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栗原類さんに聞く発達障害 「長い目で見る感覚が大事」
「ネガティブ過ぎるモデル」として
バラエティー番組で人気の栗原類さん(21)は、
発達障害であることを公表しています。
自らの経験から発達障害の子どもやその親に伝えたいことを聞きました。
発達障害と診断されたのは米国に住んでいた8歳の頃。
学校の先生が僕の行動に他の子どもと違う部分を多く感じ、
「検査してみたら」と母に伝えました。
水を飲まないと授業に出なかったり、
物の配置が換わると元の場所に戻さないと気が済まなかったり。
家を出る時間もぴったり決めていました。
発達障害と診断された後、
母はいつ僕に話すのがいいのか、タイミングを見ていました。
そんな時、魚が主人公のアニメ映画「ファインディング・ニモ」を見に行きました。
何でもすぐに忘れてしまう魚が出てくるので
、「おもしろいね。何でも忘れちゃうんだね」
と言ったら、
母から「実は類もそうなんだよ」と。
発達障害には、長期記憶があまり得意じゃない人もいるらしく、
それで初めて自分が発達障害だと知りました。
学校には、なじめませんでした。友だちも少なかった。
ただ、小学5年生で日本に帰り、
教育の変化ですごく大変だった時、
聞き手になってくれた同い年の友だちがいたのは、
すごく大きかったです。
学校になじめない発達障害の子どももいるかも知れません。
押しつけがましく感じるかもしれないけれど、
1人だけでもいいので友だちをつくって欲しい。
特に、小学校は6年間ずっとそこにいなきゃいけないので、
誰1人信頼できる人がいないのはすごくつらい。
友だちが1人いるかどうかで、
居心地はずいぶん変わると感じます。
1人でやって楽しいことを見つけられたことも、
楽しくなかった学校時代をやり過ごせた理由の一つです。
本を読んだり、学校に植わっている植物を見たり。
誰もいない教室からいろんな人が校庭で遊ぶのを見るのも楽しかった。
楽しめることを見つける努力はすごく必要だと思います。
幼い頃から、数年に1回のペースでモデルの仕事をしていたのですが、
中学生の頃の雑誌のモデルの仕事が楽しかった。
本格的にモデルをしたいと相談したら
、母は「わかった。がんばれ」と言ってくれました。
ぼくが好きなことにはストップをかけず、
いつも伸ばそうとしてくれました。
「○○君はこれができるのに、なんであなたはできないの?」
と母に言われたことも、
今まで一度もありません。
出来ないことを無理にさせようとしたり、
他の子どもと比べたりするのはよくないと考えて、
絶対に言わないと決めていたみたいです。
「今すぐできなくていい」と、母はいつも僕に言います。
「人生はマラソン。スタートからいきなりダッシュしてリタイアするより、
いずれ出来たらいいな、と思うくらいで続けるのがちょうどいい」
と。
僕は、普通の21歳に比べたら出来ないことが多いですが、
長い目で見る感覚が、発達障害の子どもにも、
その親にも大事かなって思います。
勉強も、日々の生活習慣も、将来に結びつく職業も、
人それぞれのペースがあります。
僕も、ずっとそのスタンスでやってきました。
成長して変わったこともあります。
昔は、他の人の学校の成績がどんなに良くても、
対抗心や向上心が湧かなかった。
ただ、仕事でいろんな人と会うようになったことで、
自分がオーディションで落ちた映画やドラマを見て、
「自分だったらもっとうまくできたかも」
と感じるようになってきました。
健全なレベルの対抗心は、自分を磨くことにつながるのかな、
とも感じます。
他の人と比べないことも大切なので、
ここのバランスをどう取るかは、
親や、相性のいい主治医との話し合いが大切になってくると思います。
僕は、発達障害であることをマイナスに捉えたことは一度もありません。
公表してこなかったのは言う必要性を感じず、
聞かれもしなかったからです。
逆に聞かれたら、隠す理由も必要性もありません。
答えられる範囲は答えようと、
昨年5月に発達障害を扱ったテレビ番組で話しました。
反響が大きかったのは、とても意外でした。
米国にいた頃の先生がコメディーや笑いの素晴らしさを教えてくれて、
コメディー俳優になりたいと思っています。
テレビなどでの僕の言動をおもしろいと感じたら、
笑って欲しい。コメディー俳優を目指す僕にとっては本望なんです。
(聞き手・長富由希子)
〈発達障害〉
感覚が過敏でこだわりが強い自閉症などの
「広汎(こうはん)性発達障害」や、
じっとしているのが苦手な「注意欠陥多動性障害」などの総称。
生まれながらの脳の機能障害が原因とされる。
文部科学省の2012年の推計では、
公立小中学校の通常学級の子どもの6・5%に可能性がある。
【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJ7D44TWJ7DUTFL00P.html 】

栗原類(くりはら・るい)さん。モデル、俳優。
1994年、東京都生まれ。
10月に「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」
(KADOKAWA)を刊行予定
何より親の器の大きさを試されるのも育児ですね。 🌠
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