタッフ,患者ご家族に配布させていただきました。まだまだ,実践医として経験も少なく未熟ですが今後ともよろしくお願い致します。菫ホームクリニック小田 行一郎 拝<引用終わり>
Feb 9, 2014
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト長久手南クリニック~10年目の春 part3~ウノハナ-ジュウニヒトエ@長久手南クリニックサツキ-ジュウニヒトエ@長久手南クリニックシャクナゲ@自宅症例報告ケアマネからの紹介である。内科 1.アムロジピン 2.エパデール 3.リピトール。物忘れ、悪夢、夜間大声、昼間傾眠、夜間せん妄、易転倒、尿便失禁、排尿困難、薬物過敏、語義失語、甘い物好き、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.左>右側頭葉萎縮中等度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所。以上から、レビースコア:9、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgとサアミオン10mgを開始した。易転倒にドパコール100mg/グルタチオン2000mg、昼間傾眠にシチコリン1000mg静注を開始した。7日後、両下肢発疹があると電話連絡があり、プレタールの薬疹と判断して内服中止を指示した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+1)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。大球性貧血(Fe61,Hb9.6,MCV130)にメチコバール1mgを開始した。同日採血で低ビタミンB12血症(VitB12=150)を認めた。プレタール中止後、両下肢発疹は消失した。7か月後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+8.5)、近時記憶5/6(+-)と更に著明改善した。インターネット検索で来院された。既往歴:労作時狭心症。内科 クレストールなど。TG364。物忘れ、昼間傾眠、意識消失発作、生真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部軽度、4.海馬萎縮なし、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、6.その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。ケアマネからの紹介である。既往歴:神経内科 リバスタッチパッチ4.5-9mg。物忘れ、暴言、暴力、易興奮、被害妄想、帰宅願望、介護抵抗、夜間不眠、夜間せん妄(叫び)、徘徊、感情失禁、尿便失禁、病識欠如、笑いすぎ、語義失語、甘い物好き、収集癖、盗癖を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.右>左前頭葉萎縮軽度、3.右>左側頭葉萎縮軽度、4.右>左海馬萎縮軽度、5.境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化、右>左脳室拡大。以上から、レビースコア:、ピックスコア:9、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:7/30、近時記憶1/6と高度低下していた。前頭葉症状にリバスタッチパッチ9mgを中止、ウインタミン朝4mg夕6mg、セルシン夕1mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。被害妄想にセレネース0.2mg、夜間不眠にロゼレム8mg/ベンザリン2.5mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:13/30(+6)、近時記憶5/6(+4)と中等度改善、上記周辺症状はすべて改善した。一発改善である。インターネット検索で来院された。既往歴:アルツハイマー型認知症、物忘れ、易興奮、改訂長谷川式:19.5/30。名古屋フォレストクリニック 1.ドネペジル2.5mg 2.NewフェルガードLA粒朝1錠夕1錠。物忘れ、アパシー、易興奮、語義失語、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.脳梗塞なし、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:6、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にドネペジル2.5mg中止、8日目からレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒朝1錠夕1錠からNewフェルガードLA粒2錠朝およびフェルガードB1包夕への変更を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+4)、近時記憶3/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。言語療法士からの紹介である。既往歴:内科 1.シンメトレル200mg 2.ドプス100mg 3.アムロジピン5mgなど。独居。物忘れ、幻視、易転倒、小刻み歩行、歯車様固縮、腰痛症、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、6.その他 左>右淡蒼球石灰化、左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:7、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:13/30、近時記憶5/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒2錠を勧めた。多発性脳梗塞にプロルベインDR2Capを勧めた。幻視にシンメトレル200mg中止、シチコリン1000mg静注を開始した。易転倒にドプス100m中止、ドパコール100mg開始/グルタチオン2000mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+9)、近時記憶6/6(+1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。易転倒にドパコール100mgから200mgへ増量した。「超高齢者」の認知症患者にFM2LR2療法を日本の老年医学では、65歳~74歳までを「前期高齢者」、75歳~84歳までを「後期高齢者」、85歳以上を「超高齢者」と呼んで区別しています。筆者はこのような区別、否、差別的な呼称は嫌いですが、筆者の認知症外来および往診では85歳以上の患者さんが多くなってきます。過去3か月の全患者1500名中、なんと533名が85歳以上、すなわち「超高齢者」の患者さんでした。「超高齢者」は認知症を合併するだけでなく、多くの場合、脳血管および頸部血管の動脈硬化に伴う脳血流低下および脳梗塞を合併しています。「超高齢者」は副作用が出やすく、たとえば、脳梗塞があっても心不全の悪化因子になるプレタールは処方しにくいのです。また、認知症治療薬は食欲低下や興奮などの副作用が出やすく、処方せずに治療できるに超したことはありません。「超高齢者」は高血圧症・高脂血症・糖尿病などを合併することも多く、筆者の認知症外来を受診される前に大量の薬が処方されています。プロルベインDR(ミミズ粉末製剤)は血管内皮細胞から内因性t-PAを出すことで動脈硬化病変を改善することが科学論文で報告されています。プロルベインDR摂取は、全身血管の動脈硬化病変を改善することで脳梗塞や心筋梗塞を予防するだけでなく、降圧剤、高脂血症治療薬、糖尿病治療薬を減らせるというメリットがあります。「超高齢者」は内服薬を好まない傾向にあり、サプリメントであれば抵抗なく摂取してくれます。筆者は、「超高齢者」の認知症患者に対しては、内服薬を処方せず、2種類のサプリメントを少量にして勧めています。具体的に言うと、フェルガード100M粒朝1錠 昼1錠(通常4錠/day)、脳血流低下および脳梗塞に対してプロルベインDR朝1Cap昼1Cap(通常6-7Cap/day)を勧めています(以下FM2LR2療法と省略)。フェルガード100Mが6時間で血中濃度ほぼ0になることを考慮して、朝と昼の間隔を6時間とるように指導しています。FM2LR2療法は、フェルガード100M 1粒=45.8円、プロルベインDR 1Cap=61.7円なので、1日215円、1か月6450円の出費になります。最近「超高齢者」の認知症患者10名にFM2LR2療法を行ったところ、9-49日後(平均26.1日後)に収縮期血圧6-41mmHg(平均21.4mmHg)/拡張期圧1-22(平均7.3mmHg)下降、改定長谷川式-3-9(平均1.3点)改善、10名中6名で物とられ妄想、暴言などの周辺症状の消失/改善を認め、副作用はありませんでした。動脈硬化改善の結果として降圧効果が見られ、中核症状および周辺症状が改善、副作用はなく安全性も確認できました。中核症状の悪化は、収縮期圧130mmHg以下になった場合の他院からの降圧剤減量が遅れた症例に見られました。今後、症例数を重ねて報告したいと思います。
May 1, 2017
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春到来~さくら咲く~春になりサクラが咲き、久しぶりに妻と散歩に出かけました。サクラサクラタンポポツバキホトケノザムスカリドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト今なら1週間以内に、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:S状結腸ガン、胃上皮がん、白内障、八事日赤。腰椎圧迫骨折、東名古屋病院。おやま耳鼻科①メリスロン②メコバラミン③ムコソルバン。多発筋痛症、高針台整形外科①プレドニゾロン錠1㎎②ムコスタ③酸化マグネシウム。物忘れ、妄想、食欲低下、夜間不眠、尿便失禁、鬱状態、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:0、境界領域梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。多発筋痛症にグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と不変だった。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.81,eGFR49.8,Alb3.6,Zn57以外異状なし。VitB1=35,VitB12=567,葉酸=6.0。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始、ビタミンB12欠乏症にメコバラミン1.5mg→0.5mgへ減量した。6か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(-2)、近時記憶6/6(+-)と軽度低下、境界領域梗塞に対してプレタール50mgを開始した。8か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態となった。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、多発筋痛症があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。インターネット検索で来院された。既往歴:S42/10不明熱、東海病院(一か月入院)。松尾医院①リクシアナ60mg②メインテート2.5mg③オメプラゾール20mg④ゼチーア10mg⑤ラニラピッド0.05mg⑥ブロプレス8mg⑦ビオフェルミン3錠。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/軽度認知障害(MCI) /脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にBP140-160を目標にブロプレス8mg→4mg、ゼチーア10mg中止、オメプラゾール20mg中止とした。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。16日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と中等度改善して治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL162,Hb12.6,Zn73以外異状なし。VitB1=44,VitB12=319,葉酸=7.3。松尾医院に診療情報提供して当クリニックは終了とした。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。インターネット検索で来院された。既往歴:H25子宮癌、愛知医科大学。愛知医科大学糖尿病内科①トラゼンタ5mg。杉上クリニック①レクサプロ錠10mg。②ドグマチール150mg。物忘れ、鬱状態、食欲低下、生真面目、薬物過敏を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/特発性基底核石灰化症(IBGC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。栄養失調にイノラス187.5mLを開始、ヒステリーにアタラックスP25mgを開始した。子宮癌/糖尿病既往にグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、トラゼンタ5mg/レクサブロ10mg/ドグマチール150mg自己中止された。11日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1)、近時記憶2/6(-3)。甲状腺正常。一般採血:γGTP68,GOT36,GPT40,TCL166以外異状なし。VitB1=35,VitB12=554,葉酸=4.7。夜間不眠にロゼレム4mgを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+3)、近時記憶5/6(+3)と改善した。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、子宮癌/糖尿病既往があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。2.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。インターネット検索で来院された。既往歴:R6/10-R7/3特発性腎出血、ナットクラッカー症候群、豊田厚生病院泌尿器科①アドナ90mg②トランサミン750mg。長久手胃腸科内科①リピトール5mg。物忘れを呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:0、ピックスコア:3、特発性基底核石灰化症(IBGC)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TG158,CK202,Zn59,Ferritin41.4以外異状なし。VitB1=26,VitB12=358,葉酸=5.5。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。60日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:川出耳鼻咽喉科①アデホスコーワ腸溶錠②メチコバール。杉上クリニック①ユベラNソフトカプセル。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27.5/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1.5)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.2,Zn74以外異状なし。VitB1=31,VitB12=688,葉酸=4.5。64日後、2am/5am/10:30am、口ぺちゃくちゃ、遠くをぼーと見ている、呼びかけに応答しない、中核症状が改訂長谷川式:16/30(-12)、近時記憶4/6(-1)、側頭葉てんかん(TLE)にイーケプラ500mg開始した。67日後、中核症状が改訂長谷川式:26/30(+10)、近時記憶4/6(+-)に回復した。64日後、4:00am、6:00am、8:30am 数秒程度、口をぺちゃくちゃ。イーケプラ500mg→1000mgへ増量。8か月後、てんかん小発作2回、ビムパット100mg開始した。9か月後、改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態になった。治療のポイント1.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(イーケプラ500-1000mg/ビムパット50-100mg/デパケンR100-800mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。
Mar 29, 2026
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト漸く冬らしくなってきました先週は紅葉ライトアップを見てきましたが、今週になって漸く冬らしくなってきました。今週のテニスは参加者が5名。流石に長袖上下を着込みましたが、暫くすると上着を脱ぎ捨てました。相変わらず上手ではありませんが、少しずつ上手くなっています。微妙な表現ですが、好きこそものの上手なれ。楽しく出来ているのが最高です。斉藤コーチありがとうございます。症例報告 ~治療のポイント~知り合いからの紹介である。既往歴:S45腸閉塞。R3ドネペジル3-5mg、青山病院①ドネペジル5㎎②クレストール2.5mg③テネリア20mg④ルセフィ2.5mg。物忘れ、振戦、易転倒、歩行不安定、尿便失禁(まれに)を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。振戦、易転倒、歩行不安定にドネペジル5mg中止とした。認知機能低下にロスバスタチン2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶6/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.6,Alb4.0,TCL169,TG153,Zn67以外異状なし。VitB1=44,VitB12=419,葉酸=5.9。治療のポイント1.ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズムが出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズム(振戦、易転倒、歩行不安定)にも注意が必要であり、症状が出現した場合はドネペジル中止します。2週間以上経過してから必要に応じてリバスタッチ4.5mgを開始します。レビー小体型認知症(DLB)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患は薬物過敏を伴うためリバスタッチは9mgで維持します。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。知り合いからの紹介である。既往歴:S51蓄膿症、国立名古屋医療センター。おおくまクリニック①レザルタスHD②リピトール10mg。物忘れ、暴言、易興奮、味覚低下、赤信号渡るを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、主観的認知障害(SCI)/多発性脳梗塞/境界領域梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にレザルタスHD→LDへ減量、プレタール100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。2週間後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL174,TG254,Zn69以外異状なし。VitB1=33,VitB12=494,葉酸=4.3。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。インターネット検索で来院された。既往歴:H29/2脳梗塞、左不全片麻痺、名古屋市立大学。R1アルツハイマー型認知症、ドネペジル3-5mg、名古屋市立大学。さとう内科循環器科①ドネペジル5mg②アリナミンF50mg③プラビックス75mg④クレストール2.5mg⑤タケプロン15mg⑥アジルバ20mg⑦エゼチミブ10mg。物忘れ、幻視既往、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠、昼間傾眠、生真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:5.5/30、近時記憶1/6と高度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg/エゼチミブ10mg/タケプロン15mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。夜間大声/夜間せん妄/夜間不眠にドネペジル5mg/アリナミンF50mg中止した。脳血管性認知症(VD)にアジルバ20mg中止、プラビックス75mgを開始、赤ミミズエキス1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。3週間後、中核症状は改訂長谷川式:9/30(+3.5)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.5,Alb4.0,TCL149,TIBC277,Hb12.4,Zn66以外異状なし。VitB1=178,VitB12=307,葉酸=3.1。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止ドネペジル5mg/レミニール16-24mg/リバスタッチパッチ13.5-18mg/アリナミンF(ビタミンB1)25-75mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチパッチ4.5mgまたはレミニール4mgから開始するようにします。この症例はドネペジル5mg/アリナミンF(ビタミンB1)50mg中止後、夜間せん妄/夜間大声/夜間不眠が消失しています。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。5.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。知り合いからの紹介である。既往歴:H18脳梗塞、春日井市民病院脳神経内科①バイアスピリン100mg②アジルバ20mg③ファモチジン20mg④アムロジピン10mg⑤ドネペジル5㎎⑥クレストール5mg⑦抑肝散7.5g⑧リボトリール0.5mg⑨チアプリド75㎎。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、暴言、暴力、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、鬱状態、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、左頭頂葉梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:4、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にファモチジン20mg/クレストール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。暴言/暴力/易興奮にアリセプト5mg/グラマリール75mg中止した。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg継承、妄想にアジルバ20mg継承、アムロジピン10mg→2.5mgへ減量、ルベストPRoDR1Capを勧めた。幻視に抑肝散7.5g→5gへ減量した。夜間せん妄にロゼレム8mg開始/リボトリール0.5mg継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶4/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TCL137,TIBC264,Hb12.0,Zn71以外異状なし。VitB1=25,VitB12=227,葉酸=2.4。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注、メコバラミン1mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止ドネペジル5mg/レミニール16-24mg/リバスタッチパッチ13.5-18mg/アリナミンF(ビタミンB1)25mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチパッチ4.5mgまたはレミニール4mgから開始するようにします。4.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。6. せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール0.25mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。知り合いからの紹介である。既往歴:R4/1自転車で転倒。前額部外傷。頭部CT:異常なし、東部医療センター。R4/4/17意識消失発作、頭部CT:異常なし、東部医療センター。せんだファミリークリニック①リポバス10mg。物忘れ、鬱状態、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:3、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/側頭葉てんかん(TLE)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にリポバス10mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。側頭葉てんかん(TLE)にデパケンR100mgを開始する。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+2)、近時記憶5/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.2,TCL196,Hb10.2,Zn75以外異状なし。VitB1=30,VitB12=431,葉酸=11.3。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(デパケンR100-200mg/イーケプラ250-500mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。
Dec 5, 2022
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト実父の訪問診療およびケアマネージメント92歳の実父は今年2月に尿管結石が原因の尿路感染症となり、訪問看護を導入して補液と抗生剤点滴を行いました。頭部CTでは石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患を呈しており、食事量低下に伴い、小刻み歩行を呈してきました。すぐに知り合いの訪問マッサージを週1回導入、介護申請してパワーリハビリ(半日デイサービス)を週2回導入しました。実母には「俺がなんでそんなところへ行かなければならないのか」と文句を言っていたようですが、、、。歩行改善が見られたため、実母の介護負担軽減と、会話やカラオケによる回復を狙ってデイサービスを週2回導入しました。カラオケが大当たりで小声と嚥下困難が改善しました。歩行安定して、デイサービスがすごく気に入ったようだったのでパワーリハビリを週1回に減らして、デイサービスを週3回に増やしました。カラオケが出来るためか「ありがとう」「ありがとう」と言うようになりました。訪問看護師、ケアマネージャー、理学療法士、介護士など多くの方々にお世話になっており、心から感謝申し上げます。症例報告地域包括支援センターからの紹介である。既往歴:尾張旭クリニック①アムロジピン2.5mg②ネシーナ25mg③ラシックス20mg④チラーン125μg⑤ロスーゼットLD。物忘れ、妄想、歩行不安定、振戦、小刻み歩行、右歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にロスーゼットLD中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にミミズ粉末1Capを勧めた。アムロジピン5mg→2.5mgへ減量した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+2)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。FT3=2.57,FT4=1.96,TSH4.07。一般採血:Alb3.8,TIBC226,Hb10.9,Zn78以外異状なし。VitB1=18,VitB12=774,葉酸=4.8。アムロジピン2.5mg→1.25mgへ減量、ネシーナ25mg中止、チラーヂン125μg→100μgへ減量した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。知り合いからの紹介である。既往歴:あらかわ医院①メトグルコ250mg②プレタール200mg③クレストール2.5mg④リスミー2mg⑤メバロチン10mg⑥ビソノテープ2mg。物忘れ、被害妄想、易興奮、介護抵抗、鬱状態、生真面目、右歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)タイプとして治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール/メバロチン中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール200mg継続を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.5,Alb4.0,TG241,Zn62以外異状なし。VitB1=35,VitB12=483,葉酸=8.6。低アルブミン血症および亜鉛欠乏症に食事栄養指導を行った。脳血管性認知症(VD)にミミズ粉末1Capを勧めた。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。親戚からの紹介である。既往歴:R4/3大腸がん、日進おりど病院。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、アルツハイマー型認知症(ATD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+4)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL187,Zn63以外異状なし。VitB1=29,VitB12=207,葉酸=7.2。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注およびメコバラミン0.5mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:R5/2夫を亡くして独居。R5/4白内障、ほんじ眼科クリニック。物忘れ、夜間不眠、感情失禁、食欲低下を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+2)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:WBC2800,MCV99.9,Zn68以外異状なし。VitB1=29,VitB12=399,葉酸=6.0。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:生来、右)失明、左)色素網膜変性症/弱視。子宮筋腫。卵巣嚢腫。山手クリニック①ニューロタン25mg②エゼチミブ10mg③ファモチジン20mg。物忘れ、幻視:人が居る、暴言、暴力、易興奮、夜間不眠、うつ状態、夜間せん妄、元々激しい性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:2、注意スコア0/5、多動スコア0/4、ASスコア 3/4、レビー小体病(LBD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不可、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。自閉症スペクトラム障害(ASD)にインチュニブ1mgを開始、グルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。エゼチミブ10mg/ファモチジン20mg中止を指示した。5感が良すぎるためインチュニブ1mgから1.5mgへ増量した。甲状腺正常。一般採血:Fe33,Alb3.4,TCLTCL166,TIBC229,Hb11.7,Zn61以外異状なし。VitB1=24,VitB12=221,葉酸=4.4。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注およびメコバラミン1mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mg食事栄養指導を開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. 自閉症スペクトラム障害(ASD)の高齢化に伴うレビー小体型認知症(DLB)/レビー小体病(LBD)ASDの高齢化に伴うDLBの症状がある場合には、興奮性DLBを呈します。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ0.5-1mgを投与します。インチュニブは眠気、血圧低下を伴い、過敏な五感を低下させる作用があります。内服後、6-12時間後に血中濃度がピークになるため夕食後に内服します。徐放製剤のため半錠投与する場合は血中濃度ピークが早くなることが考えられるため注意が必要です。3. 自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、網膜変性症、子宮筋腫、卵巣嚢腫治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。4. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
May 1, 2023
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オーソモレキュラー医学タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を正しく取り入れることで、病気の予防や治療を行うもので、欧米を中心に発展してきました。体内の栄養バランスの乱れが多くの病気(認知症、発達障害、精神疾患を含む)や不調の原因であると考え、血液検査データを元に、薬やホルモンの補充ではなく、栄養となる物質の材料を食事やサプリメントで補充することを提案しています。グルテンフリー(GF)およびカゼインフリー(CF)栄養素を正しく取り入れると同時に、食事から取り除くべき栄養素があります。グルテン(小麦粉)とカゼイン(牛乳製品)です。たとえば、糖尿病の方は小麦粉の大量摂取が原因と考えられます。小麦粉と言えばパンと麺です。糖質過多が続くと中性脂肪が高値になり、続いてHbA1c(糖化したHb)が高値になり、糖尿病にまっしぐらです。グルテンはモルヒネと構造が似ていて、食べるともっと食べたくなるので過食に繋がります。糖尿病の治療は第一選択は薬ではなくGFと言えます。自験例では完全なGFを実践できればHbA1cが約2降下しました。グルテンおよびカゼインが腸粘膜機能不全を引き起こし、便秘や逆流性食道炎などの消化器症状を呈することも頭に入れておく必要があります。便秘や逆流性食道炎の治療の第一選択も薬ではないのです。腸粘膜機能不全が続くと身体に入るべきではないタンパク質が身体に入り、リーキーガット症候群となり、自己免疫疾患を引き起こしてしまうのです。先週書きましたように、慢性関節リウマチになっても完璧にGFCFを実践できれば数ヶ月で治癒状態になります。慢性関節リウマチの治療も第一選択も薬ではなくGFCFなのです。薬を最適化することが治療の始まり高血圧治療薬最適化(70歳以上:BP130-150mmHg、80歳以上:BP140-160mmHg)、高脂血症治療薬中止(メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロ、クレストール、カデュエット中止)、糖尿病治療薬(最適化)、神経障害疼痛治療薬中止(リリカ、タリージェ、トラマール、トラムセット、ノルスパン中止)、プロトンポンプ阻害剤(PPI)中止(オメプラゾン、ネキシウム、タケプロン、タケキャブ、パリエット中止)などの薬を最適化することが色々な病気(認知症、発達障害、精神疾患を含む)の治療に繋がります。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:森永砒素中毒。左顔面痙攣、愛知医科大学。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、、特発性基底核石灰化症(IBGC)/アルツハイマー型認知症(ATD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。老老介護のためメコバラミン1mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:24.5/30(+1.5)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,Zn63以外異状なし。VitB1=26,VitB12=360,葉酸=9.0。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg維持、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。低アルブミン血症3.7g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵3個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:28.5/30(+4)、近時記憶6/6(+-)と更に中等度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。知り合いからの紹介である。既往歴:R4改訂長谷川式:27/30、頭部MRI:年齢相応。長久手内科胃腸科①リピトール5mg②カナリア1錠③抑肝散7.5g。物忘れ、易興奮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠朝2錠昼1錠夕1錠を勧めた。易興奮に抑肝散5g継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL166,Zn77以外異状なし。VitB1=20,VitB12=368,葉酸=3.4。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、葉酸欠乏症に毎週フォリアミン5mgを開始した。。低アルブミン血症3.9g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。49日後、改訂長谷川式:26.5/30(+3.5)、近時記憶5/6(+-)と中等度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。知り合いからの紹介である。既往歴:H10腰椎ヘルニア、瑞浪厚生病院。わだ内科外科クリニック①アムロジン2.5㎎②クレストール2.5㎎。土岐内科クリニック長谷川嘉哉先生①リバスタッチパッチ4.5mg。物忘れ、食慾低下を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/医原性認知症(ID)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。過降圧BP116/74に伴う認知機能低下にアムロジン2.5mg中止、認知機能低下にクレストール2.5㎎中止、リバスタッチパッチ4.5mg継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠朝2錠昼1錠夕1錠を勧めた。独居のためメコバラミン1mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。12日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL153,Zn73以外異状なし。VitB1=27,VitB12=319,葉酸=3.3。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg維持、低アルブミン血症3.9g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。左変形性関節症に他院からのトラマールを中止、ジクトルテープ75mg開始した。60日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+3.5)、近時記憶6/6(+1)と治癒状態となった。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、70歳以上:BP130-150mmHg、80歳以上:BP140-160mmHg)を目標に高血圧治療薬を最適化します。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.がん性疼痛治療薬中止がん性疼痛治療薬でもあるオピオイド鎮痛薬(医療用麻薬)の「トラマール(トラマドール)」、「トラムセット(トラマドール・アセトアミノフェン配合剤)」、「ノルスパン」も眠気が強く認知機能を低下させます。トラマール/トラムセットはμオピオイド受容体の作動作用に加え,ノルアドレナリン及びセロトニンの再取り込み阻害作用を併せ持つことで,侵害受容性疼痛及び神経障害性疼痛を抑制します。ノルスパンはオピオイド受容体に作用し,中枢神経系の痛覚伝導系を抑制することで鎮痛効果を発揮すると考えられています(今日の診療プレミアム Vol.32)。知り合いからの紹介である。既往歴:H30/11ペースメーカー、愛知医科大学。R2/5脳梗塞、右不全片麻痺、愛知医科大学。R6/5脱水症、東海中央病院。 あさい病院①リクシアナ30mg②タケキャブ10mg③オルメテック20mg④サムスタ7.5mg⑤アルダクトン25mg⑥アムロジン10mg⑦カロナール。物忘れ、介護拒否、昼間傾眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核および視床ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。過降圧BP123/71に伴う認知機能低下にアムロジン10mg→5mgへ減量、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に腰痛症のためシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを回避した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+2)、近時記憶2/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TCL174,Hb10.2,Zn721以外異状なし。VitB1=22,VitB12=199,葉酸=10.0。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg開始、低アルブミン血症4.0g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵1-2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+2)、近時記憶5/6(+3)と更に軽度改善した。治療のポイント上記参照知り合いからの紹介である。既往歴:R6/10/8-10/15肺気腫、肺炎、公立陶生病院。 物忘れ、暴言を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/:混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+1)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL179,Zn70以外異状なし。VitB1=36,VitB12=141,葉酸=6.1。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg開始、低アルブミン血症3.7g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵3個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。21日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。毎月シアノコバラミン筋注。5か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善してほぼ治癒状態となった。治療のポイント上記参照
Mar 23, 2025
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六代加藤作助襲名記念展 伝統と革新 @古川美術館分館 為三郎記念館本日は従兄弟の陶芸家加藤圭史君が六代加藤作助襲名した為三郎記念館で開催された記念展覧会に行ってきた。今日が最終日。為三郎記念館は古川為三郎の旧宅であり、素晴らしい日本庭園の中に数寄屋造りの日本家屋が建っていた。周囲の街並みも素晴らしい。記念館の入り口を入ると圭史君の奥さん祐子さんが迎えてくれ、各部屋を案内してくれた。正面入り口に黄瀬戸の大皿が展示されていた。最初の部屋は初期の作品で私は見たことがなかった。私が米国ペンシルベニア大学留学していた2000-2006年頃の作品らしい。織部大皿の上に少し盛り上がったように素晴らしい花々が彫刻してあり、照明に照らされ、彫刻が浮き上がって見え素晴らしかった。私にとっては新鮮で好きな作品だった。大きな座敷に織部で枯山水が作られていた。その奥には黄瀬戸の円形の月に見立てた作品が見えた。枯山水の庭から見える月を見ているようであった。最近の黄瀬戸皿に花の絵を描いた作品の部屋もあった。これらは六代の代表作と言えよう。別の部屋の一番奥の円形窓から見える庭と織部花瓶が素晴らしかった。加藤作助の六代従兄弟圭史、五代叔父伸也、四代祖父紀彦、三代曾祖父春山、二代曾々祖父春仙、初代慶三郎の作品が並んだ部屋があり、歴史を感じて六代作助とも話が弾んだ。本日11時から六代作助がアーティストトークを行った。玄関の外までご夫婦に見送って貰った。道は違うがみなさんに喜んで頂けるように生涯尽力していくのはお互いに同じだねと話が終わった。作助窯加藤藤四郎を家祖とし、江戸時代に加藤作助を名乗り100余年。途切れることなく窯の火をともし続け、日本文化の担い手として今に至るまで粛々とものづくりを続けている窯元です。陶器制作において恵まれた瀬戸の地で、厳選された天然の原材料を使い、代々伝承された技術を駆使し、茶陶・懐石から日々の暮らしの器などの制作をしています。 ひとつひとつ愚直なまでに丁寧に制作した作助の器は「少しの贅沢」をさり気なく感じてもらえる作品となっています。【窯の里めぐり以外の対応】作品の購入が可能です。3日前ほどまでにご連絡いただけたら助かります(電話は9時〜17時まで)【工房について】住所:愛知県瀬戸市赤津町85駐車場:瀬戸赤津郵便局隣電話:0561-82-2505ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告地域包括支援センターからの紹介である。既往歴:20年前、胃癌全摘術、聖霊病院~いとう医院(不定期通院)①ミカムロBP②フルイトラン1mg。物忘れ、易興奮、病識欠如、車運転しているを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1を勧めた。20年前、胃癌全摘術に対してシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+2)、近時記憶3/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL183,TG,Hb12.5,MCV105.6,Zn70以外異状なし。VitB1=19,VitB12=219,葉酸=7.5。毎月シアノコバラミン1Ap筋注とした。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:S60胃2/3切除術、胃潰瘍、済衆館病院。R2~R4脳梗塞、左不全片麻痺、左同名半盲、ペースメーカー、小牧市民病院。R5/12大腸憩室、総合大雄会病院。岩倉病院①プラビックス75mg②アムロジピン5mg。安藤クリニック①タケキャブ20mg。物忘れ、暴言、易興奮、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、徘徊、易転倒、感情失禁、尿便失禁、食欲低下、病識欠如、難聴、夜間せん妄を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤右後頭葉脳梗塞、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプラビックス75mg継承、トルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。夜間せん妄にロゼレム8mg/リボトリール0.25mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:24/30(+6)、近時記憶5/6(+4)と著明改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:BUN42.1,Alb3.5,GOT51,GTP46,Hb10.3,Zn51,ferritin31.8以外異状なし。VitB1=30,VitB12=764,葉酸=6.9。脱水症にOS-1 500mL/day、低アルブミン血症/亜鉛欠乏症に鶏卵1日3個を指導した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:H15/8甲状腺プランマー病、甲状腺亢進症、名古屋記念病院。H31/12左橈骨遠位端骨折、名古屋記念病院。志水医院①メバロチン10mg②イルアミクス配合HD。物忘れを呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/医原性認知症(ID)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にメバロチン10mg中止、アイミクスHD→アイミクスLD減量した。甲状腺プランマー病にグルテンフリー・カゼインフリーを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善して治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL185,Zn71以外異状なし。VitB1=51,VitB12=589,葉酸=8.9。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、自己免疫疾患である甲状腺プランマー病治療歴があり、グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。インターネット検索で来院された。既往歴:H23大動脈瘤人工血管、藤田衛生大学病院。おおやま胃腸内科外科クリニック①タケルダ(バイアスピリン100mg+タケプロン15mg)②エンレスト50mg③メチコバール0.5mg④フェロ・グラヂュメット105mg。物忘れ、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、医原性認知症(ID)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にタケプロン中止、エンレスト50mg→ブロプレス4mgへ変更、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+4)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,Zn63以外異状なし。VitB1=26,VitB12=483,葉酸=12.4。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。3.アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)および認知機能低下に対する保護効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARB/nonACEIの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。知り合いからの紹介である。既往歴:H26腰椎椎間板ヘルニア、あらかわ医院①トラムセット配合錠②ボンビバ錠③モーラステープ。城山クリニック①パリエット10mg②アムロジピン錠5㎎。物忘れ、昼間傾眠、夜間不眠を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にトラムセット配合錠中止、パリエット10mg中止、アムロジン5mg→2.5mg(150mmHg以上屯)減量した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.73,eGFR56.1,Alb3.8,Hb10.3,Zn61以外異状なし。VitB1=22,VitB12=267,葉酸=8.5。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。治療のポイント1.がん性疼痛治療薬中止がん性疼痛治療薬でもあるオピオイド鎮痛薬(医療用麻薬)の「トラマール(トラマドール)」、「トラムセット(トラマドール・アセトアミノフェン配合剤)」、「ノルスパン」も眠気が強く認知機能を低下させます。トラマール/トラムセットはμオピオイド受容体の作動作用に加え,ノルアドレナリン及びセロトニンの再取り込み阻害作用を併せ持つことで,侵害受容性疼痛及び神経障害性疼痛を抑制します。ノルスパンはオピオイド受容体に作用し,中枢神経系の痛覚伝導系を抑制することで鎮痛効果を発揮すると考えられています(今日の診療プレミアム Vol.32)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。
Feb 16, 2026
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