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2010/04/03

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法/堀公俊

テーマ： ★ おすすめのビジネス書は何ですか！？(1328)

カテゴリ：マネジメント

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)

ファシリテーション・グラフィック

第１章議論を描けば話し合いが変わる
　□ 言葉だけの空中戦をいくらやっても議論はまとまりません。議論を情報に落し込み、可視化された共通の枠組みで話しあう地上戦に変えなければなりません。空中戦から地上戦へ、それがプロセスの共有と対等な参加を両立させる絶好の方法なのです。
　□ 発言を文字に落とす と、人の匂いが消えて、単なる意見やアイディアとして客観的に見られるようになります。しかも記録するときには、特別な事情が無い限りわざわざ発言者の名前を書かないので、発言者（ヒト）と発言内容（コト）を完全に切り離せます。

　□ファシリテーション・グラフィックの６つのメリット
　　１）議論のポイントをわかりやすくさせる
　　２）ポイントに意識を集中させる
　　３）共通の記録として残す
　　４）発言を定着させて安心感を与える
　　５）発言を発言者から切り離す
　　６）議論に広がりを与える

　□ なるべくメンバーの使った言葉をそのまま使い、キーあーどをうまくつなげて要約文をつくりましょう。
　□ 図解ツールを使って構造化する
　　１）もれなくダブリなくまとめる「ツリー型」
　　２）重なりが新たな発想を生む「サークル型」
　　３）流れやつながりを整理する「フロー型」
　　４）一刀両断に議論を切る「マトリクス型」

　□ 人はどうしても準備してきたものを使いたくなりますが、それを潔く手放す勇気を持ってください。そうすれば、用意した以上の成果と満足感が得られるはずです。

第２章ファシリテーション・グラフィック上達の６つのポイント
　□ グループ化の２つやり方
　　１）枝から幹へ（帰納的なグループ化）
　　２）幹から枝へ（演繹的なグループ化）

　□ フレームワークを使いこなそう
　　１）3C
　　２）SWOT
　　３）プロダクトポートフォリオ
　　４）4P
　　５）行動変容　環境・意識・行動・成果
　　６）ビジネス能力　スキル・知識・モチベーション
　　７）組織変革　風土の改革・業務の改革・戦略の改革

　□ ３つを意識して、MECEにまとめる
　　１）上位の項目は下位の項目を要約したものである
　　２）同じ階層の項目は常に同じ種類のものである
　　３）同じ階層の項目は論理的に順序付けられている

　□ 分け方
　　１）知識に関するもの（ナレッジ）
　　２）技術に関するもの（スキル）
　　３）態度に関するもの（マインド）

　□ フロー図を描きながら議論をすると全体像がつかみやすくなります 。
　□ フロー図は左から右へ、上から下へ流れるのが順方向と覚えてください

　□ 紙面のいくつかをブロックに分割する
　　１）話し合いの流れが分かりやすい「リスト型」
　　２）自由奔放に発想が広がる「マンダラ型」
　　３）議論のモレが少ない「チャート型」

　□ ＫＰＴ（keep、Problem、Try）
　□ 常に全体をイメージしながら配分を考える
　□ 見出しが統一感を生むのです

第３章ファシリテーション・グラフィックを使ってみよう
　□ 定例の話し合いの場で
　　１）議題を最初に描いておく
　　２）リスト型で書いていく
　　３）基本は意見の羅列である
　　４）決定事項を明確にする

第４章ファシリテーターの頭の中を解剖する！？
　□ 議事録型
　　１）はじめにレイアウトを構想する
　　２）記録内容を適切に取捨選択する
　　３）発言をコンパクトにまとめる
　　４）結論（合意点）は具体的に書く
　　５）洋書を強調するために工夫する

第５章ファシリテーション・グラフィックを極めるために
　□ 話し合いの進展に応じてバランスを考える
　　１）前半は進行を優先する
　　２）中盤は記録を優先する
　　３）後半は臨機応変に

　□ 要約力を鍛える
　□ 発言を頭の中に蓄えてから描く
　□ ロジカルリスリングで分類する能力を磨く
　□ ロジックツリーで考える訓練を積む
　　１）まとめる
　　２）分ける
　　３）そろえる　

あとがき
　□ ペンを持つ勇気-リーダーシップと言ってもよいかもしれません-を抱いてください。そうすれば確実に何かが動き始めます。

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