医療用医薬品 0
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慢性骨髄性白血病の治療効果モニタリングマーカー『Major BCR-ABL mRNA測定キット「オーツカ」』の製造販売承認を取得 出典:プレスリリース 2014年9月16日、大塚製薬株式は、体外診断用医薬品として、慢性骨髄性白血病(CML)の診断補助及び治療効果のモニタリングに使用する国際標準値に適合した『Major BCR-ABL mRNA測定キット「オーツカ」』の製造販売承認を2014年9月3日に取得したことを明らかにした。 最近の臨床現場では長期の服薬が必要なチロシンキナーゼ阻害薬を「いつ止められるのか」が注目され、微小残存病変の評価と早期再発のモニタリングのため、より高感度に測定できる体外診断用医薬品が世界的に望まれています。『Major BCR-ABL mRNA測定キット「オーツカ」』は、これらの課題を克服するため細胞レベルから分子レベルの測定ができる世界最高水準の検出感度と国際標準値(IS値)で報告できる体外診断用医薬品を自社開発しました。今後、保険適用に向けて作業を進めてまいります。発売は11月を予定しています。 CMLもインターフェロンで生存期間の延長が確認された途端にチロシンキナーゼ阻害剤が出てきました。治癒の定義も変わってきました。今後はこのような検査で「高価な」薬剤を、適切な期間だけ使用できるようになればと思います。
2014年09月17日
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昨日は日曜日だったのでプレスリリースはめぼしいものはありませんでした。で、ドライアイについて少し書きます。先日、花王が血めぐり研究会の調査を発表しました。内容はマスカラなどで眼球のうるおいを保つ役割をもつ「マイボーム」腺を詰まらせる「新型ドライアイ」が増えているということです。 (参考:http://www.chimeguri.com/special/special_vol20.html)ドライアイの定義は「ドライアイとは、様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、目不快感や視機能以上を伴う。」(参考:2006年ドライアイ診断基準 ドライアイ研究会:http://www.dryeye.ne.jp/teigi/definition_citerion.pdf ) この定義には自覚症状が含まれています。今までは、涙液分泌の少ない患者も含まれていましたが、自覚症状のない患者に関しては治療の必要性を認めていないといえます。自覚症状が全くないヒトが涙液分泌量を量ることはないと思いますが。 診断基準:涙液の異常、角膜上皮障害、自覚症状が 三つそろうと確定になります。一つでもかけると疑いと診断されます。涙液の異常がなく、角膜上皮障害がある場合には、ドライアイ以外の原因検索を行うことを推奨しています。ドライアイの発症原因コンピューター作業コンピュータ作業中は普段1分間に平均20回程度の瞬きが、読書、運転、コンピュータ作業中には5~10回と激減します。エアコンによる低湿度エアコンの普及により温度は快適に保たれますが、湿度は低くなります。エアコンの風に当たるような場所にいる場合には感想が一段とひどくなります。 視線の角度も問題モニターを正面よりも上に置くと涙液の蒸発量が下に置くより2倍になることが知られています。ソフトコンタクトレンズソフトコンタクトレンズは、含水率が高く、角膜全体を覆うことによって、涙液の蒸発を亢進させます。加齢加齢によりマイボーム腺の機能が落ちて涙の油性が変化し、涙液の安定性が低下することが原因です。その他具体的にはどのようなことから起こっているかはわかりませんがムチン層の異常もドライアイの原因になります。ドライアイの治療人工涙液涙が減ったり変化しているのであれば補給してやればいいという発想で作られたものです。現在の人工涙液と涙液は実際にはかなり差があります。ベースは生理食塩水をベースにビタミンや粘調剤、収斂剤を加えたものです。最近ではヒアルロン酸が含まれているものが出ています。ヒアルロン酸は涙を眼表面に長期間とどまらせ、角結膜の傷を修復する機能があります。残念ながら市販品ではヒアルロン酸の濃度が低く、処方薬の防腐剤無添加のヒアルロン酸点眼剤が望ましいといえます。血清点眼人工涙液には角膜上皮細胞の活性化や障害の修復作用はありません。涙液と同等以上の生理活性物質を含んでいる血液から血球を遠心分離によって血球成分を除いた血清を5倍程度に薄めて点眼するものです。涙の質の向上眼表面の炎症に注目した免疫抑制剤であるサイクロスポリンの点眼。涙腺を刺激して涙の分泌を促進したり、ムチンを出させる作用のある点眼。その他が研究中あるいは処方薬として世に出ています。市販の目薬でドライアイ症状が取れない場合は、医師を受診して自分にあった点眼剤を処方してもらうと、自覚症状が劇的に改善する場合があります。 今日はここまで。
2014年04月28日
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