気の向くままに♪あきみさ日記

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2009.05.30

最近ちゃんとニュースを見てなかったせいで、恥ずかしながら、今朝のニュース番組を見るまで栗本薫さんが亡くなられたことを知りませんでした…。
癌を患っていらっしゃったことも、まったく存じ上げませんでした。
書店でグイン・サーガの新刊を見かけたりもしたので、お元気に作家活動を続けられているものだとばかり。

もう読まなくなって長年経ちますけど、やっぱりショックでした。
なんといっても、私が多感な思春期を過ごしていた頃（いつやねん、っていうくらい遥か昔…）に、多大な影響を受けた方ですもの。
栗本薫さんの名前とともに、若かったあの頃の、甘酸っぱいような、せつない痛みのような、なんともいえない不安定な気分が甦ってきます…。

最初に栗本薫さんを読んだのが何だったのか、実はもう忘れてしまいましたが、強く印象に残っているのが、そして今でも深く胸に残っているのが、「翼あるもの」の後編でしたね～。
（これがきっかけで、ＪＵＮＥ系に足を踏み入れてしまいました…）
この小説の持つ雰囲気や特殊な人間関係、そして主人公・透クンに惚れ込んだ私には、後に出た「朝日のあたる家」は受け入れられませんでしたが。。

その後「グイン・サーガ」にはまり（イシュトが好きだった単純な私…^^;）、「魔界水滸伝」にはまり（涼クンが好きだった簡単な私…^^;）、ミステリーや何かもいろいろ読みあさったものでした。
でも年を経るごとに、この方のくどいくらいの自己陶酔な世界にだんだん嫌気がさし、瘧が落ちるようにいつしか読まなくなっていました…。

でも今から振り返ると、あの圧倒的なパワーというか、小説世界にひきずり込む力はものすごくて、それに翻弄されるのが快感で、多感な少女（汗）の精神的な飢えを十二分に満たしてくれたのだと思います。
まさに、ストーリーテラーでしたねえ。
グイン・サーガが完結しなかったのは、ご自身にとってもファンにとっても、さぞ無念なことだろうとお察しいたします…。

（そう考えると、「ガラスの仮面」はどうかペースをあげてほしいものですね。
　万が一作者の身に何かあれば未完結になってしまうのはもちろんのこと、結末を読めないまま
　亡くなってしまうファンだってたくさんいるでしょうから）

　私のほろ苦い青春時代の思い出とともに。
　栗本薫さんのご冥福を、心よりお祈りいたします。。。

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