漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

2008.05.29
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カテゴリ: 紫煙のゆらぎ

紫煙のゆらぎ・差別

僕はサンドリオン・灰かぶり姫、通称シンデレラ姫とか、姫とか殿下とか閣下という言葉が嫌いだ。

シンデレラは、領主からもぎ取られる立場から、略奪できる地位へ女という武器をうまく利用して逆転できる幸運を得た。

だからキライだ。

ひねくれている。

みんなが正しいという事どもを疑い真実を見抜き毒の牙 ………

これが漫画家である。

農民達は米を作り、年貢米として奪い取られ、どうしようも無くなって苦労する。

お返し。これが地蔵尊となった。

女の子は農業労働に耐えられないという理由で出産直後にお返しされる。

大きくなれた少女は身売りされて男性の愛玩物に耐える。

それでもどうしようもなくなった時、農民一揆が起こり、首謀者は家族共々、獄門、貼り付け、晒し首などという、言語を絶するやりかたで処刑される。

その頂点に姫や殿様やたっときとおときおかたさま達が居た。

農民は逃げ出す。

人別帳という管理簿からなんのなにべえが居なくなる。

逃げ出してもあてがない。

集団を作りカドヅケという物乞いをしたり、死んだ牛馬の解体で革製品なども作った。

農民たちは、行き場のない、武家や領主や姫ぎみに対する苦しみと、怒りと、哀しみを言葉にしてののしり、暴力を振るい、さげすみ、あざわらってひと時の鬱憤を晴らした。

さぁ、楽天がこの差別用語を拒否するか否か。   結果は拒否しなかったネ。

ヨツ。

四足の、牛や馬の死体の皮をはぐキタナイやつら。

エッタ。乞食のような物貰いをしているやつら。

ブラク。

人里はなれたところに集まって部落を作って住んでるやつら。

姫ぎみや殿や武家や町人や江戸やとおとき天上人たち略奪集団は、これら部落民たちを、農民の、より力の弱い者達への攻撃でガス抜き政策とした。

一揆首謀者家族もろとも貼り付けとは衆目目前で強制的に見せ付けられる。

十文字貼り付けられ、天高く立ち上がった彼らの両脇腹から左右の首の横上に槍を突き通す。

幼児とて容赦はしない。

ブラクの突き槍はこれを責務とさせた。

農民達は怒りの矛先を部落民たちに向け、やり場の無い苦しみと哀しみが、彼らを悲惨な状況からもっと悲惨な状況へと追い去り、人別帳から外れるたびに、全国に憎悪と悲惨が拡大していった。

全て、姫と殿と武家と天上人の策謀であった。

被差別部落の発生である。

中学高校の歴史の授業はほとんどこれらの実体に蓋をした。

最近ちょっと図に乗りすぎてはいるが。 

だから僕はシンデレラ姫が大ぃいっキライだ。

へそまがりである。

だから漫画家がまんがを描く。

画像の中にある細長くて楕円形の篆刻は僕が作ったものである。

王侯も螻( オケラ )も蟻も同じように尽きる運命なのに何故差別があるのだ。

社団法人日本漫画家協会会員・参与               玉地 俊雄






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最終更新日  2008.05.31 11:51:52


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