本日はアリオ川口にあるMOVIX川口にて
映画「 ハドソン川の奇跡
」を嫁さんと観てきました。
あまり宣伝も派手にしてなかった感じだったので
それほど混んでないだろうと思ってたら
かなり席が埋まっててビックリ。
まあ監督がクリント・イーストウッドってことで
観に来る人も多かったのかも。 (^^;
関心はどういうストーリー展開をみせるのかにあった。
オープニングから、飛行機がバードストライクに見舞われ
ハドソン川に着水するのかと思いきや
いきなりニューヨークの街中に墜落してしまいビックリ。(笑)
まあ、これは機長の夢だったわけですが
映画の中で、このシーンが度々現れてきて
これが映画の内容の伏線となっているのが後々わかります。
そう、これはこの事故で乗客を全員救った機長を
ただ賛美するだけの映画ではなく
機長がハドソン川に着水させる英断を素直に称えられない
現代の複雑な環境を皮肉っている映画でもあると感じました。
話の展開は、機長が事故後に国家運輸安全委員会(NTSB)から
本当は最寄りの空港へ無事に戻れたのではないか?
機長が着水という誤った判断で乗客を危険に晒したのではないか?
という疑念から公聴会で追及を受けるというもの。
だけど、バードストライクから着水するまでの
コクピットでのやり取りが映画の最後まで出てこず
また公聴会までの機長の表情が不安を掻き立てるものだったので
エンディングまでの緊迫感はかなりあり
飽きずに一気に見終わることができました。
NTSB側から、コンピューターのシミュレーション結果で
機長側に過失があったように決めつけられそうになった場面が
私はこの映画の最も要となる部分だと感じました。
機長が「人的な要因も考慮して判断してほしい。」と反論し
人間が事故発生からその原因を把握し、操縦の判断を下すまでに
僅か35秒間の猶予をとってシミュレーションをやり直しただけで
最寄りの空港に不時着できない結果となるのです。
そう、コンピューターのシミュレーションでは、事故が発生して
直ぐに最寄りの空港へ不時着する行動をとっていたと仮定していたのです。
深読みすると、莫大な損害金や費用を負担したくない
NTSBや保険会社などが無理に責任は機長にあったとしたがったのかも。
コンピューターが発達した現代において
人間がとった判断よりコンピューターの方が正確だとされる風潮が
かなり強くなってきていると思います。
車の運転などは、AIによる自動運転へシフトが加速しています。
確かに発生する事故は人的なミスが多いでしょう。
ただ長年の経験や労力による勘はコンピューターでは持ち得ないもの。
このコンピューターと人間とでどう折り合いをつけていくのかは
今後の永遠のテーマになりそうです。
そんな深いテーマを考えさせられながらも
映画のエンディングが副機長の粋なセリフで終わっているのが
人間らしくて面白かったです。(笑)
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