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春到来~さくら咲く~春になりサクラが咲き、久しぶりに妻と散歩に出かけました。サクラサクラタンポポツバキホトケノザムスカリドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト今なら1週間以内に、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:S状結腸ガン、胃上皮がん、白内障、八事日赤。腰椎圧迫骨折、東名古屋病院。おやま耳鼻科①メリスロン②メコバラミン③ムコソルバン。多発筋痛症、高針台整形外科①プレドニゾロン錠1㎎②ムコスタ③酸化マグネシウム。物忘れ、妄想、食欲低下、夜間不眠、尿便失禁、鬱状態、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:0、境界領域梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。多発筋痛症にグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と不変だった。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.81,eGFR49.8,Alb3.6,Zn57以外異状なし。VitB1=35,VitB12=567,葉酸=6.0。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始、ビタミンB12欠乏症にメコバラミン1.5mg→0.5mgへ減量した。6か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(-2)、近時記憶6/6(+-)と軽度低下、境界領域梗塞に対してプレタール50mgを開始した。8か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態となった。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、多発筋痛症があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。インターネット検索で来院された。既往歴:S42/10不明熱、東海病院(一か月入院)。松尾医院①リクシアナ60mg②メインテート2.5mg③オメプラゾール20mg④ゼチーア10mg⑤ラニラピッド0.05mg⑥ブロプレス8mg⑦ビオフェルミン3錠。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/軽度認知障害(MCI) /脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にBP140-160を目標にブロプレス8mg→4mg、ゼチーア10mg中止、オメプラゾール20mg中止とした。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。16日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と中等度改善して治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL162,Hb12.6,Zn73以外異状なし。VitB1=44,VitB12=319,葉酸=7.3。松尾医院に診療情報提供して当クリニックは終了とした。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。インターネット検索で来院された。既往歴:H25子宮癌、愛知医科大学。愛知医科大学糖尿病内科①トラゼンタ5mg。杉上クリニック①レクサプロ錠10mg。②ドグマチール150mg。物忘れ、鬱状態、食欲低下、生真面目、薬物過敏を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/特発性基底核石灰化症(IBGC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。栄養失調にイノラス187.5mLを開始、ヒステリーにアタラックスP25mgを開始した。子宮癌/糖尿病既往にグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、トラゼンタ5mg/レクサブロ10mg/ドグマチール150mg自己中止された。11日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1)、近時記憶2/6(-3)。甲状腺正常。一般採血:γGTP68,GOT36,GPT40,TCL166以外異状なし。VitB1=35,VitB12=554,葉酸=4.7。夜間不眠にロゼレム4mgを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+3)、近時記憶5/6(+3)と改善した。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、子宮癌/糖尿病既往があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。2.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。インターネット検索で来院された。既往歴:R6/10-R7/3特発性腎出血、ナットクラッカー症候群、豊田厚生病院泌尿器科①アドナ90mg②トランサミン750mg。長久手胃腸科内科①リピトール5mg。物忘れを呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:0、ピックスコア:3、特発性基底核石灰化症(IBGC)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TG158,CK202,Zn59,Ferritin41.4以外異状なし。VitB1=26,VitB12=358,葉酸=5.5。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。60日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:川出耳鼻咽喉科①アデホスコーワ腸溶錠②メチコバール。杉上クリニック①ユベラNソフトカプセル。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27.5/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1.5)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.2,Zn74以外異状なし。VitB1=31,VitB12=688,葉酸=4.5。64日後、2am/5am/10:30am、口ぺちゃくちゃ、遠くをぼーと見ている、呼びかけに応答しない、中核症状が改訂長谷川式:16/30(-12)、近時記憶4/6(-1)、側頭葉てんかん(TLE)にイーケプラ500mg開始した。67日後、中核症状が改訂長谷川式:26/30(+10)、近時記憶4/6(+-)に回復した。64日後、4:00am、6:00am、8:30am 数秒程度、口をぺちゃくちゃ。イーケプラ500mg→1000mgへ増量。8か月後、てんかん小発作2回、ビムパット100mg開始した。9か月後、改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態になった。治療のポイント1.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(イーケプラ500-1000mg/ビムパット50-100mg/デパケンR100-800mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。
Mar 29, 2026

第一に認知症誘発薬を中止しろ!ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト今なら1週間以内に、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:緑内障、高橋眼科。胆石症。尿路結石2-3回、日進おりど病院。物忘れ、暴言、膝組み、夜間大声、オートロック分からず、株を間違って売った、居眠り運転を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:4、診断:前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:13/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:18.5/30(+5.5)、近時記憶1/6(+1)と著明改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:TG179,WBC10300,Zn63以外異状なし。VitB1=37,VitB12=283,葉酸=6.9。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mgを開始した。40日後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(-1.5)、近時記憶3/6(+2)と軽度改善した。治療のポイント1. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:なし。物忘れ、妄想、警察保護、語義失語、生真面目、左小刻み歩行、左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。食欲低下およびるい痩にメコバラミン1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+4)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL171,TG,Hb11.0,Zn55以外異状なし。VitB1=35,VitB12=115,葉酸=4.9。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と更に中等度改善した。治療のポイント1. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:H25ダニ噛症、血小板減少症、高血圧症、愛知医科大学~ファミリークリニック優①アーチスト10mg②テラムロ配合AP(ミカルディス40mg/アムロジピン5mg合剤)。物忘れ、暴言、夜間不眠、食欲低下、語義失語、車逆走、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側前頭葉ラクナ梗塞多数。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:4、脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にアーチスト10mg→2.5mgへ減量、テラムロ配合AP(ミカルディス40mg/アムロジピン5mg合剤)→アムロジン5mgへ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、食欲低下/るい痩のためメコバラミン1mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末を回避した。認知機能低下のため車運転禁止とした。血小板減少症に対してグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:20.5/30(+5.5)、近時記憶5/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN22.3,s-Cr1.23,eGFR34.7,Alb3.5,TCL174,Plt4.7,Zn51以外異状なし。VitB1=35,VitB12=158,葉酸=2.3。ビタミンB12欠乏症に興奮のためシアノコバラミン筋注回避およびメコバラミン1mg維持した。亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:22.5/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:21.5/30(-1)、近時記憶4/6(-1)と軽度悪化した。一般採血:BUN23.8,s-Cr0.91,eGFR48.2,Alb3.3,TCL177,Plt6.2,Zn138以外異状なし。VitB12=1082,葉酸=3.7。亜鉛過剰症にプロマック75mg→37.5mgへ減量した。アムロジン5mg→2.5mgへ減量、ブロプレス2mgを開始した。6か月後、改訂長谷川式:22.5/30(+1)、近時記憶5/6(+1)へ軽度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。知り合いからの紹介である。既往歴:膠原病、シェーグレン症候群、関節リウマチ。物忘れ、勘違い、妄想、一過性迷子を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+6)、近時記憶6/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:sCr0.81,eGFR51.9,Alb3.8,Hb10.7,Zn72以外異状なし。VitB1=28,VitB12=63,葉酸=17.3。ビタミンB12欠乏症に毎月シアノコバラミン筋注およびメコバラミン0.5mgを開始した。70日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+-)、近時記憶5/6(-1)と治癒状態が続いている。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:H27右甲状腺癌摘出術。R5子宮粘膜剥離。現在診療中の病気:サルコイドーシス/花粉症、あきしまクリニック①プレドニゾロン1㎎②シングレア10mg③ザイザル5mg。物忘れ、易興奮、物をなくす、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。食欲低下にメコバラミン0.5mg錠を開始した。サルコイドーシス/花粉症にグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL213,TG213,Zn57以外異状なし。VitB1=34,VitB12=307,葉酸=3.9。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg維持、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、サルコイドーシス/花粉症があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
Mar 22, 2026

ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:R1降圧剤、うかい内科。R2右橈骨骨折、日進おりど病院。物忘れ、振戦、難聴軽度を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。食欲低下にメコバラミン0.5mgを開始した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+1)、近時記憶1/6(-2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TG174,Zn68以外異状なし。VitB1=23,VitB12=164,葉酸=7.4。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠から1錠へ減量、ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶4/6(+3)と中等度改善した。治療のポイント1. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:R4右人工股関節置換術、藤田医科大学。なしのきクリニック①ミカルディス20mg②ビオスリー配合2錠。薬を服用すると血圧が低くなったのが気になるを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞軽度、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9 、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にミカルディス20mg中止した。ビオスリー配合2錠継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.93,eGFR43.7,Alb3.7,TCL184,Hb11.6,Zn44以外異状なし。VitB1=24,VitB12=344,葉酸=5.1。低アルブミン血症に鶏卵2個、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。多発性脳梗塞にバイアスピリン100mgを開始した。治療のポイント1. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。3. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:森下医院①リバロ1mg②ミカルディス20mg③アムロジピン5mg。 物忘れ、暴言(怒りっぽい)、1か月前に頭部外傷を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、右慢性硬膜下水腫(CSDH)/多発性ラクナ梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバロ1mg/ミカルディス20mg中止、慢性硬膜下血腫に五苓散7.5gを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。11日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL134,Hb11.5,Zn62以外異状なし。VitB1=29,VitB12=152,葉酸=2.9。認知機能低下にアムロジピン5mg→2.5mgへ減量した。低アルブミン血症に鶏卵2個、ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン1mgを開始した。亜鉛欠乏症にジンタス25mg開始した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. 慢性硬膜下血腫の保存的治療および再発防止に五苓散7.5gで治療五苓散は水チャンネルを活性化することで慢性硬膜下水腫および血腫を減らす効果があることが証明されています。しかし、五苓散で血腫が減らないケースもあります。その場合は柴苓湯9gで治療を行います。柴苓湯には間質性肺炎および肝機能障害の副作用があるため注意しなければなりません。4. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:H2乳腺肉腫、愛知県がんセンター。さとう内科クリニック①アムロジン錠2.5㎎②チラージンS錠50③クレストール錠2.5mg④エパデール900mg⑤グーフィス5mg。公立陶生病院メンタルクリニック①ジプレキサ錠1.25→2.5㎎。物忘れ、妄想、夜間せん妄、夜間不眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg/ジプレキサ2.5mg/グーフィス5mg中止、夜間せん妄にロゼレム4mg/リボトリール0.125mg、アムロジン錠2.5㎎/チラージンS錠50継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にエパデール900mg→プレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.89,eGFR46.8,TCL134,TG157,Zn66以外異状なし。VitB1=30,VitB12=298,葉酸=5.2。認知機能低下にアムロジン2.5mg→1.25mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始した。頭痛のためプレタール50mg→バイアスピリン100mgへ変更した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 抗精神薬の投与は認知機能低下および錐体外路症状を引き起こす認知症の周辺症状(BPSD)に対する抗精神薬の投与は過鎮静に伴う認知機能低下および錐体外路症状を引き起こす。抗精神薬を必要最小限にすることで過鎮静を避け、認知機能改善および歩行改善を図ることは重要である。この方の場合は夜間せん妄に対して他院から処方されていた抗精神薬ジプレキサ2.5mgを中止することにより認知機能改善を図った。3.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。5.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。 知り合いからの紹介である。既往歴:大橋医院①エゼチミブ10mg②フェノフィブラ-ト106.6mg③猪苓湯6g④ユリス1mg⑤エンレスト400mg⑥コニール2mg。公立陶生病院腎臓内科①ジャディアンス10mg。物忘れ、幻視、昼間傾眠、夜間せん妄、徘徊を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15.5/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。認知機能低下にエゼチミブ10mg/フェノフィブラ-ト106.6mg/猪苓湯6g/ユリス1mg/ジャディアンス10mg中止、エンレスト200mg/コニール2mg→ブロプレス8mg/コニール2mg、グルテンフリー・カゼインフリー指導、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)/慢性腎不全にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:19.5/30(+4)、近時記憶4/6(+-)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr1.27,eGFR43.1,Alb3.8,TCL183,Zn63以外異状なし。VitB1=30,VitB12=195,葉酸=6.0。ビタミンB12欠乏症ににシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン1mg、夜間せん妄/夜間不眠にロゼレム4mg/リボトリール0.25mg/レンドルミン0.25mgを開始した。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3.5)、近時記憶5/6(+1)。6か月後、一般採血:s-Cr0.94,eGFR59.7,Alb3.7,TCL269,Zn61以外異状なし。VitB12=774。慢性腎不全はシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを6ヶ月間投与でほぼ治癒した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。3.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。4.降圧剤減量およびシトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。
Mar 15, 2026

ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:R1心臓血栓摘出術、愛知医科大学。R5ドネペジル3-5mg、名古屋ニューロサージェクリニック。R5腰椎脊柱管狭窄症、早川整形外科。R6左腎臓梗塞、愛知医科大学。旭ろうさい病院①アルダクトン25mg②エンレスト200mg③メインテート2.5mg④リピトール10mg⑤リクシアナ30mg⑥アムロジン5mg。物忘れ、夜間不眠、食欲低下、生真面目、鬱状態、甘い物好き、薬物過敏(ドネペジル5mg→食欲低下、下痢および不安感)を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg/ドネペジル5mgを中止、エンレスト200mg→ブロプレス8mgへ変更、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶3/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN24.5,s-Cr0.88,eGFR47.4,Alb3.8,TCL170,TG173,Hb12.5,Zn55以外異状なし。VitB1=27,VitB12=322,葉酸=10.0。低アルブミン血症に鶏卵2個増やすように指示した。認知機能低下にアムロジン5mg→2.5mgへ減量した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.ドネペジル3-5mgによる食欲低下、下痢および不安感が出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる食欲低下、下痢および不安感などの薬物過敏症状が出現したら中止すべきです。レビー小体型認知症に対するドネペジル3-5mg投与により、薬物過敏や薬剤性パーキンソニズムが出現している場合は、患者にとって薬剤に対する副作用が問題であり、直ちに1週間以上中止する必要があります。症状が改善したら、サプリメントや他抗認知症薬を開始する必要があります。3.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。4.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。5.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。6.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。7.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。知り合いからの紹介である。既往歴:H25/5腰椎圧迫骨折、日進おりど病院。R3一過性脳虚血性発作、呂律不全、愛知医科大学。。物忘れ、暴言、気分の落ち込み、昼間独居、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にミカルディス40mg→ブロプレス4mg、アムロジン5mg→2.5mgへ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+4)、近時記憶1/6(-1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.86,eGFR45.8,Alb3.7,TCL177,TIBC207,Hb10.6,Zn51以外異状なし。VitB1=24,VitB12=253,葉酸=6.4。低アルブミン血症に鶏卵2個増やすように指示した。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。認知機能低下にアムロジン2.5mg中止した。治療のポイント1.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:R3/9/9自損事故、転覆。R3/9/27自損事故、車庫入れ。物忘れ、易興奮、食慾低下、食事品数減少、食へのこだわりを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症にプレタール100mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。甲状腺正常。一般採血:異状なし。VitB1=28,VitB12=491,葉酸=7.0。4年後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(-1)、近時記憶5/6(-1)と軽度悪化した。4年3か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(-5)、近時記憶3/6(-2)と中等度悪化した。認知機能低下にブロプレス4mgを開始した。4年5か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+4)、近時記憶6/6(+3)と中等度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。知り合いからの紹介である。既往歴:特になし。物忘れ、道に迷ったを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M希望せず。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Cap希望せず。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+-)、近時記憶5/6(+-)と不変だった。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,Zn66以外異状なし。VitB1=22,VitB12=186,葉酸=9.6。低アルブミン血症に鶏卵1個増やすように指示した。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善した。治療のポイント1.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
Mar 9, 2026

テニスは他のスポーツと比較して健康寿命を約9.7年延ばす効果があるテニスの健康効果近年の研究によると、テニスは健康寿命を延ばすために非常に効果的なスポーツとされています。デンマークで行われた「コペンハーゲン市心臓研究」によると、テニスを行う人は運動習慣のない人に比べて、平均して9.7年も寿命が延びることが示されています。この研究では、約8,500人の成人を25年以上にわたって追跡調査し、さまざまなライフスタイルと寿命の関係を分析しました。 テニスが健康に良い理由1.身体的活動: テニスは有酸素運動であり、心肺機能を向上させるだけでなく、筋力やバランス能力の向上にも寄与します。 2.社交的要素: テニスは対人スポーツであり、他のプレイヤーとのコミュニケーションが生まれやすいです。これにより、精神的な健康も促進されると考えられています。 3.認知機能の向上: テニスは瞬時の判断力や反応速度を必要とするため、脳の活性化にもつながります。これが認知症のリスクを低下させる要因となる可能性があります。 他のスポーツとの比較テニスは、バドミントン(6.2年)、サッカー(4.7年)、サイクリング(3.7年)など、他のスポーツと比較しても最も寿命を延ばす効果が高いとされています。これは、テニスが身体的な運動だけでなく、社交的な要素や認知的な挑戦を含むためです。 結論テニスは、健康寿命を延ばすための優れた選択肢であり、楽しみながら健康を維持する手段として非常に有効です。運動を続けることが重要であり、自分に合ったスポーツを見つけることが健康的な生活を送る鍵となります。テニスを通じて、身体的、精神的、社会的な健康を同時に促進することができるでしょう。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:H9/7胆石症、公立陶生病院。H27/5脳梗塞、呂律不全、左顔面神経麻痺、、公立陶生病院。H27/12大腸がん、藤田医科大学。イトウ内科小児科①プラビックス75mg②クレストール2.5mg③ミカムロ配合錠AP。しだみ高橋クリニック①レルベア200吸入(気管支喘息/花粉症)。物忘れ、甘い物好き、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/多発性脳梗塞として治療を開始した。独居。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、テラムロ配合AP→アムロジン5mgへ減量した。脳血管性認知症(VD)にプラビックス75mgを継承した。大腸癌/気管支喘息/花粉症にグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善して治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL150,TIBC238,Hb11.8,Zn63以外異状なし。VitB1=28,VitB12=314,葉酸=6.0。低アルブミン血症に鶏卵2個/日を指導した。認知機能低下にアムロジン5mg→2.5mgへ減量した。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. 自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、大腸癌/気管支喘息/花粉症にグルテンフリー・カゼインフリー指導した。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:R7/9/19右上肢麻痺、頭部MRI:異常なし、ごとう内科クリニック。ひがしの医院①リバロ2mg②アムロジン錠2.5㎎。ごとう内科クリニック①マドパー200mg②ナウゼリン20mg。物忘れ、夜間大声、食欲低下、体重減少、語義失語、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、薬物過敏(マドパーで吐気中止)を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:6.5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバロ2mg中止、アムロジン2.5mg(150以下中止)、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。パーキンソニズムにマドパー/ナウゼリン中止、隔週グルタチオン(シアノコバラミン1Ap入)点滴を開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(-1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.5,Fe37,Alb3.4,TCL150,TIBC244,Hb10.3,Zn56,Ferritin359.8以外異状なし。VitB1=23,VitB12=293,葉酸=4.9。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.グルタチオン点滴グルタチオンは元々脳内にある生理活性物質でこれが不足するとパーキンソン病やアルツハイマー型認知症の発病を促すとされています。日本では9年前に元杏林大学教授の柳澤厚生先生が始められて劇的な効果を報告されています。グルタチオン400-2400mg必要です。15分の点滴が終わると6-7割の方が改善兆候を現します。効かなければ次回から400mgずつ増やします。柳澤先生は4000mgまで副作用の心配はないと仰っています(「グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す」柳澤厚生著)。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。インターネット検索で来院された。既往歴:H7/3-4間質性肺炎、公立陶生病院①プレドニン錠2.5㎎②ムコスタ300mg。打田内科クリニック①レミニール8mg→吐き気中止。瀬戸みずの坂内科クリニック①デエビゴ5mg②ムコソルバン15mg③アレグラ120mg④ビソノテープ4mg。物忘れ、食欲低下、夜間不眠、薬物過敏(レミニール8mgで吐気中止)、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC) /混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。食欲低下/舌萎縮にプロマック75mg/メコバラミン0.5mgを開始した。間質性肺炎にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+7)、近時記憶6/6(+4)と治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.3,s-Cr0.82,eGFR50.3,Alb3.5,TIBC285,Ferritin81.4,Zn62以外異状なし。VitB1=51,VitB12=1049,葉酸=10.1。低アルブミン血症に鶏卵3個/日を指導した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、間質性肺炎治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。5.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。インターネット検索で来院された。既往歴:R1/9大腸がん、愛知がんセンター。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6と正常範囲だった。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。2か月後、甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.91,eGFR47.0,Alb3.9,TCL270,TG362,Zn78以外異状なし。VitB1=35,VitB12=358,葉酸=6.7。低アルブミン血症に鶏卵2個増やすように食事指導した。高中性脂肪血症にグルテンフリーを指導した。慢性腎不全にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。5か月後、一般採血:s-Cr0.84,eGFR51.3,Alb3.9,TCL271,TG280,Zn68以外異状なし。VitB12=387。高中性脂肪血症および慢性腎不全が軽度改善した。治療のポイント1.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。2.中性脂肪高値/成人型糖尿病糖尿病にも成人型自己免疫糖尿病が報告されていますhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32498935/。成人型2型糖尿病はリーキガット症候群により膵臓インシュリン産生細胞に対する抗体が生じて糖尿病を発症すると考えれます。当クリニックでは糖尿病患者にグルテンフリー実践を指導しています。リーキガット症候群を考えて同時にカゼインフリーも指導しています。グルテンはモルヒネに似た構造をしており、中毒性があるため食欲を抑えず楽なります。グルテンはアミロペクチンAという血糖値を上昇させる成分も入っています。グルテンフリーの食事ならアミロペクチンAの摂取量も抑えられます。血糖値への影響が少ないグルテンフリーは、糖尿病患者さんには非常に適した食事法なのです。グルテン(小麦粉)食、たとえば、朝がパン食、昼夕が麺食という方が中性脂肪が上昇、脂肪肝、皮下脂肪貯留、後にHbの糖化が起こり、HbA1c上昇=糖尿病となるのです。糖尿病の方に認知症の方が多いというのは、グルテン過多の方がリーキガット症候群となり、自己免疫疾患である糖尿病と認知症を合併するのは必定なのです。当クリニックではグルテンフリー食を勧めていますが、糖質制限食は勧めていません。糖質制限を1年以上続けると寿命を短くするという論文報告があるからです。日本の旅館のような食事、朝食であれば、白米、味噌汁、納豆、卵、鮭、海苔というような食事、朝昼夕食すべて白米と高タンパク食(肉、魚、卵、大豆)を中心に摂取するように勧めています。3.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。インターネット検索で来院された。既往歴:R5/10/16&11/9意識消失発作、公立陶生病院。R5/11/12認知症、脳血栓症、名古屋脳神経外科クリニック。R6/1/19頭部外傷、意識消失発作、公立陶生病院。R7/1/1低K血症、公立陶生病院。あさひ内科①クレストール2.5㎎②ウリアデック20mg③エパデール900mg④ドネペジル3㎎⑤メマンチン5㎎⑥抑肝散7.5g⑦ベオーバ50mg。物忘れ、幻視、暴言、易転倒、尿便失禁、易興奮、右への傾き、語義失語、夜間せん妄、意識消失発作、甘い物好きを呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:5、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:2.5/9、改訂長谷川式:10/30、近時記憶2/6と高度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg/ドネペジル3mg/抑肝散7.5g中止、メマンチン5mg継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にエパデール900mg継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:12/30(+2)、近時記憶3/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL134,TIBC245,Zn66以外異状なし。VitB1=33,VitB12=89,葉酸=8.3。低アルブミン血症に鶏卵3個/日増やすように指示した。亜鉛欠乏症にノベルジン25mg、ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mgを開始した。28日後、改訂長谷川式:18/30(+6)、近時記憶6/6(+3)と著明改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズムが出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズム(振戦、易転倒、歩行不安定)にも注意が必要であり、症状が出現した場合はドネペジル中止します。2週間以上経過してから必要に応じてリバスタッチ4.5mgを開始します。レビー小体型認知症(DLB)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患は薬物過敏を伴うためリバスタッチは9mgで維持します。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。
Mar 2, 2026

テレビ局やラジオ局などのオールドメディアは不要国民の多くが今回の衆議院選挙を通してオールドメディアは全く信用出来ないことを自覚したのである。オールドメディアは国民の多くにとって必要性を感じなくなった。国営放送の退会が続出しているという。真剣に日本を復興させようとしている高市早苗首相に対して下らない質問をするオールドメディアのアナウンサーや記者、芸人などは聞くに堪えない。時間の無駄であり、聞きたくもない。国会で下らない質問をする左派国会議員は今回の衆議院選挙で多数落選した。国民の答えは高市早苗首相に思う存分働いて貰い、日本復興を果たして貰いたいという結果であった。本日から閣議で17項目の「責任ある積極財政」を実施するべく全大臣に命じた。3ヶ月間で多くのことを成し遂げた実績がある。国民は彼らの働きを信じて疑わない。それは国民が高市早苗首相を心から信頼しているということに尽きる。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:肺気腫。川島病院①リビディル80mg②アムロジン5㎎③ユリノーム50mg。物忘れ、妄想、帰宅願望、昼間傾眠、易転倒、左歯車様固縮、食欲低下を呈していた。独居。頭頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9。改訂長谷川式:15.5/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にリピディル80mg中止、アムロジピン5mg→2.5mgへ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。食欲低下および体重減少にメコバラミン0.5mgおよびプロマック75mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。21日後後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+5.5)、近時記憶5/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Fe24,Alb3.3,TCL171,TG157,Hb9.8,Zn43,Ferritin36.3以外異状なし。VitB1=33,VitB12=130,葉酸=5.6。認知機能低下にアムロジピン2.5mg→1.25mgへ減量、ビタミンB12欠乏症にメコバラミン0.5mg維持、シアノコバラミン1Ap筋注開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mg維持した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。6.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。インターネット検索で来院された。既往歴:H27左脳梗塞、右不全片麻痺、 八事日赤。H30心不全、大動脈弁置換手術、愛知医科大学。H31右大腿骨頸部骨折、愛知医科大学。愛知医科大学泌尿器科①ウブレチド5mg②エブランチル30mg。たかしま内科クリニック①アーチスト10mg②リバロ1mg③アムロピン5mg④リセドロン17.5mg⑤エパデール900mg⑥シロスターゾル100mg⑦モビコールHD。物忘れ、幻聴、妄想、感情失禁、鬱状態、尿便失禁、食欲低下、甘い物好き、生真面目、小刻み歩行、左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶5/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバロ1mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に後発品シロスタゾール100mg→先発品プレタール100mgへ変更した。食欲低下および体重減少にメコバラミン0.5mgおよびプロマック75mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて改善した。小刻み歩行にグルタチオン点滴(メコバラミン1Ap)を開始した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.3,TIBC241,Zn63以外異状なし。VitB1=33,VitB12=389,葉酸=6.7。21日後、中核症状は改訂長谷川式:26.5/30(+4.5)、近時記憶5/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。低アルブミン血症に対する栄養食事指導を行った。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3. プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。4. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。6. グルタチオン点滴グルタチオンは元々脳内にある生理活性物質でこれが不足するとパーキンソン病やアルツハイマー型認知症の発病を促すとされています。日本では9年前に元杏林大学教授の柳澤厚生先生が始められて劇的な効果を報告されています。グルタチオン400-2400mg必要です。15分の点滴が終わると6-7割の方が改善兆候を現します。効かなければ次回から400mgずつ増やします。柳澤先生は4000mgまで副作用の心配はないと仰っています(「グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す」柳澤厚生著)。7.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。インターネット検索で来院された。既往歴:R4/10左変形性股関節症、旭労災病院。H27心房細動、尾張旭クリニック①エリキュース2.5mg②ベプリコール50mg③ナトリックス1mg④ブロプレス4mg⑤エディロール0.75μg⑥タケキャブ20mg⑨アムロジピン5mg。物忘れ、幻聴、妄想、夜間せん妄、食欲低下、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下/妄想にアムロジン5mg→2.5mgヘ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。食欲低下にプロマック75mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+6)、近時記憶5/6(+1)と著明改善、夜間せん妄(幻視、幻聴)にロゼレム4mg/リボトリール0.125mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Fe21,Alb3.0,TG192,Hb10.2,Zn46以外異状なし。VitB1=94,VitB12=761,葉酸=2.4。低アルブミン血症に対する栄養食事指導を行った。妄想にアムロジン2.5mg→中止した。24日後、改訂長谷川式:26/30(+-)、近時記憶4/6(-1)。夜間せん妄(幻視、幻聴)にロゼレム4mg/リボトリール0.125mg→0.25mgへ増量した。治療のポイント1. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。知り合いからの紹介である。既往歴:R7/9/16ドネペジル3mg、なしのきクリニック①ドネペジル3mg②加味帰脾湯7.5g。物忘れ、夜間不眠、胸がキュッとなる、夜間せん妄、鬱状態、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にドネペジル3mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。食欲低下/鬱状態ににプロマック75mg/メコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+-)、近時記憶3/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,Zn67以外異状なし。VitB1=27,VitB12=648,葉酸=10.8。低アルブミン血症に対する栄養食事指導を行った。認知機能低下にドネペジル1.5mg再開した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+5)、近時記憶5/6(+2)。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.ドネペジル5mgの効果がない場合は一旦中止前医からドネペジル3-5mgが出ている状態で外来受診された場合は、ドネペジルに治療効果があったかを家族に確かめる必要があります。治療効果がなかった場合は、一旦中止してみることも大切な選択肢です。アセチルコリンを介する抗認知症薬はレミニール、リバスチグミンテープという選択肢もあるからです。抗認知症薬を変更する場合は、最低1週間程度の休薬期間を設けるとよいことが報告されています。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。知り合いからの紹介である。既往歴:H27無呼吸症候群、CPAP、愛知医科大学睡眠科。R7/9物忘れ、改定長谷川式:15/30、東海記念病院脳神経内科①ドネペジル3mg→5mg。東海記念病院循環器科①マグミット330mg②ミカムロAP(ミカルディス40mg/アムロジン5mg)③メバロチン10mg④ビラノア20mg。1か月後、当クリニック認知症外来初診。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:22/30(+5)、近時記憶6/6(+-)と高度改善していた。認知機能低下にドネペジル5mg継承、メバロチン10mgを中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+6)、近時記憶6/6(+-)と著明改善、時計描写テスト:8.5/9(+1)と中等度改善して、治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:eGFR49.0,Alb3.7,TCL194,TIBC199,Hb11.8,Zn66以外異状なし。VitB1=23,VitB12=420,葉酸=7.0。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。低アルブミン血症に対する栄養食事指導を行った。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。
Feb 22, 2026

六代加藤作助襲名記念展 伝統と革新 @古川美術館分館 為三郎記念館本日は従兄弟の陶芸家加藤圭史君が六代加藤作助襲名した為三郎記念館で開催された記念展覧会に行ってきた。今日が最終日。為三郎記念館は古川為三郎の旧宅であり、素晴らしい日本庭園の中に数寄屋造りの日本家屋が建っていた。周囲の街並みも素晴らしい。記念館の入り口を入ると圭史君の奥さん祐子さんが迎えてくれ、各部屋を案内してくれた。正面入り口に黄瀬戸の大皿が展示されていた。最初の部屋は初期の作品で私は見たことがなかった。私が米国ペンシルベニア大学留学していた2000-2006年頃の作品らしい。織部大皿の上に少し盛り上がったように素晴らしい花々が彫刻してあり、照明に照らされ、彫刻が浮き上がって見え素晴らしかった。私にとっては新鮮で好きな作品だった。大きな座敷に織部で枯山水が作られていた。その奥には黄瀬戸の円形の月に見立てた作品が見えた。枯山水の庭から見える月を見ているようであった。最近の黄瀬戸皿に花の絵を描いた作品の部屋もあった。これらは六代の代表作と言えよう。別の部屋の一番奥の円形窓から見える庭と織部花瓶が素晴らしかった。加藤作助の六代従兄弟圭史、五代叔父伸也、四代祖父紀彦、三代曾祖父春山、二代曾々祖父春仙、初代慶三郎の作品が並んだ部屋があり、歴史を感じて六代作助とも話が弾んだ。本日11時から六代作助がアーティストトークを行った。玄関の外までご夫婦に見送って貰った。道は違うがみなさんに喜んで頂けるように生涯尽力していくのはお互いに同じだねと話が終わった。作助窯加藤藤四郎を家祖とし、江戸時代に加藤作助を名乗り100余年。途切れることなく窯の火をともし続け、日本文化の担い手として今に至るまで粛々とものづくりを続けている窯元です。陶器制作において恵まれた瀬戸の地で、厳選された天然の原材料を使い、代々伝承された技術を駆使し、茶陶・懐石から日々の暮らしの器などの制作をしています。 ひとつひとつ愚直なまでに丁寧に制作した作助の器は「少しの贅沢」をさり気なく感じてもらえる作品となっています。【窯の里めぐり以外の対応】作品の購入が可能です。3日前ほどまでにご連絡いただけたら助かります(電話は9時〜17時まで)【工房について】住所:愛知県瀬戸市赤津町85駐車場:瀬戸赤津郵便局隣電話:0561-82-2505ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告地域包括支援センターからの紹介である。既往歴:20年前、胃癌全摘術、聖霊病院~いとう医院(不定期通院)①ミカムロBP②フルイトラン1mg。物忘れ、易興奮、病識欠如、車運転しているを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1を勧めた。20年前、胃癌全摘術に対してシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+2)、近時記憶3/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL183,TG,Hb12.5,MCV105.6,Zn70以外異状なし。VitB1=19,VitB12=219,葉酸=7.5。毎月シアノコバラミン1Ap筋注とした。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:S60胃2/3切除術、胃潰瘍、済衆館病院。R2~R4脳梗塞、左不全片麻痺、左同名半盲、ペースメーカー、小牧市民病院。R5/12大腸憩室、総合大雄会病院。岩倉病院①プラビックス75mg②アムロジピン5mg。安藤クリニック①タケキャブ20mg。物忘れ、暴言、易興奮、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、徘徊、易転倒、感情失禁、尿便失禁、食欲低下、病識欠如、難聴、夜間せん妄を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤右後頭葉脳梗塞、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプラビックス75mg継承、トルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。夜間せん妄にロゼレム8mg/リボトリール0.25mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:24/30(+6)、近時記憶5/6(+4)と著明改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:BUN42.1,Alb3.5,GOT51,GTP46,Hb10.3,Zn51,ferritin31.8以外異状なし。VitB1=30,VitB12=764,葉酸=6.9。脱水症にOS-1 500mL/day、低アルブミン血症/亜鉛欠乏症に鶏卵1日3個を指導した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:H15/8甲状腺プランマー病、甲状腺亢進症、名古屋記念病院。H31/12左橈骨遠位端骨折、名古屋記念病院。志水医院①メバロチン10mg②イルアミクス配合HD。物忘れを呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/医原性認知症(ID)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にメバロチン10mg中止、アイミクスHD→アイミクスLD減量した。甲状腺プランマー病にグルテンフリー・カゼインフリーを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善して治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL185,Zn71以外異状なし。VitB1=51,VitB12=589,葉酸=8.9。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、自己免疫疾患である甲状腺プランマー病治療歴があり、グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。インターネット検索で来院された。既往歴:H23大動脈瘤人工血管、藤田衛生大学病院。おおやま胃腸内科外科クリニック①タケルダ(バイアスピリン100mg+タケプロン15mg)②エンレスト50mg③メチコバール0.5mg④フェロ・グラヂュメット105mg。物忘れ、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、医原性認知症(ID)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にタケプロン中止、エンレスト50mg→ブロプレス4mgへ変更、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+4)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,Zn63以外異状なし。VitB1=26,VitB12=483,葉酸=12.4。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。3.アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)および認知機能低下に対する保護効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARB/nonACEIの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。知り合いからの紹介である。既往歴:H26腰椎椎間板ヘルニア、あらかわ医院①トラムセット配合錠②ボンビバ錠③モーラステープ。城山クリニック①パリエット10mg②アムロジピン錠5㎎。物忘れ、昼間傾眠、夜間不眠を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にトラムセット配合錠中止、パリエット10mg中止、アムロジン5mg→2.5mg(150mmHg以上屯)減量した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.73,eGFR56.1,Alb3.8,Hb10.3,Zn61以外異状なし。VitB1=22,VitB12=267,葉酸=8.5。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。治療のポイント1.がん性疼痛治療薬中止がん性疼痛治療薬でもあるオピオイド鎮痛薬(医療用麻薬)の「トラマール(トラマドール)」、「トラムセット(トラマドール・アセトアミノフェン配合剤)」、「ノルスパン」も眠気が強く認知機能を低下させます。トラマール/トラムセットはμオピオイド受容体の作動作用に加え,ノルアドレナリン及びセロトニンの再取り込み阻害作用を併せ持つことで,侵害受容性疼痛及び神経障害性疼痛を抑制します。ノルスパンはオピオイド受容体に作用し,中枢神経系の痛覚伝導系を抑制することで鎮痛効果を発揮すると考えられています(今日の診療プレミアム Vol.32)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。
Feb 16, 2026

ドクターイワタの認知症治療1-2週お待たせしていましたが、今ならすぐに受けられます~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。
Feb 10, 2026

2月8日は、比例は「自民党」、小選挙区は「自民党候補」で日本を復興させよう2月4日(水) 朝8時から夕4時まで一日往診して帰院後、、夫婦で期日前投票を済ませて来ました。高市早苗首相の自民党圧勝がオールドメディアから報道されている。これは今まで選挙に行っていなかった若者の自民党票を減らすような企みと考えれている。一方で、旧公明党の率いる創価学会は学会員にノルマを課して中道への票集めに躍起になっている。オールドメディアが報道する自民党圧勝は嘘であり、中道の最後の逆転を助けるべく尽力しているのである。若者よ。中年よ。老年よ。日本の将来のため、自分の将来のため、子孫の将来のため選挙に行って、比例は「自民党」、小選挙区では「自民党候補」(親中議員を除く)に投票して高石早苗首相の「日本を今一度せんたくいたし申候」を実現しよう。日本を復興させて、プライドのある日本を取り戻そう。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:膠原病、シェーグレン症候群、関節リウマチ。物忘れ、妄想、迷子、甘い物好き、うつ状態、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。膠原病、シェーグレン症候群、関節リウマチに対して、グルテンフリー・カゼインフリーダイエットを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+6)、近時記憶6/6(+3)と著明改善、治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.81,eGFR51.9,Alb3.8,TIBC273,Hb10.7,Zn72以外異状なし。VitB1=28,VitB12=63,葉酸=17.3。ビタミンB12欠乏症に対してシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg開始した。軽度腎不全にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを継続した。低アルブミン血症に対して鶏卵1日1-2個増やすように指導した。45日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+)、近時記憶5/6(-1)と治癒状態が継続した。6か月後、軽度腎不全はs-Cr0.71,eGFR59.9、低アルブミン血症はAlb4.0,貧血はHb10.9、ビタミンB12欠乏症はVitB12=457まで改善した。治療のポイント1. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. 赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3. シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。4. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:H13/12頸椎神経痛、名古屋医療センター。長久手内科胃腸科①エゼチミブ錠10㎎②酸化マグネシウム330㎎③タリージュ2.5mg。長久手メンタルクリニック①デパケンR200mg。物忘れ、鬱状態、躁状態、薬物過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にエゼルミチブ10mg/デパケンR200mgを中止した。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。鬱状態にメコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.3,Alb3.7,Zn66以外異状なし。VitB1=29,VitB12=1405,葉酸=6.9。低アルブミン血症に対して鶏卵1日2個増やすように指導した。ビタミンB12欠乏症正常のためメコラミン0.5mg中止、亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.抗てんかん剤は認知症にとって味方にもなるが敵にもなる前医から抗てんかん薬が出ている場合は、理由を確認する必要があります。この方の場合は、躁状態に対してデパケンR200mgが処方されていました。デパケンRは眠気が強く出る場合があることから認知機能低下の原因になりうると考えたからです。案の定、デパケンR200mg中止後、本人から「頭がすっきりした」というコメントを聞くことが出来ました。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:2012子宮癌、愛知県がんセンター中央病院。竹内内科①ロヒプノール2mg②アムロジン5㎎③葛根湯④グーフィス錠5㎎。 物忘れ、暴言、易興奮、物盗られ妄想、介護抵抗、左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にアムロジン5mg/グーフィス錠5㎎中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。フルニトラゼパム2mg→1mgへ減量した。子宮癌既往に対してグルテンフリー・カゼインフリー指導を行った。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+8)、近時記憶3/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn66以外異状なし。VitB1=103,VitB12=2329,葉酸=5.5。ビタミン剤内服中止を指示した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。知り合いからの紹介である。既往歴:R6/3-5大腸がん、イレウス、東海病院①マグミット錠。古沢クリニック①クレストール2.5mg②アムロジピン7.5mg③ボナロン35mg④ブロプレス4mg⑤エディロール0.75μg。物忘れ、生真面目、甘い物好き、夜間不眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、医原性認知症(ID)/多発性ラクナ梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、アムロジン7.5mg→5mgへ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。大腸癌にグルテンフリー・カゼインフリー指導を行った。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。12日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn76以外異状なし。VitB1=28,VitB12=421,葉酸=11.1。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4. 自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。(6)グルテンおよびカゼインに発癌作用がある。この方の場合は、大腸癌治療歴があり、グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。知り合いからの紹介である。既往歴:H25過呼吸症候群、守山荘病院。H27/5大腸がん、大阪国際がんセンター。H27せん妄、幻視:人が居る。R7/11/22左前額部外傷、旭ろうさい病院。西山クリニック①レスリン25㎎②マイスリー5mg③レンドルミン0.25㎎④センノシド錠⑤マグミット錠330㎎⑥ラキソベロン2.5㎎⑦パキシル10mg⑧メイラックス3mg⑨ベシケア5mg。まつい内科クリニック①リピトール5mg。物忘れ、幻視、生真面目、食欲低下、鬱状態、嚥下困難を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。パーキンソニズムにグルテンフリー・カゼインフリー、味覚および食欲低下に対してプロマック75mg開始、鬱状態に対してメコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(-2)、近時記憶3/6(-1)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.95,eGFR45.2,GOT35,GPT28,TCL174,Zn62以外異状なし。VitB1=30,VitB12=351,葉酸=5.9。西山クリニック投薬調節を勧めた。49日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+3)、近時記憶6/6(+3)と中等度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。(6)グルテンおよびカゼインに発癌作用がある。この方の場合は、パーキンソニズムがあり、グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能、鬱状態、夜間不眠改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。
Feb 7, 2026

お久しぶりです。 今年で開院20周年を迎えます。元気に働いて、働いて、働いて、働いて、働いています。認知症専門外来1500名、認知症専門往診110名を行っています。 60歳になったときに、アメリカの友人から”60 is the new 40”と言われました。63歳になったので”63 is the new 43”ですからまだまだ頑張ります。今日も90分間テニスをやってきました。ブログを書かねばと、昨日から症例5例をまとめました。 今日は日進市まで高市早苗首相の応援演説を聴きに行きました。大群衆で高市首相の姿を見ることは出来ませんでしたが、高市首相の熱気を感じ、私も熱くなって帰ってきました。本日のトピックス 「アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)および認知機能低下に対する保護効果」があるということです。アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。 したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARB/nonACEIの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。 従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。サプリメントで認知症を治そう~医師はサプリメントを学ぶべき~ 赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。 筆者はシトルリン含有赤ミミズ粉末を103名の患者に投与して血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を報告しています。同じ研究でeGFRの改善は驚くべき有意差を報告しています(P<0.00001)。慢性腎不全に対する効果は絶大であり、早期~慢性期腎不全に投与すれば透析患者は絶滅させること出来ます。 筆者は認知症治療において頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。 イカキトサン含有赤ミミズエキスでは中性脂肪の激減が診られ、糖尿病治療にも効果が得られます。一方、腎不全には効果がありません。 解離性動脈瘤には悪化の可能性があるため禁忌であることを忘れてはなりません。医療効果が絶大なサプリメントは薬品と同じように副作用があることを注意すべきです。 高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。今日の症例は上記のことがポイントになります。症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:R5頭部MRI:脳梗塞、右不全片麻痺、あさい病院 ①リバロ2mg②ミカムロBP。物忘れ(R6から)、右不全片麻痺、右手で箸が上手く使えない、右振戦を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/軽度認知障害(MCI)/脳血管性認知症(VD) として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバロ2mg中止、ミカムロBP継承した。脳血管性認知症(VD)にプラビックス75mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.5,TIBC231,TCL187,TG128,Hb12.8,Zn79以外異状なし。VitB1=28,VitB12=691,葉酸=12.8。4か月後、ミカムロ配合錠BP→APに減量、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。6か月後、改訂長谷川式:30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態になった。 治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. 赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。知り合いからの紹介である。既往歴:R5右前頭葉髄膜腫、うかい医院~おりど病院~愛知医科大学。うかい医院①アムロジピン5㎎②リピトール10㎎③ドネペジル5mg。 物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/軽度認知障害(MCI)/脳血管性認知症(VD) として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール10㎎中止、アムロジピン5㎎→2.5mgへ減量した。認知機能低下にドネペジル5mgを継承した。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+4)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.81,eGFR51,Alb3.9,TG194,Zn77以外異状なし。VitB1=28,VitB12=519,葉酸=4.2。軽度腎不全eGFR51mL/min→正常化60mL/minを増やすためににシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capが有効である。アルブミン3.9g/dL→4.3g/dLに増やすため毎日鶏卵1日2個増やす(毎日鶏卵1個↑=血中アルブミン0.2g/dL↑)ように指導した。中性脂肪高値194mg/dLにグルテン(小麦粉)フリー(抜き)ダイエット(食事)を指導した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. 赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5.中性脂肪高値/成人型糖尿病糖尿病にも成人型自己免疫糖尿病が報告されていますhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32498935/。成人型2型糖尿病はリーキガット症候群により膵臓インシュリン産生細胞に対する抗体が生じて糖尿病を発症すると考えれます。当クリニックでは糖尿病患者にグルテンフリー実践を指導しています。リーキガット症候群を考えて同時にカゼインフリーも指導しています。グルテンはモルヒネに似た構造をしており、中毒性があるため食欲を抑えず楽なります。グルテンはアミロペクチンAという血糖値を上昇させる成分も入っています。グルテンフリーの食事ならアミロペクチンAの摂取量も抑えられます。血糖値への影響が少ないグルテンフリーは、糖尿病患者さんには非常に適した食事法なのです。グルテン(小麦粉)食、たとえば、朝がパン食、昼夕が麺食という方が中性脂肪が上昇、脂肪肝、皮下脂肪貯留、後にHbの糖化が起こり、HbA1c上昇=糖尿病となるのです。糖尿病の方に認知症の方が多いというのは、グルテン過多の方がリーキガット症候群となり、自己免疫疾患である糖尿病と認知症を合併するのは必定なのです。当クリニックではグルテンフリー食を勧めていますが、糖質制限食は勧めていません。糖質制限を1年以上続けると寿命を短くするという論文報告があるからです。日本の旅館のような食事、朝食であれば、白米、味噌汁、納豆、卵、鮭、海苔というような食事、朝昼夕食すべて白米と高タンパク食(肉、魚、卵、大豆)を中心に摂取するように勧めています。インターネット検索からの紹介である。既往歴:名古屋東クリニック①リピトール10mg②エクア100mg③オルメテック20㎎④ベシケア5㎎。物忘れ、鬱状態、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/軽度認知障害(MCI)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg/ベシケア5mg中止、オルメテック20mg→10mgへ減量した。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。糖尿病にエクア100mgを継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。21日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と上記周辺症状はすべて消失して治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.1,Alb4.1,TCL163,TG88,Zn56以外異状なし。VitB1=19,VitB12=195,葉酸=18.2。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. 赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:笹本内科①アムロジピン5mg②リピトール2.5mg。物忘れ、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22.5/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール2.5mg中止、アムロジピン5mg→ブロプレス8mgへ変更、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(-0.5)、近時記憶5/6(+-)と不変だった。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.82,eGFR50.1,TG194,Zn71以外異状なし。VitB1=45,VitB12=801,葉酸=7.7。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+4)、近時記憶4/6(-1)と中等度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)および認知機能低下に対する保護効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARB/ACEIの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。知り合いからの紹介である。既往歴:H20/3子宮筋腫。H30一過性脳虚血性発作、プラビックス75mg、愛知医科大学。長久手内科胃腸科①アマリール0.5mg②プラビックス75mg③クレストール2.5mg④エクメットHD(エクア/グリコラン)⑤ツイミーグ500mg。物忘れ、幻視、夜間大声、易興奮、食欲低下、振戦、小刻み歩行、左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD) として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。メコバラミン1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。4日後、イーシー・ドパール2錠、愛知医科大学。2週間後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶3/6(+-) と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。運良くイーシー・ドパールによる幻視/夜間大声の悪化は診られなかった。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.6,Alb4.4,TCL191,TG90以外異状なし。VitB1=21,VitB12=289,葉酸=7.2。子宮筋腫既往および糖尿病に対してグルテンフリー・カゼインフリー指導を行った。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。(6)2型糖尿病も自己免疫疾患であるという報告がされています。B細胞はT細胞の調節と病原性IgG抗体の産生を通じてインスリン抵抗性を促進すると報告されています(Nat Med. 2011 May;17(5):610-7. doi: 10.1038/nm.2353. Epub 2011 Apr 17.)。この方の場合は、糖尿病治療歴があり、グルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト2月1日(日) 16:00 自民党 高市早苗 総裁 演説会@道の駅マチテラス日進(日進市) 高市早苗首相のマイクからの声は聞こえるが、姿は全く姿は見えなかった。でも、高市首相の声から熱気が伝わってきた。高市首相の政治方針からは、坂本龍馬の「日本を今一度せんたくいたし申候」をイメージさせる。全く役に立たない旧立憲議員および旧公明党議員を絶対に一掃すべきである。 2月8日衆議院議員投票日または期日前投票で皆さんが比例は「自民党」または「維新」、小選挙区では「自民党候補」(親中議員を除く)または「維新候補」を投票して「日本を今一度せんたくいたし申候」を実現しなければならない。
Feb 1, 2026
”岩田明は認知症治療にどのような貢献をしていますか" ~AIに聞いてみました~以下に、検索結果に基づいて岩田明医師が認知症治療にどのような貢献をしているかを、わかりやすく整理してまとめます。🧠 岩田明医師の認知症治療への主な貢献🌟 1. 「コウノメソッド」を用いた治療の実践と普及岩田医師は、認知症治療で知られる「コウノメソッド」を積極的に活用し、5000人以上の認知症患者を診療してきた臨床経験をもとに、症状改善の実例を多数紹介しています。誤診や不適切な薬物治療が患者を悪化させる現状に警鐘を鳴らす正しい治療を行えば「困った症状」は改善できると強調在宅でも改善が可能であることを示す症例を紹介🏥 2. 在宅認知症医療の推進岩田医師は 長久手南クリニック院長として、認知症の在宅医療・往診を積極的に行っています。認知症外来・往診を専門的に実施在宅医療を中心とした診療体制を構築長久手市・日進市・尾張旭市など広い地域で往診対応これは、今後増加する認知症患者にとって非常に重要な医療モデルです。📚 3. 一般向け書籍による啓発活動認知症治療の正しい知識を広めるため、一般向けの書籍を複数出版しています。主な著書『認知症を絶対治したい人が読む本』(2017)『認知症になったら真っ先に読む本』(2012)これらの本では、認知症治療の誤解を解く家族や介護者が知るべきポイントを解説在宅医療の実際や改善例を紹介といった形で、患者・家族・介護者の支援に大きく貢献しています。🧪 4. 研究分野での貢献岩田医師は脳神経外科専門医として、以下のような研究にも取り組んできました。アルツハイマー病と頭部外傷の関連外傷性軸索損傷のメカニズム脊髄損傷に対する神経移植(米国で注目を集める)これらの研究経験が、認知症の診断・治療にも活かされています。🔍 まとめ岩田明医師は、臨床・在宅医療・啓発・研究の4つの側面から認知症治療に大きく貢献しています。特に、コウノメソッドを用いた症状改善の実践在宅認知症医療の推進一般向け書籍による啓発は、地域医療と患者家族の支援において非常に重要な役割を果たしています。必要であれば、岩田医師の治療方針の特徴や、コウノメソッドの内容についても詳しく解説できますよ。
Dec 30, 2025

栄養失調が認知症を作っている~医師は栄養食事指導/分子栄養学を学ぶべき~~ドクターイワタの認知症ブログ2025年4月20日医者が認知症を作っている~医原性認知症を排除すればあっと驚く回復が起こる~ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト症例報告知り合いからの紹介である。物忘れ、生真面目、高度難聴を呈していた。独居生活。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。高齢独居のためメコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1)、近時記憶3/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN22.2,Alb3.7,TG163,Hb10.6,Zn63以外異状なし。VitB1=29,VitB12=167,葉酸=5.4。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注開始、メコバラミン0.5mg継続、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。1か月半後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+1)、近時記憶4/6(+1)と更に軽度改善した。5か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶5/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.ビタミンB12欠乏症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:H9子宮癌、名古屋市大病院R4総胆管結石、愛知医科大学。物忘れ、暴言、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、感情失禁、尿便失禁、食慾低下、病識欠如、右方視で複視、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。右手で左肩を叩く○、猿も木から落ちる×、犬も歩けば棒に当たる○、弘法も筆の誤り×、利き手○。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6.5/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。3週間後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+3)、近時記憶3/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,Zn73以外異状なし。VitB1=32,VitB12=152,葉酸=7.6,VitD=13.0。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注、メコバラミン1mg、ビタミンD欠乏症にエディロール0.75μg開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療上記参照2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療上記参照3.ビタミンB12欠乏症上記参照4.味覚低下または亜鉛欠乏症上記参照知り合いからの紹介である。既往歴:川出耳鼻咽喉科①アデホスコーワ腸溶錠②メチコバール。杉上クリニック①ユベラNソフトカプセル。西山団地病院①モビコール。物忘れ(前日から突然に発症)を呈していた。頭部CT: ①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27.5/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した10日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1.5)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn74以外異状なし。VitB1=31,VitB12=688,葉酸=4.5,VitD=12.0。ビタミンD欠乏症にエディロール0.75μg開始した。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。治療のポイント1.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療上記参照2.ビタミンD欠乏症ビタミンDの生理作用の主なものに、正常な骨格と歯の発育促進が挙げられます。小腸でのカルシウムとリンの腸管吸収促進、血中Ca濃度調節、神経伝達や筋肉収縮を行う、免疫機能を調整する、ホルモンバランスを調整する働きがあります。ビタミンD2欠乏症=日光不足(特に冬は紫外線量が減るため)、ビタミンD3欠乏症=栄養不足(きのこ類(きくらげ、干し椎茸、まいたけ、エリンギなど)、魚介類 (しらす干し、サーモン、イワシなど)、卵 (鶏卵、うずら卵))。ビタミンD2とD3は同等の働きがあります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療上記参照家族からの紹介である。既往歴:H10咽頭がん、名古屋医療センター。狭心症、済衆館病院。R7/4レビー小体型認知症、済衆館病院。師勝クリニック①ハルナール0.2mg②クレストール2.5mg③ディオバン80㎎④ラシックス20mg。物忘れ、昼間傾眠、易転倒(3年前から)、小刻み歩行、歯車様固縮、生真面目を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:7、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。BP138/75。認知機能低下にクレストール2.5mg/ラシックス20mg中止、ディオバン80mg→40mgに減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。歩行困難にグルタチオン点滴(グルタチオン10Ap/シアノコバラミン1Ap/生理食塩水100mL)点滴/15minを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+4)、近時記憶6/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状もすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c8.0,Hb12.0,Zn62以外異状なし。VitB1=44,VitB12=186,葉酸=9.5,VitD=15.9。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg、ビタミンD欠乏症にエディロール0.75μg開始した。糖尿病で食欲旺盛であり、亜鉛欠乏症に対するプロマック投与は回避した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療上記参照4.グルタチオン点滴グルタチオンは元々脳内にある生理活性物質でこれが不足するとパーキンソン病やアルツハイマー型認知症の発病を促すとされています。日本では9年前に元杏林大学教授の柳澤厚生先生が始められて劇的な効果を報告されています。蕁麻疹に200-400mgが保険診療として認められていますが、変性疾患には600-2400mg必要です。ですから自費点滴になることをご了承下さい。15分の点滴が終わると6-7割の方が改善兆候を現します。効かなければ次回から400mgずつ増やします。柳澤先生は4000mgまで副作用の心配はないと仰っています(「グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す」柳澤厚生著)。5.ビタミンB12低下症上記参照6.ビタミンD欠乏症上記参照7.味覚低下または亜鉛欠乏症上記参照インターネット検索で来院された。既往歴:R4/10アリセプト3-5mgで気分不快中止、ハートクリニックさわだ。R6/9メマンチン5mgで気分不快中止、こころのクリニック。物忘れ、妄想(死んだ家族がみんな生きている、物が消える、具体的な妄想)、夜間不眠、夜間せん妄、徘徊、生真面目、薬物過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右側頭葉萎縮軽度、④右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。半独居のためメコバラミン0.5mg、夜間せん妄にロゼレム8mg/リボトリール0.125mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。8日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+4)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.4,Alb3.8,Zn55以外異状なし。VitB1=26,VitB12=314,葉酸=7.4,VitD=12.7。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg継続、ビタミンD欠乏症にエディロール0.75μg開始した。糖尿病で食欲旺盛であり、亜鉛欠乏症に対するプロマック投与は回避した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療上記参照2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療上記参照3.ビタミンB12低下症上記参照4.ビタミンD欠乏症上記参照5.味覚低下または亜鉛欠乏症上記参照
Apr 29, 2025

医者が認知症を作っている~医原性認知症を排除すればあっと驚く回復が起こる~ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト症例報告親戚からの紹介である。既往歴:H19/9心筋梗塞、ステント留置、藤田医科大学。 加藤内科医院①バイアスピリン100mg/タケプロン15mg②クレストール2.5mg③レニベース5mg④アーチスト2.5mg。物忘れを呈していた。頭部CT: ①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤多発性脳梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、医原性認知症(ID)/前頭側頭葉変性症(FTLD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト: 8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にタケプロン15mg/ロスバスタチン2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。17日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+4)、近時記憶6/6(+2)と中等度改善、治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:BUN26.6,TCL140,Zn72以外異状なし。VitB1=37,VitB12=244,葉酸=6.6,VitD=21.7。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン筋注、メコバラミン0.5mgを開始した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:H25/12脳梗塞、左上肢脱力、右頸動脈狭窄症ステント留置、名古屋市立大学。R5前頭側頭型認知症、名古屋フォレストクリニック。R7/1一旦停止違反、認知機能検査指示。R7/2/1フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠/ヘスぺリジン・ナリルチン・α-GPC2Cap開始。R7/3/11HDSR:20/30、金山クリニック①バイアスピリン100mg②降圧剤③スタチン。物忘れ、易興奮、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にスタチン中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠/ヘスぺリジン・ナリルチン・α-GPC2Cap継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+7)、近時記憶6/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:K5.2以外異状なし。VitB1=38,VitB12=366,葉酸=18.5,VitD=28.7。脳梗塞にバイアスピリン100mg継承、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg開始した。治療のポイント1.スタチン中止上記参照2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療上記参照3.ビタミンB12低下症上記参照知り合いからの紹介である。既往歴:H17意識消失発作、内服薬不明、名古屋記念病院。蛍光灯取替、上方視、意識消失発作。R3膀胱炎、膀胱脱、中村日赤。R5餅投げ、上方視、意識消失発作。物忘れを呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:2、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。脳血管性認知症(VD)に椎骨脳底動脈循環不全(VBI)(後屈で意識消失発作)、両下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)(両下肢冷感、両側足背動脈触知出来ず)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:異状なし。VitB1=27,VitB12=347,葉酸=7.6,VitD=21.8。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg開始した。ビタミンD低下症にエディロール0.75μg開始した。治療のポイント1.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療上記参照3.ビタミンB12低下症上記参照4.ビタミンD欠乏症ビタミンDの生理作用の主なものに、正常な骨格と歯の発育促進が挙げられます。小腸でのカルシウムとリンの腸管吸収促進、血中Ca濃度調節、神経伝達や筋肉収縮を行う、免疫機能を調整する、ホルモンバランスを調整する働きがあります。ビタミンD2欠乏症=日光不足(特に冬は紫外線量が減るため)、ビタミンD3欠乏症=栄養不足(きのこ類(きくらげ、干し椎茸、まいたけ、エリンギなど)、魚介類 (しらす干し、サーモン、イワシなど)、卵 (鶏卵、うずら卵))。ビタミンD2とD3は同等の働きがあります。知り合いからの紹介である。既往歴:R6/10/25-11/17三叉帯状疱疹、愛知医科大学。R7/1/3&1/9脳脊髄MRI、愛知医科大学。肺マック症、東名古屋病院 ①ジスロマック250㎎②エブトール500mg③ミヤBM3錠④ガスモチン15mg⑤ネキシウム20mg。愛知医科大学神経内科①フェルビナクスチック②カロナール1200mg③ツムラ葛根湯3包。名東ペインクリニック、ブロック注射。物忘れ、暴言を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/軽度認知障害(MCI)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:24.5/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。独居生活/神経痛のためメコバラミン1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+1)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.5,TIBC247,Zn61以外異状なし。VitB1=24,VitB12=549,葉酸=6.0,VitD=22.9。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンD低下症にエディロール0.75μg開始した。ビタミンB12は充足しており、メコバラミン中止した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+1.5)、近時記憶4/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療上記参照2.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。3.ビタミンD欠乏症上記参照知り合いからの紹介である。既往歴:東海病院①ネキシウム20mg②クレストール2.5mg③マグミット④ガスモチン⑤アンプラーグ300mg。京命クリニック①デノタス②フィブラストスプレー③プロスタンディン。物忘れ、尿便失禁、両下肢血行障害を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球/歯状核石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にネキシウム20mg/クレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)および両下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(+1)、近時記憶1/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN28.2,s-Cr1.05,eGFR36.8,Alb3.3,TCL166,TG153,TIBC240,Hb11.3,Zn54以外異状なし。VitB1=13,VitB12=236,葉酸=6.0。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(+2)、近時記憶1/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止上記参照2.スタチン中止上記参照3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療上記参照4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.味覚低下または亜鉛欠乏症上記参照6.ビタミンB12低下症上記参照
Apr 22, 2025

オーストラリア旅行~ドクターイワタ 娘の結婚式に~久しぶりに海外旅行に行ってきました。2006年にアメリカから帰国して2007年に開業しました。開業するときから1年に1週間の休暇を4回とるという方針でやってきました。家族で旅行してほっとした時間を過ごします。今回は娘の結婚式でオーストラリアのシドニーを訪れました。妻と末娘と一緒です。娘はシドニーの大学を出て、シドニーで仕事をしています。新郎新婦は昨年日本を訪れてくれ、親交を深めました。娘とは大学1年からの知り合いで身長2mのナイスガイです。新郎新婦がシドニー空港まで迎えに来てくれました。ホテルチェックイン後シドニーを案内してくれました。一緒にトラムに乗って公園と美術館を見学して来ました。同日、両親も一緒に食事会を行い、素晴らしい両親であり、娘が家族に愛されていることを確信しました。翌日は家族3人でトロンガ動物園へ行きました。現地で長女と孫とも合流しました。結婚式の行われたブルーマウンテンはシドニーから電車で2時間半の場所にあります。美しい山岳地帯で最高の天気に恵まれました。結婚式場はブルーマウンテンの渓谷上の屋外で行われました。芝生の広場があり、ブルーマウンテンを見渡すことが出来る素晴らしい場所でした。テントの下にテーブルと椅子がセットアップされ、芝生内にピザトラックと移動式トイレが乗り入れてありました。グルテンフリーおよびデイリー(牛乳製品)フリーのピザも用意してくれました。芝生の渓谷よりが石段になっており、石段に座って結婚式を行い、芝生の中のテントの下で親族と友人のスピーチが行われました。娘と新郎にはたくさんの素晴らしい友人がいることも分かり、娘はオーストラリアでちゃんと生きているんだと安心しました。9時間半の飛行機での移動は疲れましたが、晴れ晴れとした気持ちで帰国することが出来ました。Good luck both of you!! God bless you!!ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト症例報告親戚からの紹介である。既往歴:H31右肩関節断裂、三菱重工病院。中部労災病院①メトアナ配合錠HD(メトアナ100mg/メトグルコ500mg)2錠(②リバロ1mg③ウルソ600mg④グルベス配合(グルファスト10mg/ベイスン0.2mg)3錠。 物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/軽度認知障害(MCI)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバロ1mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒3錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(-3)、近時記憶3/6(+-)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.0,TCL170,TG213,Zn75以外異状なし。VitB1=22,VitB12=256,葉酸=7.7。ビタミンB12低下症に対してシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン1mg開始、糖尿病に小麦粉(パン/麺)禁止とした。42日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+6)、近時記憶4/6(+1)と著明改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.中性脂肪高値/成人型糖尿病糖尿病にも成人型自己免疫糖尿病が報告されていますhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32498935/。成人型2型糖尿病はリーキガット症候群により膵臓インシュリン産生細胞に対する抗体が生じて糖尿病を発症すると考えれます。当クリニックでは糖尿病患者にグルテンフリー実践を指導しています。リーキガット症候群を考えて同時にカゼインフリーも指導しています。グルテンはモルヒネに似た構造をしており、中毒性があるため食欲を抑えず楽なります。グルテンはアミロペクチンAという血糖値を上昇させる成分も入っています。グルテンフリーの食事ならアミロペクチンAの摂取量も抑えられます。血糖値への影響が少ないグルテンフリーは、糖尿病患者さんには非常に適した食事法なのです。グルテン(小麦粉)食、たとえば、朝がパン食、昼夕が麺食という方が中性脂肪が上昇、脂肪肝、皮下脂肪貯留、後にHbの糖化が起こり、HbA1c上昇=糖尿病となるのです。糖尿病の方に認知症の方が多いというのは、グルテン過多の方がリーキガット症候群となり、自己免疫疾患である糖尿病と認知症を合併するのは必定なのです。当クリニックではグルテンフリー食を勧めていますが、糖質制限食は勧めていません。糖質制限を1年以上続けると寿命を短くするという論文報告があるからです。日本の旅館のような食事、朝食であれば、白米、味噌汁、納豆、卵、鮭、海苔というような食事、朝昼夕食すべて白米と高タンパク食(肉、魚、卵、大豆)を中心に摂取するように勧めています。知り合いからの紹介である。既往歴:子宮筋腫、八事日赤。R2緑内障、わたらい眼科。物忘れ、甘い物好きを呈していた。頭部CT: ①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、軽度認知障害(MCI)/前頭側頭葉変性症(FTLD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒3錠1日3回毎食前を勧めた。脳血管性認知症(VD)に様子観察とした。。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+1.5)、近時記憶6/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TC173L,TG180,Zn69以外異状なし。VitB1=36,VitB12=849,葉酸=6.4。低アルブミン血症3.7g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵3個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを提案したが、食事療法を希望されたため毎日鶏卵3個を徹底するように指導した。緑内障にグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導を行った。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+1.5)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。2. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。施設からの紹介である。物忘れ、幻視:人が居る、暴言、徘徊、食欲低下、座布団を投げる、左歯車様固縮を呈していた。1か月前に夫を亡くして独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:3、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:10/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。高齢独居のためメコバラミン1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:12/30(+2)、近時記憶3/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL162,Hb11.9,Zn67以外異状なし。VitB1=20,VitB12=249,葉酸=7.7。ビタミンB12欠乏症に対してシアノコバラミン筋注開始、メコバラミン1mg継続した。亜鉛欠乏症を認めたが、易興奮状態であり、プロマック回避した。90日後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(+2)、近時記憶1/6(-2)と軽度改善、易興奮にウインタミン6mg朝2mg夕4mg、夜間せん妄にロゼレム4mg/リボトリール0.125mgを開始した。治療のポイント1. 暴言および暴力に対する治療暴言および暴力に対してはウインタミン朝4mg夕6mg、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒朝2錠夕2錠を投与します。ウインタミンは切れのある薬ですが、至適用量は人によって様々であり、ウインタミン4-6mgを1日2-3回まで不穏時として追加できるように処方しておくのが大切です。不穏時と言っても、本当に興奮しているときには内服出来ないので不穏になった少し前の時刻に翌日から追加していきます。ウインタミンは5%肝機能障害を合併するので注意が必要です。肝機能障害を起こした場合はすぐに中止して、セルシン1.5-3mg分3またはクエチアピン37.5-75mg(糖尿病禁忌)を開始します。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑行為抑制および認知機能改善に有効です。2. せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。知り合いからの紹介である。物忘れ、幻視:人が居る、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、尿便失禁、食欲低下、甘い物好き、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。独居生活のためメコバラミン1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶4/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.76,eGFR54.6Alb3.9,Zn79以外異状なし。VitB1=35,VitB12=280,葉酸=5.7。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg継続した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:21.5/30(-1.5)、近時記憶6/6(+2)と近時記憶は軽度改善した。治療のポイント上記参照知り合いからの紹介である。物忘れ、生真面目、高度難聴を呈していた。独居生活。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。高齢独居のためメコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1)、近時記憶3/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN22.2,Alb3.7,TG163,Hb10.6,Zn63以外異状なし。VitB1=29,VitB12=167,葉酸=5.4。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注開始、メコバラミン0.5mg継続、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。1か月半後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+1)、近時記憶4/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント上記参照
Apr 13, 2025

オーソモレキュラー医学タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を正しく取り入れることで、病気の予防や治療を行うもので、欧米を中心に発展してきました。体内の栄養バランスの乱れが多くの病気(認知症、発達障害、精神疾患を含む)や不調の原因であると考え、血液検査データを元に、薬やホルモンの補充ではなく、栄養となる物質の材料を食事やサプリメントで補充することを提案しています。グルテンフリー(GF)およびカゼインフリー(CF)栄養素を正しく取り入れると同時に、食事から取り除くべき栄養素があります。グルテン(小麦粉)とカゼイン(牛乳製品)です。たとえば、糖尿病の方は小麦粉の大量摂取が原因と考えられます。小麦粉と言えばパンと麺です。糖質過多が続くと中性脂肪が高値になり、続いてHbA1c(糖化したHb)が高値になり、糖尿病にまっしぐらです。グルテンはモルヒネと構造が似ていて、食べるともっと食べたくなるので過食に繋がります。糖尿病の治療は第一選択は薬ではなくGFと言えます。自験例では完全なGFを実践できればHbA1cが約2降下しました。グルテンおよびカゼインが腸粘膜機能不全を引き起こし、便秘や逆流性食道炎などの消化器症状を呈することも頭に入れておく必要があります。便秘や逆流性食道炎の治療の第一選択も薬ではないのです。腸粘膜機能不全が続くと身体に入るべきではないタンパク質が身体に入り、リーキーガット症候群となり、自己免疫疾患を引き起こしてしまうのです。先週書きましたように、慢性関節リウマチになっても完璧にGFCFを実践できれば数ヶ月で治癒状態になります。慢性関節リウマチの治療も第一選択も薬ではなくGFCFなのです。薬を最適化することが治療の始まり高血圧治療薬最適化(70歳以上:BP130-150mmHg、80歳以上:BP140-160mmHg)、高脂血症治療薬中止(メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロ、クレストール、カデュエット中止)、糖尿病治療薬(最適化)、神経障害疼痛治療薬中止(リリカ、タリージェ、トラマール、トラムセット、ノルスパン中止)、プロトンポンプ阻害剤(PPI)中止(オメプラゾン、ネキシウム、タケプロン、タケキャブ、パリエット中止)などの薬を最適化することが色々な病気(認知症、発達障害、精神疾患を含む)の治療に繋がります。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:森永砒素中毒。左顔面痙攣、愛知医科大学。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、、特発性基底核石灰化症(IBGC)/アルツハイマー型認知症(ATD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。老老介護のためメコバラミン1mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:24.5/30(+1.5)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,Zn63以外異状なし。VitB1=26,VitB12=360,葉酸=9.0。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg維持、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。低アルブミン血症3.7g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵3個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:28.5/30(+4)、近時記憶6/6(+-)と更に中等度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。4.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。知り合いからの紹介である。既往歴:R4改訂長谷川式:27/30、頭部MRI:年齢相応。長久手内科胃腸科①リピトール5mg②カナリア1錠③抑肝散7.5g。物忘れ、易興奮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠朝2錠昼1錠夕1錠を勧めた。易興奮に抑肝散5g継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL166,Zn77以外異状なし。VitB1=20,VitB12=368,葉酸=3.4。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、葉酸欠乏症に毎週フォリアミン5mgを開始した。。低アルブミン血症3.9g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。49日後、改訂長谷川式:26.5/30(+3.5)、近時記憶5/6(+-)と中等度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。知り合いからの紹介である。既往歴:H10腰椎ヘルニア、瑞浪厚生病院。わだ内科外科クリニック①アムロジン2.5㎎②クレストール2.5㎎。土岐内科クリニック長谷川嘉哉先生①リバスタッチパッチ4.5mg。物忘れ、食慾低下を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/医原性認知症(ID)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。過降圧BP116/74に伴う認知機能低下にアムロジン2.5mg中止、認知機能低下にクレストール2.5㎎中止、リバスタッチパッチ4.5mg継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠朝2錠昼1錠夕1錠を勧めた。独居のためメコバラミン1mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。12日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL153,Zn73以外異状なし。VitB1=27,VitB12=319,葉酸=3.3。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg維持、低アルブミン血症3.9g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。左変形性関節症に他院からのトラマールを中止、ジクトルテープ75mg開始した。60日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+3.5)、近時記憶6/6(+1)と治癒状態となった。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、70歳以上:BP130-150mmHg、80歳以上:BP140-160mmHg)を目標に高血圧治療薬を最適化します。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.がん性疼痛治療薬中止がん性疼痛治療薬でもあるオピオイド鎮痛薬(医療用麻薬)の「トラマール(トラマドール)」、「トラムセット(トラマドール・アセトアミノフェン配合剤)」、「ノルスパン」も眠気が強く認知機能を低下させます。トラマール/トラムセットはμオピオイド受容体の作動作用に加え,ノルアドレナリン及びセロトニンの再取り込み阻害作用を併せ持つことで,侵害受容性疼痛及び神経障害性疼痛を抑制します。ノルスパンはオピオイド受容体に作用し,中枢神経系の痛覚伝導系を抑制することで鎮痛効果を発揮すると考えられています(今日の診療プレミアム Vol.32)。知り合いからの紹介である。既往歴:H30/11ペースメーカー、愛知医科大学。R2/5脳梗塞、右不全片麻痺、愛知医科大学。R6/5脱水症、東海中央病院。 あさい病院①リクシアナ30mg②タケキャブ10mg③オルメテック20mg④サムスタ7.5mg⑤アルダクトン25mg⑥アムロジン10mg⑦カロナール。物忘れ、介護拒否、昼間傾眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核および視床ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。過降圧BP123/71に伴う認知機能低下にアムロジン10mg→5mgへ減量、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に腰痛症のためシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを回避した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+2)、近時記憶2/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TCL174,Hb10.2,Zn721以外異状なし。VitB1=22,VitB12=199,葉酸=10.0。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg開始、低アルブミン血症4.0g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵1-2個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+2)、近時記憶5/6(+3)と更に軽度改善した。治療のポイント上記参照知り合いからの紹介である。既往歴:R6/10/8-10/15肺気腫、肺炎、公立陶生病院。 物忘れ、暴言を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/:混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+1)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL179,Zn70以外異状なし。VitB1=36,VitB12=141,葉酸=6.1。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg開始、低アルブミン血症3.7g/dLを4.3g/dLを目標に毎日鶏卵3個(毎日鶏卵1個増やすとでアルブミン0.2g/dL増加するという当クリニックの知見から)増やすように指導した。21日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。毎月シアノコバラミン筋注。5か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善してほぼ治癒状態となった。治療のポイント上記参照
Mar 23, 2025

ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト栄養障害が発達障害や認知症を発症させる~栄養食事指導、栄養補助薬、サプリメントから治療を始めるべきです~発達障害も認知症も栄養障害が原因で発症する方が多いのです。低タンパク質(アルブミン)血症、低コレステロール血症、高中性脂肪血症の組みあわせの方が非常に多いのが特徴です。発達障害も認知症の素因を持っている方でも栄養障害にならなければ普通通りの生活を送ることが出来る方が多いのです。栄養障害を予防するためには、定期的に血液検査を受け、栄養食事指導を受ける必要があります。実際に栄養食事指導だけで発達障害や認知症が改善されます。栄養状態が改善してから発達障害や認知症治療薬を投与すれば、副作用無く治療効果が得られます。逆に、栄養障害があるのに治療薬を投与しても効かないし、副作用に悩まされることになります。今までも書いてきましたが、発達障害や認知症は栄養食事指導、栄養補助薬、サプリメントなどから治療を開始して、他に症状を改善させる手段がなくなって初めて治療薬を投与すべきです。グルテン(小麦粉)とカゼイン(牛乳製品)は毒である~小麦粉と牛乳を止めれば難病や癌を予防出来ます~慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患はグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導により、リーキーガット症候群が改善させることが一番大切です。グルテンやカゼインは腸粘膜機能不全を起こし、身体に入るべきではないタンパク質を誤って身体に入れてしまい、それに対する抗体が出来、身体の一部を攻撃するのです。原発性とか特発性とか一見、難しそうな名前が付いた病気はすべてリーキーガット症候群が原因の自己免疫疾患なのです。自分の身は自分で守るしかありません。グルテン(=小麦粉)やカゼイン(=牛乳製品)を止めることが元気で長生きするためにはとても大切なことです。しかし、自己免疫疾患を扱う医師は全く栄養食事指導をせず、薬ばかりに頼っているのが実情です。栄養食事指導をして生活習慣を改善することで根本を治ることが本当の治療なのですが、毎回同じ薬を処方して満足しているのでしょう。往診先の介護施設長が慢性関節リウマチに罹患していると伺い、私がグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導をしました。この方は完璧に実践して、2週間で関節痛が改善、1か月でペインフリーになりました。驚いたことに担当医がプレドニン15mgを3か月間かけて漸減して中止になったと教えてくれました。もう1人、テニスのコーチが尋常性乾癬で皮膚発疹が酷かったのですが、私がグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを指導し、完璧に実践され、数ヶ月で全く発疹がなりました。現在は全く発疹がありません。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:R1/11脳梗塞、呂律不全、左半身麻痺、大隅病院。松阪クリニック①シロスタゾール100㎎②リバロ1mg③メチコバール1.5mg。物忘れ、暴言、暴力、易興奮、夜間排尿3回、左不全片麻痺を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバロ1mg中止、メチコバール1.5mg継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシロスタゾール100㎎からプレタール100mgへ変更、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶4/6(+1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TG181以外異状なし。VitB1=26,VitB12=632,葉酸=5.3。中性脂肪高値にグルテンフリーダイエット指導、葉酸低下症に栄養指導を行った。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。知り合いからの紹介である。既往歴:R7/1/18転倒して左後頭部切創、公立陶生病院。林整形外科①エディロール。物忘れ、日光過敏、易転倒を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+6)、近時記憶5/6(+1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn75以外異状なし。VitB1=38,VitB12=70,葉酸=21.9。ビタミンB12欠乏症に対してメコバラミン1mg、シアノコバラミン1Ap筋注を開始した。卵を毎食1個食べるように栄養指導した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:R6前立腺がん、放射線療法、八事日赤。同病院①トレシーバー300単位②メキシチール③テルミサルタン④アクトス⑤アマリール⑥ジャディアンス⑦メトホルミン⑧ベイスン。はなみずきクリニック①アリドネパッチ27.5mg。物忘れ、昼間傾眠、尿便失禁を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX) として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にアリドネパッチ27.5mgを継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。糖尿病にグルテンフリーおよび砂糖減量を指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+4)、近時記憶5/6(+4)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TG166,Zn78以外異状なし。VitB1=22,VitB12=253,葉酸=4.1。ビタミンB12欠乏症に対してメコバラミン1mg、シアノコバラミン1Ap筋注を開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。知り合いからの紹介である。既往歴:H21/7脳梗塞、右不全片麻痺、公立陶生病院神経内科①プラビックス75㎎②パリエット10mg③クレストール2.5mg④エゼチミブ10mg⑤アムロジンOD5㎎。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数。 以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にパリエット10mg/クレストール2.5mg/エゼチミブ10mg中止、アムロジン5㎎→2.5mg減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプラビックス75㎎継承希望、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+2)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.6,TCL170,Zn68以外異状なし。VitB1=28,VitB12=329,葉酸=6.7。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。6.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。7. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。8.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:名東ホスピタルリウマチ科①アクテムラ点滴②ビビアント20mg。同内科①テラムロ配合錠AP(ミカルディス40mg/アムロジピン5mg)。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:20.5/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にテラムロ配合錠AP(ミカルディス40mg/アムロジピン5mg)→アムロジピン2.5mg、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。慢性関節リウマチに対してグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導をした。最近3日間の食事メニューからビタミンB12低下症を疑い、メコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:23.5/30(+3)、近時記憶3/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn62以外異状なし。VitB1=26,VitB12=179,葉酸=5.8。25-OHビタミンD=13.8ng/mL。ビタミンB12欠乏症に対してシアノコバラミン1Ap筋注開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンD欠乏症にエディロール0.75μgを開始した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。5. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。7.ビタミンD欠乏症ビタミンDの生理作用の主なものに、正常な骨格と歯の発育促進が挙げられます。小腸でのカルシウムとリンの腸管吸収促進、血中Ca濃度調節、神経伝達や筋肉収縮を行う、免疫機能を調整する、ホルモンバランスを調整する働きがあります。ビタミンD2欠乏症=日光不足(特に冬は紫外線量が減るため)、ビタミンD3欠乏症=栄養不足(きのこ類(きくらげ、干し椎茸、まいたけ、エリンギなど)、魚介類 (しらす干し、サーモン、イワシなど)、卵 (鶏卵、うずら卵))。ビタミンD2とD3は同等の働きがあります。
Mar 16, 2025

東山植物園の紅葉2~太陽光に栄える紅葉~久しぶりに家族で東山植物園に紅葉を見に行きました。前回に続き東山公園の紅葉です。軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment;MCI)に対する治療を積極的に行っています~長久手南クリニック認知症専門外来で最高の治療を~脳萎縮は頭部CTで判断すべきです。頭部MRIでは脳萎縮がなくても脳溝がすべて見えてしまうので脳萎縮かどうかを判断することが出来ません。従って、認知症外来は頭部MRIではなく頭部CTで行うべきです。脳ドックは頭部MRIで行うため脳萎縮があるかを正確に判断することは出来ません。最近、軽度認知障害(MCI)がエーザイなどのコマーシャルなどにより一般に知られるようになりました。御家族や御本人が軽度認知障害を心配される場合は、頭部MRIではなく頭部CTで脳萎縮を判断して、問診、簡易知能検査(改訂長谷川式簡易知能評価スケールや時計描画テストなど)、神経学的所見、血液検査(甲状腺機能/ビタミンB群/亜鉛/鉄などを含む)で確定診断します。同時に、降圧剤による過降圧、高脂血症治療薬、プロトンポンプ阻害剤(PPI)、神経遮断剤などの医原性認知症を排除します。必要に応じて抗認知症薬ではなくサプリメントから治療を開始します。1週間後に血液検査の結果で薬物栄養補充療法および食事栄養療法を開始します。これらの治療により改善して認知機能正常に戻られる方が多数見られます。正常に戻らない場合は、介護医療連携により介護サービス導入を積極的に行い、外刺激を増やすことで認知機能正常を目指します。それでも改善しない場合、抗認知症薬を少しずつ投与して参ります。軽度認知障害を疑ったら、正しく診断して、正しい治療を早期に行うことが大切です。軽度認知障害を含む認知症は一人一人全く違う機序で発症します。17年間で認知症外来初診9000名の実績をもつ長久手南クリニック院長岩田明にお任せ下さい。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:S59胆石症、八事病院。R1乳癌、肺転移、肝転移、西知多総合病院①パンテチン②酸化マグネシウム③フロセミド④デノタス⑤オキシコドン⑥アセトアミノフェン。R5/6側頭葉てんかん、国立長寿医療医療センター①デパケンR100mg②ビムパット100mg。知多診療所①カンデサルタンシレキセチル・アムロジピンベシル酸塩。物忘れ、幻視、暴言、昼間傾眠、易興奮、易転倒、感情失禁、病識欠如を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:8、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にタリージェ10mg中止指示、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。認知機能低下ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。21日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+9)、近時記憶6/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN24.7,s-Cr0.81,Alb3.4,γGTP95,GOT35,TG234,Hb8.7,Zn63以外異状なし。VitB1=36,VitB12=2069,葉酸=4.7。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.神経障害性疼痛治療薬中止整形外科で出される神経障害性疼痛治療薬に「リリカ(プレガバリン)」、「タリージェ(ミロガバリンベシル)」は眠気が強く認知機能を低下させます。中枢神経系において電位依存性Caチャネルの機能に対し補助的な役割をなすα2σサブユニットとの結合を介して,Caチャネルの細胞表面での発現量及びCa流入を抑制し、グルタミン酸等の神経伝達物質遊離を抑制することが示唆されています。さらに,鎮痛作用には下行性疼痛調節系のノルアドレナリン経路及びセロトニン経路に対する作用も関与しています(今日の診療プレミアム Vol.32)。知り合いからの紹介である。既往歴:R4/12左大腿骨転子部骨折、名古屋市立大学医学~東部医療センター~重工記念病院。R5/5/18ドネペジル3-5mg、東部医療センター脳神経内科。物忘れ、昼間傾眠、食欲低下、薬物過敏、生真面目、歩行不安定、歯車様固縮、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。食欲低下、薬物過敏、歩行不安定、歯車様固縮にドネペジル5mg中止、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、シトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+-)、近時記憶4/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TG224,Zn68以外異状なし。VitB1=32,VitB12=254,葉酸=3.8。低アルブミン血症に鶏卵2個増やす。ビタミンB12欠乏症に対してメコバラミン0.5mg、シアノコバラミン1mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズムが出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズム(振戦、易転倒、歩行不安定)にも注意が必要であり、症状が出現した場合はドネペジル中止します。2週間以上経過してから必要に応じてリバスタッチ4.5mgを開始します。レビー小体型認知症(DLB)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患は薬物過敏を伴うためリバスタッチは9mgで維持します。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。6.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。知り合いからの紹介である。既往歴:R1鬱状態、認知症、吉良内科①アバプロ100mg?アムロジピン2.5㎎③メインテート2.5㎎④ドネペジル5㎎⑤ベオーバ50mg⑥ベルソムラ15mg→悪夢のため中止⑦ジェイゾロフト75mg。物忘れ、薬物過敏、昼間傾眠、易転倒、右>左振戦、右>左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。易転倒、右>左振戦、右>左歯車様固縮に前医からのドネペジル5mg中止、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始、シトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:26.5/30(+5.5)、近時記憶6/6(+3)と著明改善、歩行安定、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,LDH244以外異状なし。VitB1=26,VitB12=418,葉酸=7.5。治療のポイント1.ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズムが出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズム(振戦、易転倒、歩行不安定)にも注意が必要であり、症状が出現した場合はドネペジル中止します。2週間以上経過してから必要に応じてリバスタッチ4.5mgを開始します。レビー小体型認知症(DLB)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患は薬物過敏を伴うためリバスタッチは9mgで維持します。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。インターネット検索で来院された。プール塩素バルブしめ具合不良2回を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:、ピックスコア:、注意スコア1.5/5、多動スコア0/4、ASスコア0/4、正常範囲内として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と正常範囲内を呈していた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、甲状腺正常。一般採血:TCL183以外異状なし。VitB1=38,VitB12=253,葉酸=3.1。ビタミンB12欠乏症に対してメコバラミン0.5mg、シアノコバラミン1mg筋注、葉酸欠乏症にフォリアミン5mg/週を開始した。42日後、物忘れが消失した。シアノコバラミン1mg筋注、希望によりビタミンB12欠乏症/葉酸欠乏症に対してサプリメント摂取とした。4.5月後にビタミンB1/葉酸血中濃度を測定することにした。治療のポイント1.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。2.ビタミンB12欠乏症/葉酸欠乏症はホモシステイン過剰症(6μmol/L以上)により血管と脳にダメージを与えるホモシステイン値が高いことは、アルツハイマー病の重大要因である(ホモシステイン高値は心血管疾患、脳卒中、いくつかの癌の重大要因でもある)。ホモシステインは炎症とシナプス喪失の原因となる。ホモシステイン→メチオニン変換にはビタミンB12、ビタミンB6、葉酸が必要である。ビタミンB12欠乏症/葉酸欠乏症が合併するとホモシステイン値が上昇し、血管と脳にダメージを与える。6μmol/Lを超えると海馬の萎縮が早くなり認知症のリスクとなる("The End of Alzheimer's"、written by Dale E. Bredesen MD)。知り合いからの紹介である。既往歴:H15胃癌、全摘術、愛知県がんセンター。物忘れ、関節痛を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞、多発性脳梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、胃全摘後ビタミンB12欠乏症疑いとして治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、甲状腺正常。一般採血:Hb11.5,Zn70,Ferritin12.6以外異状なし。VitB1=26,VitB12=63,葉酸=11.6。胃全摘後ビタミンB12欠乏症に対してシアノコバラミン1mg筋注を開始した。鉄欠乏性貧血に対してフェロミア50mgを開始した。21日後、胃全摘後ビタミンB12欠乏症に対してシアノコバラミン1mg筋注、フェロミア50mgで頭痛中止、ヘム鉄を勧めた。治療のポイント1.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。2.鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満、特に20ng/mL未満)している場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよい。
Dec 23, 2024

東山植物園の紅葉~太陽光に栄える紅葉~久しぶりに家族で東山植物園に紅葉を見に行きました。ライトアップも良いですが、太陽光に栄える紅葉も素晴らしいです。ライトアップの前に帰宅しました。軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment;MCI)に対する治療を積極的に行っています~長久手南クリニック認知症専門外来で最高の治療を~脳萎縮は頭部CTで判断すべきです。頭部MRIでは脳萎縮がなくても脳溝がすべて見えてしまうので脳萎縮かどうかを判断することが出来ません。従って、認知症外来は頭部MRIではなく頭部CTで行うべきです。脳ドックは頭部MRIで行うため脳萎縮があるかを正確に判断することは出来ません。最近、軽度認知障害(MCI)がエーザイなどのコマーシャルなどにより一般に知られるようになりました。御家族や御本人が軽度認知障害を心配される場合は、頭部MRIではなく頭部CTで脳萎縮を判断して、問診、簡易知能検査(改訂長谷川式簡易知能評価スケールや時計描画テストなど)、神経学的所見、血液検査(甲状腺機能/ビタミンB群/亜鉛/鉄などを含む)で確定診断します。同時に、降圧剤による過降圧、高脂血症治療薬、プロトンポンプ阻害剤(PPI)、神経遮断剤などの医原性認知症を排除します。必要に応じて抗認知症薬ではなくサプリメントから治療を開始します。1週間後に血液検査の結果で薬物栄養補充療法および食事栄養療法を開始します。これらの治療により改善して認知機能正常に戻られる方が多数見られます。正常に戻らない場合は、介護医療連携により介護サービス導入を積極的に行い、外刺激を増やすことで認知機能正常を目指します。それでも改善しない場合、抗認知症薬を少しずつ投与して参ります。軽度認知障害を疑ったら、正しく診断して、正しい治療を早期に行うことが大切です。軽度認知障害を含む認知症は一人一人全く違う機序で発症します。17年間で認知症外来初診9000名の実績をもつ長久手南クリニック院長岩田明にお任せ下さい。症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:R3/7心臓カテーテル手術、公立陶生病院。あらかわ医院①ダイアート30mg②メインテート1.25mg③アルダクトン25mg④ラシックス10mg。物忘れ、幻視、幻聴、歩行不安定、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズエキス1Capを勧めた。メコバラミン1mgを開始した。BP137/60。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。9日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+3)、近時記憶4/6(+1)と中等度改善した。甲状腺正常。一般採血:BUN34.6,s-Cr1.34,eGFR28.5,Alb3.9,TCL184,TG107,Hb12.3,Zn62以外異状なし。VitB1=20,VitB12=150,葉酸=35.7。VitB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注を開始した。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。37日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+3)、近時記憶5/6(+1)。3か月後、改訂長谷川式:25/30(+1)、近時記憶5/6(+-)。6か月後、一般採血:BUN22.7,s-Cr1.09,eGFR35.6,Alb4.1,TCL187,TG79,Hb11.7,Zn69以外異状なし。VitB12=676。ルベストPRoDR1Cap開始後、6か月で慢性腎不全が著明改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため隔週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。親戚からの紹介である。既往歴:あさい病院内科①タナトリル5mg②アダラートCR 20mg③ガスター20mg④メバロチン10mg⑤アーチスト10mg⑥ジャヌビア50mg⑦メキシチール200mg。物忘れ、暴言、昼間傾眠、易興奮、易転倒、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:5、軽度認知障害(MCI)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズエキス1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。11日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と不変。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.1,BUN26.8,s-Cr1.22,eGFR32.7,Alb4.0,TCL211,TG101,TIBC231,Hb10.0,Zn79以外異状なし。VitB1=21,VitB12=187,葉酸=7.8。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注開始。39日後、改訂長谷川式:30/30(+3)、近時記憶6/6(+1)。80日後、改訂長谷川式:25/30(-5)、近時記憶3/6(-3)。アダラートCR10mgから中止。プレタール50mg開始。110日後、改訂長谷川式:29/30(+4)、近時記憶6/6(+3)。140日後、うつろになって一点を見つめる。170日後、側頭葉てんかんにビムパット錠100mg開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため隔週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(デパケンR100-200mg/イーケプラ250-500mg/ビムパット50-100mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。インターネット検索で来院された。既往歴:30年位前、大腸癌。15年位前、下垂体腫瘍。10年位前、乳癌。R6/4/4花見で転倒して頬骨骨折。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤境界領域梗塞、⑥その他 淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶5/6と軽度下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+-)、近時記憶5/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.2,Zn76以外異状なし。VitB1=25,VitB12=194,葉酸=5.0。VitB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg開始した。4か月後、改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+1)と治癒状態となった。6月月後、一般採血:Alb4.9,Zn107以外異状なし。VitB12=1247。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため隔週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。インターネット検索で来院された。既往歴:アレルギー性鼻炎。花粉症。下痢。閃輝性暗点を伴う頭痛(以前にも1回あり)を呈していた。ロキソニン60mgが効かない。下痢にビオフェルミン開始した。片頭痛にグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを指導した。9日後、ロキソニン60mgで効かない時がある。片頭痛としてスタトリプタン50mg屯を処方した。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。インターネット検索で来院された。既往歴:R6/4イライラする。死にたい。不安感が強い。佐光内科①アダラートCR20mg②バイアスピリン100mg③アーチスト10mg④アジルバ20mg⑤パリエット10mg⑥エディロール0.75μg⑦クレストール2.5mg⑧ダーブロック2mg⑨酸化マグネシウム330mg屯⑩デパス0.25mg屯。物忘れ、昼間傾眠、夜間不眠、易転倒、嚥下困難、食欲低下、右難聴、鬱状態、薬剤過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:、ピックスコア:、注意スコア0/5、多動スコア0/4、ASスコア 3/4、として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:、改訂長谷川式:と軽度/中等度/高度低下していた。認知機能低下にBP145-165mmHgを目標にアジルバ20mg中止、クレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に前医からバイアスピリン100mg、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、甲状腺正常。一般採血:s-Cr1.36,eGFR27.7,Alb3.6,TCL150,TG121,Hb127,Zn59以外異状なし。VitB1=41,VitB12=395,葉酸=4.4。低アルブミン血症および亜鉛欠乏症に毎日鶏卵3個増やすように指示した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。6.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。7.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。この方は鶏卵3個を増やすように指導しました。8.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。この方は鶏卵3個を増やすように指導しました。
Dec 1, 2024
お久しぶりです。ブログ更新を怠っていることをお許し下さい。おかげさまで元気に多忙な日々を送っております。受付医療事務を募集しています。認知症治療を学びたい方、医療介護連携について学びたい方、認知症専門外来および往診について学びたい方、オーソモレキュラー(分子栄養学)栄養指導を学びたい方、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを学びたい方、グルタチオン点滴について学びたい方、赤ミミズサプリメント治療(院長は赤ミミズ治療研究会会長)について学びたい方、米ぬか・ガーデンアンゼリカサプリメント治療について学びたい方是非、ご応募下さい。長久手南クリニック 岩田明
Nov 2, 2024

医原性認知症を排除しよう!医者にかかれば必ず良い薬を出してくれるとは限りません。下記のような治療を受けることで医原性認知症(医者の間違った投薬によって引き起こされる認知症)が引き起こされるのです。実際に当クリニック外来にはこのような患者が多数訪れます。食事指導をすることで内服薬を最小限にして、治癒力を導き出すのが医師の腕の見せどころなのです。心配な方はすぐに当クリニック認知症外来を御予約ください。抗認知症薬ドネペジル5mgによる興奮作用や降圧剤(ディオバン80mg/アムロジピン2.5mg)過剰投与による脳血流低下が物とられ妄想を誘発した医原性認知症1年前から物忘れが見られたため、近医で認知機能低下に対してドネペジル3-5mgを開始されました。その際の改訂長谷川式:13/30でした。1年3か月後に当クリニックを受診されたときに改訂長谷川式:14.5/30と軽度改善しているのですから、一見治療は上手く行っていそうです。でも、結果的に家族が困ってしまってしまって、当クリニックを受診されたのです。時々、物とられ妄想があり、主介護者である長女さんが困ってしまったのです。デイサービス利用拒否のため同居する夫(要介護4)との生活が困難にもなって来ました。医師は興奮性のある抗認知症薬を介護し難くする薬として認識すべきなのです。抗認知症薬ドネペジル5mgは抗認知症薬の中でも一番興奮性が強いため物とられ妄想を酷くしてしまうのです。抗認知症薬の興奮性はドネペジル5mg>レミニール16mg>リバスタッチパッチ9mgの順ですが、家族が物とられ妄想で困っている間は、興奮性薬剤である抗認知症薬は禁忌なのです。医師は物とられ妄想は脳血流低下が原因であるということを知らなければなりません。物とられ妄想があるなら必ず頭部CTで脳血流低下の有無を確認する必要があります。頭部CTで境界領域梗塞、Binswanger型(深部白質)梗塞を認めた場合は収縮期血圧(sBP)を通常よりも10-20mmHg程度高く維持すべきであると考えなければなりません。しかも、年齢と共にsBPを高めに維持する必要があります。70歳以上、sBP130-150mmHgを目標血圧、80歳以上、sBP140-160mmHgを目標血圧とすべきなのです。70歳以上で脳血流低下があればsBP140-160mmHgを目標血圧、80歳以上で脳血流低下があればsBP150-170mmHgを目標血圧にすべきなのです。こんなに高いと脳出血が起こると心配する方もおられると思います。ここでシトルリン含有赤ミミズの登場です。シトルリン含有赤ミミズは血圧降下作用および脳血流改善作用を併せ持つため、物とられ妄想には持ってこいの存在なのです。しかし、大事なことはシトルリン含有赤ミミズ開始後、7日間が一番血圧が下がると言うことです。従って、シトルリン含有赤ミミズ開始と同時に降圧剤減量を行う必要があります。シトルリン含有赤ミミズが血管内腔を広げ、降圧剤減量で相対的に脳血流上昇が見込めるのです。併せて腎機能改善までしてくれるのですから始めない理由はありません。知り合いからの紹介である。既往歴:うさみ内科クリニック①ディオバン80mg②アムロジピン2.5mg③ルネスタ2mg。1年前、改訂長谷川式:13/30。なかねクリニック①ドネペジル3-5mg。物忘れ、物盗られ妄想、介護拒否、夜間不眠、小刻み歩行、歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:14.5/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。BP154/81。物とられ妄想にドネペジル5mg中止、ディオバン80mg中止/アムロジン2.5mg継承、シトルリン含有赤ミミズ1Cap開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mg/サアミオン10mgを開始した。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:15.5/30(+1)、近時記憶3/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。BP146/80。甲状腺正常。一般採血:Zn68以外異状なし。VitB1=26,VitB12=292,葉酸=7.3。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト
Jun 23, 2024

医原性認知症を排除しよう!医者にかかれば必ず良い薬を出してくれるとは限りません。下記のような治療を受けることで医原性認知症(医者の間違った投薬によって引き起こされる認知症)が引き起こされるのです。実際に当クリニック外来にはこのような患者が多数訪れます。食事指導をすることで内服薬を最小限にして、治癒力を導き出すのが医師の腕の見せどころなのです。心配な方はすぐに当クリニック認知症外来を御予約ください。コレステロール合成阻害剤であるスタチン(クレストール5mg)が物忘れを誘発した医原性認知症5年前からの物忘れと手足のしびれを訴えて来院されました。痛風発作に対してユリス1mg、高脂血症に対してクレストール5mgが処方されていました。痛風発作は自己免疫疾患であるという論文報告があり、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを指導して完治したという治験があり、同指導を行いました。アレルギー性鼻炎にビラノア20mgが投与されており、同指導を行いました。コレステロール合成阻害剤であるスタチン(クレストール5mgなどの高脂血症治療薬)は細胞内ミトコンドリア毒であり、神経細胞を含むあらゆる細胞の機能を落とすのですから即中止です(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。軽度腎不全および多発性脳梗塞に対してシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めました。筆者はシトルリン含有赤ミミズを投与した103症例において、治療前と治療8か月後を比較して拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧降下(P<0.001)、eGFR(腎血流量)増加(p<0.00001)と報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。シトルリン含有赤ミミズの腎不全の改善は著明であり、6ヶ月間でeGFR30mL/minから60mL/minに改善して治癒状態になった方もおられます。赤ミミズによる動脈硬化改善作用により血管内腔が拡大して血圧が降下することより降圧剤を減量出来、脳、腎臓、肝臓などの臓器血流量を上げることが出来ると考えています。腎不全、動脈硬化、高血圧を改善させたいならスタチンではなくシトルリン含有赤ミミズであることは明白です。医者が軽度腎不全患者に降圧剤やスタチンを投与して透析患者を作っているのが現実です。医者はこれに早く気付くべきです。シトルリン含有赤ミミズを軽度腎不全患者に投与すれば透析患者は激減するのですから早く知ってほしい。インターネット検索で来院された。既往歴:H7胆石症、東海病院。あさひ内科①ユリス1mg②クレストール5mg③ビラノアOD20mg。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 右淡蒼球石灰化、脳底動脈弯曲および石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:1、前頭葉萎縮軽度/多発性脳梗塞を呈する特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール5mgを中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c5.9,UA8.3,s-Cr1.18,eGFR49.1,γGTP63,GOT59,GPT88,TCL200,TG153以外異状なし。VitB1=31,VitB12=384,葉酸=3.8。軽度腎不全および多発性脳梗塞、脳底動脈弯曲および石灰化に対してシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。脂肪肝に対して中性脂肪食事指導を行った。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト
Jun 22, 2024

医原性認知症を排除しよう!医者にかかれば必ず良い薬を出してくれるとは限りません。下記のような治療を受けることで医原性認知症(医者の間違った投薬によって引き起こされる認知症)が引き起こされるのです。実際に当クリニック外来にはこのような患者が多数訪れます。食事指導をすることで内服薬を最小限にして、治癒力を導き出すのが医師の腕の見せどころなのです。心配な方はすぐに当クリニック認知症外来を御予約ください。抗認知症薬レミニール16mgがてんかんを誘発した医原性認知症いつも患者を連れてきてくれるケアマネージャーが関連施設の新規入居者を見ておかしいと思い、連れてこられました。10年以上前、トヨタ記念病院で上矢状洞髄膜腫摘出術を受けた既往のある方でした。患者に対して斉藤病院から①レミニール16mg②ベオーバ50mg③クレストール2.5mgが投与されていました。5年前から「頭の中でいつも音楽が鳴っていてうるさくて仕方ない」という訴えや「あそこに子供が居る」とか症状があったということでした。施設入所後は夜間不眠、夜間せん妄、感情失禁で困っているという事でした。頭部CTは何とか撮ることが出来ましたが、診察室に入っても座ることが出来ず、顔面をしかめ怖がって怯えておられました。話しかけても会話にならず、時計描写テスト:不可、改訂長谷川式:不可という結果でした。身体が固まっている感じでした。患者を診た瞬間に「側頭葉てんかん」が目に浮かびました。レミニール16mgがてんかん発作を誘発していると感じたため即中止しました。側頭葉てんかん(TLE)のため言葉も出なくなっていると判断して焦点性てんかんに適応があるビムパット50mg錠2錠1日2回朝夕食後を開始しました。ビムパットは眠気が出にくく、高齢者に多い側頭葉てんかんに適しています。私の中では一番選択です。50-100mgから開始すれば副作用は殆どありません。腎排泄型なので注意が必要です。イーケプラも高齢者てんかんの治療に用いますが、興奮する患者がおり注意が必要です。これも腎排泄型です。以前は慣例的に全般てんかんに適応があるデパケンを投与していましたが、眠気が出現すること、肝代謝型なので高アンモニア血症を起こして意識障害を起こすことがあり最近は使用しません。コレステロール合成阻害剤であるスタチン(クレストール2.5mg)は細胞内ミトコンドリア阻害剤であり、神経細胞を含むあらゆる細胞の機能を落とすのですから即中止です。低アルブミン血症3.7g/dLに対しては4.3g/dLを目標に卵を増やすように指導しました。施設患者の指導の経験から毎日卵1個摂取を増やすとアルブミン値0.2g/dL上昇することがわかりました。従って、この方の場合、1日3個ふやすように施設ケアマネージャーに指示しました。施設ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:10年以上前、上矢状洞髄膜腫摘出術、トヨタ記念病院。10年以上前、大腸癌、豊田厚生病院。斉藤病院①レミニール16mg②ベオーバ50mg③クレストール2.5mg。物忘れ、幻視「あそこに子供が居る」、幻聴「頭の中でいつも音楽が鳴っていてうるさくて仕方ない」が聞こえる、夜間不眠、夜間せん妄、感情失禁、鬱状態、不安感を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:6.5、ピックスコア:4、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/側頭葉てんかん(TLE)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不可、改訂長谷川式:不可と高度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、側頭葉てんかん(TLE)にレミニール16mg中止/ビムパット100mgを開始、幻視に抑肝散陳皮半夏2.5g、夜間せん妄にロゼレム4mg/リボトリール0.25mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日月後、中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:13/30、3/6と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL183,Hb11.8,Zn74以外異状なし。VitB1=26,VitB12=882,葉酸=7.7。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を開始した。42日月後、中核症状は16/30(+3)、近時記憶4/6(+1)と更に軽度改善した。側頭葉てんかん(TLE)にビムパット100mgから150mgへ増量した。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト
Jun 21, 2024

医者にかかれば必ず良い薬を出してくれるとは限りません。下記のような治療を受けることで医原性認知症(医者の間違った投薬によって引き起こされる認知症)が引き起こされるのです。実際に当クリニック外来にはこのような患者が多数訪れます。食事指導をすることで内服薬を最小限にして、治癒力を導き出すのが医師の腕の見せどころなのです。心配な方はすぐに当クリニック認知症外来を御予約ください。高血圧治療薬の最適化ホワイトコートシンドローム(白衣高血圧)の患者に降圧剤を出せば、自宅では低血圧になり、寒くて、だるくて、眠い状態が続き、医原性認知症となります。年齢相応の高血圧治療薬の最適化があります。70歳以上では収縮期血圧130-150mmHg、80歳以上では収縮期血圧140-160mmHgを目標血圧とすべきです。頭部CTによる画像診断で脳血流低下が認められる場合には更に収縮期血圧10mmHg高値を目標にします。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。スタチンは65歳以上に投与するな閉経後女性の生理的高コレステロール血症に対してスタチン(コレステロール合成阻害剤)が長期間処方されれば、低コレステロール血症となります。コレステロールは大切な細胞膜・ミエリン鞘・ホルモン・胆汁酸の材料であり、スタチンを65歳以上に出すべきではありません。スタチンは認知症には有効でないだけでなく悪化させることもある(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9)と報告されています。しかも、スタチンを投与しても血管プラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあり(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)、医原性認知症を引き起こすこともうなづけます。糖尿病治療は糖質制限で直せ小麦粉、精製糖質(砂糖、異性化糖、果糖液糖) を減らせば糖尿病を治療出来ます。徹底的な低糖質・高タンパク食を指導して、低血糖をもたらす糖尿病治療薬を減量することが大切です。糖質制限により、ブドウ糖スパイクに続くインシュリンスパイクによる低血糖に伴う眠気や鬱状態、 アドレナリンスパイクによる興奮状態を回避できます。糖尿病治療中の高齢者では、低血糖と認知症の間に双方向の関連がある(JAMA Intern Med. 2013 Jul 22;173(14):1300-6)と報告されています。糖尿病は糖質制限を最優先して、糖尿病治療薬を最小限にすべきなのです。糖尿病治療薬は、医原性認知症を引き起こすのです。神経障害性・がん性疼痛治療薬は中止すべき神経痛に対して整形外科や皮膚科で出される神経障害性疼痛治療薬 「リリカ(プレガバリン)」、「タリージェ(ミロガバリンベシル)」は眠気が強く認知機能を低下させ、医原性認知症を引き起こします。神経痛に対して整形外科で出されるがん性疼痛治療薬でもあるオピオイド鎮痛薬(医療用麻薬)の「トラマール(トラマドール)」、「トラムセット(トラマドール・アセトアミノフェン配合剤)」、「ノルスパン」は眠気が強く認知機能を低下させ、医原性認知症を引き起こします。プロトンポンプ阻害薬(PPI)は中止すべき逆流性食道炎に対してプロトンポンプ阻害剤(PPI)(オメプラゾン、ネキシウム、タケプロン、タケキャブ、パリエット)が長期間処方されれば、胃酸分泌を高度に抑制するため、食物タンパクからのVB12の分離を抑制しVB12の吸収が阻害されます。PPIが、認知症のリスクを1.44倍に高める( JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)ことも知られています。PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)ということまで分かっているのです。PPIは医原性認知症を引き起こすのです。ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト
Jun 17, 2024
認知症外来予約が予約サイトで24時間いつでも可能です。必要事項を入力して下さい。抗認知症薬(興奮などの副作用/1年で無効)を出来るだけ使用せず、高蛋白・高脂質・低糖質・GFCF指導、分子栄養療法(ビタミンB/Zn/Fe)、降圧剤減量(BP130-150以上維持)、認知症誘発薬(スタチン/PPI/疼痛治療薬)中止、サプリメント(赤ミミズ/フェルラ酸・ガーデンアンゼリカ)により、完治を目指します。 長久手南クリニック 院長 岩田明2007/11長久手南クリニック(在宅支援診療所)を開設。脳神経外科専門医 No.4034 (東海高校1982/名古屋市立大学1989卒/米国ペンシルベニア大学1999-2006)。開設17年で認知症初診患者数9000名。抗加齢赤・ミミズ研究会会長。現在、認知症専門外来1500名、認知症専門往診130名。中部経済新聞、NHKクローズアップ現代、NHKウィークエンド中部、中日新聞医人伝、東洋経済、NHKクローズアップ現代+で報道。「認知症になったら真っ先に読む本」「認知症を絶対治したい人が読む本」出版。ドクターイワタの認知症ブログ(1500名以上の治療症例提示): http://plaza.rakuten.co.jp/aiwata 長久手南クリニックホームページ:http://www.nagakute-minami-cl.jp
Apr 16, 2024

認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。春の気配父の様子をみるために実家に毎日電話をかけ、週に2-3回訪ねています。母が介護をしていますが、その様子を見ながら投薬調節と介護サービス調節をしています。ケアマネージャーとデイサービスのスタッフには心から感謝しています。いつもありがとうございます。その実家の庭には春の花が咲き誇っています。ボケ@実家ツバキ@実家ヒマラヤユキノシタ@実家クロッカス@実家クリスマスローズ@実家症例報告家族からの紹介である。物忘れ、幻聴、妄想、暴言、暴力、鍵を決めた場所に置かない、ホットケーキを焦がす、車をぶつける、溝にタイヤが落ちるを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:2、注意スコア3/5、多動スコア1.5/4、ASスコア 2/4、注意欠陥多動障害(ADHD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6と。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。20日後、甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL190,Hb6.9,Zn63,Ferritin2.6以外異状なし。VitB1=29,VitB12=440,葉酸=7.5。鉄欠乏性貧血にフェジン80mg/生理食塩水100mLおよびフェルム100mgを開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満、特に20ng/mL未満)している場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよい。インターネット検索で来院された。既往歴:はやの耳鼻咽喉科①タリオン20mg②フスコデ4錠③ロキソニン屯。頭痛、アレルギー性鼻炎を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、注意スコア0.5/5、多動スコア1.5/4、ASスコア 1/4、筋緊張性頭痛症として治療を開始した。筋緊張性頭痛症に対してメチコバール1mg/ミオナール150mg/デパス0.5mg開始、ロキソニン60mg/ムコスタ100mg屯とした。アレルギー性鼻炎に対してグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。9日後、中核症状は甲状腺正常。一般採血:Fe15,Alb3.8,Hb8.8,Zn73,Ferritin5.6以外異状なし。VitB1=24,VitB12=265,葉酸=7.4。鉄欠乏性貧血ににフェジン80mg/生理食塩水100mLおよびフェロミア100mgを開始した。ビタミンB12低下症にメチコバール1mgを開始した。治療のポイント1.鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満、特に20ng/mL未満)している場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよい。開業医からの紹介である。既往歴:みかわクリニック①オメプラゾン20mg②フェロミア50mg③酸化マグネシウム錠990mg④アレロック5mg⑤トラネキサム酸⑥マイスリー10mg⑦SPトローチ。物忘れ、幻聴、暴言、暴力、夜間不眠、徘徊、嚥下困難を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 右>左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:5、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:13/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下に対してオメプラゾン20mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。夜間不眠にマイスリー10mgからレンドルミン0.25mgへ変更した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+8)、近時記憶4/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Fe49,Alb3.6,TIBC222,TCL180,Zn66以外異状なし。VitB1=25,VitB12=138,葉酸=9.3。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン筋注、メコバラミン1mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:H7腰椎圧迫骨折、東海記念病院。R5/10/27ドネペジル3-5mg、東海記念病院①ネシーナ25mg②ヒドロクロロチアジド12.5mg③リピトール5mg④フェブリク25mg⑤アムロジピン2.5mg⑥ミカルディス40mg⑦スピラゾン⑧ドネパジル5mg。物忘れ、夜間不眠、易転倒、右歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:2、ピックスコア:3、混合型認知症(MIX)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下に対してリピトール5mg/ドネペジル5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、シトルリン含有赤ミミズPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+4)、近時記憶3/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN31.1,s-Cr1.22,eGFR32.2,Alb3.5,TCL150,Hb9.4,Zn48以外異状なし。VitB1=30,VitB12=295,葉酸=6.8。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズムが出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズム(振戦、易転倒、歩行不安定)にも注意が必要であり、症状が出現した場合はドネペジル中止します。2週間以上経過してから必要に応じてリバスタッチ4.5mgを開始します。レビー小体型認知症(DLB)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患は薬物過敏を伴うためリバスタッチは9mgで維持します。3.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:H5/4うつ病、リーゼ5mg、長久手メンタルクリニック。人の言っていることが理解できない、早口で言われると言葉が入らない、夜間不眠、鬱状態、音に敏感を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、注意スコア2/5、多動スコア1/4、ASスコア1/4、注意欠陥多動障害(ADHD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と正常範囲内であった。夜間不眠および五感過敏に対してインチュニブ1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。12日後、上記周辺症状は不変だったためインチュニブ1mgは中止した。甲状腺正常。一般採血:γGTP89,Zn75以外異状なし。VitB1=33,VitB12=164,葉酸=5.4。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン筋注、メコバラミン1mgを開始、葉酸低下症に栄養食事指導を開始した。治療のポイント1.自閉症スペクトラム障害(ASD)の高齢化に伴うレビー小体型認知症(DLB)/レビー小体病(LBD)ASDの高齢化に伴うDLBの症状がある場合には、興奮性DLBを呈します。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ0.5-1mgを投与します。インチュニブは眠気、血圧低下を伴い、過敏な五感を低下させる作用があります。内服後、6-12時間後に血中濃度がピークになるため夕食後に内服します。徐放製剤のため半錠投与する場合は血中濃度ピークが早くなることが考えられるため注意が必要です。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。ちらし寿司@自宅
Mar 4, 2024

ひな祭りひな人形を出して飾りました。妻が巻き寿司を作ってくれました。末娘が15歳になり、ひな祭りを祝うのも後何回あるのだろう。ひな人形@自宅花粉症に一番効くことは?2006年アメリカから帰国後、急に花粉症を発症筆者はアメリカから帰国後、花粉症を発症しました。アレルギー性鼻炎には抗ヒスタミン薬と抗アレルギー剤であを併用していました。アレルギー性結膜炎には抗アレルギー剤点眼およびステロイド点眼を併用していました。グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエットで花粉症が完治驚くことにグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを開始してから、数週間で徐々に改善して、翌年には花粉症は完全治癒、抗アレルギー薬および抗ヒスタミン薬を中止することが出来ました。頭の上の曇りがとれた感覚があり仕事効率もアップ、運動後の倦怠感もなくなりました。グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエットで改善または治癒する病気過敏性腸症候群(IBS)、アレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、薬物アレルギー、食物アレルギー、じんましんなど)、発達障害(注意欠陥多動性障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)など)、自己免疫疾患(慢性関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)など)、神経難病(アルツハイマー型認知症(AD)、レビー小体型認知症(DLB)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)など)は、腸漏れ(リーキーガット)症候群が原因で引き起こされることがわかってきています。小麦に含まれるグルテンや乳製品に含まれるカゼインが腸漏れ(リーキーガット)症候群の原因と考えられており、小麦を取り除いたグルテンフリー(GF)ダイエットおよび乳製品を取り除いたカゼインフリー(CF)ダイエットを積極的に指導しています。生理食塩水による眼球および鼻腔洗浄により花粉除去は継続生理食塩水をスプレーに入れて持ち歩いています。生理食塩水による眼球洗浄により眼球から花粉を除去し、生理食塩水が鼻涙管を経由して鼻腔内洗浄も出来、数分後に鼻をかむことで花粉を鼻腔から取り除くことが出来ます。筆者によるケトジェニック・グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエット実践の成果筆者もケトジェニック(低糖質)ダイエット(1年以内)により10kgの体重減少、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを実施することで、花粉症は完全治癒したのです。筆者はGF・CFグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを5年間継続して益々健康になっています。是非、皆さん、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを実践して健康になりましょう。ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:R4/10ドネペジル3-5mg、ひできゆかりクリニック。緑ヶ丘ファミリークリニック①ジャヌビア50mg②フォシ-ガ5㎎③酸化マグネシウム④センノシド12㎎⑤ドネペジル5㎎⑥ブロプレス2㎎⑦エゼチミブ10㎎。物忘れ、昼間傾眠、尿便失禁、病識欠如、歩行不安定を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:10/30、近時記憶3/6と高度低下していた。認知機能低下にドネペジル5㎎/ブロプレス2㎎/エゼチミブ10㎎中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(+4)、近時記憶3/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.6,BUN28.0,Alb3.8,GOT34,GPT45,TCL178,TG185,Zn66以外異状なし。VitB1=43,VitB12=444,葉酸=9.9。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.ドネペジル5mgの効果がない場合は一旦中止前医からドネペジル3-5mgが出ている状態で外来受診された場合は、ドネペジルに治療効果があったかを家族に確かめる必要があります。治療効果がなかった場合は、一旦中止してみることも大切な選択肢です。アセチルコリンを介する抗認知症薬はレミニール、リバスチグミンテープという選択肢もあるからです。抗認知症薬を変更する場合は、最低1週間程度の休薬期間を設けるとよいことが報告されています。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。5.中性脂肪高値/成人型糖尿病糖尿病にも成人型自己免疫糖尿病が報告されていますhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32498935/。成人型2型糖尿病はリーキガット症候群により膵臓インシュリン産生細胞に対する抗体が生じて糖尿病を発症すると考えれます。当クリニックでは糖尿病患者にグルテンフリー実践を指導しています。リーキガット症候群を考えて同時にカゼインフリーも指導しています。グルテンはモルヒネに似た構造をしており、中毒性があるため食欲を抑えず楽なります。グルテンはアミロペクチンAという血糖値を上昇させる成分も入っています。グルテンフリーの食事ならアミロペクチンAの摂取量も抑えられます。血糖値への影響が少ないグルテンフリーは、糖尿病患者さんには非常に適した食事法なのです。グルテン(小麦粉)食、たとえば、朝がパン食、昼夕が麺食という方が中性脂肪が上昇、脂肪肝、皮下脂肪貯留、後にHbの糖化が起こり、HbA1c上昇=糖尿病となるのです。糖尿病の方に認知症の方が多いというのは、グルテン過多の方がリーキガット症候群となり、自己免疫疾患である糖尿病と認知症を合併するのは必定なのです。当クリニックではグルテンフリー食を勧めていますが、糖質制限食は勧めていません。糖質制限を1年以上続けると寿命を短くするという論文報告があるからです。日本の旅館のような食事、朝食であれば、白米、味噌汁、納豆、卵、鮭、海苔というような食事、朝昼夕食すべて白米と高タンパク食(肉、魚、卵、大豆)を中心に摂取するように勧めています。6.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:H25心筋梗塞、ステント留置術、愛知医科大。くりた内科クリニック①タケルダ②クレストール2.5mg③メインテート2.5mg④ワーファリン1.75mg⑤カナリア⑥シュアポスト1.5mg⑦ベシケア5mg⑧ロトリガ2g⑨レミニール8mg。物忘れ、食慾低下、膝組みを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。認知機能低下にタケルダ/クレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+2)、近時記憶3/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c8.4,s-Cr0.9,eGFR44.8,Alb3.9,TCL192,Zn66以外異状なし。VitB1=31,VitB12=548,葉酸=10.1。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。認知機能低下に対してメマンチン5mgを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+2)、近時記憶4/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。7.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。友人からの紹介である。既往歴:H27肺炎、公立陶生病院。山手クリニック①ブロブレス2mg②アムロジピン2.5mg③リピトール10mg④セファドール75mg⑤セロクラール20mg。物忘れ、易興奮、帰宅願望、被害妄想、鬱状態、甘い物好きを呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:3、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。BP131/72。認知機能低下にブロプレス2mg/リピトール10mg/セファドール20mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。18日後、中核症状は改訂長谷川式:12/30(-7)、近時記憶3/6(+-)と著明悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL213,TIBC248,Hb11.9,Zn69以外異状なし。VitB1=29,VitB12=282,葉酸=11.8。BP136/66。認知機能低下にアビタミンB12低下症にメコバラミン1mgを開始した。認知機能低下にアムロジピン2.5mg/セロクラール20mg中止、脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:22.5/30(+10.5)、近時記憶5/6(+2)と著明改善した。パーキンソン症候群にパーロデル0.625mgを開始した。7か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1.5)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.パーロデルによる認知症治療の可能性アルツハイマー病患者さん由来iPS細胞を用いた化合物スクリーニング系を構築し、アルツハイマー病の病因物質のひとつである、アミロイドベータ(Aβ)を減らす事ができる既存薬の組み合わせ(カクテル)を見出しました。Aβを標的とするアルツハイマー病の薬物治療においては、発症前から長期間の投薬が必要と考えられています。そこで、すでに市場で長期間の安全性に関する情報が整備されている既存薬のスクリーニングを行いました。スクリーニングの後、効果のあった化合物群をケモインフォマティクスにより分子構造式の類似性にもとづいて分類し、相乗的な組み合わせ(カクテル)を見出しました。同定した既存薬カクテルは、家族性アルツハイマー病及び孤発性アルツハイマー病の10余名の患者さんのiPS細胞から分化誘導した大脳皮質神経細胞においてAβの減少効果を示しました。ブロモクリプチン(パーロデル)、クロモリン(インタール)、トピラマート(トピナ)の3種類の組合せ(BCroT)において最もAβの低減効果が高まることがわかりました。さらにこのBCroTの組み合わせにおいても、用量依存性の効果が明確に見られました(Cell Rep. 2017 Nov 21;21(8):2304-2312)。既存薬であるパーロデルはパーキンソン症候群に対して保険適応があります。従って、パーキンソン症候群を呈する患者に対してのみ投与可能です。グループホームからの紹介である。既往歴:中根クリニック①ドネペジル3-5mg→症状悪化のため仁大病院精神科①ドネペジル5mg②加味帰脾湯③デエビゴ5mg④リーゼ5mg。たいや内科クリニック①アマリール0.5mg②ユリーフ8mg③トラゼンタ5mg。 物忘れ、多動、徘徊、介護抵抗、被害妄想、夜間せん妄、夜間不眠、R5/1背部痛、生真面目、薬物過敏、語義失語を呈していた。多動のため診察室で椅子に座らず歩き回っていた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤境界領域梗塞。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:6、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/注意欠陥多動障害(ADHD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不可、改訂長谷川式:不可と高度低下していた。多動、徘徊、介護抵抗に対してドネペジル5mg中止、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)/被害妄想にシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。不定愁訴にサインバルタ20mg、夜間せん妄に加味帰脾湯/デエビゴ5mg/リーゼ5mg中止、ロゼレム4mg/リボトリール0.125mg/レンドルミン0.125mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、甲状腺正常。一般採血:HbA1c9.1,Alb3.3,TCL140,TIBC230,Hb10.3,Zn53以外異状なし。VitB1=21,VitB12=294,葉酸=13.1。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。2か月後、改訂長谷川式:11/30、近時記憶2/6、上記周辺症状はすべて消失して、非常に穏やかに過ごしている。治療のポイント1.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止ドネペジル5mg/レミニール16-24mg/リバスタッチパッチ13.5-18mg/アリナミンF(ビタミンB1)25mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチパッチ4.5mgまたはレミニール4mgから開始するようにします。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:瀬戸みどりのまち病院内科①ソラナックス0.4mg②抑肝散2.5g③メチコバール1μg④ベルソムラ15mg⑤ソラナックス0.4mg。物忘れ、昼間傾眠、尿便失禁、意識消失発作、鬱状態、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:1、側頭葉てんかん(TLE)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。側頭葉てんかんにデパケンR200mgを開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:17.5/30(-1.5)、近時記憶1/6(-1)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL153,Zn69以外異状なし。VitB1=36,VitB12=521,葉酸=3.0。側頭葉てんかんにデパケンR200mgから400mgへ増量した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+2.5)、近時記憶2/6(+1)。デパケンR400mgから800mgへ増量した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(-3)、近時記憶2/6(+-)。デパケンR800mgからイーケプラ1000mgへ変更した。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(-2)、近時記憶1/6(-1)。ふらつきのためイーケプラ1000mgからデパケンR400mgへ戻した。認知機能低下にメマンチン5mgを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(+-)、近時記憶3/6(+2)。ビムパット錠100mgを開始した。5か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+6)、近時記憶4/6(+1)。ビムパット100mgから200mgへ増量した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(デパケンR100-200mg/イーケプラ250-500mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。ビムパットは単剤で効かないてんかんに対して50-100mgから追加投与します。3.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。
Feb 25, 2024

春の気配筆者は毎週日曜日に1時間半テニスをしている。斎藤コーチの日曜コースで男性6名(60歳台3名、40歳台1名、30歳台2名)で楽しんでいる。先週と今週は調子が良かった。特に今週は3ゲーム先取で3-0、3-0、3-1で3連勝で勝ち進んだ。課題のボレーも斎藤コーチのアドバイスで改善傾向が見られる。実家の階段の手すりがとれたと連絡が入り、テニス後に修理に行った。ウメが満開でミツバチが美味しそうに蜜を吸っていた。春はもうそこまで来ている。ウメ&ミツバチ@実家ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:立松整形外科・内科①クレストール2.5mg②シムビコート③エディロール0.75μg。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、シトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+1)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN22.1,eGFR58.2,K5.0,Alb3.9,TG208,Zn72以外異状なし。VitB1=26,VitB12=185,葉酸=4.3。ビタミンB12欠乏症にはシアノコバラミン筋注、メコバラミン1mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:H23バイパス手術、八事日赤。R4/8左不全片麻痺、右脳梗塞、八事日赤。R5/3右小脳梗塞、右椎骨動脈解離性動脈瘤、八事日赤。おおくまクリニック①タケプロン15mg②リバロ1mg③リクシアナ30mg④デノタスチュアブル1錠⑤メインテート2.5mg⑥エンレスト100mg⑦フランドルテープ40mg。物忘れ、妄想、暴言、帰宅願望、尿便失禁、甘い物好き、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、右放線冠ラクナ梗塞、右小脳梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)//特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にタケプロン15mg/リバロ1mg/エンレスト100mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。 7日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+1)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.6,TCL178,Hb11.6以外異状なし。VitB1=32,VitB12=340,葉酸=10.7。ビタミンB12低下症にはメコバラミン1mgを開始した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:三浦内科クリニック①ルネスタ②酸化マグネシウム③ガスモチン→すべて自己中止。物忘れ、暴言、妄想を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+1)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状は続いていた。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.76,eGFR53.6,Alb4.0,Zn78以外異状なし。VitB1=30,VitB12=354,葉酸=4.7。脳血管性認知症(VD)/妄想にシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。親戚からの紹介である。既往歴:R3両側乳癌摘出術、抗癌剤、愛知医科大学①ベタニス50mg②アリミデックス1mg③ビオフェルミン6錠④パントシン300mg/マグミット1500mg。物忘れ、夜間不眠、易転倒、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、レビー小体病(LBD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。パーキンソニズムにドパコール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(-1)、近時記憶6/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Zn62以外異状なし。VitB1=33,VitB12=205,葉酸=9.6。パーキンソニズムにドパコール50mgから75mgへ増量した。ビタミンB12欠乏症にはシアノコバラミン筋注、メコバラミン1.5mgを開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.レビー小体病(パーキンソン病/レビー小体型認知症)/パーキンソン症候群パーキンソニズムには優先順位としてドパコール(ネオドパストン)50-150mg>ペルマックス50-150μg/ニュープロ2.25-4.5mg>マドパー配合錠(イーシー・ドパール)1.5-3錠の順に処方します。レボドパ含有製剤(ドパコール/マドパー)を使用してもパーキンソニズムが残存する場合はトレリーフ25mgを追加します。ピクツキにはビ・シフロール0.125mgを追加します。起立性低血圧にはドプス1.5-3錠を追加します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。インターネット検索で来院された。既往歴:H20/2大腸癌、西山団地内科。H26アブレーション、心房細動再発、八事日赤。R4~R5右>左膝痛、はちや整形外科。星のまちクリニック①ミカルディス20mg②アムロジピン5mg③エリキュース10mg。物忘れ、昼間傾眠、夜間不眠、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズ2Capを勧めた。後頭神経痛にメコバラミン1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:27/30(+6)、近時記憶5/6(+4)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.1,BUN22.7,UA7.8,Alb3.9,TCL268,TG147以外異状なし。VitB1=32,VitB12=532,葉酸=7.7。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズ2Capから1Capへ減量した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。ランチ@にぎり長次郎
Feb 18, 2024

抗認知症薬は出来るだけ処方しない抗認知症薬にはアリセプト(ドネペジル/アリドネパッチ)、レミニール(ガランタミン)、リバスタッチパッチ(イセクロンパッチ)、メマリー(メマンチン)があります。これらの抗認知症薬は興奮系薬剤(メマリーは6割興奮系3割抑制系)であることは有名です。しかも、化学物質であるこれらの薬品は1年程度しか利き目がありません。本日の症例報告5例も抗認知症薬は利用しておらず、1例ではメマンチンが興奮系薬剤として作用しており中止しています。筆者は抗認知症薬以外の治療をすべて行い、他に治療方法がないと確信したら、抗認知症薬を少量から試します。投与前後の改訂長谷川式簡易知能評価スケールを比較して、認知機能低下したら中止、認知機能改善したらその用量/用法を継続します。フォローアップの改訂長谷川式簡易知能評価スケールで悪化した際に増量します。完治を目指しつつ、出来るだけ長い間良い状態が続くような治療を心がけることが大切です。ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:R3腰椎圧迫骨折。本山ホームクリニック①アジルバ20mg②アムロジピン2.5mg③メマンチン10mg④テグレトール100mg⑤メイラックス1mg⑥デパス0.5mg。物忘れ、暴言、暴力、易興奮、帰宅願望、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、感情失禁、病識欠如、歩行不安定、被害妄想、鬱状態、生真面目、甘い物好き、小刻み歩行、右歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。 以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/ 脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。暴言、暴力、易興奮にメマンチン10mg中止、認知機能低下にアジルバ20mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+3)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN23.6,s-Cr0.89,eGFR45.1,Na131,Alb3.9,Hb11.1,Zn62以外異状なし。VitB1=24,VitB12=429,葉酸=5.2。認知機能低下にアムロジピン2.5mgから1.25mgへ減量、 慢性腎不全にシトルリン含有赤ミミズ1Capを開始した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+5)、近時記憶6/6(+1)と更に著明に改善した。治療のポイント1.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。インターネット検索で来院された。既往歴:平戸橋病院①ディオバン80mg②アムロジピン5mg③ベルソムラ15mg④グーフィス10mg⑤メイラックス1mg⑥センノシド12mg。トヨタ記念病院①イクセロンパッチ18mg→9mg②イーシー・ドパール4.5錠③デエビゴ5mg④グーフィス⑤リンゼス。物忘れ、夜間不眠、小刻み歩行、歯車様固縮、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にディオバン80mg/ベルソムラ15mg/デエビゴ5mg/メイラックス1mg中止、リバスタッチパッチ9mg継承、レンドルミン0.125mg開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始、シトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。18日後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+3)、近時記憶3/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL153,Zn77以外異状なし。VitB1=23,VitB12=285,葉酸=7.5。認知機能低下にアムロジピン5mgから2.5mgへ減量、夜間不眠にレンドルミン0.125mgから0.25mgへ増量した。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mgを開始した。 両下肢浮腫にプレタール100mgからプラビックス75mgへ変更した。24日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+1)、近時記憶3/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。インターネット検索で来院された。既往歴:右肩関節周囲炎、浅野整形外科。物忘れ、味覚低下、夜間不眠、食欲低下、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:2、混合型認知症(MIX)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。味覚低下/食欲低下にプロマック150mgを開始、右上腕神経痛にメコバラミン1mgを開始、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。6日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+5)、近時記憶6/6(+-)と著明改善して、治癒状態になった。。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.5,Alb2.6,γGTP59,ALP145,LDH243,TCL161,TIBC132,WBC104000,Hb8.9,MCV79.3,Zn64以外異状なし。VitB1=16,VitB12=503,葉酸=8.4。治療のポイント1.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。施設からの紹介である。既往歴:H28/5右尺骨骨折、守山整形クリニック。R5/9改訂長谷川式:23/30点、名古屋ニューロサージェリークリニック。まつい内科クリニック①トラゼンタ5mg。物忘れ、被害妄想、入浴拒否、介護サービス拒否、室温管理、内服管理、金銭管理、帰宅願望、鬱状態、振戦、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:20.5/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、シトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:22.5/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.8,Alb3.7,TCL190,Zn56以外異状なし。VitB1=32,VitB12=188,葉酸=3.0。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。ビタミンB12低下症に対してシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mgを開始した。葉酸欠乏症に栄養食事指導を行った。デイサービス週2回利用を勧めた。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。インターネット検索で来院された。既往歴:H20前立腺がん、八事日赤。高針クリニック①パンテチン300mg②酸化マグネシウム1500mg③リスミー2㎎④メインテート2.5mg⑤エゼチミブ10mg⑥ユリス0.5mg⑦エンレスト200mg。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左淡蒼球石灰化軽度。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にエゼチミブ10mg/エンレスト200mgを中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+5)、近時記憶6/6(+3)と著明改善した。甲状腺正常。一般採血:TCL231,TG186以外異状なし。VitB1=24,VitB12=203,葉酸=9.7。ビタミンB12低下症に対してシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mgを開始した。35日後、中核症状は時計描写テスト:8.5/9(+0.5)、改訂長谷川式:28/30(+-)、近時記憶5/6(-1)。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。
Feb 11, 2024

ハムスター大脱走昨日、自宅内でハムスターが脱走して壁の隙間から壁の中に入り込んでしまいました。壁の中からカリカリと壁をかじる音がしますが、壁への入り口が見つかりませんでした。カッターナイフでクロス18x18cmを切り取り、石膏ボードを露出しました。カッターナイフとマイナスドライバーで石膏ボードに同じ大きさの穴を開けました。ハムスターがゴソゴソと動く音がしていますが、奥の穴に入って中々出てきませんでした。大好きなホウレンソウを穴の中に入れるとハムスターがかじり付いてきました。ホウレンソウを引っ張ると漸くハムスターを救出することが出来ました。今日はその穴を閉じました。石膏ボードを両面テープで固定して、100円ショップで買った修復用壁紙を張り付けて終了。ハムスターは家族だから壁に穴を開けることに抵抗はありませんでした。無事に救出できてほっとしました。こんな事件が起きましたが、今週も無事にブログをアップできて良かったです。ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1375名&認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:前原外科病院内科①アムロジピン10mg②クレストール2.5mg。物忘れ、昼間傾眠、食欲低下、甘い物好き、うつ状態、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核および深部白質脳梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)/として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、BP130-150を目標にアムロジピン10mg→5mg→2.5mg、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。19日後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+3.5)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Fe39,Alb3.7,TCL194,Hb9.9,MCV75,Zn57,Ferritin14.3以外異状なし。VitB1=20,VitB12=874,葉酸=5.6。亜鉛欠乏症に対してプロマック75mg、鉄欠乏性貧血にヘム鉄2Cap、低アルブミン血症に対してイノラス187.5mL/栄養食事指導を開始した。1年後、改訂長谷川式:28/30(+2.5)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。6.鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満、特に20ng/mL未満)している場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよい。7.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。開業医からの紹介である。既往歴:尾張旭クリニック①コニール4mg。物忘れ、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:eGFR54.8,Alb3.9,AMY252,TIBC245,Zn72以外異状なし。VitB1=26,VitB12=533,葉酸=4.8。BP128/80と過降圧のためコニール4mg→2mg→中止を指導した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。5.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。インターネット検索で来院された。既往歴:西遠クリニック①ミカルディス40mg②リピトール10mg。物忘れ、易興奮、頭がすっきりしない、パニック、こだわりを呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:3、ピックスコア:4、主観的認知障害(SCI)/多発性脳梗塞/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+-)、近時記憶5/6(-1)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.85,eGFR49.6,Alb4.0,TCL166,TG156,Hb11.7,Zn71以外異状なし。VitB1=49,VitB12=476,葉酸=6.9。1年後、改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶5/6(+-)。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。知り合いからの紹介である。既往歴:H18一過性脳虚血性発作。H24急性胆嚢炎。H30緑内障。春日井市民病院脳神経内科①バイアスピリン100mg②アジルバ20mg③ガスター20mg④アムロジピン5mg⑤ドネペジル5㎎⑥クレストール5mg⑦抑肝散7.5g⑧リボトリール0.5mg⑨チアプリド75㎎。やないクリニック①ウリトス75mg②ベタニス50mg。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、暴言、暴力、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、意識欠如、鬱状態、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、左頭頂葉梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:4、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にアリセプト5mg/グラマリール75mg/ファモチジン20mg/クレストール5mg中止、アジルバ20mg継承、アムロジピン10mg→2.5mgへ減量、幻視に抑肝散7.5g→5gへ減量、脳梗塞にバイアスピリン100mg継承/ルベストPRoDR1Cap開始、夜間せん妄にロゼレム8mg/リボトリール0.5mg継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶4/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TCL137,Hb12.0,Zn71以外異状なし。VitB1=25,VitB12=227,葉酸=2.4。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mgを開始した。妄想に対してセレネース0.2mg/アムロジピン2.5mg→1.25mg→中止した。1年後、意識消失発作および急に怒るに対して側頭葉てんかん(TLE)としてデパケンR100mg→200mgを開始した。1年1か月後、改訂長谷川式:28/30(+4)、近時記憶6/6(+2)と中等度改善した。。治療のポイント1.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止ドネペジル5mg/レミニール16-24mg/リバスタッチパッチ13.5-18mg/アリナミンF(ビタミンB1)25mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチパッチ4.5mgまたはレミニール4mgから開始するようにします。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。4.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。6.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。7.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。8.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(デパケンR100-200mg/イーケプラ250-500mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。インターネット検索からの紹介である。既往歴:H28肝膿瘍、公立陶生病院。野田内科小児科医院①アマリール3mg/ジャヌビア50mg③クレストール2.5mg④デトルシトール4mg⑤メトホルミン塩酸塩1500mg⑥ネキシウム20mg⑦ベタニス50mg⑧ランタスXR注ソロスター450単位。物忘れ、暴言、浮気妄想、夜間不眠、甘い物好き、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 右>左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:2、前頭側頭葉変性症(FTLD)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg/ネキシウム20mgを中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、シトルリン含有赤ミミズエキス1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+4)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL155,TG172,Hb12.4,Zn69以外異状なし。VitB1=58,VitB12=438,葉酸=5.2。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+4)、近時記憶6/6(+1)と更に中等度改善して、治癒状態となった。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。
Feb 4, 2024

食事と健康を考える~「時間栄養学」について学ぶ~1/26(金) 午後8:00-午後8:45 Eテレで「あしたも晴れ!人生レシピ 選 時間栄養学で代謝アップ!体ポカポカ」NHKプラス見逃し配信を視聴した。早稲田大学 先端生命医科学センター 時間栄養学研究所所長 柴田重信先生が優しく「時間栄養学」を教えておられました。糖質制限を目的に朝食を抜くことで前日夕食から昼食まで食事を省くプチ断食が推奨されることがありますが、1年以上継続すると寿命が短くなるという論文報告があることは以前にお話ししました。筆者は朝食摂る派でしたので疑問を持っていました。その答えになるようなお話を伺うことが出来ました。柴田重信先生は「時間栄養学」を提唱されておられます。臓器や細胞にもある「体内時計」の働きから、いつ・何を食べると栄養の効果があるかなどの研究です。その中で、朝、体内時計のリセットをして目を覚ますには太陽光(白色灯)に当たること、朝食で炭水化物とタンパク質をしっかり食べて体温上昇を図ることが大切であると言うことでした。それ以外には昼食、夕食に食べるべきものを具体的に説明しておられ、大変勉強になりました。下記に関連サイトを添付します。NHKプラス見逃し配信は1週間以内です。体内時計と健康の関係 朝食・昼食・夕食を食べるベストな時間とは?朝食・昼食・夕食でとりたい栄養素とは【あしたも晴れ!人生レシピ】「時間栄養学」で代謝アップ (和のログ)ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1375名&認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:H28脳梗塞、歩行不安定。H29腰椎ヘルニア、ブロック。髙阪内科①リリカ25㎎②エクメット2錠③トフラニール20mg④オパルモン15μg⑤ユリーフ4mg⑥ベタニス50㎎⑦タダラフィル5mg⑧ルネスタ2㎎。瀬戸にしな整形外科クリニック①ノイロトロピン②ユベラ③メコバラミン。物忘れ、昼間傾眠、夜間不眠、尿便失禁、易転倒、歩行不安定、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。易転倒にドパコール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+-)、近時記憶5/6(-1)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.7,Alb3.6,TCL151,Hb11.4,Zn60以外異状なし。VitB1=24,VitB12=1237,葉酸=14.3。歯車様固縮改善/易転倒にドパコール50mgから100mgへ増量した。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と治癒状態となった。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。知り合いからの紹介である。既往歴:S35急性腎炎。H15糖尿病、アガペクリニック。H19糖尿病、渡辺内科。H24低血糖発作、愛知医科大学。H30/11リウマチ性多発筋痛症、愛知国際病院①メトグルコ250mg②グーフィス5mg③センノシド12mg④モビコール⑤トルリシティ皮下注0.75mg。⑥アクテムラ皮下注射⑦クレストール2.5mg。物忘れ、幻視、幻聴、易興奮、?をつく、物やお金かくす、るい痩、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/自閉症スペクトラム障害(ASD) として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。糖尿病/リウマチ性多発筋痛症に対してグルテンフリー・カゼインフリー指導、認知機能知機能低下にアクテムラ皮下注射/クレストール2.5mg/トルリシティ皮下注0.75mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。21日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+-)、近時記憶6/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c5.7,Alb4.0,TBil1.9,GOT42,GPT47,TCL129,TG29以外異状なし。VitB1=30,VitB12=567,葉酸=10.6。42日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+-)。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。知り合いからの紹介である。既往歴:いしやま内科クリニック①リバロ2mg②ディオバン40mg③アクトス15mg。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮、④右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバロ2mg中止/ディオバン40mg→20mg減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+2)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.8,BUN22.4以外異状なし。VitB1=50,VitB12=425,葉酸=7.8。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズエキス1Capを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+1)、近時記憶3/6(1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。あきしまクリニックからの紹介である。既往歴:H15サルコイドーシス、愛知医科大学。H2/11乳癌、愛知医科大学。あきしまクリニック①ハルシオン0.125mg②プレミネントLD③フェブリク10mg④ニトロールR20mg⑤クラリス100mg⑥エビスタ60mg⑦プロテカジンンOD20mg⑧マグミット990mg。物忘れ、幻視、幻聴、生真面目を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。幻視/幻聴に抑肝散加陳皮半夏2.5gを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。18日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+1)、近時記憶5/6(+4)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:S-Cr1.05,eGFR37.6,Alb3.8,TG212,Hb10.7,Zn51以外異状なし。VitB1=28,VitB12=423,葉酸=16.4。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。幻視/幻聴に抑肝散加陳皮半夏2.5gからインチュニブ1mgへ変更した。38日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.自閉症スペクトラム障害(ASD)の高齢化に伴うレビー小体型認知症(DLB)/レビー小体病(LBD)ASDの高齢化に伴うDLBの症状がある場合には、興奮性DLBを呈します。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ0.5-1mgを投与します。インチュニブは眠気、血圧低下を伴い、過敏な五感を低下させる作用があります。内服後、6-12時間後に血中濃度がピークになるため夕食後に内服します。徐放製剤のため半錠投与する場合は血中濃度ピークが早くなることが考えられるため注意が必要です。施設からの紹介である。既往歴:H26大腸ポリープ。H27大動脈瘤。H30脳動脈瘤、カテーテル治療。R4心臓弁膜症、八事日赤。名古屋天白クリニック①バファリン81mg②アムロジピン5mg③リピトール10mg④トラゼンタ5mg⑤タケプロン15mg⑥メトホルミン⑦デエビゴ。石山クリニック①トラディアンス配合錠②インスリン注300③メトホルミン250㎎。物忘れ、幻視既往、帰宅願望、食欲低下、易転倒、薬物過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22.5/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg/タケプロン15mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.8,Alb4.1,TCL143,TG118,Zn71以外異状なし。VitB1=31,VitB12=172,葉酸=3.7。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注およびメコバラミン1mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。
Jan 28, 2024

米粉と豆乳ホイップのケーキでティータイム筆者は5年前からグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを実践しています。ティータイムで豆乳ホイップ入り米粉のケーキを食べました。豆乳ホイップは乳製品ホイップよりもあっさりしていて美味しいですし、米粉のスポンジケーキは小麦のものよりもなめらかで美味しいです。妻に感謝です。米粉と豆乳ホイップのケーキ(グルテンフリーカゼインフリーケーキ)@自宅乳製品を使っていない 豆乳入 ホイップ@自宅https://www.sujahta.co.jp/item/whip-non/乳製品を使っていない 豆乳入 ホイップ(原材料名)植物油脂のトランス脂肪はすくないとのことhttps://www.sujahta.co.jp/customer/transfat.html米粉@自宅健康で長生きするにはグルテンフリーカゼインフリーが必須です小麦粉がグルテン、牛乳製品がカゼイン、これらを摂取すると腸粘膜上皮の機能不全、すなわちリーキーガット症候群を起こし、体内に入るはずのない物質が体内に入り、それらのタンパク質に対する抗体が出来て、自己免疫疾患の原因になります。(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。こんなに多くの病気の原因になることがわかっているのにまだ小麦製品や乳製品を食べますか?牛乳はこれらの自己免疫疾患に加えて、乳癌、前立腺癌、精巣・卵巣癌、白血病などの癌疾患の原因になることが分かっています。詳しくは「牛乳のワナ」(船瀬俊介著、ビジネス社)をお読み下さい。恐ろしくて乳製品を食べられなくなると思います。小麦粉も上記自己免疫疾患の原因になるだけではありません。小麦粉は白米に比べて血糖値上昇率(グリセミックインデックス;GI値)が高く、高血糖の原因になります。高血糖症が原因で出来た「終末糖化産物(AGEs)」の形成、炎症、微小血管疾患というメカニズムを通して認知機能障害の原因になることが分かってきています。糖化したタンパク質がアルツハイマー型認知症(アミロイドβ沈着)や狂牛病(プリオン沈着)などの神経難病の原因になると考えれています。毒性の強い血糖を低下させるためにインシュリンが出て中性脂肪が合成され、中性脂肪は内臓脂肪(脂肪肝や動脈硬化)や皮下脂肪(肥満)となるのです。詳しくは「いつものパンがあなたを殺す」(デイビッド・パールマター著、三笠書房)をお読み下さい。恐ろしくて小麦製品を食べられなくなると思います。ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1375名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:R5/5徘徊、警察保護。おがわ内科①アムロジピン2.5mg②ニトロールR20mg③アレグラ④リピトール5mg⑤ラシックス10mg⑥テノーミン2mg⑦メマンチン15mg⑧マイスリー5mg。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、夜間せん妄、鬱状態、暴言、帰宅願望、昼間傾眠、夜間不眠、徘徊、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:7、ピックスコア:4、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:9.5/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にアムロジピン2.5mg/リピトール5mg/メマンチン15mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。夜間せん妄にロゼレム8mg/リボトリール0.25mg/レンドルミン0.5錠を開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:16/30(+6.5)、近時記憶3/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて改善した。夜間不眠にレンドルミン0.5錠から1錠へ増量した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.6,Zn74以外異状なし。VitB1=27,VitB12=232,葉酸=3.5。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン筋注/メコバラミン1mgを開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:20.5/30(+4.5)、近時記憶3/6(+-)と更に中等度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。4.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。5.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:生協守山診療所①ベザトール②ディオバン③セレナール④マグミット⑤加味逍遥散⑥抑肝散⑦六君子湯⑧エンシュア。樋口整形外科①ボナロン②メコバラミン③ワンアルファ。物忘れ、易興奮、夜間不眠、夜間せん妄、感情失禁、尿便失禁、左歯車様固縮、右>左下肢むずむず症候群、鬱状態、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮中等度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。8日後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+6)、近時記憶0/6(-1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。むずむず症候群にビ・シフロール0.125mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.95,eGFR41.3,Alb2.9,TCL139,TIBC295,Hb7.7,Zn67,Ferritin195.1以外異状なし。VitB1=19,VitB12=1330,葉酸=5.8。36日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+3)、近時記憶2/6(+2)。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。4.レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)(RLS)レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)(RLS)は下肢を中心とした耐え難い不快な感覚が生じる疾患です。症状が夕方から夜にかけて強まることが多く,重度の不眠を生じるため,抑うつ気分や不安焦燥感,QOL低下などを伴います。D3ノックアウトマウスを用いた研究によって,脊髄に投射する背後側視床下部ドパミンA11神経系の機能障害が症状発現に関与することが判明しました。この神経系には下肢に生じる感覚過敏や不随意運動を抑制する働きがあること、ドパミン合成の律速酵素であるチロシン水酸化酵素は夜間活性が低下する概日性をもつことが要因として取り上げられます。治療としては 1.ビ・シフロール0.125mg就寝前、2.ニュープロパッチ2.25mg就寝前、3.リボトリール0.5mg就寝前などがあります。これらの治療は急激な眠気を伴うことがあるため就寝前投与が必須です。知り合いからの紹介である。既往歴:H25高血圧症、アガペクリニック。R3左硝子体出血、三宅眼科。アガぺクリニック①ウリアデック40mg②パルモディア0.1mg③アムロジピン5mg④ナトリックス1mg⑤カムシア配合錠LD(ブロプレス8mg/アムロジピン2.5mg)。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にウリアデック40mg/パルモディア0.1mg/ナトリックス1mg中止、ブロプレス8mg維持、アムロジン7.5mgから5mgへ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(-1)、近時記憶2/6(-1)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL167以外異状なし。VitB1=33,VitB12=181,葉酸=4.2。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン筋注/メコバラミン0.5mgを開始した。25日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+4)、近時記憶2/6(+-)と軽度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:ひらい内科クリニック、HbA1c7.4、TG416①グラクティブ100mg。物忘れ、語義失語、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:4、軽度認知障害(MCI)/前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)/脳血管性認知症(VD)して治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズエキス粉末2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶5/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.1,s-Cr0.79,eGFR56.2,TG358,Zn72以外異状なし。VitB1=42,VitB12=169,葉酸=13.9。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注/メコバラミン1mgを開始した。63日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶5/6(+-)。6か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+1)。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。親戚からの紹介である。既往歴:S55C型肝炎。 R5/1転倒して腰椎圧迫骨折、コルセット着用。R5/6右鼠径ヘルニア。てらしま医院①アーチスト②バイアスピリン③リバロ2mg④エンレスト100mg。ないとう腎・泌尿器科クリニック①タムスロシン②ウブレチド。物忘れ、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。BP146/75、P53。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+5)、近時記憶6/6(+1)と改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TCL131,Zn59以外異状なし。VitB1=25,VitB12=362,葉酸=8.9。低コレステロール血症(TCL131)にリバロ2mg中止を勧めた。BP115/70、P 53。56日後、BP101/49、P 53と過降圧であり、エンレスト100mg→50mgを勧めた。4か月後、BP119/56、P57。エンレスト50mg→中止を勧めた。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。4.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。5.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素です(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。
Jan 21, 2024

冬の庭園父の様子を見るために実家に寄ってみました。大相撲をテレビで観戦中でしたが、補聴器を外していたので装着させました。装着後、「聞こえる?」と大声で叫ぶも反応無く、母に電池のある場所を訊いて電池交換しました。再装着後は、「聞こえると」返事をしました。暫くすると突然立ち上がって歩き出したのでどうしたかと思ったら、煎餅の大袋が床に落ちており、それを拾って残りの一枚をゲット。その後も母が作った餅入りぜんざいを食べて居ました。食欲良好ということでしょう。夕暮れ前に絵になる写真を冬の庭の中で探してみました。マンリョウ@実家ヒマラヤユキノシタ@実家シロミノセンリョウ@実家キンカン@実家今週もブログをがんばって書きました。今年はドクターコウノのようにYouTubeも始めようかと思っています。ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1375名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:H23/9大腸癌。H23/10器質化肺炎。H24脳梗塞、呂律不全。H26後腹膜線維症。R4/8アルツハイマー型認知症、ドネペジル3mgで吐気中止。さなげクリニック①タケプロン15mg②バイアスピリン100mg③プレドニン5mg④オルメテック10mg⑤アムロジピン5mg⑥エディロール0.75μg⑦ロゼレム8mg。物忘れ、暴言、昼間傾眠(一時間ほど寝入る事がある)を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:8、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR2Capを勧めた。過降圧BP112/59にアムロジピン5mg中止およびOS-1 500mL/day、低Na血症Na122(他院データ)に梅干し3個/dayを指示した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+9.5)、近時記憶6/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr1.17,eGFR46.3,Na120,Cl87,Alb3.1,TCL135,TIBC181,Hb9.7,Zn42以外異状なし。VitB1=14,VitB12=261,葉酸=3.9。VitB12低下症にメコバラミン1mgおよびシアノコバラミン1Ap筋注、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。過降圧BP106/60にオルメテック20mg中止した。48日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+2.5)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善した。BP125/72。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。親戚からの紹介である。既往歴:本町クリニック①ハルナール0.2mg②クレストール2.5mg。物忘れ、寝言、妄想、昼間傾眠、帰宅願望、補聴器、生真面目、甘い物好き、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、リバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:14.5/30(-0.5)、近時記憶2/6(+-)と認知機能不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:eGFR54.8,Alb3.5,TCL129,LDL60,Hb10.3,Zn54,Ferritin13.2以外異状なし。VitB1=18,VitB12=180,葉酸=4.0。VitB12低下症にメコバラミン1mgおよびシアノコバラミン1Ap筋注、亜鉛欠乏症にプロマック75mg、Ferritin13.2にフェジン2Ap/生理食塩水100mL、ヘム鉄1Capを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(+0.5)、近時記憶3/6(+1)。80日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+12)、近時記憶3/6(+-)。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgから9mgへ増量、小刻み歩行にドパコール100mgを開始した。R6/1/12家族から完治したとのコメントを頂いた。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。6.鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満、特に20ng/mL未満)している場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよいことも大切です。知り合いからの紹介である。既往歴:川島病院内科①オルメサルタン20㎎②タケキャブ10㎎。川島病院整形外科①リリカ25mg②ロキソニン60mg③ムコスタ100mg④ソラナックス0.4mg⑤ボナロン35mg。物忘れ、夜間大声、昼間傾眠、易転倒を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶6/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始した。易転倒にドパコール100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+6)、近時記憶6/6(+-)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL189,TIBC244,Hb10.9,Zn60以外異状なし。VitB1=26,VitB12=249,葉酸=6.3。軟便のためビオフェルミン1錠開始、フェルガード100M粒2錠から1錠、サアミオン10mgから5mgへ減量した。VitB12低下症にシアノコバラミン1Ap筋注を開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善して治癒状態となった。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。筆者が書いた「認知症を絶対治したい人が読む本」を読んで来院された。既往歴:H22狭心症、ステント留置術、八事日赤病院。H25両緑内障、両白内障、毎日ドクター眼科。毎日ドクター内科①バイアスピリン100mg②ネキシウム20㎎③クレストール5mg④アーチスト10㎎。物忘れ、幻視(入院中)、介護抵抗、昼間傾眠、鬱状態、生真面目、膝組み、小刻み歩行、左>右歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑤右>左半球萎縮。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:3、大脳皮質基底核変性症(CBD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にネキシウム20㎎/クレストール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg/アーチスト10㎎継続を指示した。緑内障および大脳皮質基底核変性症(CBD)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)を指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+4)、近時記憶6/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TG223,Hb12.7,Zn74以外異状なし。VitB1=41,VitB12=389,葉酸=13.0。46日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+5)、近時記憶6/6(+-)と更に中等度改善して治癒状態となった。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4. 自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:H25左変形性膝関節症。R4/11右大腿骨頸部骨折。木村病院内科①レミニール8mg②メマンチン10㎎③ノベルジン50㎎④デエビゴ5mg。木村病院整形外科①エディロール②オパルモン③イベニティ注射。物忘れ、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、生真面目、小刻み歩行、左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右側頭葉萎縮軽度、④右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。6日後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(-5)、近時記憶5/6(-1)と中等度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TG199,Zn73以外異状なし。VitB1=26,VitB12=381,葉酸=6.2。VitB12低下症にメコバラミン1mgを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善した。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始した。63日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+6)、近時記憶6/6(+1)と著明改善して、治癒状態となった。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。デコポン@自宅親戚からのプレゼントが届きました。嬉しい。今年の中日ドラゴンズを占う今年も我慢の1年です。中日ドラゴンズは戦力外通告を受けた巨人の中島宏之(一塁手・41歳)、ソフトバンクの上林誠知(外野手・28歳)、阪神の山本泰寛(内野手・30歳)と板山祐太郎(外野手・29歳)の獲得を2023年11月24日に発表しました。更に読売ジャイアンツからオプトアウト権を行使して契約を破棄し自由契約選手となることを選択した中田翔(一塁手/外野手・35歳)を2023年12月6日に獲得しました。残念ながら去年までの貧打をこのメンバーだけで解消できるとは思えません。しかも一塁手候補がダヤン・ビシエド、中島宏之、中田翔の3名もおり、DHがないセリーグにおいて同時に出場できるとは思えません。フロントもこのことを考慮せずに過去の実績がある選手を集めたとしか言えません。ピッチャーはセリーグナンバーワンだと思います。1-0または2-1で勝てる試合を増やすしかありません。そのためには守備力を徹底的に鍛え、最小失点に抑える落合博満前監督が晩年に行っていたような試合運びをするしかありません。それを立浪和義監督に求めるには役者不足だということです。筆者は2年前から立浪和義監督を代えるのが一番の優勝への近道と主張しています。2020年株式会社中日ドラゴンズ代表取締役オーナーに就任した大島宇一郎社長が選んだ監督であることが2年連続最下位でもクビにならずにすんだ理由と考えられます。普通ならクビになるでしょう。幸い、落合博満前監督と森繁和中日ドラゴンズ前一軍バッテリーチーフコーチが二人とも野球解説者で居てくれています。このコンビ復活が中日ドラゴンズ復活に直結するのです。あと1年の我慢です。
Jan 14, 2024

開けましておめでとうございます家族4名で初詣に行ってきました。小学生6年生からペンシルベニア大学(Philadelphia,PA, USA)で過ごした6年間を除いて毎年景行天皇社に初詣に行っています。辰年の矢を購入して、卯年の矢を返納してきました。お正月3日間デイサービスが無かったため父親がベッドから起き上がれない状態になっていました。何とかベッドから椅子に座らせ、両肘を持ち合うように介助歩行をして、2階から階段経由で1階に下ろすことが出来ました。軽い肺炎と脱水症がみられたため、生理食塩水250mLおよびロセフィン1g・生理食塩水100mLキットx2を点滴しました。結局、正月から6時間滞在して介護および緊急往診をすることになったのでした。その後は復活してデイサービスにお世話になっております。やっぱり、デイサービスって本当に大切だなって実感しました。初詣@景行天皇社ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1375名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:三嶋内科①ロスバスタチン2.5mg→内服せず。サプリメント①フェルラ酸100mg/ガーデンアンゼリカ20mg2包(R4/11-)②人参養栄湯3包。物忘れ、夜間せん妄、小刻み歩行(パーキンソン症候群)、生真面目を呈していた頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸100mg/ガーデンアンゼリカ20mg2包継続を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。21日後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+-)、近時記憶5/6(+-)と不変だったためパーロデル2.5mg0.25錠を中止した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.4,Alb3.9,TCL,TG209,TIBC226,Zn68以外異状なし。VitB1=32,VitB12=424,葉酸=5.8。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mg、VitB12低下症にメコラミン0.5mgを開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善した。認知機能低下にパーロデル2.5mg0.25錠を開始した。5か月後、中核症状は時計描写テスト:8.5/9(+0.5)、改訂長谷川式:29/30(+4)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.パーロデルによる認知症治療の可能性アルツハイマー病患者さん由来iPS細胞を用いた化合物スクリーニング系を構築し、アルツハイマー病の病因物質のひとつである、アミロイドベータ(Aβ)を減らす事ができる既存薬の組み合わせ(カクテル)を見出しました。Aβを標的とするアルツハイマー病の薬物治療においては、発症前から長期間の投薬が必要と考えられています。そこで、すでに市場で長期間の安全性に関する情報が整備されている既存薬のスクリーニングを行いました。スクリーニングの後、効果のあった化合物群をケモインフォマティクスにより分子構造式の類似性にもとづいて分類し、相乗的な組み合わせ(カクテル)を見出しました。同定した既存薬カクテルは、家族性アルツハイマー病及び孤発性アルツハイマー病の10余名の患者さんのiPS細胞から分化誘導した大脳皮質神経細胞においてAβの減少効果を示しました。ブロモクリプチン(パーロデル)、クロモリン(インタール)、トピラマート(トピナ)の3種類の組合せ(BCroT)において最もAβの低減効果が高まることがわかりました。さらにこのBCroTの組み合わせにおいても、用量依存性の効果が明確に見られました(Cell Rep. 2017 Nov 21;21(8):2304-2312)。既存薬であるパーロデルはパーキンソン症候群に対して保険適応があります。従って、パーキンソン症候群を呈する患者に対してのみ投与可能です。3.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:R23/6/27改訂長谷川式:25/30。物忘れ、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。12日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+6)、近時記憶5/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TG202,Hb12.6,Zn72以外異状なし。VitB1=26,VitB12=318,葉酸=4.3。VitB12低下症に対してメコバラミン0.5mgを開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+-)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:R4鎖骨骨折。物忘れ、妄想、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+4.5)、近時記憶6/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN22.4,Alb3.9,TCL195,Zn65以外異状なし。VitB1=31,VitB12=672,葉酸=38.9。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。70日後、中核症状は改訂長谷川式:26.5/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:アレルギー性鼻炎。物忘れ、妄想、帰宅願望、夜間不眠、車迷子、車徘徊、アパシー、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤左境界領域梗塞軽度。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:1、前頭側頭葉変性症(FTLD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:21.5/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。アレルギー性鼻炎にグルテンフリー・カゼインフリーを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(-3.5)、近時記憶5/6(+1)と中等度悪化した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.5,Alb4.2,TCL166,Zn65以外異状なし。VitB1=25,VitB12=280,葉酸=1.6。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、VitB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+6)、近時記憶6/6(+1)と著明改善した。70日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+2)、近時記憶5/6(-1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。インターネット検索で来院された。既往歴:旭ろうさい病院①フリバス50mg②大建中湯2.5g愛知クリニック①クレストール2.5mg。物忘れ、夜間大声、易興奮、耳鳴、言語理解力低下、発語低下、ドラマを見ない、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、軽度認知障害(MCI)/レビー小体型認知症(DLB)/自閉症スペクトラム障害(ASD)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、フェルガード100M粒4錠朝2錠昼1錠夕1錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。FT4=0.797。一般採血:HbA1c6.7,Hb12.3,Plt13.9,Zn以外異状なし。VitB1=21,VitB12=529,葉酸=10.4。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。今年の悪いことはすべて終了令和6年1月1日から令和6年能登半島地震が起きて、1月2日には羽田空港でJAL旅客機と海上保安庁航空機が衝突炎上して今年が始まりました。地震と事故で多数の方が亡くなりました。皆様の御冥福を祈るばかりです。また、被災された方々が早くいつもの生活に戻れることを祈っています。今年の悪いことはすべて終了したと信じたい。皆さんが家族と共に通常の日常生活を送ることが出来るよう心にから祈っています。私は家族との生活を大切にして、日々出来ることを粛々とこなしていくつもりです。これが私の日常生活だからです。こうしてブログも書きながら。
Jan 7, 2024

ドクターイワタの認知症治療 2刀流 ~認知症専門外来:1375名 & 認知症専門往診:130名~2007年11月に長久手南クリニックを開業しておかげさまで16年間が経ちました。開業前に定期往診する機会を得て、認知症患者が満足な治療も受けずに在宅療養を続けていることに衝撃を受けました。認知症専門外来で正診して、必要があれば続けて認知症専門往診が出来るクリニックがあれば未治療のまま在宅療養している認知症患者を救うことが出来ると確信して、午前中は認知症専門外来、午後は認知症専門往診を行うクリニックを開設することを決意しました。どのようにクリニックを立ち上げれば良いか迷っていましたが、開業1年前に恩師であるドクターコウノ河野和彦先生に出逢い、認知症治療を学び、認知症専門クリニックとしての道を歩み続けることになりました。脳神経外科専門医であること、認知症専門外来で正診するという動機を持っていましたので開業支援の方の意見に反して頭部CTを外来に設置することを選択しました。恩師である歯学博士吉田幸弘先生のアドバイスにより、認知症、癌患者、脳卒中患者などを含む一般往診患者50名をかかえてクリニックを立ち上げました。外来も同時に立ち上げましたが、当初は2-10名/日程度でした。午前中は主治医意見書や診断書作成をしていたと記憶しています。現在は30-35名/日ですから大きな変化です。世の中の開業医は外来専門または往診専門クリニックがほとんどですが、長久手南クリニックは胸を張って認知症専門外来と認知症専門往診の2刀流をしていると言えます。今年5月14日に還暦を迎えましたが、認知症専門外来月火木金土:現在1375名通院中(1-3か月間隔)、認知症専門往診火水金(水は全日):現在130名定期往診中(月2回)を実践しています。外来患者や家族の笑顔、定期往診した際に高度認知症患者が「先生久しぶりだね」(実際は2週間ぶりなんですけど、、、)と覚えていてくれることがエネルギーになっています。外来も往診も患者や御家族に出来るだけ一笑いして頂けるように工夫しているつもりです。年齢と共にきついなと思うこともありますが、楽しいからやれてるんだと思います。久しぶりにブログを書くことが出来ました。ブログを書くことで今までの治療経過を知ることが出来、これからの治療に役立てることも出来ます。早期リタイア「FIRE」を目指さず、社会的責任を持ち続けることが出来る人生を目指して恩師である今年長久手市市長を退任された吉田一平先生77歳を目指してがんばるつもりです。皆さんの応援を宜しく御願い致します。認知症外来予約 1週間以内に可能長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト夕日@自宅症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:川島病院①アダラート20㎎②ディオバン160㎎③アテノロール50㎎④アロプリノール100mg⑤クレストール2.5㎎。物忘れ、幻視、昼夜逆転、帰宅願望、夜間せん妄、易転倒、易興奮、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化少々。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にアダラート20㎎→40mg/ディオバン160㎎→80mg、クレストール/アテノロール/アロプリノール中止、リバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(+2)、近時記憶2/6(+1) と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。認知機能低下に対してメマンチン5mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Fe33,Alb4.0,TCL150,Zn65以外異状なし。VitB1=38,VitB12=354,葉酸=6.2。2か月後、中核症状は改訂長谷川式: 18/30(+4)、近時記憶5/6(+3) と中等度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。インターネット検索で来院された。既往歴:H15脳動脈瘤、東市民病院。桜ヶ丘メンタルクリニック①マイスリー②デジレル。いだか台クリニック①ベシケア。よもぎクリニック①ネキシウム②パルモディア③シングレア④ミカルディス⑤スーグラ⑥エビスタ⑦ポリフル⑧シムビコートタービュヘイラ-⑨ネキシウム。物忘れ、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤左血管攣縮後梗塞(前頭葉~頭頂葉)。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:3、脳血管性認知症(VD)/くも膜下出血(SAH)後遺症として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にパルモディア/ネキシウム中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始した。過敏性腸症候群/気管支喘息にグルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)指導を開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶5/6(+3) と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.91,TG173,Zn66以外異状なし。VitB1=23,VitB12=218,葉酸=69.1。VitB12低下症にシアノコバラミン筋注、メコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式: 28/30(+5)、近時記憶6/6(+1)と更に著明改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴: H10狭心症、腹部動脈瘤、開胸手術、名古屋ハートセンター。H10両側頸動脈ステント留置術、藤田衛生大学。ひでき・ゆかりクリニック①メインテート②ジャヌビア③クレストール④アジルバ⑤タケルダ。物忘れ、易興奮、昼間傾眠、易転倒を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:、ピックスコア:、注意スコア0/5、多動スコア0/4、ASスコア 3/4、として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にクレストール/アジルバ/タケルダ中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+5)、近時記憶3/6(+2) と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。TSH21.78。一般採血:HbA1c6.8,Na133,γGTP133,TCL158,TG194,Zn64以外異状なし。VitB1=36,VitB12=483,葉酸=7.8。甲状腺機能低下症に対してチラーヂンS25μg、VitB12低下症にメコバラミン1mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。9か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+5)、近時記憶6/6(+3)を開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.甲状腺機能低下症に対する治療甲状腺機能障害と心血管疾患の関連性は十分に確立されています。甲状腺機能低下症は、脂質異常症、アテローム性動脈硬化症、心不全のリスク増加と有意に関連しています。甲状腺機能低下症の診断は,血中FT4 とTSHの測定で行います。FT4 が低値でTSHが高値であれば原発性が最も疑われ、FT4 が基準値内でTSHのみが高値のときは潜在性甲状腺機能低下症とよばれます。FT4 が低値でTSHが正常あるいは低値であれば,中枢性甲状腺機能低下症もしくは低T3 症候群(nonthyroidal illness)(重症例)が疑われます。間脳下垂体部の占拠性病変によるものの多くは,血清TSH値は基準値内です。65歳以上の高齢者のうち、甲状腺機能低下症の既往歴のある人は認知症のリスクが81%増加し、そのうち甲状腺ホルモン補充治療を必要とする甲状腺疾患では認知症リスクが3倍以上増加すると報告されています(Neurology. 2022 Aug 16;99(7):e679-e687)。一方で甲状腺機能障害と認知症に関連を評価するマルチコンホート研究では関連性していなかったと報告もあります(JAMA Intern Med. 2021 Nov 1;181(11):1440-1450)。甲状腺機能亢進症と認知症の関連が見られるという報告もあります(Neurology. 2016 Oct 18;87(16):1688-1695)。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。いきいき支援センターからの紹介である。既往歴: H29/4子宮体癌、愛知医科大学。R5/2イレウス、公立陶生病院。藤ヶ丘さくらなみきクリニック①リボトリール②ルネスタ③リーゼ→自己中止。物忘れ、易興奮、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、食欲低下、歩行ゆっくり、鬱状態、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠、介護申請してパワーリハビリ利用指導を勧めた。五感敏感に対してインチュニブ1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7, Zn73,Ferritin33.6以外異状なし。VitB1=20,VitB12=303,葉酸=33.2。低アルブミン血症に高タンパク食指導、デイサービス週1回利用指導した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.自閉症スペクトラム障害(ASD)の高齢化に伴うレビー小体型認知症(DLB)/レビー小体病(LBD)ASDの高齢化に伴うDLBの症状がある場合には、興奮性DLBを呈します。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ0.5-1mgを投与します。インチュニブは眠気、血圧低下を伴い、過敏な五感を低下させる作用があります。内服後、6-12時間後に血中濃度がピークになるため夕食後に内服します。徐放製剤のため半錠投与する場合は血中濃度ピークが早くなることが考えられるため注意が必要です。3.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。インターネット検索で来院された。既往歴H10胃癌2/3切除、八事日赤。H30心臓弁膜症、愛知医科大学。R3悪性リンパ腫、愛知医科大学。R5/3-4膀胱癌、ストーマ、愛知医科大学。メイトウホスピタル①タケキャブ②メインテート③リバロ④エフィエント⑤シグマート。物忘れ、食欲低下、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、④両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にタケキャブ/リバロ中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。8日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Fe33,Alb3.8, TCL137,,Hb11.9,Zn79,Ferritin57.2以外異状なし。VitB1=28,VitB12=359,葉酸=5.1。VitB12低下症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式: 28/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。ハス@実家家中八策一、降圧剤、高脂血症治療薬、糖尿病治療薬、プロトンポンプ阻害薬、神経性疼痛治療薬を減量中止せしめ、脳波宜しく脳より出ずるよう尽力すべき事。一、抗認知症薬、抗精神薬、抗パーキンソン病薬を最適化せしめ、BPSDなく認知機能およびADLを改善すべき事。一、プレタール(先発品のみ)宜しく投与せしめ、BPSDなく認知機能およびADLを改善すべき事。一、管理栄養部門を設け、管理栄養士を置き、分子栄養療法に基づく補充療法、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを含む管理栄養指導に尽力すべき事。一、自費点滴・注射部門を設け、看護師または訪問看護師を置き、グルタチオン点滴、シチコリン静注を行い、認知機能およびADLを改善すべき事。一、サプリメント部門を設け、フェルラ酸ガーデンアンゼリカにより認知機能および嚥下機能、赤ミミズにより動脈硬化改善による脳血流、シトルリンにより腎血流を改善せしめる事。一、認知症専門往診部門を設け 各病型(石灰化を伴うびまん性神経線維変化病(DNTC)類似疾患、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(FTD))治療に合わせた治療を行うよう尽力すべき事。一、介護医療連携部門を設け、訪問薬剤師または訪問(施設)看護師を置き、抗認知症薬、抗精神薬、抗パーキンソン病薬を最適化のために家庭天秤法および施設天秤法を導入せしめ、BPSDなく認知機能およびADLを改善すべき事。以上、日本における認知症治療の現状を察し、この八策を日本全国で実施することが急務である。この八策を断行すれば、認知機能やADLを改善し、全身状態を回復し、世界一の認知症治療をすることが出来る。願わくは公明正大の道理に基づき、一大英断をもって更始一新すべし。長久手南クリニック 理事長 岩田 明 作第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会ウェブセミナーを開催研究会理念役員紹介令和5年11月26日「第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会ウェブセミナーを開催致しました」「シトルリン含有赤ミミズサプリメントを使用する8名の臨床医によるディスカッション」として、岩田明 長久手南クリニック院長、三好得司 三好産婦人科医院院長、中本かよ 大阪漢方医学振興財団附属診療所理事長所長、鄭栄植 鄭クリニック院長、磯部千明 札幌いそべ頭痛・もの忘れクリニック院長、松野晋太郎 市川フォレストクリニック院長、松嶋大 なないろのとびら診療所所長、井上慶子 医療法人愛成会理事長の参加によるディスカッションが開催されました。赤ミミズエキスの使用契機、期待する機能性、使用対象、活用方法・使用感、活用例などについて、今後の診療に活かすべく活発な意見交換が行われました。また、「分解作用の新たな知見ー機能性成分赤ミミズ」として、酒本陽菜 ワキ製薬プログレス事業部CMOによる講演が行われました。赤ミミズエキスHLPに関する新たな機能性について発表されました。
Dec 31, 2023

長久手南クリニック 受付事務員 募集サイト午前診療のみの受付事務認知症最新医療を学べます月火木金土8:00-12:00 、8:00-12:30、8:30-外来終了 のシフト制土曜日に月2-3回出勤あり(要相談)週3-5回出勤ありマイカー通勤可認知症外来予約 1週間以内に可能長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイトQRコード
Nov 29, 2023

認知症外来予約 1週間以内に可能長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイトQRコード
Jun 14, 2023

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト実父の訪問診療およびケアマネージメント92歳の実父は今年2月に尿管結石が原因の尿路感染症となり、訪問看護を導入して補液と抗生剤点滴を行いました。頭部CTでは石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患を呈しており、食事量低下に伴い、小刻み歩行を呈してきました。すぐに知り合いの訪問マッサージを週1回導入、介護申請してパワーリハビリ(半日デイサービス)を週2回導入しました。実母には「俺がなんでそんなところへ行かなければならないのか」と文句を言っていたようですが、、、。歩行改善が見られたため、実母の介護負担軽減と、会話やカラオケによる回復を狙ってデイサービスを週2回導入しました。カラオケが大当たりで小声と嚥下困難が改善しました。歩行安定して、デイサービスがすごく気に入ったようだったのでパワーリハビリを週1回に減らして、デイサービスを週3回に増やしました。カラオケが出来るためか「ありがとう」「ありがとう」と言うようになりました。訪問看護師、ケアマネージャー、理学療法士、介護士など多くの方々にお世話になっており、心から感謝申し上げます。症例報告地域包括支援センターからの紹介である。既往歴:尾張旭クリニック①アムロジピン2.5mg②ネシーナ25mg③ラシックス20mg④チラーン125μg⑤ロスーゼットLD。物忘れ、妄想、歩行不安定、振戦、小刻み歩行、右歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にロスーゼットLD中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にミミズ粉末1Capを勧めた。アムロジピン5mg→2.5mgへ減量した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+2)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。FT3=2.57,FT4=1.96,TSH4.07。一般採血:Alb3.8,TIBC226,Hb10.9,Zn78以外異状なし。VitB1=18,VitB12=774,葉酸=4.8。アムロジピン2.5mg→1.25mgへ減量、ネシーナ25mg中止、チラーヂン125μg→100μgへ減量した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。知り合いからの紹介である。既往歴:あらかわ医院①メトグルコ250mg②プレタール200mg③クレストール2.5mg④リスミー2mg⑤メバロチン10mg⑥ビソノテープ2mg。物忘れ、被害妄想、易興奮、介護抵抗、鬱状態、生真面目、右歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)タイプとして治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール/メバロチン中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール200mg継続を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.5,Alb4.0,TG241,Zn62以外異状なし。VitB1=35,VitB12=483,葉酸=8.6。低アルブミン血症および亜鉛欠乏症に食事栄養指導を行った。脳血管性認知症(VD)にミミズ粉末1Capを勧めた。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。親戚からの紹介である。既往歴:R4/3大腸がん、日進おりど病院。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、アルツハイマー型認知症(ATD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+4)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL187,Zn63以外異状なし。VitB1=29,VitB12=207,葉酸=7.2。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注およびメコバラミン0.5mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:R5/2夫を亡くして独居。R5/4白内障、ほんじ眼科クリニック。物忘れ、夜間不眠、感情失禁、食欲低下を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+2)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:WBC2800,MCV99.9,Zn68以外異状なし。VitB1=29,VitB12=399,葉酸=6.0。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:生来、右)失明、左)色素網膜変性症/弱視。子宮筋腫。卵巣嚢腫。山手クリニック①ニューロタン25mg②エゼチミブ10mg③ファモチジン20mg。物忘れ、幻視:人が居る、暴言、暴力、易興奮、夜間不眠、うつ状態、夜間せん妄、元々激しい性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:2、注意スコア0/5、多動スコア0/4、ASスコア 3/4、レビー小体病(LBD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不可、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。自閉症スペクトラム障害(ASD)にインチュニブ1mgを開始、グルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。エゼチミブ10mg/ファモチジン20mg中止を指示した。5感が良すぎるためインチュニブ1mgから1.5mgへ増量した。甲状腺正常。一般採血:Fe33,Alb3.4,TCLTCL166,TIBC229,Hb11.7,Zn61以外異状なし。VitB1=24,VitB12=221,葉酸=4.4。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注およびメコバラミン1mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mg食事栄養指導を開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. 自閉症スペクトラム障害(ASD)の高齢化に伴うレビー小体型認知症(DLB)/レビー小体病(LBD)ASDの高齢化に伴うDLBの症状がある場合には、興奮性DLBを呈します。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ0.5-1mgを投与します。インチュニブは眠気、血圧低下を伴い、過敏な五感を低下させる作用があります。内服後、6-12時間後に血中濃度がピークになるため夕食後に内服します。徐放製剤のため半錠投与する場合は血中濃度ピークが早くなることが考えられるため注意が必要です。3. 自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、網膜変性症、子宮筋腫、卵巣嚢腫治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。4. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
May 1, 2023

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトテニスを再開して6年経ちました2017年4月東名テニスクラブでテニスを15年ぶりに再開して6年になります。今まで報告してきたように体重を12kg減らしたおかげで身体が軽くなり、その後もルームランナーと四肢筋トレの効果もあり、正確にラリーを続けることが出来るようになってきました。ダブルスの試合にも実力を出せるようになり、勝てるようになってきました。どなたか組んで頂ける勇気のある人がおられれば試合に出てみたいと感じています。シラン白@長久手南クリニックシラン紫@長久手南クリニックサツキ白@長久手南クリニック症例報告薬局からの紹介である。既往歴:H20糖尿病予備軍、食事療法、水野内科。 R4/2間質性肺炎、公立陶生病院。物忘れ、易興奮、幻視、物盗られ妄想、警察通報、運転免許返納、一旦停止違反、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:4、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、ミミズ粉末1Capを勧めた。間質性肺炎に対してグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+4)、近時記憶3/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.6,Alb3.2,γGTP,TCL150,TIBC206,Hb11.7,Zn51以外異状なし。VitB1=48,VitB12=498,葉酸=4.2。低アルブミン血症に卵3-5個/日を食事栄養指導、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。40日後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+-)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3. 赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。4. 自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、間質性肺炎などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。5.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:緑内障、鈴木眼科クリニック①デュオトラバ配合点眼液。あんどうファミリークリニック①アムロジピン②オドリック③ジャヌビア。物忘れ、易興奮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤左基底核梗塞、両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:1、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にロトリガ2gを開始、ミミズ粉末1Capを勧めた。緑内障に対してグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。BP167/90。10日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN25.4,s-Cr1.26,eGFR43.1,GOT34,GPT44,TG235,Zn71以外異状なし。VitB1=30,VitB12=383,葉酸=14.4。認知機能軽度改善、慢性腎不全およびBP154/90と血圧低下していたが、サプリメント継続希望されず、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠/ミミズ粉末1Capを中止、ガンマオリザノール50mgを開始した。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg開始、高中性脂肪(TG)血症/脂肪肝にグルテンフリー徹底を指導した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3. 赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。4. 自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、間質性肺炎などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。5.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。インターネット検索で来院された。物忘れ、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23.5/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にロトリガ2gを開始、ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。BP169/90。10日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+4.5)、近時記憶6/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TG222,Hb,Zn48以外異状なし。VitB1=27,VitB12=263,葉酸=7.2。認知機能中等度改善、BP154/84と血圧低下していたが、サプリメント継続希望されず、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠/ミミズ粉末1Capを中止、ガンマオリザノール50mgを開始した。亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg開始、高中性脂肪(TG)血症にグルテンフリー(GF)ダイエットを指導した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。4. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.中性脂肪高値/成人型糖尿病糖尿病にも成人型自己免疫糖尿病が報告されていますhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32498935/。成人型2型糖尿病はリーキガット症候群により膵臓インシュリン産生細胞に対する抗体が生じて糖尿病を発症すると考えれます。当クリニックでは糖尿病患者にグルテンフリー実践を指導しています。リーキガット症候群を考えて同時にカゼインフリーも指導しています。グルテンはモルヒネに似た構造をしており、中毒性があるため食欲を抑えず楽なります。グルテンはアミロペクチンAという血糖値を上昇させる成分も入っています。グルテンフリーの食事ならアミロペクチンAの摂取量も抑えられます。血糖値への影響が少ないグルテンフリーは、糖尿病患者さんには非常に適した食事法なのです。グルテン(小麦粉)食、たとえば、朝がパン食、昼夕が麺食という方が中性脂肪が上昇、脂肪肝、皮下脂肪貯留、後にHbの糖化が起こり、HbA1c上昇=糖尿病となるのです。糖尿病の方に認知症の方が多いというのは、グルテン過多の方がリーキガット症候群となり、自己免疫疾患である糖尿病と認知症を合併するのは必定なのです。当クリニックではグルテンフリー食を勧めていますが、糖質制限食は勧めていません。糖質制限を1年以上続けると寿命を短くするという論文報告があるからです。日本の旅館のような食事、朝食であれば、白米、味噌汁、納豆、卵、鮭、海苔というような食事、朝昼夕食すべて白米と高タンパク食(肉、魚、卵、大豆)を中心に摂取するように勧めています。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:H14/7高血圧症、高脂血症、大口医院①ニューロタン50mg②バイアスピリン100mg③ガスター20mg④メバロチン5mg⑤アテレック10mg⑥グーフィス10mg。R3/2腰椎圧迫骨折、のだ整形外科①ワンアフファ0.5μg②オパルモン5μg③セレコックス200mg④セルベックス100mg。物忘れ、昼間傾眠、易転倒、難聴、生真面目、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮中等度、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮中等度、④左>右海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:4.5/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。初診時緊張にも関わらず、BP139/86と年齢的過降圧のためニューロタン50mg中止、認知症誘発薬であるガスター20mg/メバロチン5mg中止を指示した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+8)、近時記憶4/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.4,TCL155,Hb11.8,Zn59以外異状なし。VitB1=22,VitB12=487,葉酸=9.1。低アルブミン血症に卵3個/日、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。BP142/81。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。4. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。5.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。物忘れ、易転倒、鬱状態、生真面目、視力低下、O脚、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6.5+α/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。21日後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+4)、近時記憶3/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.5,Fe48,Alb3.8,TCL185,TG192,TIBC244,Zn70以外異状なし。VitB1=60,VitB12=229,葉酸=15.4。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mgを開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。3. ビタミンB12欠乏症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。コデマリ&アマドコロ@自宅中日ドラゴンズは今年も最下位今年も中日ドラゴンズの先発投手はがんばっている。和田 一浩バッティングコーチが3番細川 成也を育ててくれたのがありがたい。チーム本塁打4(12位/12球団)、盗塁5(9位/12球団)、打率.245(3位/12球団)、防御率2.67(4位/12球団、失策13(12位/12球団)。本塁打、盗塁、守備が他球団と比較して著明に劣っている。本塁打や盗塁が少ないのは筋力不足である。守備が下手であれば練習すれば良い。昨今の中日ドラゴンズは怪我が多い。以前にも書いたが管理栄養士を雇って高タンパク食、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを指導すべきである。加えて、落合中日時代に怪我を予防してくれたコンディショニングコーチ勝崎耕世の復帰を望むところである。
Apr 23, 2023

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト食事栄養指導による症状および病変改善小麦と牛乳・乳製品は小腸機能不全であるリーキーガット症候群を行き起こします。腸には免疫細胞の70%があり、腸機能不全が免疫機能不全を引き起こします。免疫機能不全が自己免疫疾患や遺伝子異常を引き起こし、それぞれ、難病や癌を引き起こします。神経伝達物質ドーパミン(快感ホルモン)、ノルアドレナリン(ストレスホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)の多くは腸で作られます。セロトニンの90%は腸で作られるため腸機能不全がうつ病の原因になります。牛乳・乳製品を2倍摂取すると癌は9倍に増えるという事実、牛乳・乳製品を摂取すると女性には乳癌・卵巣癌、男性には前立腺癌・精巣癌、両性に大腸癌・白血病が増えるという事実、牛乳・乳製品を世界一消費するオランダに骨粗鬆症が一番多いという事実を知るべきです。小麦粉は糖尿病や動脈硬化を引き起こすことを知るべきです。インシュリン分泌細胞に対する自己免疫疾患によりインシュリン分泌が減ることが直接原因であると考えられます。小麦粉は白米に比較してGI比が高く(血糖が上げる時間が早く)、我々の身体は猛毒である血糖を減らすために糖質から中性脂肪を合成して各臓器に予備エネルギーとして貯めようとします。肝臓に貯まると脂肪肝、皮下に貯まると皮下脂肪、血管壁に貯まると動脈硬化を引き起こします。戦後に小麦粉と牛乳・乳製品が日本に配布されました。それ以降、難病や癌が増えているという事実を知るべきです。グルテンフリー*1およびカゼインフリー*2ダイエットを実践した人はリーキーガット症候群*3を改善することで「下記諸症状・諸病変*3」を治すことが出来ています。*1 グルテンフリー(※グルテン…小麦粉に含まれるタンパク質)【やめるといいもの】パン、菓子パン、ピザ、粉物(お好み焼きやたこ焼きなど)、揚げ物の衣、パスタ、うどん、そうめん、ラーメン、ルー(カレー・シチューなど)、ケーキ、クッキー、まんじゅう、そば(十割は除く)、つなぎのあるもの(ハンバーグなど)。【この原材料表示に注意】「小麦粉」「小麦」「小麦たんぱく」「小麦グルテン」など*2 カゼインフリー(※カゼイン…乳製品に含まれるたんぱく質)【やめるといいもの】牛乳、チーズ、ヨーグルト、生クリーム、アイスクリームなど【この原材料表示に注意】「牛乳」「生乳」「乳製品」「乳たんぱく」など【食べてもいいもの】バター、ホエイ*3 リーキーガット症候群(※グルテンとカゼインによる小腸機能不全…自己免疫疾患や遺伝子異常)・腹痛、下痢、便秘、胃や食道の違和感、焼ける感じ、張っている感じ などの消化器の不調・物忘れ、頭がさえない、ぼーっとする、疲労感、うつ感、眠気、イライラ、頭痛、だるさ、吐き気,・過敏性腸症候群、リウマチ、橋本病、関節炎、全身性エリテマトーデス、クローン病、尿路感染症・手足の震え、アレルギー、アトピー、肥満、じんましん、二の腕のブツブツ、肌荒れ、乾癬、老化の加速・多動や注意力低下(ADHD)、攻撃性、発達障害、自閉症、統合失調症 など他にも症状は様々です。シャクナゲ@長久手南クリニックシャクナゲ@長久手南クリニックジューンベリー@長久手南クリニックジューンベリー@長久手南クリニックフリージア@長久手南クリニック症例報告知り合いからの紹介である。物忘れ、暴言、車の傷が増えているを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(FTLD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。多発性脳梗塞にプレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+3)、近時記憶6/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,Zn73以外異状なし。VitB1=40,VitB12=358,葉酸=4.9。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、多発性脳梗塞にルベスト1Capを開始した。BP154/92。40日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+-)、近時記憶6/6(+-)。BP154/87。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。知り合いからの紹介である。既往歴:H27大腸癌、東海病院。R2左手首骨折、ちくさ病院。東海病院内科①アダラートCR20mg②アジルバ20mg③ロケルマ5g④酸化マグネシウム660mg⑤ダイアート30mg。物忘れ、暴言、昼間傾眠、易転倒、金銭管理、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg、ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:21.5/30(+0.5)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。BP140-160目標としてアジルバ20mg→10mg→中止とした。 甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,Hb11.3,Zn59以外異状なし。VitB1=22,VitB12=274,葉酸=7.2。ビタミンB12低下症にシアノコバラミン1Ap筋注/メコバラミン500μg、亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始した。 40日後、改訂長谷川式:24/30(+2.5)、近時記憶4/6(-1)。BP140-160目標としてアダラートCR10mg→中止とした。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:前原外科病院内科 ①アムロジピン10mg②ロスバスタチン2.5mg。物忘れ、昼間傾眠、食欲低下、振戦を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核および深部白質脳梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にBP95/58と過降圧であり、BP130-150を目標にアムロジピン10mg→5mg→2.5mg、プレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:25.5/30(+3.5)、近時記憶5/6(+3)。と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL194,Hb9.9,Zn57,Ferritin14.3以外異状なし。VitB1=20,VitB12=874,葉酸=5.6。低アルブミン血症にイノラス187.5mL(300kcal)、亜鉛欠乏症にプロマック75mg、鉄欠乏性貧血にヘム鉄を開始した。アムロジピン2.5mgでBP126/76と過降圧であり、アムロジピン中止した。1年後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+2.5)、近時記憶6/6(+1)と更に改善した。一般採血:Alb4.3,TCL264,Hb11.6,Zn71,Ferritin15.3以外異状なし。食事および内服栄養指導により分子栄養状態は著明改善した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。3. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。6. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。インターネット検索で来院された。既往歴:H29気管支喘息。大橋医院①クレストール2.5mg②シングレア10mg③吸入ステロイド/吸入気管支拡張薬。物忘れを呈していた。独居。頭部CT:以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:3、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。気管支喘息にグルテンフリーおよびカゼインフリー(GFCF)ダイエットを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。18日後、中核症状は改訂長谷川式:23.5/30(+4.5)、近時記憶5/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。脳血管性認知症(VD)にミミズ粉末1Capを勧めた。甲状腺正常。一般採血:Glu230,HbA1c6.0,Alb4.2,Zn74以外異状なし。VitB1=24,VitB12=531,葉酸=6.8。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:S54子宮筋腫、東市民病院。R1/12変形性腰椎症、朝日クリニック。R4/10/3改訂長谷川式:19/30、アリセプト3-5mg、抑肝散7.5g、朝日クリニック。R4/12鬱状態。物忘れ、幻視、妄想、暴言を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞、⑥その他 右>左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:5、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:26/30(+7)、近時記憶5/6と中等度改善していた。認知機能低下にドネペジル5mgを継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。幻視/妄想に抑肝散7.5gを継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1週間後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+2)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,Zn55以外異状なし。VitB1=38,VitB12=308,葉酸=7.5。低アルブミン血症に1日卵2個増やすように食事栄養指導、亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン1mgを開始した。70日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+-)、近時記憶6/6(+-)。表情および身だしなみが改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。3. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。
Apr 16, 2023

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト月が金星、木星に接近2月23日に月が金星、木星に接近しました。西の夜空を見上げると月、木星、金星の順に綺麗に並ぶ様子を見ることが出来ました。クリニックの庭には春の訪れを感じさせるクロッカスやスイセンが咲き誇っています。自然を感じる余裕が必要ですね。月が金星、木星に接近@長久手市月が金星、木星に接近@ネット検索クロッカス@長久手南クリニックスイセン@長久手南クリニック症例報告ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:R1右後頭葉脳梗塞、左同名半盲、八事日赤。R2緑内障、太田眼科クリニック。メイトウホスピタル①アムロジピン5mg②クレストール2.5mg③タケプロン15mg④バイアスピリン100mg⑤アーチスト10mg⑥サアミオン10mg。物忘れ、介護抵抗、左同名半盲を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤右後頭葉脳梗塞、左視床梗塞、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:2.5/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。認知機能低下に認知症誘発剤であるタケプロン15mg/クレストール2.5mg中止 、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にアムロジピン5mg→2.5mg/アーチスト15mg→10mgへ減量、バイアスピリン100mgとサアミオン10mg継承、赤ミミズエキス粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1週間後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(+-)、近時記憶3/6(-1)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL149,Zn67以外異状なし。VitB1=32,VitB12=342,葉酸=4.4。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。3週間後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+4)、近時記憶6/6(+3)と中等度改善した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。インターネット検索で来院された。既往歴:はせがわクリニック①リバロ2mg②センノシド12mg。高針台整形外科クリニック①ベネット75mg②エディロール0.75μg③芍薬甘草湯2.5g④リリカ50mg。物忘れ、悪夢、夜間覚醒してピンポンが鳴った、ベッドから転落、夜間不眠、易転倒、食欲低下、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバロ2mg/リリカ50mg/芍薬甘草湯2.5g中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1週間後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+3)、近時記憶5/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL179,Hb11.0,Zn64以外異状なし。VitB1=27,VitB12=577,葉酸=18.5。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.神経障害性疼痛治療薬中止整形外科で出される神経障害性疼痛治療薬に「リリカ(プレガバリン)」、「タリージェ(ミロガバリンベシル)」は眠気が強く認知機能を低下させます。中枢神経系において電位依存性Caチャネルの機能に対し補助的な役割をなすα2σサブユニットとの結合を介して,Caチャネルの細胞表面での発現量及びCa流入を抑制し、グルタミン酸等の神経伝達物質遊離を抑制することが示唆されています。さらに,鎮痛作用には下行性疼痛調節系のノルアドレナリン経路及びセロトニン経路に対する作用も関与しています(今日の診療プレミアム Vol.32)。 3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。インターネット検索で来院された。既往歴:H15網膜剥離、藤田保健衛生大学。加藤クリニック①コニール4mg②マイスリー5mg。物忘れ、悪夢、昼間傾眠、食欲低下、生真面目を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、赤ミミズエキス粉末1Capを勧めた。マイスリー5mgは飲み忘れないと言うことですべて眠前/1包化とした。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。9日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+5)、近時記憶6/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.8,Alb4.1,TG188以外異状なし。VitB1=32,VitB12=1929,葉酸=6.9。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。親戚からの紹介である。既往歴:H10/3脳梗塞、意識レベル低下、カテーテル治療により改善、大隈病院。R4/12/26-R5/1/30リハビリ入院、夜間せん妄、大隈病院脳神経外科①プレタール50mg②プラビックス75mg③アジルバ40mg④アムロジピン5mg⑤アーチスト10mg⑥ロトリガ2g⑦ビオスリー配合⑧マイスリー5mg→1週間前にすべて自己中止。物忘れ、暴言、暴力、易興奮、尿便失禁、夜間せん妄、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:10/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒3錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプラビックス75mg開始、赤ミミズエキス粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。11日後、中核症状は改訂長谷川式:13/30(+3)、近時記憶2/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.4,TCL195,TG154,TIBC154,Hb11.4,Zn65以外異状なし。VitB1=34,VitB12=379,葉酸=7.1。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。親戚からの紹介である。既往歴:H30悪性リンパ腫、藤田医科大学。R5/1、両側眼底点状出血、日進眼科。いせき内科クリニック①クレストール2.5mg②オルメサルタン20mg③酸化マグネシウム2g④パントシン2g⑤ソラナックス0.4mg。藤田医科大学①バクタ②ゾビラックス③ユベラ④メコバラミン。物忘れ、易興奮、夜間不眠、うつ状態、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に眼底出血のためプレタール100mg回避、赤ミミズエキス粉末1Capを勧めた。後頭神経痛にメコバラミン1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+4)、近時記憶6/6(+1)と中等度改善して治癒状態、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.4,s-Cr0.75,TCL235,TG269,Zn65以外異状なし。VitB1=30,VitB12=586,葉酸=6.5。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。
Feb 27, 2023

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトグルテンフリー・カゼインフリーで健康寿命を全うしよう健康に長生きするためにはグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを実践すべきことを繰り返して指導しています。グルテンとは小麦粉タンパク質、カゼインは牛乳タンパク質、両者が腸粘膜上皮にこびり付いてリーキガット症候群を引き起こします。腸粘膜上皮の分別機能が低下して身体に入るべきでない蛋白質が血中に入ってしまい、その蛋白質に対する抗体が出来るのです。それが自己免疫疾患として難病を引き起こすことが証明されつつあります。私の患者でも難病を発症している方の食生活を聴取するとパン、麺、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどを大量に摂取していたことが分かっています。糖尿病にも成人型自己免疫糖尿病が報告されています。成人型2型糖尿病はリーキガット症候群により膵臓インシュリン産生細胞に対する抗体が生じて糖尿病を発症すると考えれます。当クリニックでは糖尿病患者にグルテンフリー実践を指導しています。リーキガット症候群を考えて同時にカゼインフリーも指導しています。グルテンはモルヒネに似た構造をしており、中毒性があるため食欲を抑えずらくなります。グルテンはアミロペクチンAという血糖値を上昇させる成分も入っています。グルテンフリーの食事ならアミロペクチンAの摂取量も抑えられます。血糖値への影響が少ないグルテンフリーは、糖尿病患者さんには非常に適した食事法なのです。グルテン(小麦粉)食、たとえば、朝がパン食、昼夕が麺食という方が中性脂肪が上昇、脂肪肝、皮下脂肪貯留、後にHbの糖化が起こり、HbA1c上昇=糖尿病となるのです。糖尿病の方に認知症の方が多いというのは、グルテン過多の方がリーキガット症候群となり、自己免疫疾患である糖尿病と認知症を合併するのは必定なのです。当クリニックではグルテンフリー食を勧めていますが、糖質制限食は勧めていません。糖質制限を1年以上続けると寿命を短くするという論文報告があるからです。日本の旅館のような食事、朝食であれば、白米、味噌汁、納豆、卵、鮭、海苔というような食事、朝昼夕食すべて白米と高タンパク食(肉、魚、卵、大豆)を中心に摂取するように勧めています。参考文献:糖尿病患者こそグルテンフリーで血糖値をコントロールしよう!症例報告美容院からの紹介である。既往歴:H17/12急性心筋梗塞、愛知医科大学~堂森グリーンロードクリニック①ニューロタン25mg②コンプラビン(プラビックス75mg/バイアスピリン100mg)③フォシーガ10mg④クレストール2.5mg⑤グルファスト20mg⑥プロテカジン10mg⑦エクア100mg⑧メトグルコ1000mg。H31/9腰椎脊柱管狭窄症、西部医療センター。物忘れ、振戦、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(-2)、近時記憶1/6(+1)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL170,TG290,Hb13.6,Zn60以外異状なし。VitB1=37,VitB12=478,葉酸=6.2。亜鉛欠乏症にノベルジン25mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(+1)、近時記憶1/6(+-)と不変、認知機能低下にレミニール4mgを開始した。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:22.5/30(+7.5)、近時記憶5/6(+4)と著明改善した。BP150mmHg以下にはクレストール2.5mg中止、ニューロタン25mg中止を勧めた。6か月後、改訂長谷川式:26/30(+3.5)、近時記憶4/6(-1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。3. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。4. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。5. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。知り合いからの紹介である。既往歴:R4/10アジルバ10mg/ロスーゼットLD、おおくまクリニック。来院2日前に予約のために御家族が来院された際にお薬手帳を見て、認知症誘発剤であるロスーゼットLD中止を指示した。物忘れ、易興奮、薬物過敏、振戦、小刻み歩行、右>左歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD) DLBを呈するDNTC類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。家族からロスーゼットLD中止から少しずつはっきりしてきたと伺った。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。アジルバ10mgは継続するように指示した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1週間後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、小刻み歩行、右>左歯車様固縮軽度以外上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL264,TG221,Zn58以外異状なし。VitB1=30,VitB12=732,葉酸=14.3。亜鉛欠乏症にプロマック37.5mgを開始した。中性脂肪高値に小麦粉製品であるパン麺を減らすように指導した。2か月後、改訂長谷川式:25.5/30(+2.5)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.中性脂肪高値/成人型糖尿病糖尿病にも成人型自己免疫糖尿病が報告されています。成人型2型糖尿病はリーキガット症候群により膵臓インシュリン産生細胞に対する抗体が生じて糖尿病を発症すると考えれます。当クリニックでは糖尿病患者にグルテンフリー実践を指導しています。リーキガット症候群を考えて同時にカゼインフリーも指導しています。グルテンはモルヒネに似た構造をしており、中毒性があるため食欲を抑えず楽なります。グルテンはアミロペクチンAという血糖値を上昇させる成分も入っています。グルテンフリーの食事ならアミロペクチンAの摂取量も抑えられます。血糖値への影響が少ないグルテンフリーは、糖尿病患者さんには非常に適した食事法なのです。グルテン(小麦粉)食、たとえば、朝がパン食、昼夕が麺食という方が中性脂肪が上昇、脂肪肝、皮下脂肪貯留、後にHbの糖化が起こり、HbA1c上昇=糖尿病となるのです。糖尿病の方に認知症の方が多いというのは、グルテン過多の方がリーキガット症候群となり、自己免疫疾患である糖尿病と認知症を合併するのは必定なのです。当クリニックではグルテンフリー食を勧めていますが、糖質制限食は勧めていません。糖質制限を1年以上続けると寿命を短くするという論文報告があるからです。日本の旅館のような食事、朝食であれば、白米、味噌汁、納豆、卵、鮭、海苔というような食事、朝昼夕食すべて白米と高タンパク食(肉、魚、卵、大豆)を中心に摂取するように勧めています。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:S63/12乳癌、丸茂病院。H6/8腰椎脊椎管狭窄症、はちや整形外科。R4/9狭心痛、ニトロ屯3回。すみた整形外科リウマチクリニック①ノイロトロピン8単位②メチコバール1.5mg③リリカ150mg④オパルモン15μg⑤サインバルタ20mg。やすかわクリニック①タケプロン15mg②クレストール5mg③エゼチミブ10mg④ルセフィ2.5mg⑤パントシン400mg⑥酸化マグネシウム1000mg⑦ハルシオン0.25mg⑧センノシド12mg⑨ニトロール5mg胸痛時。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、徘徊、語義失語、難聴、夜間せん妄、夜間不眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知症誘発剤であるリリカ150mg/タケプロン15mg/クレストール5mg/エゼチミブ10mgを中止するように指示した。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1週間後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+9)、近時記憶2/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。夜間せん妄/夜間不眠にロゼレム4mg/インチュニブ1mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL237,Zn68以外異状なし。VitB1=56,VitB12=2690,葉酸=7.3。治療のポイント1. 神経障害性疼痛治療薬中止整形外科で出される神経障害性疼痛治療薬に「リリカ(プレガバリン)」、「タリージェ(ミロガバリンベシル)」は眠気が強く認知機能を低下させます。中枢神経系において電位依存性Caチャネルの機能に対し補助的な役割をなすα2σサブユニットとの結合を介して,Caチャネルの細胞表面での発現量及びCa流入を抑制し、グルタミン酸等の神経伝達物質遊離を抑制することが示唆されています。さらに,鎮痛作用には下行性疼痛調節系のノルアドレナリン経路及びセロトニン経路に対する作用も関与しています(今日の診療プレミアム Vol.32)。2. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。施設からの紹介である。既往歴:H19脳梗塞、呂律不全、宮崎脳神経外科。博報会いのこし病院①アローゼン②コニール8mg③ガスター40mg④バイアスピリン100mg。物忘れ、妄想、夜間せん妄、歯車様固縮、語義失語、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤左尾状核梗塞、境界領域梗塞、⑤その他 脳梁欠損症。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。認知症誘発剤であるガスター40mgを中止した。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg継承した。BP137/70とBP140-160mmHg目標値と比較して低血圧であり、コニール8mgから4mgへ減量した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(-3)、近時記憶3/6(+-)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.4,Hb10.1,Zn64,Ferritin27.5以外異状なし。VitB1=22,VitB12=374,葉酸=2.3。鉄欠乏性貧血にフェロミア50mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。1か月後、改訂長谷川式:23/30(+6)、近時記憶3/6(+-)と著明改善した。胃痛のためガスター20mgを再開した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2. プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。4. 鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満、特に20ng/mL未満)している場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよい。5. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。インターネット検索で来院された。既往歴:H24意識消失発作、名古屋記念病院。R4/7意識消失発作、愛知医科大学。物忘れ、暴言、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、意識消失発作、振戦、歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:8、ピックスコア:5、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:11/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始した。夜間せん妄にロゼレム4mg/抑肝散加陳皮半夏2.5g/リボトリール0.125mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+9)、近時記憶4/6(+4)と著明改善、いらいら以外上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN23.6,s-Cr1.12,Na122,Alb4.0,Hb10.9,Zn52以外異状なし。VitB1=21,VitB12=455,葉酸=3.8。低Na血症に対して梅干し1日3個開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+4)、近時記憶3/6(-1)に更に中等度改善、いらいらも軽減した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3. せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。今年の中日ドラゴンズを占う~今年は優勝を狙える戦力はある~内野手はレギュラークラス2名がトレードされたためレギュラー争いは激化しています。怪我から復帰の石川 昂弥内野手、高橋 周平内野手との三塁手争い、ダヤン・ビシエド内野手とソイロ・アルモンテ選手との1塁手争い、溝脇 隼人内野手、土田龍空内野手、田中 幹也内野手、村松 開人内野手、福永 裕基内野手らが繰り広げる、2塁手と遊撃手争いがあります。外野手は大島 洋平外野手がレフト、岡林 勇希選手がセンター、アリスティデス・アキーノ選手がライトで決まりでしょう。代打の切り札/外野手レギュラー争いには鵜飼 航丞外野手、細川 成也外野手、ブライト 健太外野手、オルランド・カリステ内野手(外国人枠でアリスティデス・アキーノ外野手との争い)です。捕手は木下 拓哉捕手で決まりですが、郡司 裕也捕手、石橋 康太捕手が控えですね。新人の山浅 龍之介捕手を1軍に帯同させて育ててほしいですね。元々、投手を中心とした守りのチームですから、先発ピッチャー(中5日)は小笠原 慎之介、髙橋 宏斗、鈴木 博志、勝野 昌慶、梅津 晃大、先発ピッチャー(中6-7日)は涌井 秀章、大野 雄大、柳 裕也、松葉 貴大、中継ぎはジャリエル・ロドリゲス、祖父江 大輔、藤嶋 健人、根尾 昂、砂田 毅樹、抑えピッチャーはライデル・マルティネスで決まりですね。上手く行けば優勝争いも充分に出来る戦力があると思います。1年間レギュラーで出続けた選手が少ないため、1年間、試合に出続ける体力があるかどうかが一番大切です。練習して身体を鍛える以外方法はありません。選手の皆さん、優勝に向かってがんばって下さい。「俺はすごい選手だ」と自己暗示をかけて、リラックスして全力が出せるようなメンタルトレーニングも併せてやって下さい。今年こそ優勝だぜ!!!
Feb 19, 2023

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトコロナ感染者増えていますが、軽症者が多いのが現実コロナ感染者が増えています。高齢者施設でもコロナ感染者が増えていますが、軽症であり、微熱と数日程度の食欲低下を認める以外は普段通りの生活を送っておられます。ラゲブリオ、ゾコーバなどの処方薬も出てきましたが、私は以前から用いているジスロマックおよびストロメクトール併用療法を続けています。重症化率が下がった理由はコロナワクチンが効いているとは考えにくく、コロナウイルス自身の変化による結果だと考えています。不顕性感染が増えて、集団免疫が出来つつあるのかもしれません。第2類相当から第5類への変更が望まれます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:H24心筋梗塞、公立陶生病院。H26一過性脳虚血性発作、公立陶生病院。時期不明、鼻出血のため抗血小板剤中止。青山病院①オングリザ2.5mg②リピトール10mg③フェブリク10mg④ドグマチール150mg⑤ガスター20mg。物忘れ、寝言、易興奮、易転倒、食慾低下、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:23.5/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg/ガスター20mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:23.5/30(+-)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.0,Al3.8b,TCL150,TIBC185,Hb11.2,Zn65以外異状なし。VitB1=21,VitB12=366,葉酸=3.4。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。5か月後、改訂長谷川式:23.5/30(+-)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善した。認知機能低下にリバスチグミンテープ4.5mgを開始した。6か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+4.5)、近時記憶6/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。インターネット検索で来院された。既往歴:尾張旭クリニック①リバロ1mg②エンレスト200mg③カルブロック8mg④カルデナリン1mg⑤エビスタ60mg⑥エディロール0.75mg。愛知医科大学①アルサルミン2包②六君子湯7.5g③タケキャブ10mg。物忘れ、内服および金銭的不安を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバロ1mg/タケキャブ10mgを中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にカルデナリン1mg中止、プレタール50mgとサアミオン5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+6)、近時記憶2/6(-1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TG178,Hb,Zn64以外異状なし。VitB1=27,VitB12=564,葉酸=5.6。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。4. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。インターネット検索で来院された。長風呂(入浴後0.6kg体重減少)後の立ちくらみおよび欠神発作を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。頭部CT:正常範囲内として治療を開始した。1か月前の健康診断で一般採血:HbA1c8.1,Fe49,Alb4.2,γGTP74,GOT129,GPT209,TCL265,TG628,Hb13.4,MCV78以外異状なし。糖尿病、脂肪肝、貧血が疑われた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。8日後、一般採血:HbA1c7.2,Fe45,Alb4.4,TCL268,TG121,TIBC507,Hb12.6,MCV76.6,Ferritin11.2以外異状なし。VitB1=31,VitB12=927,葉酸=9.6。鉄欠乏性貧血にフェロミア100mgを開始した。治療のポイント1.鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満、特に20ng/mL未満)している場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよい。東海病院からの紹介である。既往歴:H28左膝および右股関節人工関節。東海病院①プラビックス75mg②トフラニール20mg③アムロジピン20mg④エクメットHD2錠⑤セルシン8mg⑥アマリール1mg⑦デパス0.5mg⑧酸化マグネシウム660mg。大隈病院①アロチノロール20mg。物忘れ、歩行不安定、語義失語、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。 以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始した。歩行不安定にドパコール100mg、生理食塩水100mL/グルタチオン2000mg/シアノコバラミン1Ap/15minを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN25.3,Alb4.0,Zn75,Ferritin20.3以外異状なし。VitB1=24,VitB12=495,葉酸=3.9。治療のポイント1.グルタチオン点滴グルタチオンは元々脳内にある生理活性物質でこれが不足するとパーキンソン病やアルツハイマー型認知症の発病を促すとされています。日本では9年前に元杏林大学教授の柳澤厚生先生が始められて劇的な効果を報告されています。蕁麻疹に200-400mgが保険診療として認められていますが、変性疾患には600-2400mg必要です。ですから自費点滴になることをご了承下さい。15分の点滴が終わると6-7割の方が改善兆候を現します。効かなければ次回から400mgずつ増やします。柳澤先生は4000mgまで副作用の心配はないと仰っています(「グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す」柳澤厚生著)。親戚からの紹介である。既往歴:R2/1経尿道的腎結石破砕術、名古屋大学。上飯田第一病院①ワンアルファ②プラリア注射。名古屋大学病院①アミティーザ24㎎②酸化マグネシウム③ドネペジル3-5mg→R4/8中止。物忘れ、幻視、昼間傾眠、夜間せん妄、食欲低下、歩行不安定、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:9、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:4.5/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ50mg粒2錠を勧めた。るい痩のためプロマック75mgを開始した。歩行不安定に生理食塩水100mL/グルタチオン2000mg/シアノコバラミン1Ap/15minを開始した。B1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。8日後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(-1)、近時記憶3/6(+-)と軽度低下した。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,Zn70以外異状なし。VitB1=26,VitB12=449,葉酸=2.6。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:16/30(+2)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。2.グルタチオン点滴グルタチオンは元々脳内にある生理活性物質でこれが不足するとパーキンソン病やアルツハイマー型認知症の発病を促すとされています。日本では9年前に元杏林大学教授の柳澤厚生先生が始められて劇的な効果を報告されています。蕁麻疹に200-400mgが保険診療として認められていますが、変性疾患には600-2400mg必要です。ですから自費点滴になることをご了承下さい。15分の点滴が終わると6-7割の方が改善兆候を現します。効かなければ次回から400mgずつ増やします。柳澤先生は4000mgまで副作用の心配はないと仰っています(「グルタチオン点滴でパーキンソン病を治す」柳澤厚生著)。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。
Dec 19, 2022

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト12月になっても暖かい今日もテニス日和。12月になっても上下半袖の人もいるぐらい暖かい。今日はサーブが入ってストロークもまずまずで2試合勝ちました。やっぱ上手く行くと嬉しいものですね。娘もテニスを再開しました。部活でテナーサックスを担当しており、テナーサックスを習っています。学校以外にも塾にも通っています。私の中学時代(東海中学)は部活もせず出来るだけ早く帰宅して、近所のため池でコイ釣りをしていました。これが私には楽しかった。毎日、餌や仕掛けを工夫して、上手く釣れたときの嬉しかったこと。誰も褒めてはくれないけどね。日が暮れるまで釣り場にいて良く親に怒られた。小学生の頃は1日に2時間は自転車に乗っていた。小学校の頃は親が仕向けた習い事はすべてかばんを外に置いて自転車に乗って逃げ回って行かなかった。だから、ピアノも弾けない。そろばんも出来ない。運動は好きだけど特別上手なものはない。人に指図されるのが嫌いなのだろう。テニス練習を1時間半した後は、症例報告を4例書いていました。そうしてこうやってブログに載せることが出来たのです。ほ~。症例報告~治療のポイント~知り合いからの紹介である。既往歴:H23心臓バイパス手術。R2腰椎脊柱管狭窄症。R4/10改訂長谷川式:13/30、頭部CT:脳萎縮あり、日進おりど病院。車運転中止。アガぺクリニック①ユリノーム25㎎②タケルダ配合錠(タケプロン15mg/バイアスピリン100mg)③ハルシオン0.25㎎④エパデール1800mg。物忘れ、悪夢、夜間大声、夜間せん妄、車運転中止、生真面目、薬物過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶0/6と中等度低下していた。認知機能低下にタケプロン15mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg/エバデール1800mgを継承した。悪夢、夜間大声、夜間せん妄にハルシオン0.25mgを中止した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17.5/30(+1.5)、近時記憶1/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。患者希望によりエパデール1800mg中止、脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgからプレタール100mgへ変更した。甲状腺正常。一般採血:BUN23.7,s-Cr1.30,K5.6,Alb3.7,TCL167,Zn64以外異状なし。VitB1=24,VitB12=418,葉酸=7.9。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。ハルシオン、マイスリー、アモバンはせん妄を引き起こしやすいため当クリニックでは基本的に処方しません。処方されている場合は中止します。睡眠薬はレンドルミン12.5mgが第一選択ですが、30日投与制限があるため、当クリニックでは90日投与制限のベンザリン2-5mgを第一選択にすることが多いのが実情です。この方の場合はハルシオンを中止することでせん妄は消失しました。3.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。インターネット検索で来院された。既往歴:20歳摂食障害。頭痛時、クリアミン(片頭痛治療薬)有効。物忘れ、月経時頭痛を呈しており、発達障害を心配されて来院された。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、片頭痛の可能性として治療を開始した。グルテンフリー・カゼインフリー指導した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6と全く正常だった。注意スコア1.5/5。多動スコア0/4。ASスコア 0.5/4。発達障害は否定的だった。片頭痛は自己免疫疾患と考えられており、グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエットを指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。8日後、甲状腺正常。一般採血:Zn62,Ferritin7.1以外異状なし。VitB1=37,VitB12=754,葉酸=13.4。低Ferritin血症にフェロミア50mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。2.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。3.鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満、特に20ng/mL未満)している場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよい。この方の場合は、Ferritin7.1と血中Ferritin濃度が極度に低下しており、それが原因で血管拡張を伴う頭痛を引き起こしていると考えられましたが。鉄剤内服経験がなく、吐気や便秘を避けるためフェロミア50mgから開始しました。インターネット検索で来院された。既往歴: H9気管支喘息。H19-29不眠症。R3/10軽度認知障害、ドネペジル3-5mg、愛知医科大学。小林内科クリニック①ドネペジル5mg②テグレトール600mg③メチコバール1.5mg④エビスタ60mg⑤エディロール0.75mg⑥レルベア100mg30回吸入用。物忘れ、アパシー、昼間からビール、甘い物好き、生真面目、薬物過敏、小麦スコア8/9を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。気管支喘息は自己免疫疾患と考えられており、小麦スコア8/9と高値であり、グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエットを指導した。ビールは夕食後のみとするように指導した。認知機能低下にアリセプト5mg/テグレトール600mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。本人は「頭がすっきりした」と話した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL274,TIBC246,Zn73以外異状なし。VitB1=22,VitB12=1910,葉酸=5.0。治療のポイント1.ドネペジル5mgの効果がない場合は一旦中止前医からドネペジル3-5mgが出ている状態で外来受診された場合は、ドネペジルに治療効果があったかを家族に確かめる必要があります。治療効果がなかった場合は、一旦中止してみることも大切な選択肢です。アセチルコリンを介する抗認知症薬はレミニール、リバスチグミンテープという選択肢もあるからです。抗認知症薬を変更する場合は、最低1週間程度の休薬期間を設けるとよいことが報告されています。2.抗てんかん剤は認知症にとって味方にもなるが敵にもなる前医から抗てんかん薬が出ている場合は、理由を確認する必要があります。この方の場合は、三叉神経痛に対してテグレトール600mgが処方されていました。御家族からテグレトールを止めているときも痛みは余りなかったという情報があり、中止することにしました。テグレトールは眠気が強く出る場合があることから認知機能低下の原因になりうると考えたからです。案の定、テグレトール600mg中止後、7日後には本人から「頭がすっきりした」というコメントを聞くことが出来ました。3.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。親戚からの紹介である。既往歴:H19前立腺がん。H27糖尿病、名古屋大学内分泌科①ノボラピッド17単位②テネリア20mg③ボグリボース0.9mg④ランタス10単位⑤アミティーザ48μg。R3/4ドネペジル3-5mg、名古屋大学老年内科①ドネペジル5mg。物忘れ、幻視、寝言、夜間せん妄、易転倒、小刻み歩行、左歯車様固縮軽度、鬱状態、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。 以上から、レビースコア:7、ピックスコア:0、レビー小体病(LBD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。易転倒、小刻み歩行、左歯車様固縮軽度にドネペジル5mgから2.5mgへ減量、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+4)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態となり、上記周辺症状はすべて消失した。左歯車様固縮軽度残存しており、ドネペジル2.5mgから1.25mgへ更に減量した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TIBC246,Hb12.8,Zn56以外異状なし。VitB1=22,VitB12=454,葉酸=7.2。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズムが出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズム(振戦、易転倒、歩行不安定)にも注意が必要であり、症状が出現した場合はドネペジル中止します。2週間以上経過してから必要に応じてリバスタッチ4.5mgを開始します。レビー小体型認知症(DLB)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患は薬物過敏を伴うためリバスタッチは9mgで維持します。この方の場合、ドネペジル5mgは過量であるものの、認知機能改善に効果があると判断したためドネペジル5mgから2.5mgへ減量しました。2週間後、パーキンソニズムが軽減したものの継続しており、ドネペジル2.5mgから1.25mgへ更に減量しました。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:H24左変形性股関節症、はちや整形外科。種田クリニック①ベタニス50mg②アバプロ100mg③アムロジピン5㎎④エディロール0.75μg⑤ボナロン35mg。物忘れ、易興奮、被害妄想、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にアバプロ100mgから50mgへ減量、プレタール50mgを開始、赤ミミズエキス1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+1)、近2時記憶3/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL181,Zn69,Ferritin25.9以外異状なし。VitB1=30,VitB12=660,葉酸=8.9。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
Dec 11, 2022

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト漸く冬らしくなってきました先週は紅葉ライトアップを見てきましたが、今週になって漸く冬らしくなってきました。今週のテニスは参加者が5名。流石に長袖上下を着込みましたが、暫くすると上着を脱ぎ捨てました。相変わらず上手ではありませんが、少しずつ上手くなっています。微妙な表現ですが、好きこそものの上手なれ。楽しく出来ているのが最高です。斉藤コーチありがとうございます。症例報告 ~治療のポイント~知り合いからの紹介である。既往歴:S45腸閉塞。R3ドネペジル3-5mg、青山病院①ドネペジル5㎎②クレストール2.5mg③テネリア20mg④ルセフィ2.5mg。物忘れ、振戦、易転倒、歩行不安定、尿便失禁(まれに)を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 左>右脳室拡大。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。振戦、易転倒、歩行不安定にドネペジル5mg中止とした。認知機能低下にロスバスタチン2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶6/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.6,Alb4.0,TCL169,TG153,Zn67以外異状なし。VitB1=44,VitB12=419,葉酸=5.9。治療のポイント1.ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズムが出現したら一旦中止ドネペジル3-5mgによる薬剤性パーキンソニズム(振戦、易転倒、歩行不安定)にも注意が必要であり、症状が出現した場合はドネペジル中止します。2週間以上経過してから必要に応じてリバスタッチ4.5mgを開始します。レビー小体型認知症(DLB)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患は薬物過敏を伴うためリバスタッチは9mgで維持します。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。知り合いからの紹介である。既往歴:S51蓄膿症、国立名古屋医療センター。おおくまクリニック①レザルタスHD②リピトール10mg。物忘れ、暴言、易興奮、味覚低下、赤信号渡るを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、主観的認知障害(SCI)/多発性脳梗塞/境界領域梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にレザルタスHD→LDへ減量、プレタール100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。2週間後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL174,TG254,Zn69以外異状なし。VitB1=33,VitB12=494,葉酸=4.3。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。3.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。インターネット検索で来院された。既往歴:H29/2脳梗塞、左不全片麻痺、名古屋市立大学。R1アルツハイマー型認知症、ドネペジル3-5mg、名古屋市立大学。さとう内科循環器科①ドネペジル5mg②アリナミンF50mg③プラビックス75mg④クレストール2.5mg⑤タケプロン15mg⑥アジルバ20mg⑦エゼチミブ10mg。物忘れ、幻視既往、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠、昼間傾眠、生真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6/9、改訂長谷川式:5.5/30、近時記憶1/6と高度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg/エゼチミブ10mg/タケプロン15mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。夜間大声/夜間せん妄/夜間不眠にドネペジル5mg/アリナミンF50mg中止した。脳血管性認知症(VD)にアジルバ20mg中止、プラビックス75mgを開始、赤ミミズエキス1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。3週間後、中核症状は改訂長谷川式:9/30(+3.5)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.5,Alb4.0,TCL149,TIBC277,Hb12.4,Zn66以外異状なし。VitB1=178,VitB12=307,葉酸=3.1。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止ドネペジル5mg/レミニール16-24mg/リバスタッチパッチ13.5-18mg/アリナミンF(ビタミンB1)25-75mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチパッチ4.5mgまたはレミニール4mgから開始するようにします。この症例はドネペジル5mg/アリナミンF(ビタミンB1)50mg中止後、夜間せん妄/夜間大声/夜間不眠が消失しています。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。5.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。知り合いからの紹介である。既往歴:H18脳梗塞、春日井市民病院脳神経内科①バイアスピリン100mg②アジルバ20mg③ファモチジン20mg④アムロジピン10mg⑤ドネペジル5㎎⑥クレストール5mg⑦抑肝散7.5g⑧リボトリール0.5mg⑨チアプリド75㎎。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、暴言、暴力、易興奮、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、鬱状態、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、左頭頂葉梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:4、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にファモチジン20mg/クレストール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。暴言/暴力/易興奮にアリセプト5mg/グラマリール75mg中止した。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg継承、妄想にアジルバ20mg継承、アムロジピン10mg→2.5mgへ減量、ルベストPRoDR1Capを勧めた。幻視に抑肝散7.5g→5gへ減量した。夜間せん妄にロゼレム8mg開始/リボトリール0.5mg継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶4/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,TCL137,TIBC264,Hb12.0,Zn71以外異状なし。VitB1=25,VitB12=227,葉酸=2.4。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注、メコバラミン1mgを開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止ドネペジル5mg/レミニール16-24mg/リバスタッチパッチ13.5-18mg/アリナミンF(ビタミンB1)25mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチパッチ4.5mgまたはレミニール4mgから開始するようにします。4.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。5.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。6. せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール0.25mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。知り合いからの紹介である。既往歴:R4/1自転車で転倒。前額部外傷。頭部CT:異常なし、東部医療センター。R4/4/17意識消失発作、頭部CT:異常なし、東部医療センター。せんだファミリークリニック①リポバス10mg。物忘れ、鬱状態、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:3、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/側頭葉てんかん(TLE)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にリポバス10mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。側頭葉てんかん(TLE)にデパケンR100mgを開始する。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+2)、近時記憶5/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.2,TCL196,Hb10.2,Zn75以外異状なし。VitB1=30,VitB12=431,葉酸=11.3。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(デパケンR100-200mg/イーケプラ250-500mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。
Dec 5, 2022

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト紅葉ライトアップ・もみじ狩り@名古屋市東山動植物園 名古屋市東山動植物園「紅葉ライトアップ・もみじ狩り」を見に行きました。最終日のためか、凄い人手で歩くこともままならないほどでした。写真スポットではスマホを掲げた人が何重にも立っており驚きました。日本は平和ですね。写真は娘と妻に任せて家族を見失わないように必死でした。デパ地下で寿司を買い、帰宅してこのブログを書きながら日本vsコスタリカサッカー観戦。期待すると負けますね。紅葉ライトアップ・もみじ狩り@名古屋市東山動植物園紅葉ライトアップ・もみじ狩り@名古屋市東山動植物園紅葉ライトアップ・もみじ狩り@名古屋市東山動植物園紅葉ライトアップ・もみじ狩り@名古屋市東山動植物園症例報告ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:東名古屋病院①フオイパン600mg②ムコスタ300mg③フェブリク10mg④アリナミンF50mg。物忘れ、昼間傾眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgとサアミオン10mgを開始した。前医投薬はフオイパン400mgのみ継承、ムコスタ300mg/フェブリク10mg/アリナミンF50mgを中止した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+4)、近時記憶5/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.2,TCL114,TIBC219,Hb9.2,Zn43以外異状なし。ビタミンB12欠乏症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。VitB1=184,VitB12=291,葉酸=5.8。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.ビタミンB1欠乏症および過剰症の治療ビタミンB1欠乏症に対しては食事栄養療法(豚肉、かつお節、辛子明太子、鯛の刺身、うなぎ、ごま、大豆、海苔、きな粉、スモークサーモン、鮭、ぶりなど)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。ビタミンB1は糖質を分解する際に消費されるため、中性脂肪高値を伴う糖質過多の場合は、小麦粉(パン、麺類)、砂糖(スイーツ)、果糖(果物)、アルコールなどの糖質制限を指導します。ビタミンB1過剰症は興奮性または多動になり転倒のリスクが高まります。代謝亢進のためるい痩が進行します。興奮、多動、るい痩の見られる患者にビタミンB1(アリナミンF/ビタノイリン/ビタメジン/ノイロビタンなど)が処方されている場合は即刻中止します。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。施設からの紹介である。既往歴:R2松果体部腫瘍、川島病院。R4/2右大腿骨頸部骨折、旭労災病院。いのこし病院①リクシアナ30mg②グラクティブ50mg③メトグルコ1000mg④マグミット330mg。物忘れ、幻聴、暴言、帰宅願望、夜間不眠、尿便失禁、歩行不安定、語義失語、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左側海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 松果体部腫瘍、 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:4、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:16/30(+2)、近時記憶5/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.8,Ferritin27.4以外異状なし。VitB1=23,VitB12=428,葉酸=5.3。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。知り合いからの紹介である。既往歴:北医療生活協同組合生協もりやま診療所①アムロジピン5mg。物忘れ、易興奮、草むしり→右頸椎症、難聴、生真面目、昼間傾眠、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:0、レビー小体病(LBD)/多発性脳梗塞/軽度認知障害(MCI)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。BP164/70。アムロジピン5mg自己中止しており、中止のままとした。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。右頸椎症にメコバラミン1mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、甲状腺正常。一般採血:Fe27,Alb3.2,TIBC269,Hb10.6,Zn67以外異状なし。VitB1=27,VitB12=589,葉酸=3.0。低アルブミン血症にエネーボ250mL開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。治療のポイント1.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。2.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。元々興奮状態を伴う場合は、食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:S55糖尿病、名古屋記念病院。H27認知症中等度、名古屋市立大学。R1心不全、名古屋記念病院①レミニール24mg②メマリー20mg③メトグルコ1000mg④グリミクロン80mg⑤グラクティブ25mg⑥アーチスト5mg⑦タケキャブ10mg⑧クレストール2.5mg⑨プラビックス75mg。物忘れ、尿便失禁、夜間多尿、語義失語、ベッドから起き上がれないを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮中等度、④左海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:2.5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不能、改訂長谷川式:3/30、近時記憶0/6と高度低下していた。認知機能低下にタケキャブ10mg/クレストール2.5mg中止、レミニール24mgから12mgへ減量、メマンチン20mgから10mgへ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に他院からプラビックス75mg、サアミオン10mgを開始した。語義失語にデパケンR200mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:3/30(+-)、近時記憶0/6(+-)と不変。昼間傾眠のためデパケンR200mgを中止した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.4,TCL113,Hb12.9,Zn66,Ferritin322.6以外異状なし。VitB1=28,VitB12=518,葉酸=4.6。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.側頭葉てんかん/語義失語に対する治療側頭葉てんかんが持続した結果として語義失語が出現するという仮説の元、語義失語のある患者にはデパケンR100-200mgを投与しています。症例によっては認知機能が改善して、言語機能が改善することがあります。この方の場合は、残念ながら改善が得られず、中止となりました。筆者の「認知症になったら真っ先に読む本」と「認知症を絶対治したい人が読む本」を読んで来院された。既往歴:R2/6認知症、なかしま脳神経外科クリニック①グラマリール100mg②メマリー20mg。物忘れ、被害妄想、暴言、語義失語、甘い物好き、うつ状態、左歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:5、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:6/30、近時記憶0/6と高度低下していた。暴言のためメマリー20mg中止、グラマリール50mg継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:8/30(+2)、近時記憶0/6(+-)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:BUN24.7,s-Cr1.34,Alb3.7,TCL176,TIBC204,Hb12.0,Zn65以外異状なし。VitB1=19,VitB12=216,葉酸=2.6。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注、メコバラミン1mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:9.5/30(+1.5)、近時記憶1/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。治療のポイント1.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。この方の場合は、メマンチン20mgで興奮状態となっており、中止としました。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。3.ビタミンB12欠乏症および低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
Nov 27, 2022

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト紅葉の季節になって参りました地球温暖化に伴い、季節が1か月程度遅れている感じがします。もうすぐ12月というのにテニスは半袖半ズボンで出来ています。今日はテニス練習、参加者2名のみできつかった。でも良いサーブが入って最後のシングルスも互角の戦いが出来ました。やっぱり身体を動かすのは気持ちが良い。来週も天気であることを祈って明日から1週間頑張ろう。症例報告~治療のポイント~インターネット検索で来院された。既往歴:肝膿瘍。野田内科小児科①アマリール3mg/ジャヌビア50mg③クレストール5mg④デトルシトール4mg⑤メトグルコ1500mg⑥ネキシウム20mg⑦ベタニス50mg⑧ランタス16単位。物忘れ、暴言、浮気妄想、夜間不眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 右>左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にロスバスタチン5mg/ネキシウム20mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+4)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL155,TG172,Hb12.4,Zn69,Ferritin18.0以外異状なし。VitB1=58,VitB12=438,葉酸=5.2。治療のポイント1.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。3. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。インターネット検索で来院された。既往歴:心房細動。脳幹出血、夜間せん妄、川島病院①アジルバ20mg②タケキャブ10mg③アーチスト2.5mg④イグザレルト10mg⑤イーケプラ1000mg。物忘れ、妄想、夜間せん妄、夜間不眠、薬物過敏、生真面目、両側MLF症候群、左不全片麻痺を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 左淡蒼球石灰化、右脳幹出血瘢痕。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:2.5/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に赤ミミズエキスPRoDR1Capを勧めた。イーケプラ1000mgから500mgへ減量した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:13/30(-3)、近時記憶4/6(+1)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,Zn70,TIBC212以外異状なし。VitB1=18,VitB12=388,葉酸=3.1。6か月後、右小脳出血、愛知医科大学①アムロジピン5mg②タケキャブ10mg③アーチスト2.5mg④イグザレルト10mg⑤イーケプラ500mg。7か月後、頭部CT上、右小脳出血の増大は見られず、イグザレルト10mg再開した。暴言/暴力にウインタミン朝6mg昼6mg夕12mg、不穏時ウインタミン6mg屯、妄想にアムロジピン5mg→2.5mg→中止/イーケプラ中止/セレネース0.4mg→0.3mg、夜間せん妄にロゼレム8mg/レンドルミン0.25mg/リボトリール0.25mgを開始した。治療のポイント1.妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。3.暴言および暴力に対する治療暴言および暴力に対してはウインタミン朝4mg夕6mg、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒朝1-2錠夕1-2錠を投与します。ウインタミンは切れのある薬ですが、至適用量は人によって様々であり、ウインタミン4-6mgを1日2-3回まで不穏時屯用として追加処方しておくのが大切です。不穏時と言っても、本当に興奮しているときには内服出来ないので不穏になった少し前の時刻に翌日から追加していきます。ウインタミンは5%肝機能障害を合併するので注意が必要です。肝機能障害を起こした場合はすぐに中止して、セルシン1.5-3mg分3またはクエチアピン37.5-75mg(糖尿病禁忌)を開始します。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑行為抑制および認知機能改善に有効です。4.夜間せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。インターネット検索で来院された。既往歴:H27胃癌、胃3/4切除術、愛知医科大学。物忘れ、寝言、夜間せん妄、食欲低下、火の不始末、REM睡眠行動障害、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。味覚低下にプロマック75mg、ビタミンB12補給にメコバラミン0.5mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Fe25,Alb3.7,TIBC425,Hb8.8,MCV27.7,Zn71,Ferritin6.8以外異状なし。VitB1=13,VitB12=137,葉酸=7.1。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注/月、鉄欠乏性貧血にフェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注/月、ヘム鉄を開始した。3か月後、一般採血:Fe37,Alb3.7,TIBC379,Hb10.4,MCV33.2,Zn73,Ferritin14.8以外異状なし。VitB1=16,VitB12=253。低アルブミン血症にイノラス1袋/日を開始した。7か月後、改訂長谷川式:23/30(-3)、近時記憶5/6(-1)。一般採血:Fe54,Alb4.0,TIBC379,Hb10.4,MCV33.2,Zn73,Ferritin14.8以外異状なし。VitB1=16,VitB12=253。鉄欠乏性貧血にフェロミア50mgを開始、ビタミンB1欠乏症にメコバラミン0.5mgからビタノイリン25mgへ変更した。8か月後、改訂長谷川式:28/30(+5)、近時記憶5/6(+-)と中等度改善した。治療のポイント1.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。2.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。3.ビタミンB1欠乏症および過剰症の治療ビタミンB1欠乏症に対しては食事栄養療法(豚肉、かつお節、辛子明太子、鯛の刺身、うなぎ、ごま、大豆、海苔、きな粉、スモークサーモン、鮭、ぶりなど)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。ビタミンB1は糖質を分解する際に消費されるため、中性脂肪高値を伴う糖質過多の場合は、小麦粉(パン、麺類)、砂糖(スイーツ)、果糖(果物)、アルコールなどの糖質制限を指導します。ビタミンB1過剰症は興奮性または多動になり転倒のリスクが高まります。代謝亢進のためるい痩が進行します。興奮、多動、るい痩の見られる患者にビタミンB1(アリナミンF/ビタノイリン/ビタメジン/ノイロビタンなど)が処方されている場合は即刻中止します。4. 鉄欠乏性貧血に対する治療TIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)が正常範囲内(250-440μg/dL)で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が低下(50ng/mL未満)している場合は、フェロミア100mgまたはフェルム100mg(吐気、便秘に注意)、ヘム鉄などを投与します。フェリチン20ng/mL未満の場合は、毎月フェジン80mg/生理食塩水100mL点滴静注を併用します。低アルブミン血症に伴うTIBC(トランスフェリン、鉄結合性糖蛋白質=受容体を介して鉄の受け渡しを行う蛋白質)低下で鉄備蓄フェリチン(Ferritin)が正常範囲内(50-100ng/mL程度)の場合は栄養補充のみでよい。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:子宮筋腫。R4/1レミニール8-16mg、愛知医科大学精神科。ひだまりクリニック内科①グラクティブ100mg②グルファスト30mg③アジルバ20mg④レンドルミン0.25mg。物忘れ、被害妄想、暴言を呈していた。頭部CT: ①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。興奮症状に前医からのレミニール16mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にアジルバ20mg中止、赤ミミズエキス2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+-)、近時記憶1/6(-1)と認知機能不変、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.5,TCL173,TG198,Zn69以外異状なし。VitB1=37,VitB12=717,葉酸=3.4。亜鉛欠乏症にノベルジン25mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+2)、近時記憶3/6(+2)と軽度改善した。治療のポイント1.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止アリセプト5mg/レミニール16-24mg/リバスタッチパッチ13.5-18mg/アリナミンF(ビタミンB1)25mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチパッチ4.5mgまたはレミニール4mgから開始するようにします。2.妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。5.石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患に対する治療石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患は一般的には特発性基底核石灰化症(IGC)と呼ばれます。頭部CTで両側淡蒼球に石灰化を伴い、50%にレビー小体型認知症(DLB)症状(頑張り屋、薬物過敏、夜間せん妄、歩行不安定)、75%に前頭側頭葉変性症(FTLD)症状(堪忍袋の緒が切れやすい、物が貯まりやすい、甘い物好き、語義失語)を伴う認知症です。病状進行はゆっくりで、治療反応性はよく、上手く治療すれば長い間良い状態を維持することが出来ます。ただし、自我が強いため介護困難例が多く、定期往診しているDNTC56例中52例は施設入所されています。薬物過敏のため抗認知症薬、向精神薬、眠剤を含むすべての薬剤は通常量の1/4-1/2を投与することが大切です。詳細はIwata A, Journal of Japan Society for Dementia Therapy 2(1):2015.10 p.32-40を参照下さい。インターネット検索で来院された。既往歴: 2013&2014脳ドック、異常なし、名古屋脳神経外科。長久手内科①ローコール30mg②ネキシウム20mg。長久手メンタルクリニック①ジェイゾロフト25㎎。物忘れ、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:1、脳血管性認知症(VD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にネキシウム20mgを中止を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1週間後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL199,TG118,Zn77以外異状なし。VitB1=36,VitB12=309,葉酸=5.0。認知機能低下にローコール30mg中止を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、ルベスト1Capを勧めた。鬱状態は前頭葉血流低下が原因であり、ジェイゾロフト25㎎中止を勧めた。治療のポイント1. プロトンポンプ阻害薬(PPI)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。2. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3. 赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2-0.4mgを開始します。中日ドラゴンズの迷走~中日がトレードに出すべきは監督だろう~2022年から立浪和義新監督になりました。春から京田陽太遊撃手は、バッティングの調子が悪く、守備にも悪影響を与えてエラーをしました。立浪監督は試合中に2軍行きを命じました。故星野仙一前監督に育てられた立浪和義新監督はチームに渇を入れるために一種のパフォーマンスをしたのでしょう。落合博満前監督が「試合中に選手を叱ったら、選手は余計にびびって動けなくなる」という旨のコメントをしていました。案の定、立浪監督が2軍行きを命じてから、他の選手も「ちゃんとやらないと2軍行きになる」と硬くなり、打てていた選手まで打てなくなり、守れなくなり、6位の定位置まで真っ逆さまに落ちて行きました。故星野仙一前監督時代は、鉄拳制裁、罵倒、2軍行きが許された時代でした。それを今の選手に当てはめたら、硬くなって動けなくなる。チーム打撃2位の阿部寿樹2塁手を楽天にトレードに出しました。先日は2軍行きを命じた京田陽太遊撃手をDeNAにトレードに出しました。そして獲得した選手は投手ばかり。中日ドラゴンズは投手は揃っていたけど野手が打てずに負ける試合ばかりでした。全く理解できない。中日ドラゴンズは立浪和義監督をトレードに出すのが一番チームを強くする方法だと早く気付いてほしい。
Nov 21, 2022

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト皆既月食を撮ったぞー皆既月食を娘が撮りました。スマホで撮った割には上手くとれています。親馬鹿ですね。皆既月食@長久手市症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:S48子宮筋腫。H4/4腸閉塞イレウス。R3/4/5ドネペジル5mg、大里クリニック。R3/4/28レミニール8-16mg、新門司病院。物忘れ、鬱状態、薬物過敏、うつ状態、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:14.5/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にドネペジル3mg維持、メマンチン5mg開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21.5/30(+7)、近時記憶0/6(-1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TG177,Hb11.9,Zn59以外異状なし。VitB1=35,VitB12=344,葉酸=7.3。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:23.5/30(+2)、近時記憶4/6(+4)と更に中等度改善した。治療のポイント1.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。ケアマネからの紹介である。既往歴:天白橋内科クリニック①オルメサルタン20mg→内服せず。物忘れ、易興奮、物盗られ妄想、病識欠如、生真面目、生活詳細不明を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/自閉症スペクトラム障害(ASD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+2)、近時記憶3/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,Zn71以外異状なし。VitB1=43,VitB12=548,葉酸=3.5。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:22.5/30(+1.5)、近時記憶5/6(+2)と更に改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mgを処方します。親戚からの紹介である。既往歴:H27/5乳癌。H29/3腰椎脊柱管狭窄症。R3/8腰椎圧迫骨折。R3/9-10リハビリ入院、日進おりど病院。さとう内科循環器クリニック①サンリズム②メインテート。物忘れ、腰痛、両膝痛、夜間不眠、夜間せん妄、寝言、REM睡眠行動障害、夜間排尿2回、語義失語、甘い物好き、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:4、ピックスコア3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1週間後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+5)、近時記憶6/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.3,TCL183,TG162,Hb10.3,Zn60以外異状なし。VitB1=62,VitB12=895,葉酸=2.7。亜鉛欠乏症にノベルジン25mgを開始した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。インターネット検索で来院された。既往歴:S45子宮筋腫。佐藤クリニック①マイスリー10mg②テルミサルタン20mg③センノシド12mg④ロカルトロール0.5μg⑤ベザフィブラード400mg⑥ネキシウム20mg⑦マグミット990mg⑧ウルソ300mg⑨マックターゼ⑩ガスモチン15mg⑪葛根湯加川辛物7.5g。忘れ、キャッシュカード詐欺を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、軽度認知障害(MCI) /アルツハイマー型認知症(ATD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC) として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL165,TG96,Hb,Zn55以外異状なし。VitB1=29,VitB12=282,葉酸=5.5。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療同上。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。筆者の愚書を読んで来院された。既往歴:H14胆嚢摘出術。H1&H24声帯手術。H24心房細動、ペースメーカー。H30両白内障。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、アルツハイマー型認知症(ATD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+2)、近時記憶4/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TG226,Hb12.5,Zn63以外異状なし。VitB1=34,VitB12=419,葉酸=6.9。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にノベルジン25mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1)、近時記憶4/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。2.亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。母の日本画展に行ってきました11月1日に85歳を迎えましたが、日本画週1回、テニス週2回を習っています。テニスは91歳の父と一緒にやっています。子供として、主治医として、元気に長生きしてくれればと見守っています。本日は日本画展を見に行きがてら片付けを手伝ってきました。日本画展@長久手市
Nov 13, 2022

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト15周年に胡蝶蘭の鉢植えを頂きました15周年の胡蝶蘭鉢植え症例報告ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:大鹿内科①リアシアナ②アーチスト③コンスタン④アムロジピン⑤タケキャブ⑥ハルシオン。物忘れ、被害妄想を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:1、として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:21/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にタケキャブ中止、フェルガード100M粒2錠1日2回朝夕食前を勧めた。デイサービスではBP110-120mmHgと過降圧状態、被害妄想のため問題行動が出ており、アムロジピン5mgから2.5mgへ減量した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+1)、近時記憶2/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL162,Zn68以外異状なし。VitB1=27,VitB12=303,葉酸=7.0。被害妄想は軽減したが、BP120-130mmHgが続いておりアムロジピン2.5mgから中止した。ビタミンB12低下症に対してメコバラミン0.5mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:24.5/30(+2.5)、近時記憶6/6(+4)と中等度改善、上記周辺症状はすべて改善した。治療のポイント1. 妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2. プロトンポンプ阻害薬(PPI)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。親戚からの紹介である。既往歴:子宮癌。乳癌。統合失調症、北林病院~桜ヶ丘メンタルクリニック①コントミン75㎎②レキソタン6mg③アキネトン2㎎④ルーラン8㎎⑤レンドルミン0.25㎎。末永医院①テノーミン25mg②ブロプレス8mg③ネキシウム10mg。物忘れ、昼間傾向、認知機能乱高下、語義失語、振戦、小刻み歩行、左>右歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 脳室拡大。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。子宮癌、乳癌、統合失調症に対してグルテンフリー・カゼインフリー指導を行った。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+13)、近時記憶6/6(+5)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL174,TG213,Hb10.6,Zn78以外異状なし。VitB1=29,VitB12=468,葉酸=4.8。治療のポイント1.自閉症スペクトラム障害(ASD)の高齢化に伴うレビー小体型認知症(DLB)ASDの高齢化に伴うDLBの症状がある場合には、興奮性DLBを呈します。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ0.5-1mgを投与します。インチュニブは眠気、血圧低下を伴い、過敏な五感を低下させる作用があります。内服後、6-12時間後に血中濃度がピークになるため夕食後に内服します。徐放製剤のため半錠投与する場合は血中濃度ピークが早くなることが考えられるため注意が必要です。この方は統合失調症と診断されて向精神薬が処方されており、落ち着いたためインチュニブ投与回避しました。インターネット検索で来院された。既往歴:二宮整形外科①レンドルミン。物忘れ、幻視、幻聴、夜間大声、暴言、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、徘徊、尿便失禁、病識欠如、高度難聴、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:6/30、近時記憶0/6と高度低下していた。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ1mgを開始した。夜間不眠にロゼレム4mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:7/30(+1)、近時記憶1/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg、夜間排尿3-5回にベオーパ50mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TG212,Hb11.8,Zn64以外異状なし。VitB1=19,VitB12=234,葉酸=3.2。治療のポイント1.自閉症スペクトラム障害(ASD)の高齢化に伴うレビー小体型認知症(DLB)ASDの高齢化に伴うDLBの症状がある場合には、興奮性DLBを呈します。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ0.5-1mgを投与します。インチュニブは眠気、血圧低下を伴い、過敏な五感を低下させる作用があります。内服後、6-12時間後に血中濃度がピークになるため夕食後に内服します。徐放製剤のため半錠投与する場合は血中濃度ピークが早くなることが考えられるため注意が必要です。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:子宮筋腫。上飯田第一クリニック老年精神科①サアミオン10mg②ノイロビタン(ビタミンB1・B2・B6・B12配合剤)1錠③クレストール2.5mg④ドネペジル3㎎⑤ブロプレス2mg⑥フォリアミン5mg。物忘れ、易興奮、甘い物好き、薬物過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:2、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。易興奮のためドネペジル3mg/ノイロビタン1錠/フォリアミン5mg中止、サアミオン10mgから5mgへ減量、認知機能低下にクレストール2.5mg/ブロプレス2mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠開始、 脳梗塞にプレタール50mg(変更不可)開始、ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24.5/30(+2.5)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.6,TIBC244,Hb11.3,Zn65以外異状なし。VitB1=116,VitB12=776,葉酸=1215。治療のポイント1.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止アリセプト5m/アリナミンF(ビタミンB1)25mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチまたはレミニールを少量から開始するようにします。2. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。3. ビタミンB1過剰症ビタミンB1過剰症は興奮性または多動になり転倒のリスクが高まります。代謝亢進のためるい痩が進行します。興奮、多動、るい痩の見られる患者にビタミンB1(アリナミンF/ビタノイリン/ビタメジン/ノイロビタンなど)が処方されている場合は即刻中止します。4.葉酸過剰症葉酸過剰症は興奮性があることに加えて、細胞増殖作用があるため癌既往歴のある方には危険です。興奮、癌既往歴がある場合は葉酸(フォリアミン)が処方されている場合は即刻中止します。5. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:東名古屋病院消化器内科①フオイパン600mg②ムコスタ300mg③フェブリク10mg④アリナミンF50mg。物忘れ、昼間傾眠、るい痩を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgとサアミオン10mgを開始した。るい痩のため過剰投与であるアリナミンF(ビタミンB1)50mg中止を指示した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+4)、近時記憶5/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。亜鉛欠乏症にプロマック75mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.2,γGTP343,TCL114,ALP265,AMY180,TIBC219,Hb9.2,Zn43以外異状なし。VitB1=184,VitB12=291,葉酸=5.8。治療のポイント1.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。2. ビタミンB1過剰症ビタミンB1過剰症は興奮性または多動になり転倒のリスクが高まります。代謝亢進のためるい痩が進行します。興奮、多動、るい痩の見られる患者にビタミンB1(アリナミンF/ビタノイリン/ビタメジン/ノイロビタンなど)が処方されている場合は即刻中止します。
Nov 7, 2022

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト長久手南クリニック 開院15周年を迎えてお久しぶりです。コロナ禍になって外来通院患者が減り、施設入所される患者が増える傾向にあります。定期往診患者は120名から135名に増え、入所された患者が増えたためか外来通院患者は減っている印象を受けます。それでもおかげさまで外来は混雑しています。2007年11月1日に長久手南クリニックを開院してあっという間に15年という年月が経ちました。開院してから「認知症治療の夜明けぜよ」という思いで日々診療に取り組んで参りました。元々は脳神経外科専門医でしたが、認知症患者さんたちに教えて頂きながら、日々精進して参りました。開院した当時はこのように多くの認知症患者さんを診させて頂けるとは思いもしませんでした。15年間で9000名以上の患者さんを診させて頂きました。年間600名になります。医者は患者から学ぶのであり、医学書から学ぶのではありません。認知症専門外来および往診診療から得られたヒントを志を同じくする仲間たちと共有するために認知症治療研究会の世話人として、抗加齢・赤ミミズ研究会の会長として微力ながら発信して参りました。これからも少しでも多くの認知症患者さん、御家族、多職種スタッフが日々楽しく過ごせるように精進して参ります。認知症患者さんが先生であることを肝に銘じながらスタッフと共に歩んで参ります。生涯現役でがんばるつもりですので、今後とも長久手南クリニックを宜しく御願い致します。日本の夜明けぜよ。本当は夕日です。症例報告 ~今回から「治療のポイント」を追加しました~インターネット検索で来院された。既往歴:H15胆石症、愛知医科大学。R3/11鬱状態、あいち脳神経クリニック①ジェイゾロフト25㎎。庄南内科①クレストール2.5mg②シナール3g③セファドール3錠④柴苓湯9g。物忘れ、甘い物好き、まじめな性格を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。 以上から、レビースコア:1、ピックスコア:1、軽度認知障害(MCI)を呈するびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。認知機能低下にクレストール2.5mg中止、鬱状態なくジェイゾロフト25mg飲み切り中止した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(-2)、近時記憶2/6(-3)と軽度低下した。甲状腺正常。一般採血:Zn66以外異状なし。VitB1=30,VitB12=664,葉酸=12.0。亜鉛欠乏症にノベルジン25mg、脳梗塞にプレタール50mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+4)と中等度改善した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。親戚からの紹介である。既往歴:馬場医院内科①タケキャブ10mg②リバスチグミンテープ18㎎。物忘れ、易興奮、膝組みを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他 左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:4、前頭側頭型認知症(ピック病)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:24.5/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にタケキャブ10mgを中止、リバスタッチパッチ18mg→3日間休薬→9mgへ減量、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2.5)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.0,Zn69以外異状なし。VitB1=26,VitB12=355,葉酸=6.0。易興奮が残存するため、リバスタッチパッチ9mg→4.5mgへ減量した。ビタミン12低下症にメコバラミン1mg開始した。治療のポイント1. スタチン中止同上2. プロトンポンプ阻害薬(PPI)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。インターネット検索で来院された。既往歴:H12悪性リンパ腫(胃原発)放射線・化学療法入院、名古屋大学。R2腰痛圧迫骨折。 R4/6左上腕骨近位端骨折。十二指腸潰瘍①タケキャブ。物忘れ、昼間傾眠、易転倒、食慾低下、鬱状態、振戦を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮中等度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン5mgを開始した。食欲低下にノベルジン25mg/メコバラミン0.5mg開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。12日後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+7)、近時記憶3/6(+2)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.2,TCL170,TIBC181,Hb11.3,Zn以外異状なし。VitB1=25,VitB12=451,葉酸=3.4。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)中止同上2.るい痩著明な食欲低下食欲低下が著しい場合は、舌所見により亜鉛欠乏症と診断して薬物補充療法を開始します。3. ビタミンB12低下症ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。インターネット検索で来院された。既往歴:R3アルツハイマー型認知症、ドネペジル3-5mg、愛知医科大学神経内科。長久手西クリニック①ドネペジル5㎎②アリナミン25mg③パリエット10mg④ガスモチン10mg。うかい医院⑤アムロジピン5mg⑥クレストール2.5mg。物忘れ、幻視、幻聴、妄想、人物誤認、暴言、暴力(まれ)、意識欠如、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:7、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:8/30、近時記憶2/6と高度低下していた。BPSD(認知症の行動・心理症状)にアリセプト5m/アリナミンF25mg中止 認知機能低下にクレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:13/30(+5)、近時記憶2/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて改善した。妄想に対してアムロジピン5mg→2.5mgへ減量、ルベスト1Capを勧めた。甲状腺正常。一般採血:TCL171,Hb11.3,Zn65以外異状なし。VitB1=103,VitB12=433,葉酸=7.9。治療のポイント1.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止アリセプト5m/アリナミンF25mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には一旦中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチまたはレミニールを少量から開始するようにします。2.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。3. 妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。知り合いからの紹介である。既往歴:左乳癌。脳梗塞、呂律不全。右乳癌。協立病院・内科①ワンアルファ0.5μg②ビビアント20mg③エリキュース10mg④ロスバスタチン2.5mg。物忘れ、幻視、寝言、妄想(死んだ夫に対する物盗られ妄想、暴言、易興奮、帰宅願望、食欲低下を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、右深部白質。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/自閉症スペクトラム障害(ASD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15.5/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にロスバスタチン2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデン10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:17.5/30(+2)、近時記憶2/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,Zn63以外異状なし。VitB1=29,VitB12=270,葉酸=3.1。亜鉛欠乏症にノベルジン25mg、ビタミンB12欠乏症にメコバラミン1mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:21.5/30(+4)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善した。治療のポイント1.スタチン中止同上2.亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。3. ビタミンB12欠乏症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。「認知症治療研究会」は2023年3月をもって解散~「日本認知症治療研究会」を立ち上げるぜよ~2015年、ドクターコウノが立ち上げた「認知症治療研究会」が2023年3月をもって解散することになりました。同じ目標に向かって進んでいる仲間がバラバラになり、彼らと情報共有することが出来なくなるのは心の底から残念でなりません。どれだけ日々の診療に役立ち、励みになっていたか。この窮地に、コウノメソッド実践医1号である私が立ち上がらなければならないと考えています。「認知症治療研究会」に「日本」を加えて、「日本認知症治療研究会」と改名してウェブ学会として再度立ち上げたい。先立つものが必要ですからクラウドファンディングを行い、お金を集めてはと考えています。コウノメソッドにお世話になった認知症患者さん、御家族、他職種の方々、みんなが力を合わせてこの研究会を立ち上げる事が出来ればと考えています。私、長久手南クリニック岩田明もどのように研究会を運営すればみなさんの「日本認知症治療研究会」となるかを真剣に考えています。この考えに賛同する方がおられましたら、実際にどのような方法でクラウドファンディングをすればよいのかなどお知恵を拝借できればと思います。
Oct 31, 2022

長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト体重86kg→72kg→76kg(BMI=26→18→20)筆者は5年間、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット、毎日ランニングマシーンを駆使して5000-10000歩、毎週日曜日はテニスを続けている。フルーツやおやつを解禁したからか昨年7月から4kg体重増である。ミックスナッツ35g/日を開始してからはコレステロール値が改善している。症例報告ケアマネージャーからの紹介である。既往歴:R3/12右大腿骨頸部骨折、手術不要、公立陶生病院~青山病院。いながきクリニック①アムロジン②フェロミア5mg③クレストール2.5mg④ロトリガ2g⑤パリエット10mg⑥ドネペジル10mg。物忘れ、易転倒、買い物過多、右歯車様固縮軽度、歩行ゆっくりを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。ドネペジル過剰投与に伴うパーキンソニズムを認めたためドネペジル10mg→5mgへ減量継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠1日1回朝食後を勧めた。高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))、総コレステロール(TCL)200mg/dL以下の場合、スタチン減量または中止する。貴院の血液検査でTCL170mg/dLと低値であり、スタチン中止を依頼した。プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があり、PPI中止を依頼した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+7)、近時記憶3/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,Hb10.1以外異状なし。VitB1=27,VitB12=431,葉酸=6.7。インターネット検索で来院された。物忘れ、アパシー、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:4、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:24/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+5)、近時記憶6/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:異状なし。VitB1=29,VitB12=324,葉酸=5.4。インターネット検索で来院された。既往歴:H29/2人工弁置換術、豊田厚生病院。H29アブレーション、豊田厚生病院。H30左甲状腺腫瘍、豊田厚生病院。物忘れ、腕組みを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:4、軽度認知障害(MCI)/前頭側頭型認知症(ピック病)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と軽度/中等度/著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,Hb12.3,Zn72,Ferritin23.0以外異状なし。VitB1=28,VitB12=425,葉酸=4.6。知り合いからの紹介である。既往歴:R3左下肢静脈瘤、豊田厚生病院。物忘れ、夜間寝言、REM睡眠行動障害を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、レビー小体病(LBD)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。REM睡眠行動障害からロゼレム8mg/リボトリール0.25mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+4)、近時記憶6/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて改善した。リボトリール0.25mgから0.5mgへ増量した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.8,TCL179,Zn71以外異状なし。VitB1=34,VitB12=488,葉酸=8.4。インターネット検索で来院された。既往歴:H28/6透析シャント、愛知医科大学。H30軽度認知障害、名古屋脳神経外科~愛知医科大学。名古屋東クリニック①炭酸ランタン②アダラートCR③ワンアルファ④オルメテック⑤アミティーザ⑥ボグリボーズ⑦レンドルミン⑧デパス⑨ラジレス。物忘れ、帰宅願望(入院時)、鬱状態を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側海馬石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+4)、近時記憶4/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL158,Hb11.5,Zn56以外異状なし。VitB1=26,VitB12=1050,葉酸=2.9。亜鉛欠乏症にノベルジン25mgを開始した。出産費用および教育費無償化に食費クーポン券配布今回の参議院選挙ですが、筆者は日本維新の会にがんばってほしいと考えています。日本維新の会は出産費用および教育費を無償化すると言っています。筆者は子供の食費無償化(毎月給食費および食費クーポン5万円配布/子供1人)することで子供は平等に栄養と教育を受けることが出来ると考えています。そうすれば日本の将来を担う若者を生み出すことが出来るでしょう。防衛費にお金を費やすのではなく、人材育成にお金を廻すことが大切です。これに加え、高齢者に対する食費無料化(毎月食費クーポン5万円配布/人)をすることで高齢者の栄養失調を改善することで結果的に高齢者医療費および社会保障費の抑制を図ることが出来るでしょう。現在は物価高騰で無理ですが、将来的には消費税を10%から15%に上げることでこれらの財源を得るようにすべきと考えます。
Jul 3, 2022
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