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「世の人は 我をなんとも 云わば云え 我が成すことは 我のみぞ知る」龍馬
金価格など商品市況が全面高、出口戦略みえるまで流動性下支え
[東京 5日 ロイター] 金価格や原油先物相場をはじめ商品市況が全面高の様相を呈している。米連邦準備理事会(FRB)が追加量的緩和策に踏み切ったことを受けて、一段と流動性が高まるとの見方が台頭。リスクテークの動きがコモディティ市場参加者の間で広がった。
貴金属、非鉄、穀物とジャンルを問わず先高感が強くなっており、出口戦略がみえるまで潤沢な資金流入が相場を下支えするとの見方が多い。
4日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物相場は4日連続で上伸し、4月6日以来の高値で終了した。石油輸出国機構(OPEC)当局者の間から、生産国、消費国双方にとって居心地のよい油価は1バレル=90ドルだとの発言が相次いでいることも、支援材料となったという。金相場も上値指向を鮮明にしている。4日の米国商品市場で約3%上昇、上げ幅は09年初頭以来の大きさとなり、金価格は史上最高値をつけた。
米追加緩和後に対ユーロなどでドルが売り込まれたことから、いずれの商品もドル・ヘッジのニーズを取り込む格好となっている。ロジック・アドバイザーズのパートナー、ビル・オニール氏は金相場について「ドルが売り込まれた。多くの人が、インフレに向かっているのではないかと懸念している。金には絶好の追い風となった」と指摘した。
今後についても商品市況全般は先高感が強い。市場では「コモディティ市況は流動性相場の様相を呈しており、リスクテークに動く投資家が多いうちは、価格がアップサイドに傾斜しそうだ」(三菱商事フューチャーズ・調査マーケティング室長の菅田修司氏)との声も出ている。日本を含む世界の株式市場が上昇トレンドを鮮明にしているが、流動性が支えられる構図は同じ様子だ。「ファンド筋の買い残は過去最高水準と推定され、何かのきっかけでポジション調整の動きが広がるリスクはある。しかし、米国の金融政策が転換、出口戦略が語られるまでは、上昇トレンドが変わりそうにない」(日本ユニコム・調査情報部長の菊川弘之氏)という。
市場では「週末の米雇用統計に対する受け止め方も変わった。足元では、劇的に改善して出口戦略がちらついてしまう方が、流動性を手がかりにしてしまったマーケットにはネガティブになる」(三菱商事フューチャーズの菅田氏)との声も出ているなど、金利上昇が読めるようになるまで、商品市況全般は上昇するのと見方がコンセンサスになっている。
他方、商品市況の上昇が企業業績に及ぼす影響が注目されている。株式市場において、価格上昇のメリットを享受する市況関連株や資源関連株といったグループの上昇が目立つものの、製造業では市況上昇が原燃料高につながる企業が少なくない。
企業の間からは「為替影響はあるものの、油価の上昇によって石油開発事業は増益、金属事業も銅価・副産品価格の上昇が寄与する」(JXホールディングス<5020.T>の杉内清信専務)といった声が出ている半面「発酵原料となる糖類に関しては粗糖相場上昇の影響を受けるなど、年間で約100億円の原燃料高の影響を受ける」(味の素<2802.T>の長町隆常務)とするコメントもあるなど、今後の市況動向次第では企業業績に明暗を分けるケースが増えてもおかしくない。
ただ、原料価格上昇のデメリットが生じる場合でも「大豆の国際市況上昇が懸念されるが、円高を考慮すれば、国内に限っていうと安定的に推移しそうだ」(キッコーマン<2801.T>の染谷光男社長)との指摘もあり、円高で市況上昇によるマイナス分をある程度はカバーできそうな状況だ。