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2017.12.19
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カテゴリ: 歩く [再録]
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2014年12月にウォーキングの同好会でJR草津駅を起点として、膳所駅までウォーキングをしました。 その折のリーダーについて歩き、行路での写真を撮ることを楽しんでいましたので、詳細な道筋は記憶していません。ウォーキングの通過点を事後に少し手許の本やネット検索などで調べて、要所要所の見聞ポイントをまとめていました。ここに再録しご紹介します。

JR草津駅に集合し、ほぼ予定時刻に出発。歩いた経路は、
草津駅~草津川・木川町・山田町・矢橋帰帆島公園・近江大橋~膳所駅  です。

草津駅からまずは草津川に向かい、堤防の上を琵琶湖に向かって歩きます。砂川大橋のところまでです。そこで草津川堤防から、県道42号線に沿って南西方向に向かいます。
<JR草津駅~草津川~砂川大橋・砂原天神社>の地図(Mapion)はこちらをご覧ください。




ここで目にしたのが、 「砂原天神社」 (すなはらてん・じんじゃ) です。神社のまだ新しそうな由来説明碑が立っています。鎮座地は草津市木川町1314。 祭神は天若御子神 。「鎮座地は地蔵山と称し、安政七年地頭木村左衛門他四十三名が、当地の守護神として祀ったと伝えられ、木川町天神社の御旅所となっていたが、昭和四十七年社殿を建て、天神社より御分霊を遷座して氏神とした」 (資料1) との由。

県道42号線を進むと、木川北交差点の次は県道141号線との交差点となります。ここで、右折して県道141号線を琵琶湖の方向に進みます。すると、鳥居の立つ杜が見えてきます。



ここが 「天神社」 (てん・じんじゃ) です。砂原天神社はこの天神社からの分霊遷座ということになるようです。鎮座地は草津市木川町542。 祭神は天市々魂命・天興豊魂命・天若御子神 だとか。説明碑には、推古天皇の時代(592-628)に淡海栗太郡の県主物部彦安の勧請により祭神が鎮座されたと伝えられています。この辺りは往古は奈良興福寺の寺領だったようです。当時は広域の神領を有する大社だったと説明碑には記されています。
なお、祭神にさらに 豊斟淳尊 (とよむぬのみこと) を加えて滋賀県神社庁には登録されています。 (資料2)

<砂原天神社~天神社>の地図(Mapion)はこちらから。

天神社の傍で県道を外れ田畑と集落の中を通る道を県道26号線と交差する山田町交差点に向かいます。

その途中で 「山田正八幡宮」 の境内の傍をとおります。滋賀県神社庁には「 山田八幡宮 (ヤマダハチマン)」で登録されています。鎮座地は草津市北山田町10-1。 祭神は応神天皇 。「天武天皇白鳳四年大中臣清麻呂の祈願に依り創建される。建久三年に源頼朝が再興し、慶長以後は膳所城主戸田・石川・本多の諸侯が社領を献じて厚く崇敬した。」 (資料3)

交差点を横断し、そのまま道沿いに進むと、右側に見えたのが、


「渡海神社」 です。「とかい」と読むのではなくて「わたつみ」と読む神社です。

鎮座地は草津市山田町3。 祭神は塩槌神 。「明細帳によれば創祀年代不詳であるが、社伝によると、醍醐天皇延喜六年に金峰山寺僧日蔵が同寺創建の時、大和国金峰山より春日の四所を勧請し若松神と尊崇したが、後奈良天皇天文年間同刹癈滅の際、その本尊蔵王権現を本社に合祀し爾来蔵王権現社と称した。渡航、料理の神として信仰がある。 明治元年蔵王権現を渡海神社と改称する、」 (資料4)
蔵王権現社からの改称は、明治の神仏分離令の結果でしょう。

<天神社~山田正八幡宮~渡海神社>の地図(Mapion)はこちらから。


渡海神社の近くで目に止まった建物。この辺りの集落では目立つ建物です。

そのまま湖岸の方向に歩いたのですが、湖岸傍で目にするのがこの建物。
かなり以前に、大津市側のなぎさ公園の方からこの特異な建物の形が目に止まり、何の建物だろうかと思っていたのですが、このウォーキングで初めて建物の近くを通り、関心をもっていたことが判明しました。 「天聖真美会」 という宗教法人の建物でした。

<渡海神社~天聖真美会>の地図(Mapion)はこちらから。



この先は、十二川を経由して、湖岸道路に向かいます。





帰帆北橋を渡って、矢橋帰帆公園に入ります。








「さざなみ街道」 と称されています。県道559号線。

<天聖真美会~帰帆北橋~矢橋帰帆島公園>の地図(Mapion)はこちらから。





       三上山を様々な地点から眺めることに。この辺りからの眺望もいいですねえ。



1151,1155
ここには松尾芭蕉の句碑が建てられています。

                           こんな案内板が立っています。

この公園からの琵琶湖の景色はなかなか雄大な広がりを感じさせます。









公園を湖岸沿いに歩き、帰帆南橋、近江大橋を渡ります。

近江大橋西詰の歩道下で「晴嵐夕映」と刻された碑が目にとまりました。

中国の「瀟湘 (しょうしょう) 八景」に倣って、江戸時代から 「近江八景」 として「瀨田夕照 (せきしょう) 」「粟津晴嵐 (せいらん) 」「堅田落雁 (かたたのらくがん) 」「矢橋帰帆 (やばせのきはん) 」などが撰定され、浮世絵にも描かれてきました。
この「晴嵐夕映」という語句をこの日、初めて目にしました。 「琵琶湖八景・近江八景」にはない語句 です (資料5) 。新造語というところでしょうか・・・・。


このあとは 湖岸沿いの道 を歩きます。 「なぎさ公園」の一部 です。




途中で、琵琶湖大橋の蜃気楼らしき眺めに遭遇 。右側、湖面の途中で橋の端が終わっていますよね・・・?



やはり、今の琵琶湖周辺の一つのランドマークとなるのは、この建物です。 大津プリンスホテル が目立ちます。これを目印に位置を考えるのに便利です。場所によって、この建物が様々な表情を見せてくれるのもおもしろいところです。



            琵琶湖汽船のクルーズ船を見かけました。


このあたりから膳所駅は、全行程からすれば、ほんの少しの距離ということになります。

<矢橋帰帆島公園~帰帆南橋~近江大橋~大津プリンスホテル~膳所駅>の地図(Mapion)はこちらから。

これでウォーキング行程は終わりです。天気に恵まれるとなかなか歩きごたえがあります。距離と景色の両方の意味で・・・・。

ご一読ありがとうございます。

参照資料
1) ​ 砂原天神社(スナハラテン) ​ :「滋賀県神社庁」
2) ​ 天神社(テン) ​  :「滋賀県神社庁」
3) ​ 山田八幡宮(ヤマダhチマン) ​ :「滋賀県神社庁」
4) ​ 渡海神社(ワタツミ) ​  :「滋賀県神社庁」
5) ​ 琵琶湖八景・近江八景 ​  :「滋賀県」

【 付記 】 
「遊心六中記」と題しブログを開設していた「eo blog」が2017.3.31で終了しました。
ある日、ある場所を探訪したときの記録です。私の記憶の引き出しを維持したいという目的でこちらに適宜再録を続けています。
再録を兼ねた探訪記等のご紹介です。再読して適宜修正加筆、再編集も加えています。
少しはお役に立つかも・・・・・。他の記録もご一読いただけるとうれしいです。

補遺
砂原天神社 ​ 村の鎮守さま :「萬葉集を携えて」
四所明神 ​ :ウィキペディア
  春日の四所 → 藤原四所明神:春日大社に祀られる四柱の神のこと。
春日大社の原像 ​  橋川紀夫氏 :「奈良歴史漫歩」
山田正八幡宮 ​  村の鎮守さま :「萬葉集を携えて」
蔵王権現 ​  :ウィキペディア
金剛蔵王権現 ​  :「金峯山寺」
天聖真美会 ​ ホームページ
矢橋帰帆島公園 ​ 公式ホームページ
大津湖岸なぎさ公園 ​ :「おおつのこうえんネット」
近江八景 ​  :「みちしる」(NHK放映マップ)
近江八景 ​  :ウィキペディア
大津プリンスホテル ​ ホームページ
琵琶湖汽船 ​  公式ホームページ

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
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Last updated  2017.12.19 23:01:10
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