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2024.06.23
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カテゴリ: 自閉症関連






​【毎日書評】発達障害のナレーターが働きながら実践している
「すぐに環境を整えるライフハック」​




『発達障害 ・グレーゾーンかもしれない人の仕事術』
(中村 郁 著、かんき出版)
の著者は、
ナレーター/声優として活動する人物。

発達障害の当事者でもあり、
前著
『発達障害で「ぐちゃぐちゃな私」が最高に輝く方法』
(秀和システム)
をご紹介したこともあるので、
覚えておられる方もいらっしゃるかもしれません。

発達障害と聞くと戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、
決して珍しいものではなく、
発達障害の診断がおりる日本人は急増しているそう。

文部科学省の調査では、
日本人小学生の
約10人に1人が発達障害であることがわかっており、
大人になってから
発達障害であることがわかるケースも増えているのだとか。

なお、発達障害としてはおもに3つが挙げられるといいます。

まずは、コミュニケーションや対人関係に困難を抱え、
強いこだわりがあることを特徴とする
「自閉症スペクトラム
症」(ASD)。

次に、注意力散漫だったり、
多動・衝動性があったりする
「注意欠如・多動症」(ADHD
​​​)。

そして、知的障害を持たなくても、
文字の読み書きや計算などの特定の能力に困難を抱える
「学習障害/限局性学習症」(LD/SLD)。

いずれにしても発達障害を持つ人は能力に凹凸があり、
できることとできないことの差が激しい傾向にあるようです。

では、そんな人たちがビジネスの世界で生きていくためには
なにが必要なのでしょうか?

私たちに必要なのは、環境を調整することです。

発達障害の特性は、使い方を間違えると大暴走し、
周りの人に迷惑をかけてしまうことがありますが、
うまく使いこなすことができれば、
他の人にはできないようなことを達成することもできます。

私たちの特性をうまく使いこなすために必要なこと。

それは、まず自分を知り、理解し、認めることです。

(「まえがき」より)


つまり本書において著者は、
発達障害を抱えながらもよりよく働くための考え方や姿勢、
方策を紹介しているわけです。

きょうはそのなかから
第2章「環境を整えるライフハック」
に注目してみたいと思います。



​書類整理は年に4回と決める​

書類は気づかぬうちに増えていくもの。
そこで著者は、重要な書類は「専用の引き出し」にすぐ入れ、
提出しなければならない書類は
よく見える場所に貼り出しているそうです。

そうなると「さほど重要ではない書類」を
どう整理するかが気になるところですが、
こちらに関しては、
紙袋を活用すればなんとかできるのだといいます。 私は、仕事関係の書類、子供の学校関係の書類、
習い事関係の書類、郵便物など、カテゴリー別に分けて、
別々の袋に入れています。

そして、どこに分類したらいいのかわからないものは、
「分類できないもの」として別の袋に入れます。
(62ページより) 書類がたまってしまう原因としてよく見られるのが、
「いまは必要ないけれど、のちのち必要になるかもしれない」
「目を通しはしたけれど、捨ててしまうのはなんとなく不安だ」
「思い出がある」
などの“妙な感情”。

そこで、そういった感情を紙袋に預けてしまうわけです。

ポイントは、とりあえず3カ月はそのまま入れ続けること。 そして最後の書類を入れてから3カ月が経ち季節が変わる頃、
紙袋の中身を改めて確認してほしいのです。 ほとんどの書類は、もうずいぶん前のものになっているはずです。

3カ月間、一度も必要にならなかったら、何の躊躇もなく、
ごっそり捨てることができるでしょう。
(63ページより) 日常的に、細かい書類整理や分類をすることは、
著者のようにADHDを持つ人にとっては
かなりのストレスであるようです。

その時間を手放して、
好きなことややるべきことに時間を使うためにも、
3カ月に一度、ごっそり捨てられるタイミングで
書類整理をするべきだということです。
(62ページより)

​たったひとつのクリアファイル術

カバンのなかにぜひ入れておいてほしいものとして、
著者はクリアファイルを挙げています。

自身もクリアファイルに、
「その日必要な書類」「近々必要になる書類」「公共料金の振込用紙」
など、
肌身離さず持っていたほうがいいものをすべて入れているのだそう。 外出先での空き時間などにクリアファイルのなかを見なおせば、
公共料金の支払い忘れなども防ぐことが可能。

また、大切な書類の内容を見返したり、
仕事に備えて下準備をしたりすることもできるわけです。 1日の中で書類をもらうタイミングは数限りなく訪れます。

その都度、クリアファイルへさっと入れていきます。

カテゴリーごとに細かく分ける必要はありません。

さっと入れる。これが最大のポイントなのです。 書類を入れるものとしては、ジッパー式のものや、
パチンと蓋を閉められるようなファイルもありますが、
これは避けましょう。

なぜなら書類を渡されるタイミングはさまざまだからです。
(64~65ページより) ジッパーや蓋をいちいち開けることすら
難しいシチュエーションがはあるもの。

そんなときには、
カバンのなかに直接書類を入れてしまうかもしれません。

しかし、そうなってしまうと、
書類整理は崩壊してしまうことに。

そうした事態を避けるために、
シンプルなクリアファイルが役立つわけです。 だからこそ、書類をなくさないためには、
とにかくクリアファイルに入れてひとつにまとめるべき。

そして帰宅後は、クリアファイル内にある
「今後あまり使わない書類」を、
上述した紙袋に移しておけばいいのです。
(64ページより)

​デスクトップぐちゃぐちゃ回避術

パソコンのデスクトップが
ファイルやアプリでとっ散らかっていると、
当然のことながら作業効率が落ち、
パフォーマンスレベルは低下していきます。

しかし発達障害の人には、片づけが苦手なタイプが多いもの。

しかもそれは、リアルにおいても
デジタルにおいても共通することでもあるでしょう。 そこで著者は、デスクトップ上に
「とりあえずいったん入れておくフォルダ」
をつくることにしたそう。

フォルダ名は「A、B、C、D」と適当につけ、
カテゴリー別に分けることもなく、
とにかく普段あまり使わないファイルやアプリを
そこにまとめることにしたというのです。 大事なのは、フォルダを最低でも4つは作ることです。

すべてのファイルを1つのフォルダに入れてしまうと
確かに画面はスッキリしますが、
必要なときに必要なものが見つからず、
やはり作業効率が落ちてしまいます。
(77ページより) 4つのフォルダに分けておけば、
視覚的な探しやすさが段違い。

著者は、自身の経験からそのように述べています。
(76ページより) 発達障害の人は、
人よりもできないことが多いかもしれません。

しかし大切なのは、
できないことを克服しようとすることではなく、
とにかく工夫をすること。

そうした考え方に基づく本書は、
発達障害を持ちながら働いている方の
大きな支えになってくれるかもしれません。




LIFEHACKER


[YAHOOニュース]






発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術 [ 中村 郁 ]





ナレーターらしい下りが
受け入れられやすいのでしょうね。

















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Last updated  2024.07.22 08:00:46
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