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2013.06.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類

あらゆる人生に関係がある物語を

 「ハートネットTV」プロデューサー、林敦史氏インタビュー

-- 新しい福祉番組をはじめたきっかけを教えて下さい。

NHKの福祉番組の歴史は非常に長く、50年以上つづいています。

1961年に「テレビろう学校」という番組が、

1971年には障害のある人全般のテーマを扱う

「社会福祉の時間」がはじまりました。

2003年に「ハートネットTV」の前身である

「福祉ネットワーク」がはじまり、

2006年には

同じ時間枠で「ハートをつなごう」(月4回)がスタートしました。

「ハートをつなごう」を開始した頃は、

当事者の側も、自分たちの声で福祉や医療を

変えていきたいという動きが強くなっていましたし、

海外では当事者の方々が

自分たちの手で番組を制作するという試みも行われていました。

その動きを見て、「やってみよう!」ということになりました。

それまでにも、当事者の方たちが出演することはありました。

でも、VTRで当事者の状況を客観的に取材することが多く、

基本的にはそれをもとに専門家が、

障害や疾患について解説するというのが主流でした。

ですが、「ハートをつなごう」では

当事者がスタジオに来て語り合うというのをコンセプトにしました。

当事者の方が自分のおもっていることを自由に語ってもらう。

第一回は若年認知症の方たちとその家族がスタジオにあつまり、

認知症の「真の姿」を語り合いました。

その後、2012年に、

「ハートをつなごう」と「福祉ネットワーク」を

統合して生まれたのが「ハートネットTV」です。

-- なぜ「ハートネットTV 」にリニューアルしたのですか。

「福祉ネットワーク」が立ちあがった当初は、

高齢者福祉と障害者福祉を中心的なテーマにしていました。

ちょっと前までは社会的に弱い立場の人のものだったり、

限られた立場の人のものだという認識がありました。

でも、いまや、福祉というのは

高齢者や障害者だけではなく、貧困やうつ、

セクシュアリティーの問題など、自分や家族、

友人たちにいつ起きてもおかしくない、

身近なものになってきているんです。

福祉の対象が若い人や働き盛りの人にも拡張されています。

「誰もが当事者になり得る」。

これが、番組のコンセプトになっています。

一番言いたかったことはなんだろう

-- 取り扱うテーマなどは、どのように決めているのでしょうか。

この春から毎月ワンテーマの特集シリーズをはじめました。

たとえば、4月は「発達障害」、5月は「子どもの虐待」、

6月は「セクシュアルマイノリティ」、

7月は「認知症」を取り上げています。

これは、タイムリーさも重視しています。

4月だと、自閉症デーがあるので、

発達障害に社会的に関心が高まる時期です。

また、6月は世界的に

セクシュアルマイノリティのイベントが行われる月でもあるんです。

そうした時期に集中的にやることで波及効果も狙っています。

そのほかは、

一人ひとりのディレクターが掘り起こしたテーマをやっています。

テーマは多岐にわたりますけど、

基本的には当事者が抱えている問題を共有していく。

-- 番組を制作するときに気をつけていることはありますか。

「より幅広いテーマを、より分かりやすく」ですね。

伝わらなければ、関係者以外の人にも

分かってもらえなければ意味がないと考えています。

昨年、精神疾患の親を持つ子どもという番組を放送しました。

いままで、親が精神疾患だったという人は

声を上げることができませ怒りを持ちつつも、人前で話すと、

「親に対してなんてこと言うんだ」

と言われてしまうのではと、不安に感じたりして......。

「自分の苦しさを知って欲しい。

でもそれを言うと、親を批判することになるのでは」

というアンビバレントな気持ちを持っていらっしゃったようです。

-- とくに、アクセスが多いコンテンツはなんでしょうか。

一番アクセス数が高いのが「カキコミ板」

http://www.nhk.or.jp/heart-net/voice )で、

誰でも書き込める掲示板のようなものです。

書き込む方だけでなく、

読むだけという方もたくさんいらっしゃいます。

やはり、つづけていくと、体験談の集合体ができ上がります。

-- 今後、ネットでやってみたいことなどはありますか。

発信しているわれわれと、視聴者のみなさんとのつながりだけでなく、

今度は、視聴者の方同士のつながりが

もっと増えていけばいいなとおもっています。

横のつながりが増えて、面になっていったらおもしろいですよね。

たとえば、「大学生の発達障害」という番組で、

ゲストの専門家が番組の最後に「とにかくつながって下さい」と。

これに対して「周りとうまくつながれないから発達障害なんだ!」

という声が次々寄せられました。

普通の番組だと「うまく意図が伝わらなかったね」

で終わりなんですが、そこを徹底検証し、

ゲストの意図はなにだったのか?

「伝えられなかった」ことはなにかを考えました。

-- 最後に、読者の方にメッセージを。

とにかく、番組やホームページを一回見ていただきたいですね。

「もしかして、自分や周囲の人の問題かもしれない......」

と関心を持っていただけたら、

なにか役にたてることはあるとおもいます。

でも、当事者とどうつながっていくのか、

どうやって情報をだしていくのかということに関しては

日本のどのテレビ番組よりも本気です。

いまの時代って、

行政やお上がなにかをしてくれることを望むというのがすごく難しい。

そのなかで、自分たちが社会や地域をどう変えていけるのか、

その行動が問われる時代になってきています。

●ハートネットTV

Eテレにて毎週月曜から木曜の午後8時~8時29分に放送中。

再放送は翌週午後1時5分~1時34分。

ホームページ:「NHK福祉ポータル ハートネット」( http://nhk.jp/heart-net

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本文が長いので中抜きをして転載しています。

リンク先の本文と照らし合わせてご覧ください。

いよいよ月末、来週は七夕ですね。手書きハート

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Last updated  2013.06.30 00:00:33
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