わたしのつれづれ日記

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2007年04月08日
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今年は山菜の発生が、例年よりも早いのではないかといわれました。
が、4月に入って東京でも雪が降ったりして、場所にもよるのでしょうが、例年並みという話もあります。

渓流釣りに出かけて行って、釣れないときに「山菜でも採取するか」という気になったことも一度や二度ではありません。

下の写真は、福島は豪雪地帯の只見にお住まいのSさんという方です。2年前に浅草岳の山中で撮影したものです。6月20日でしたが、雪渓が残っておりました。

Sさんは今年、67歳になるはずです。若いときは奥さんと二人で「泊まりヤマ」をしていた山菜採りのプロです。
「泊まりヤマ」というのは、山中に小屋をかけて泊り込み、Sさんはでゼンマイを採取、奥さんが茹でて乾燥させ、まとまったところで里に担いで下ろすという仕事のことです。
大変な重労働だそうです。

ここで紹介したいのは、実はSさんが着ているチョッキのようなものです。
これは「蜘蛛っケツ」というもので、山菜を採りにいくときの必需品なのです。
「蜘蛛っケツ」の両脇は開いていて、採取した山菜を次々とそこから収納していきます。すると山菜がたまるにつれてお尻の袋の部分が蜘蛛のケツのように膨らんできます。だから「蜘蛛っケツ」という名前がついたとか。
これは非常に合理的に考えられていて、身に着けていると両手が開いているので、厳しい斜面でも身軽い登っていくことができるのです。

「蜘蛛っケツ」は昔、新潟から「八十里越え」で只見に伝えられたものだそうで、販売されておらず、あつらえてもらうのだそうです。
背中の部分を見ると、見事な刺繍がほどこされていて、実におしゃれなものなんですよ。腰に山刀、足にスパイク付きの地下足袋、そして「蜘蛛っケツ」を着た姿に、プロとしての誇りと気概を見る思いがしました。

このとき、Sさんに山中を案内していただきワラビ、コシアブラ、コゴミ、タラノメ、ネマガリタケ、フキ、フキノトウ、ウルイなどを採取。
山中で鍛えたSさんの足腰に、小生はついて行くのがやっとでした。

sさん.jpg
Sさんの雄姿です。身軽で山で鍛えた足腰の丈夫さには舌を巻きます。

囲炉裏.jpg
採取したネマガリタケと釣ったイワナを宿の囲炉裏で焼いて、美味しくいただきました。





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最終更新日  2007年04月08日 21時59分43秒
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