漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

2008.05.26
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カテゴリ: 紫煙のゆらぎ

                 NIKON F2 Nikkor 24 mm


ムーニーズワルンへの道は、通称追いはぎロードと呼ばれるラヤ通りの外れ、ヨワナスワラが毎週水曜日の PM 7 : 30 から、ジェゴグ舞踏演奏をしているプラダラムという庶民専用火葬場から少し進めば、大きな木々たちの洞窟状のトンネルを抜け無い。

手前を左上に上っていく。

民家と民家がいろいろと生活をしている。
昇りきると民家がある。
崖っぷちの細い道まで行くとこの絶景が見える。

左下の進行方向にムーニーズワルンがあり、モット進めばブリツヂカフェがあり、橋を渡って左を登ればウブドのダリがいた。
面白い変人だったが、作品にはお互い興味を持ち合えず友人にはならなかった。

家庭をほかして現地女性と暮らし、やがていつのまにかプラダラムのお世話になり、彼の愛した眼下のチャンプアン川に遺灰が流されていた。
アントォーニョブランコという名の人だった。

チャンプアンという名は2つの支流がチャンプルーされて流れていくからだ。

僕はチャンプアン川に流されてくれるのだろうか。
僕はチャンプアン川に流されるのをあきらめるべきなのだろうか?


ウブドの達人                  玉地 俊雄


今レオンカバッロの歌劇「道化師」の彼が泣いている。
僕は彼ほど悲しくは成ってはいないが次第に深遠に向かってゆきつつある。有名な間奏曲も聴こえ始めている。
アル・カポネ氏もこの歌劇に涙した。僕はウブドの最初の鍵を突然無くした。
この短い歌劇はもうすぐ終幕だ。
マリアカラスのスカラ座での全録音集の、次はトスカ第2幕を聴く。「歌に生き恋に生き」は涙溢れる涙の止まらぬ悲痛で美しい曲だ。僕はウブドに残れるのか。僕はカヴァラドッシであろうとの覚悟をしている。
悪を  認識して死せるか否か。





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最終更新日  2008.05.30 21:05:26


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