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2014.01.20
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カテゴリ: ニュース

「累犯障害者」の孤独な人生 

還暦後に知的障害と判明するケースも

 知的障害などがあって犯罪を繰り返す

「累犯障害者」の救済の動きが広がりつつある。

だが、共通するのは

「孤立」や「貧困による生きづらさ」を抱えている点で、

刑務所は身寄りのない人々にとって"安住の地"という声もある。


 東京都葛飾区の社会福祉法人「原町成年寮」

が運営する都内60カ所以上の施設には、

知的障害者344人が暮らしている。

2011年以降は累犯障害者7人を受け入れ、

新たな人生の伴走をしている。


 東京都出身のノボルさん(仮名・65歳)は2年前、

静岡刑務所を出所した。

50代を迎えてから7年間スーパーで万引きを繰り返した末、

窃盗罪で懲役1年を言い渡されて服役した。


 それ以前も、服役こそ免れてきたが、

万引きの常習者で、留置場に10回以上入っている。

盗むのはたいてい弁当やカップ麺、缶コーヒーなど。

冬場はジャンパーやズボン、靴下にも手を出した。

 なぜなのか。

「食いたいから。

人間が生きていくためには食べなければならない。

でも、他人の物を盗(と)るのはよくないですよね」

記者の質問に答える口調は常に柔らかく、

「ハイハイ」「わかりました」

と人当たりが良い。

だが実際は重度の知的障害者で、

それが発覚したのはわずか2年前のこと。

刑務所での知能検査の結果は知能指数(IQ)32だった。

 小中学校は普通学級に通い、義務教育終了とともに働いた。

靴屋の店員、ボイラー点検、ゴミの収集......。

職場の人間関係につまずきがちで、嫌気がさすと辞めた。

生活に困らなかったのは両親と3人、

親戚から借りた一軒家で暮らしてきたからだ。

 53歳のとき、父が浴室で倒れて亡くなった。

翌年に母も病死した。

生活費だった親の年金が途絶え、

ノボルさんも腕が動かなくなって日雇い労働ができず、

飢えをしのぐために盗むようになった。

 2年後、それまでは家賃5万円の滞納に

目をつぶってくれていた親戚に家を追い出され、

仕方なく公園内の小屋へ移った。

生活保護を受けようと役所に2回ほど相談に出向いたが、

「まだ働けるのでは」と言われて帰ってきた。

冬の厳しい寒さで両足の指が壊死し、病院に運ばれて切断した。

入院費を支払うために生活保護を申請してもらったが、

退院後に受け取り方がわからず、それっきりになった。

 数年間にわたるホームレス生活は、

スーパーの警備員に万引きを通報されて逮捕、

実刑判決となり、幕を閉じた。

ノボルさんにとって刑務所とはどんな場所だったのだろうか。

「住むところと食べるもの、仕事もあって、毎日充実していました」

※週刊朝日 2014年1月24日号

 なんとも切ない人生でも、

ここにきて障害が明るみに出て、

今後の生き方に少しでも支援が向けられると良いのでしょうね。

親戚からも突き放されたことにより無碍にされた時間、

切断された指は戻らないまでも、

心の傷が残らずに、愉しく余生を生きて欲しいものです。 🌠

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Last updated  2014.01.21 08:47:00
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