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ゆかちゃんとチィ /鳥取
知的障害をもつ妹(39)と、
長男(4)の日常を書いた鳥取市の川村恵子さん(42)の作文
「ゆかちゃんとチィ」が、
内閣府主催の「心の輪を広げる体験作文」
高校生・一般の部で最優秀賞を受賞しました。
作文を読み、
恵子さんからじっくりお話を伺いました。
妹ゆかちゃんは髄膜炎の後遺症で、
知能の発達が2歳程度で止まってしまいました。
小中学校は特別学級に通い、卒業後は家で過ごしてきました。
一人で留守番は無理とあって、
主に祖母が世話をし、母が家計を支えました。
2000年に祖母が亡くなり、
現在はデイサービスを利用しながら母と恵子さんが助け合っています。
「中学卒業後の妹の状況は、
障害者は家の中で家族の誰かが世話をするという、
当時の社会風潮のせいもあったと思います」
と恵子さん。
多感な思春期には周囲の冷たい視線が気になり、
妹と一緒に歩くのを避けた時期もありました。
県外の大学に進学して教職に就きますが、
祖母の死を契機に実家に戻ります。
再び教職に就き、
結婚して実家の隣に引っ越し、男の子を育てています。
育休中は、ゆかちゃんと過ごす時間も長くなりました。
ゆかちゃんには「人の役に立ちたい」という気持ちがあり、
時間がかかっても恵子さんの長男チィちゃんのおむつを替えようとします。
毎日じいーっとゆかちゃんを見詰めていたチィちゃんは、
ゆかちゃんの存在をありのままに受けとめ、
やがて兄が妹をかばうように行動し始めます。
心温まる作品は、
「あいサポート運動」を進める県のホームページから全文を読むことができます。
東京の表彰式には、
ゆかちゃんと恵子さんが招かれ、一家5人で出掛けました。
生活上のさまざまなことに強いこだわりを持つゆかちゃんは、
環境の急激な変化が苦手で、飛行機に乗って東京へ出掛けるのも初めてでした。
それでも、母と離れて見ず知らずの人たちに囲まれたまま、
約1時間にわたる式典の間、
ステージ上に座り続けることができたそうです。
「驚きました。
これまでは、新しいことは
『どうせできないよね』
と、
周囲があきらめてしまうところがあった」
と恵子さん。
恵子さんには、重い障害をもつ人の家族として、
限られた文字数ではとても表現しきれない思いも胸の内にあるようです。
幼児から少年になっていくチィちゃんの活躍ぶりも大いに気になるところで、
取材の最後に「ぜひ続編を」とお願いしました。
季節外れの陽気のなかで新年がスタートしました。
年頭の県内中小企業経営者の集まりでは
「景気回復の実感がない」という率直な声が上がる一方、
地方創生の具体化へ期待も語られました。
本年もよろしくお願いいたします。
【鳥取支局長・松本博子】
【毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20160111/ddl/k31/070/349000c 】

作品全文掲載先:
人間決して一人ではなく、
みな誰かと繋がり絆を深めて生きてゆくのでしょうね。 🌠
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