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ツレの背中に白い
雪虫
、米粒ほどの小さな虫が今年も雪を呼ぶのです。

南会津郡下郷町の山の中、日も暮れかけた夕方17時過ぎの大内宿。
大内宿は江戸時代の宿場の面影を残す全国でも数少ない集落、
かつて会津若松と日光市今市を結ぶ日光西街道(下野街道)の宿場町として栄えました。昭和56年(1981)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、
江戸時代の町並みが再現・保存されています。
500mたらずの茅葺き屋根の古民家群に年間100万人以上の観光客が訪れ、休日や行楽シーズンには駐車場待ちのみならず周辺の道路まで渋滞するとか。
それもなんだかなぁ~なのと、闇が降りくる刻の大内宿は素敵に違いないという予感から、ほとんどのお店が17時までに閉店する大内宿をあえて17時過ぎに訪れました。
闇にまぎれる前の八角屋根の火の見やぐら、
鋼鉄製だけど曲線の凝った意匠のせいか町並みに馴染んでいます。
さっきまで観光客で賑わっていたのだろう土産店や飲食店が整然と立ち並ぶ通りが、
ふいに表情を変え暮らしの顔を見せ始める狭間(はざま)の時間。
聞こえるのは山からの清水が流れる用水路の心地よい水音と、
山に沁みるように鳴り続ける移動販売車の音楽、
家族に甘える子どもたちの声・・・
通りの突きあたりにある子安観音堂の石段を登った所から見た大内宿。
お決まりの撮影ポイントらしいですが、人影もない薄暮の風景は少々寂しげです。
前世は羽虫だったのかな、どうも灯りが好きでして、
わーい、屋号に灯りがともりはじめたぞー

シャッシャッと小気味よい音をさせお米を研いでいたご婦人に、
「写真を撮ってもいいでしょうか?」とお伺いしたら、
「これ(手ぬぐい)かぶってれば顔写んないからいいよ」と言ってくれました。
「昔はこの山水で洗濯でも何でもしたんだよ。今は水道あっからあんまり使わないけど」
などと初対面なのに何故だか懐かしい心持でいろいろお話を聞いたあとで、
お礼を言って立ち去ろうとしたとき、
「あした、このもち米で餅つっから、食べにおいで」と笑顔で言ってくれました。
ごめんね、「はい、ありがとうございます」と言いながら心がチクチク。
明日は只見を通って新潟へ向かわなければならず、お餅を食べに寄る時間はないだろうと・・・
また来ますっ!
大内宿の猫、見ぃ~っけ!
「いつもならオレたち猫がのびのび遊べる時間のはずなのに、
やべー、変なオバサンがこっち見て笑ってる!ひとまず退散・・・」
「うっ、背中に悪寒が。
やりすごしたと思ったんだが、ひょっとして・・・」
フフッ、知らんぷりしてても耳がこっち向いてるよ ♪
「出たな、オバサン!この"準備中"の看板が目に入らぬか!
あんたに対しては永遠に"準備中"って意味なんだが。」
どこかに私と遊んでくれる猫がいると信じて、明日も旅を続けるのです。なんちゃって。
移動販売車の明かりに照らされた親子のまわりで、
だんだんと闇が濃くなっていきます。
これから宿泊先の湯野上温泉まで暗い山道を下らなければならず、
そういえば運転大丈夫かなぁと息子を探すと、
この先でやはり猫を追いかけてました(笑
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