埼玉 大宮の地酒屋日本酒、ウイスキーブログ

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2020.09.08
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カテゴリ: こだわりワイン
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カレラ・ワイン・カンパニー

 創業者のジョシュ・ジェンセンはエール大学で学び、人類学の修士号を取るた め英国オックスフォード大学に留学しました。そこでワインを楽しむ機会が増 え、ブルゴーニュワインの不思議な力に引き込まれたといいます。1969年に憧れのコート・ドールを訪れ、DRCでスタッフ兼通訳として当時のセラー責任者アンドレ・ノブレの元で働き始めました。英語の通訳を兼ねていたので、来客に立会、試飲をする機会に恵まれたのです。また、デュジャックで収穫を手伝った際には、オーナージャック・セイスと懇意になり、多くを学びました。「ブルゴーニュで学んだ、ぶどうにほとんど手をかけない自然なワイン造り」に魅せられ、この体験が「アメリカで最高のピノ・ノワールを造る」という目標に駆り立てたのです
 1971年にカリフォルニアに戻ったジョシュは、「最高のピノ・ノワールは石灰岩が造る」というブルゴーニュでの教えを元に、まず石灰岩のありかを探しだすことに注力しました。
NASAの衛星を基につくられた土地台帳などで調査し、キャンピングカーで辺境の土地をめぐり、希望の土地を手に入れるのに要した時間は2年。そこは野生木々が生い茂り、野生動物も多い一般人は近づきがたい田舎の奥地。しかしこのマウント・ハーランの険しい頂上付近の岩に塩酸をたらすとコート・ドール同様の反応をし、「最適の地」であることが分かったのです。1974年水も電気もない、廃墟となったかつての石灰岩の砕石場の跡地に、土地を購入。しばらくはトレーラーハウスを住まいとしました。
 自分のぶどうが育つまでは、ジンファンデルを買ってワインを造りました。初リリースは1975年。カレラの記念すべき最初のワインはジンファンデルということになります。最初の2年間は近くのワイナリーに間借りして造りましたが、1977年には自分の醸造所を造るために畑とホリスター市街の中間地点に土地を購入。1978年に自分の畑から初めてのワインを700ケース作りました。これが自身のぶどうから造った初ヴィンテージ。昔の石切り場として使われていた急斜面にテラス状の段差を利用してグラヴィティ・フロウ(自然の重力を利用したぶどうに優しい醸造方法)を採用し、出来るだけ人の手を加えない造りを行っています。ボルドーでこの手法を取り入れたのは2000年代からですから、かなり早くから導入されていたことになります。


ジョシュ ジェンセン セレクション ピノ ノワール   赤 
              750ML  4200円(税込)


 自社畑のぶどうがブレンドされたこのワインは、ラズベリーやチェリー、若干感じられるジ ビエの野生的な香りが複雑に絡み合います。ひそかに感じる森の下草の香りの上にプ ラムや熟したチェリーの味わいが複雑な層を成し、クリーミーさも感じられる見事なバラン スのとれたワインで長い余韻へと続いていきます。





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最終更新日  2020.09.08 06:00:08


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