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自閉症者を積極採用-独SAPや米フレディマックの取り組み
部の雇用主は、自閉症の人々が職場にとってマイナスの存在ではなく、
プラスの資産になるとの見方をますます強めている。
ドイツのソフトウエアメーカー、
SAPは自閉症の人々を積極的に採用しようとしている。
それは慈善的な社会奉仕が目的ではない。
同社は自閉症の人は
そうでない人より特定の職に適している場合もあると考えているのだ。
障害の専門家は、これが価値ある取り組みだと指摘する。
なぜなら、自閉症を持つ成人の85%が雇用されていないとみられているからだ。
27日の発表によると、ドイツ、インド、
それにアイルランドで試験的に行われているこの取り組みは、
北米の4つのオフィスでも始まる予定だ。
SAP米国法人で自閉症プログラムの責任者を務めるホセ・ベラスコ氏によると、
同社は2020年までに
従業員の最大1%(約650人)を自閉症者にする計画だという。
ベラスコ氏によれば、自閉症スペクトラム障害
(社会的スキルの欠如や反復的な行動を特徴とする)のある人々は、
詳細なことに注意を払う傾向があるため、ソ
フトウエアの試験を行うテスターや、
バグの発見や修正を行うデバッガーに向いている場合があるという。
同氏は自閉症児2人の父親だ。
また、同氏によれば、こういった人々は職場に異なる見識をもたらすため、
効率や創造性の観点でも企業に貢献する場合があるという。
同氏は彼らが「非常に緻密な性質」を持ち、
あいまいでない厳密な結果を好むと指摘、
「われわれはこういった強みに着目し、
そういった性質が組織で高く評価されるような場所を探したい」
と述べた。
SAPで自閉症を持つ従業員は、ソフトウエアの問題を検出したり、
顧客サービスの照会を問題解決チームのメンバーに割り振ったりする仕事を受け持つ。
ある従業員は「タレント・マーケティング」の部署で働き、
従業員向けに社内通知を出している。
同社は動画を制作する人を探しているが、
メディア芸術の経験を持つ自閉症の候補者を検討する予定だ。
SAPは他のポジションでも自閉症者の採用を検討している。
マニュアルを作成し、ソフトウエアのインストールの仕方について、
極めて厳密な指示を出すといったポジションだ。
ベラスコ氏によると、
自閉症の人は他の人が無視してしまうかもしれない細かな点を無視することなく、
段階を追っていくことに優れているとみている。
同氏は、送り状の受理やサプライチェーンの管理といった
調達手続きの分野も自閉症者が輝ける場所かもしれないと話す。
このようなプログラムを持つ企業はSAPだけではない。
米国では、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が
12年からIT、財務、調査部門で採用に向けインターンシップを提供している。
フレディマックの広報担当者によると、同社は今年1月、
このプログラム初となるフルタイムの従業員を採用した。
ITの分野では、インターンがテストやデータモデリングの作業で、
良い成果が出せることが多かった。
これらの作業では細かいところに注意を払う必要があるほか、
開発者が予想しなかったかもしれない見方に気を配る必要がある。
同社の方針には、
「自閉症スペクトラム障害を持つ人々の個性的なスキルを役立てることで、
当社のビジネスを強化し、競争力を高められる可能性がある」
と書かれている。
自閉症者の持つ関心や能力がさまざまであることは確かだ。
SAPは自閉症に焦点を当てた
デンマークの研修・コンサルティング会社Specialisterneと連携している。
Specialisterne社は候補者を慎重に選別して面談し、
候補者の適性分野を探してからSAPに送り出し、評価してもらっている。
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Ciaran Dolan for The
Wall Street Journal
パトリック・ブロフィーさん(29)は
コンピューター科学のソフトウエア・システムの分野で学士号、
ウェブサイト開発や編集を含むマルチメディア・システムの分野で修士号を取得していた。
ブロフィーさんは自分がアスペルガー症候群だと言う。
アスペルガー症候群は自閉症のうち比較的軽度なものを表すのによく使われる言葉だ。
ブロフィーさんは数年間フルタイムの職を探していたが、
面接までたどり着いたのは片手で数えられるほどだった。
面接では言葉に詰まったり、質問を誤って解釈したりすることがあった。
このため、面接での評価は低かったと感じているという。
しかし、Specialisterne社のプログラム責任者
Peter Brabazon氏が選考日にブロフィーさんに会ったところ、
彼は技術的な基準を満たしていたほか、
企業環境で働けるスキルを持っているように見えた。
ブロフィーさんは昨年7月に品質保証部門で採用された。
彼はそこで、ソフトウエアを顧客に提供する前に不具合を見つける仕事を受け持つ。
ブロフィーさんは新しい環境に適応できるかを心配していた。
このため、
「入社まで4週間あったが、入社が迫るにつれ、徐々に不安が募っていった」
という。しかし、
「入社して1カ月もたたないうちに、(この仕事が)第2の天性だと分かった。
自分の居場所はここにあった」
と話した。
ブロフィーさんによると、これまで仕事をする中で、
何度か困難に直面したことがあった。
とりわけ、特定のタスクのやり方を変えなくてはならないときにそう感じたという。
ブロフィーさんと彼のメンター(世話役)になった同僚、
デービッド・スウィーニーさんによると、人間関係の点でも、
ブロフィーさんは容易にチームになじむことができた。
米国の人口の約1%(ざっと300万人程度)が自閉症スペクトラム障害を持つと考えられている。
疾病対策センター(CDC)が27日に公表した最新データによると、
68人に1人の子供が自閉症スペクトラム障害を持つと診断されている。
障害の専門家によると、自閉症者の多くが働きたいと考えているにもかかわらず、
その終身雇用率は極めて低いという。
米児童青年精神医学会雑誌
(Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry)
に昨年掲載された研究によると、21歳から25歳の若者のうち、
自宅外で給与をもらえる職に就いたことがある人は半数しかいない。
シラキュース大学Taishoff Center for Inclusive Higher Educationの
責任者を務めるウェンディ・ハーバー氏によると、
自閉症者の多くが高等教育機関に進学して採用基準を満たしているものの、
人脈作りや面接がうまくいかず、採用してもらえないでいる場合が多いという。
多くの企業や社会奉仕プログラムが自閉症者の雇用を目指し、
能力に合わせた仕事を提供しようとしている。
ただし、SAPやフレディマックなどの企業は、
自閉症者のユニークなスキルを活用するという
ビジネス上の決断に基づいているという点で他と異なると強調する。 [Wall street journal]
素晴らしい取り組み、他の企業でも、
実践できるようになると明るい未来が臨めますね。 🌠
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