October 3, 2004
XML
先日の日記

離乳開始は重湯からではなく、野菜スープからはじめます。それは最近穀物アレルギー(米・麦)が増えていることが理由の1つでもあります。一般の離乳本にあるように、冷蔵庫の野菜から数種類を煮込んで、スープを作る方法ではありません。 先日の日記 に書いたように、離乳の目的の重要ポイントの1つは「食材選び」だからです。まず、野菜単品を煮たスープ1さじから開始します。この野菜は 食物抗原強弱表 のランクが1-2に相当する抗原性が低いもので、なるべく旬のものをおすすめします。それをなるべく平日午前中に与えます。平日午前中に与えるのは、万が一、何かあった時に、すぐに病院に行けるからです。そのため、新しい食材はなるべく平日(診察のある日)が良いと思います。また、一般の離乳本のように、毎日同じ素材を1さじずつ増やしながら、裏ごしに進むようなこともしません。最低5種類の野菜を選び、毎日異なる野菜スープを与えるようにします。そして、6日目に最初の野菜に戻り、スープ2さじ与えるという方法をとります。その後、同様に、11日目からは最初の野菜の裏ごしに進むようにします。これを「回転食」と呼びます。これは毎日同じ食材を与えることでアレルギーの原因となる可能性があるため、新たなアレルゲンを作ることの予防というメリットがあります。

回転食または食物抗原強弱表に関しては、先日の 日記 内で紹介した、
★松延著  知らないと怖い食物アレルギー
★佐守著  アトピー・増やしていこう「食べていいもの」
が役に立つと思います。

回転は5日回転が理想ですが、無理な場合は3-5日の間隔内の回転ならOKです。楽な方法は7種類準備して曜日ごとに野菜を決めてしまう方法です。一般的に、離乳準備期や初期に、果物(バナナ、りんごなど)がよく用いられますが、果汁や果物は少なくとも生後半年まで必要ありません。穀物アレルギー予防もしくは穀物アレルギー診断された場合(疑いも含む)は、1歳頃までは与えることを避けた方が賢明です。これらの理由は、赤ちゃんの腸内細菌叢は、生後まもなくは善玉菌が大部分を占めるそうです。外からミルク、果汁、スープ、重湯などを口にすることで、徐々に悪玉菌(カンジダ、大腸菌など)が増えていくそうです。この悪玉菌が増えすぎると、便秘気味になったり、腸粘膜が傷つけられ、未消化の食物が腸をすかすかと通る原因となります。そして、このカンジダ菌などの餌となるのは、砂糖、果糖なのです。これらの菌は穀物を餌としていますので、穀物アレルギーにも影響を与えることが知られています。これをイーストコネクションといいます( 先日の日記 参照)。

このため、消化能力もしくはバリアーが未熟な赤ちゃんの腸をあえて傷つけたり、細菌叢を乱す原因となるような甘いものを与える必要はないのです。これは普通の赤ちゃんでもそうですから、腸の免疫系の発達が遅れているアレルギー・アトピーっ子はなおさらです。最近は大人のみならず、子どもも果物アレルギーが増えていますので、この予防を兼ねていることはいうまでもありません(花粉と果物や野菜が関連する口腔内アレルギー症候群)。

この果物の記述に関連して、とても役に立つ文献はこちらです。
腸内細菌叢のバランスとアレルギー
果汁は生後半年まで与える必要がないこと

初期の進め方については、また次回の機会に…


<本日のまとめ>

★★★ 離乳開始の目安と初期(特に準備期)のポイント ★★★
1.離乳開始は生後半年以降が目安(離乳準備期も含む):理想的には7-8ヶ月以降
2.離乳準備期は特に必要なし
3.離乳初期(準備期):野菜スープからの開始
4.スープの与え方:毎日違うものを1種類ずつ与えること(=回転食の実施:5日ごと)
5.果汁は最低でも生後半年まで与えないこと
(果汁・果物類は1歳頃まで特に必要なし:特にバナナ、キウイ、アボガドなど)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 12, 2006 04:40:57 PM
コメント(14) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: