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相変わらず寒い日がつづいています。でも、心配しなくても、春は確実にやってきます。春の香りといえば、わが故郷の長野県では、フキノトウが代表的な存在です。フキノトウは、雪が消えた田んぼのあぜ道や、畑のすみから顔をのぞかせるので、これが出てくると春が近いことを実感させられます。フキノトウで「フキ味噌」作りますが、作り方は地方によって色々あるようです。長野県の我が故郷では、摘んだフキノトウを、みじん切にし味噌と混ぜ、油をひいたフライパンで炒めます。やや苦みがあって、酒の肴によく合います。上は福寿草です。これも春の到来を感じさせる花ですね。正月の花として栽培されてもいます。鮮やかな黄色がきれいな花ですが、ご存知のように、この植物は有毒です。根は強心薬にもなりますが、素人療法では危険で、根を煎じて飲んで亡くなった人もいます。きれいな花には毒がある、ということですね。
2012年02月07日
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フライフィッシングというと、「マニアックな釣り」と思っている人は多いと思います。正解です。だからこそ、面白いわけですが、フライをやる人に凝り性な人が少なくありません。俳優の國村隼(じゅん)さんも、その一人です。國村さんは、昨年から放送されていたサントリーオールドのCMで、娘を訪ねて上京してくるお父さん役に扮し、その渋い演技で話題になりました。彼の渋めの相貌と声から、バイプレーヤーとしてリドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」、クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビルVol1」、日本映画の「ローレライ」「交渉人・真下正義」「日本沈没」など、実に多くの映画に出演してきましたが、NHKの朝の連続ドラマ「芋たこなんきん」では、主人公の夫・かもかのおっちゃん役で、お茶の間の顔として定着しました。國村さんは時間が空くと、渓に飛んで行き、フライを楽しんでいます。ニュージーランドの南と北の両島にも、一人で出かけていくほど熱中しています。実は、今月の22日に発売になる「フライロッダーズ」のインタビューページに、國村さんに登場していただいたんですね。1時間にわたってフライの楽しさ、フライ・タイイングの面白さを伺いましたが、國村さんの言葉の端はしに、フライフィッシングに対する熱い思いが伝わってきます。書店で見かけましたら、是非、ご一読ください。
2008年03月15日
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下の写真は、小石川後楽園内の隅の方に、ひっそりと建っている「藤田東湖先先護母致死乃処」の石碑です。小石川後楽園は、かつての水戸藩の上屋敷があった場所で、大名庭園の趣を残しています。松平斉昭(最後の将軍、徳川慶喜の父)が藩主のとき、儒学者の藤田東湖は水戸藩に登用され、「天保の改革」を推進。斉昭の側用人として活躍します。安政2年、江戸をマグニチュード7~7・5の大地震が発生しました。このとき、水戸藩邸も大きな被害をこうむり、家臣たちの家屋が倒壊します。藤田東湖は、崩れてきた家を支え、母親を救いますが、自分は家の下敷きになって圧死します。享年49でした。東湖の親を思う気持ちは、いつの時代でも尊いものとして、後世に残したいという気持ちが石碑として結実したのでしょう。数日前、東京大学の地震研から、4年以内にM7クラスの地震が発生する可能性が、70パーセントと発表されました。このところ、東京周辺でも細かな地震が発生しています。いざという時のために、しっかりと準備をしておきたいと自戒している昨今です。
2012年02月02日
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先日、新横浜まで出かけたとき、ついでにラーメンを食べようかと、新横浜ラーメン博物館に立ち寄ってきました。今回で3回目なので、中の様子は良く知っています。ラーメン博物館の内部は、昭和33年の盛り場を再現しています。したがって、写真のような映画の看板も掲げてあるわけです。東宝のSF映画『地球防衛軍』は、1957年に公開された作品です。当時、小生は小学生でしたが、巨大なロボットなどが登場し、その画面に目を釘付けになったものでした。現在のようなCGを駆使したリアルな画像とは、比べられないほどちゃちなものだったに違いありませんが、当時のSF映画としては、胸を高鳴らせるに十分な出来だったように思います。団塊の世代にとっては「オールディズ」の懐かしい時代です。
2012年01月07日
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東京ラーメンが大好きなので、外出する先に、旨いラーメン屋がないかをネットなどで調べてから出かけます・先日、古書店街で知られる神田神保町へ出かけました。駿河台から神田神保町にかけて大学が多く、その関係から昔から多くの古書店が並んでいます。それに、貧乏学生相手の安い飲食店が多いのも確かだし、今でも学生やサラリーマン相手の、安い飲食店が数多く点在しています。そんな中で昔から値段も味も変わらないのが、「伊峡」という店の醤油ラーメン。神田の裏路地にあり、もう40年以上は同じ場所で営業しているのではないでしょうか。ラーメンは、神田という都心にありながら、430円という嬉しくなるような値段です。最近、漬け麺、油の濃いラーメン、まるでラーメンとは思えないような価格の高いラーメン屋が多い中で、この値段とシンプルさは貴重です。細麺に煮干しのスープがマッチし、このラーメンのフアンが多いのも確かです。具はチャーシューにシナチク、海苔が一枚、刻みネギだけというシンプルさで、しばらくするとまた食べに行きたくなりす。古書店を巡って小腹がすいたころ、ちょと立ち寄って食べたくなる味でした。
2012年01月30日
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フライ・フィッシング(FF)の面白さは、フライを制作するところから始まります。FFを知らない人にとっては、「なんとまあ、マニアックな」と思うでしょうね。夜中にフライを巻きながら、「このフライであの逃がした魚を釣ってやる、いや絶対に釣れるんだ」と信じ込み、完成したフライを見つめながら「ニャー」とほくそ笑んでいるところを、見た人は「これは病気だ」と思うことでしょうね。こんな取り止めのないことを書きながら、そういえばかなり昔、ある出版社の小説雑誌の編集者から「『私の病気』というテーマでエッセイを書いてください」という依頼があり、「私の病気」→「フライを巻く」→「完成したフライに満足してほくそ笑む」→「それを密かに見たワイフが『ほとんど病気だ』とつぶやく」という、しょうもないエッセイを書いたことを思い出しました。上は小生のフライボックスの一部です。一応、整理してあるつもりですが、まるでお祭り騒ぎのようにごちゃごちゃしています。これは部分を拡大したもので、「エルクヘア・カディス」という超有名なフライです。古典的なパターンですが、いまもってよく使われています。小生も大好きなパターンで、よくパイロットフライとして使います。このフライボックスは「エルク」の14番から18番くらいのサイズのフライばかり入っていて、小生は勝手に「エルクの部屋」という名前をつけております。サイズは川の状況によって使い分けており、まず丈夫なエルクヘアで探って様子を見、それで反応が鈍いようなら徐々にサイズを落としたり、パターンを変更したりして探ります。川によっては、このフライしか使わず面白い釣りをしたことがありました。
2007年04月10日
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