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安永さん事件「取り押さえ適法」 請求棄却
佐賀市で2007年、警察官に取り押さえられた直後に死亡した
知的障害者の安永健太さん=当時(25)=の遺族が、
佐賀県に約4300万円の損害賠償を求めた訴訟で、
佐賀地裁(波多江真史裁判長)は28日、
取り押さえ行為は適法だったとして、請求を棄却した。
訴訟では
(1)取り押さえ行為の違法性
(2)警察官の過失の有無
(3)取り押さえ行為と死亡
との因果関係-が争点だった。
判決で波多江裁判長は、健太さんが自転車を蛇行運転し、
「ウー」「アー」など意味不明の声を発し、
警察官の制止に抵抗したことなどから、
正常な判断能力を欠いた精神錯乱であったと認定。
警察官職務執行法に基づく保護に当たり、
取り押さえ行為に違法性はないとした。
取り押さえ行為は、長くても10分程度で、
必要最小限度の範囲と指摘、
「保護行為の相当性を有していた」と認めた。
また、警察官が暴れる健太さんを地面に押さえつける動作について、
「殴りつけるように見間違われる可能性が高く、目撃者の証言は信用できない」
とした。
取り押さえ行為と死亡との因果関係については判断しなかった。
判決によると、安永さんは07年9月25日夕、
佐賀市の国道で自転車に乗っていた際、
停止を求めた警察官の手が肩に触れたことに驚いて抵抗。
手錠を掛けられるなどして取り押さえられ、搬送先の病院で死亡が確認された。
判決後の会見で遺族側の河西龍太郎弁護士は
「知的障害者に対する知識が全くない。
家族に知的障害者がいたらこんな判決は書けない」
と厳しく批判。
控訴するかどうかは
「支援者と協議して判断したい」
とした。
佐賀県警の加茂賢治首席監察官は
「判決については当方の主張が認められたものと考えております。
亡くなられた安永健太さんに対しては、
あらためてご冥福をお祈りいたします」
とコメントを出した。
■安永さん事件の経過
【2007年】
9月25日 佐賀市の路上で安永健太さんが警察官5人に取り押さえられた直後に死亡
11月5日 「警察官が安永さんを殴っていた」との目撃証言を県警が把握していたことが判明
12月3日 県警の山崎篤男本部長(当時)が県議会で「暴行の事実は認められない」と答弁
12月25日 遺族が警察官の行為は人権侵害だとして県弁護士会に人権救済の申し立て
【2008年】
1月17日 遺族が現場にいた警察官数人を特別公務員暴行陵虐致死容疑で佐賀地検に刑事告訴
3月15日 「安永健太さんの死亡事件を考える会」設立
3月28日 地検は「取り押さえ行為と死亡の因果関係はない」として嫌疑なしの不起訴処分に
4月3日 遺族が警察官5人の付審判請求書を地検に提出
4月9日 地検は請求を「棄却されるべき」と判断し、佐賀地裁に送付
【2009年】
2月26日 遺族が県を相手取り、約4200万円を求める国家賠償請求訴訟を地裁に起こす。地裁に提出した全国からの署名は計約11万人分に
3月2日 地裁が警察官5人のうち1人の審判開始を決定。残る4人の請求は棄却
9月11日 検察官役指定弁護士の請求を受け、地裁が特別公務員暴行陵虐致傷罪への訴因変更を決定
【2010年】
7月29日 地裁で初公判。県警の巡査長松雪大地被告は無罪を主張
【2011年】
2月28日 検察官役指定弁護士が懲役1年を求刑、松雪被告は無罪を主張して結審
3月29日 地裁が松雪被告に無罪判決
4月7日 検察官役指定弁護士が福岡高裁に控訴
9月20日 控訴審初公判
【2012年】
1月10日 高裁は地裁の無罪判決を支持し、検察官役指定弁護士の控訴棄却
1月20日 検察官役指定弁護士が最高裁に上告
9月18日 最高裁が検察官役指定弁護士の上告棄却を決定。松雪巡査部長の無罪確定へ
【2013年】
11月15日 地裁が遺族の国家賠償請求訴訟の請求放棄を求める和解案を提示
【2014年】
2月28日 地裁は遺族の国家賠償請求を棄却
2014年03月01日更新 [佐賀新聞]

7年前のこの事件、ずっと見守って来ましたが、
安永さんが何故死ななければいかなかったのか。
国家賠償責任は無いとして、
尊い命が奪われたご両親の思いは憤りを残し、
残念極まりないできごと、
対応できる人脈に経験豊富な人材を求めていくしかないのでしょうか。
気持ちのやり場のない、事件でしたね。 🌠
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