◆高脂血症とは?◆ 高脂血症というのは、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや 中性脂肪(代表的なものはトリグリセリド)が、多過ぎる病気のことです。 血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の 4種類の脂質がとけこんでいるんです。 ところが、血液中の脂肪が異常に増えても、ふつうは、 痛くもかゆくもないんです。だから、自分では全然気づかないし、 「高脂血症です」といわれても、それが何を意味するのか ピンとこない人が多い。それで、そのまま放置してしまうんですね。 増えた脂質が血管の内側にたまって、動脈硬化になってしまいます。 ところが、動脈硬化になっても、まだ自覚症状がありません。 ついには、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こして、やっと高脂血症の 重大さに気づくというわけです。 血液中にある4種類の脂質のうち、多過ぎると問題なのは、 コレステロールと中性脂肪です。高脂血症には、 (1) コレステロールのみが多いタイプ(高コレステロール血症) (2) 中性脂肪のみが多いタイプ(高中性脂肪血症) (3) 両方とも多いタイプ(高コレステロール高中性脂肪血症) (4) 血液中にトリグリセリドが多く存在するタイプ(高トリグリセリド血症) の3タイプがあります。 血液中の総コレステロール、 とくにLDL(悪玉)コレステロールが多過ぎると、動脈の壁にZ くっついて動脈が厚く硬くなります。だから、高コレステロールが 動脈硬化にとって大問題なことは明らかですね。 中性脂肪は、 それ自体は動脈硬化の原因にはなりません。だけど、中性脂肪が多いと、 HDL(善玉)コレステロールが減ってLDLコレステロールが 増えやすくなるんです。だから、間接的に動脈硬化の原因となります。 また、中性脂肪の多い人は、あとで話す「死の四重奏」と呼ばれる 危険因子をいくつも持っていることが多いんですね。 |
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◆高脂血症を防ぐ食事◆ (1)偏らず「栄養バランスのよい食事」を 一汁三菜を基本にしましょう。 ご飯・主菜・副菜・吸い物を揃えましょう。 (2)ビタミン・ミネラル・食物繊維をとる ビタミン・ミネラル・食物繊維は体の調子を整えます。 特に食物繊維は脂肪とくっつき脂肪を体外に排泄してくれます。 (3)アルコール、甘いものは控えめにする カロリーの摂り過ぎを防ぐためにも控えましょう。 また、果物は意外と糖分が多いので、摂り過ぎには注意です。 (4)飽和脂肪酸(おもに獣肉類の脂肪)1に対して 不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪や魚の脂)を 1.5~2の割合でとる。 肉料理より魚中心のメニューにしましょう。 (5)高コレステロールの人は、 コレステロールを多く含む食品を控える。 炒め物・揚げ物を控えましょう。 元々体内に脂肪が多い訳ですから、 食事による蓄積は避けたいものです。 |
◆タバコが高脂血症に悪いわけ◆ たばこに含まれるニコチンは、 交感神経を刺激させる作用があるんです。 すると、心臓は血圧を上げ、心拍数を 高めるなど活動を活発にして、 心臓に負担をかけます。また、 中性脂肪の原料となる血液中の 遊離脂肪酸を増やす作用もあります。 さらに、たばこを吸うと血液中の コレステロールが酸化されて 粥状動脈硬化が進行することや、 善玉のコレステロールである HDLコレステロールの濃度が 低くなることも知られています。 これらはいずれも動脈硬化を促進します。 動脈硬化は心臓病や脳卒中の 原因となりますので、 1日も早く禁煙することをお勧めします。 |
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