Born  Free☆ミ

Born Free☆ミ

PR

×

Calendar

Profile

elsa.

elsa.

Favorite Blog

心配事 New! feela11さん

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

2016.05.24
XML
カテゴリ: 自閉症関連

我が子は発達障害児 「母親の告白」をどう評価するか



発達障害児が9万人を超えたというニュースは多くの読者に驚きを与えた。


ではその親はどのような心境なのか。

コラムニスト・オバタカズユキ氏が一冊のコミック・エッセイを紹介する。


  * * *


  当ニュースサイトで5月7日に、

「発達障害児が9万人超え 20年あまりで7倍増の理由」

と題する拙稿を掲載させてもらったところ、

たくさんの方に読んでいただくことができた。


  内容は、発達障害で「通級指導」を受けている公立小中学校の児童・生徒が、

この20年あまりで7倍以上増えたというニュースを紹介、

増加の主因はこれまで見過ごされていた

発達障害が診断されるようになったからではないか、と述べたもの。


そして、そのこと自体は医療の進歩だが、例えば、

障害児たちを受け入れる学校の先生が多忙すぎて悲鳴をあげている、


1クラスあたりの児童・生徒の人数を減らす教育政策が必要だ、

と私見を添えた。


  医療・福祉界や教育界では普通に知られている事実を書き、

ごく穏当な(凡庸な)提案でまとめたにすぎないコラムである。


なのに、掲載後の反響が大きく、ちょっと驚いた。


  こんなことも滅多にないから、

実際に読んでくれたのはどういう方でどういった感想を持ったのか、

調べてみた。


もっとも目についたのは、「自分もそうだったかも」と、

ご自身の児童・生徒時代を振り返る読者の声だった。


近年、発達障害と診断されるようになった子の多くは、

昔だったら〈ちょっと変わった拘りを持っていたり、

落ち着きがなかったり、癇癪を起こしたり、

なんらか平均値から大き目に外れた傾向の子〉だったはず、

という旨をコラムに書いたのだが、

その部分に自身を重ねた方が大勢いたのである。


  また、発達障害とは直接関わりはないけれども、

これは重要な社会問題だとコメントしてくれる読者も多かった。


ネット上で障害者の話はからかいネタになりがちだが、

ふざけた反応はほとんど見られず、

意外なほど真面目に読んでもらえた感触がある。


それだけ「発達障害」が身近なテーマになっている、

ということのような気がした。


  発達障害者と健常者の間に、明確な線は引けないものだ。


誰もが平均値から外れた何らかの性格傾向を有しているためである。


その過剰や欠落が社会的日常生活を困難にさせるような場合、

障害がある、とされる。


  それまで順調にやってきた人でも、

自分の置かれている社会環境が変化すれば、

発達障害者のような困難にぶつかることも十分にありえる。


自分の性格傾向と周囲の人間の常識が折り合わなくなるのだ。


そうした人生の不確実性を、

たくさんの人々が共有するようになったのだろう。


  しかし、そのような困難からの脱出はそう簡単じゃない。


薬を飲んで治るわけでもないし、

フォローやバックアップをしてくれる社会的資源は不十分だ。


発達障害の現実が、

決して24時間テレビのようなキレイ事で語れないことは、

もっと知られるべきだと思う。


  学校の現場が大変になっていることは前のコラムで触れたが、

より大変なのは「発達障害児の親」だ。


その七転八倒ぶりを描いた書籍が、

つい先日文庫化されたので、紹介したい。


『娘が発達障害と診断されて… 母親やめてもいいですか』

という体験コミックエッセイだ。


子供がほしくてたまらなかった

1975年生まれの山口かこ氏の娘が発達障害児で、

その療育に悪戦苦闘したという実話である。


書籍の執筆時の職業はフリーライターだが、子育て時代は、

ミュージシャン志望だった勤め人の夫の妻で、

専業主婦をしていたらしい。


というか、娘の「かんしゃく」がひどく、

その世話で手いっぱいだったのである。


  専門医を受診したのは、娘が2歳7ヶ月のとき。


診断は「広汎性発達障害」。


「社会的な対人関係を築くのが難しい」

「コミュニケーションがとりづらい」

「興味の幅が狭くこだわりが強い」

という3つの特性があらわれていた。


知的な遅れは認められなかったが、

医師から

〈一生を通して「変わった人」という雰囲気は変わりません〉

と告げられ、かこ氏の苦悩が本格化する。


  これより先は、あまりネタバレにならないよう、

文庫本の裏表紙にある内容紹介文から引用する。

こう書いてある。


 〈不妊治療や流産を乗り越え、

ようやく授かった娘は広汎性発達障害だった。

療育に奔走するが、わが子と心が通い合わない事に思い悩み、

気づけばいつしかウツ状態に。

チャット、浮気、新興宗教……現実逃避を重ねる中、

夫から離婚届を突き付けられてしまう〉

 娘が6歳のときに、かこ氏と夫の離婚が成立している。

夫が娘を引き取って遠い実家へ。

以降、母子は数か月に一度のペースで会う関係になっている。

離婚原因は、〈部屋は散らかしっぱなしでおかずは手抜き〉

〈表向き「お母さん」を演じてるだけで家庭放棄も同然の私〉

の非にある、

と著者のかこ氏は書いている。


 「不倫に走った上で育児放棄した女の話で最低!」

と文庫化前の書籍に対する読者レビューには、星1つの罵声系が相当多い。


そして、それと同数以上に、星5つで

「発達障害児の親の思いを代弁してくれた!」

と絶賛するレビューが並ぶ。


  私の感想は星5つだ。


潔癖なモラリストは許せないかもしれないが、

彼女はものすごく頑張ったのだ。


浮気や新興宗教に逃げずにはいられないほど、

かこ氏は療育ママ生活に疲れ果て、

そして孤独の限界に追いやられていた。


その内面を詳細に描き出した本書で、

「私だけではなかったんだ……」

と救われる読者は幾らでもいるだろう。


だから価値ある一冊なのだ。


  かこ氏の苦悩は、娘の「心」が見えないことにあった。


彼女は、離婚し娘を手放すことを是とした回想シーンで、

こう激白している。


 〈「自分のことしか考えていない」って!?

 うるさい!!

 発達障害さえなけりゃ私だっていいお母さんになってたよ!!〉


 〈「世の中にはもっと重い障害や病気の子どもを持つお母さんもいる」って!?

 うるさい!! うるさい!!

 私は“普通の家族”が欲しかったんだ!!〉


  そう、変わり者のお母さんとのひとり親家庭で育った彼女は、

強く「普通の家族」を求めていた。


娘や夫と「心」が通じ合う、

「平凡な家庭」が欲しくてたまらなかった。


なのに、頑張るほど一人ぼっちになってしまう。

「普通」や「平凡」を求めるあまり、

そこから外れた過剰や欠落を受け入れられない。


  普通が一番、平凡が一番、と人は言う。

私も、歳を重ねるほど、たしかになあと思う。


しかし、その小さな願いをあざ笑うかのように跳ね返す壁が、

現実世界にはいくらでもある。


  結婚生活を続けるということは、

配偶者と「心」が通じ合わないポイントを収集することと同じだったりする。


魔の二歳児に始まって、反抗期に、受験期に、親離れ期に、

子供の「心」がどんどん見えなくなっていくのが子育てでもある。


実の親との関係もそうで、

介護はまさに、見えなくなる親の「心」を目の当たりにする壁だ。


  発達障害児の親のみならず、

『母親やめてもいいですか』に「あるある」と共感する人はたくさんいるだろう。


「普通」や「平凡」は求めるほどに逃げて行くものであり、

見えていたかに思っていたヒトの「心」は見えなくなるのである。


そんな理を受け入れ、それでも生きる楽しみを見つけていくことが、

人間の成長だと思うのである。


【NEWSポストセブン  http://www.news-postseven.com/archives/20160521_413777.html  】





【楽天ブックスならいつでも送料無料】娘が発達障害と診断されて… 母親やめてもいいですか [ 山口かこ ]


【中古】 母親やめてもいいですか 娘が発達障害と診断されて… /山口かこ【文】,にしかわたく【絵】 【中古】afb




我が子に無我夢中だった幼児期の頃、

きっとそれは誰でも同じはず。


「普通」や「平凡」は求めるほどに逃げて行くものであり、

見えていたかに思っていたヒトの「心」は見えなくなるのである。


まさに人生の修業はここにあるのでしょうね。


自分や人の心とまずは向き合うこと、

逃げずにいればきっと知らずの内に普通の生活が営まれているものですね。 🌠








にほんブログ村 子育てブログ 成人自閉症者育児へ














お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016.06.04 07:53:40
コメント(12) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: