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男性は重度の知的障害と自閉症で、
厚生労働省の障害者支援区分6段階のうち2番目に重い障害で、
コミュニケーションを取るのが困難だという。
会話の内容や状況を理解できず、
相手の言うことに対して相づちを繰り返す傾向がある。
知的障害者が入所する施設で
トラブルが起きたのは6月26日午後6時半以降。
男性と50代の男性利用者(障害の程度は中程度)が鉢合わせし、
室内で利用者が頭にけがをした。
何らかの形で、
男性がけがを負わせたとみられる。
施設職員は、利用者が頭を切って血を出していたことから119番。
利用者は病院に搬送され頭の傷を縫う処置を受けた後、
施設に戻った。
大宮東署は、「重傷事案」として対応。
午後10時すぎ、
けがをした利用者を署に同行させ、事情聴取を行った。
翌27日朝、署員は裁判所の令状に基づき、
職員の付き添いの上で男性に任意同行を求め、傷害容疑で逮捕した。
だが、逮捕状などを説明する際、
支援者や専門職の立ち会いはなかった。
この点について、知的障害者の刑事事件に詳しい大石剛一郎弁護士は
「障害特性を理解してコミュニケーション
を支援する人の立ち会いがなければ、
有効とは言えない」
と指摘する。
施設職員は
「会話の内容を理解できない人に対し、
どのような手続きで、逮捕送検に至ったのか」
と疑問視する。
男性はさいたま地検に送検されたが、勾留請求されず、
6月28日に釈放され、後に不起訴となった。
同地検は釈放などの理由を
「捜査に支障があるため回答できない」
とした。
同署は取材に
「被害者が負傷していることから、
傷害事件として
両者の生命・身体の安全を確保することを最優先した。
第二、第三の被害を
防ぐためなどを考慮した措置で適正だった」
と回答した。
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