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「子どもは過保護で育ててください」。
今月28日は私が尊敬している児童精神科医、
佐々木正美先生の一周忌になります。
正美先生とは私が臨床家になって間もない頃、
自閉症児への療育方法のひとつであるTEACHを教えていただいたのが出会いです。
もの静かな語り口の穏やかな先生なのですが、
全ての子どもを温かく受け入れる愛があふれているだけでなく、
「小さい人たち」を粗末に扱う大人社会に対しては、
厳しい姿勢を示しておられました。
以来「追っかけ」のように講演会に行ったり、
書籍を読みあさったりしました。
冒頭は、子育てに関する話の際に先生が必ずおっしゃった言葉です。
え? 過保護でいいの?
「過保護」と「過干渉」は全然違います。
「過保護」は子どもが望むことをやってあげること。
「過干渉」は親が望むことを、子どもが望んでいないのにやってあげること。
たとえば、
身支度でも子どもから「手伝って」と言われてするのは「過保護」ですが、
時間がかかるから親の都合で手伝うのは「過干渉」ですね。
子どもが小さい時は「抱っこ」と言われたら抱っこし
「見てて」と言われたらそばで見ている。
もちろん全部は応えられませんが
「子どもたちの願いにできるだけ応えられるように」
だけは子育ての軸にしてきました。
おかげで、
私が仕事から帰ると子どもたちの宿題は終わっています。
私が仕事で遅い時は自分たちで夕食の支度をして食べてくれています。
家の手伝いもいつも喜んで、
というわけにはいかないけど、ずいぶんやってくれますよ。
今、私が原稿を書いているそばで、兄弟仲良く遊んでいます。
「できるだけ『過保護』で育てようとしていると、
自然に自主性が育ち、のびのびとした子どもに成長しますよ」
という先生の言葉通りになりました。
もう子どもたちは大きいから手遅れ?
いやいや、そ
の年齢相応に子どもが望むことを喜んでやってあげたらいいんですよ。
先生がのこしてくれた理論は、これからも永遠に生き続けることと思います。
■そういうことか!
1935年群馬県生まれ。新潟大医学部卒。カナダのブリティッシュコロンビア大で児童精神医学の臨床訓練を受け、帰国後は国立秩父学園、小児療育相談センター(横浜市)などで児童精神科医として尽力。長年にわたり、自閉症の人とその家族を支援する療育方法の実践と普及に努めた。子どもに関する研究や臨床経験から得られた知見を母親や保育士等に分かりやすく伝えるため、精力的に講演。「子どもへのまなざし」(福音館書店)「『育てにくい子』と感じたときに読む本」(主婦の友社)など著書多数。
■人物略歴
1976年、愛知県春日井市生まれ。金城学院大学大学院修了。同県豊川市で中2の長女、小6の長男、小2の次男を育てながら、「かおりん」の愛称で子育て雑誌に寄稿するなど、フリーの臨床心理士として活動している。
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