Bar Opus 洋酒研究所

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2020.03.30
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世の中にカクテルは多々あれど、最もご家庭で作られているカクテルといえば「ハイボール」をおいて他にないでしょう。

実際、「ハイボール 作り方」で検索してみても、「黄金比」とか「氷のつめ方」とか「マドラーを回す回数」とか、出てくる出てくる…。

でも、バーテンダーとして最初に問いたいことは、 皆さん「自分の好きな」ハイボールのレシピで作ってますか? ということ。

ハイボールと一口に言っても、「暑い日に飲むキリッ冷えたハイボール」と「ゆっくりウイスキーを味わいながら飲むハイボール」は別物なのです。

何が違うか。

ウイスキーが違う。こだわって選び抜いたウイスキーで作るハイボールは最高だ!

それもそうです。

ですが、このブログは「誰でも」「簡単に」「美味しく」楽しめるホームバーライフのお手伝いをすることを目的としています。ですので、手に入りにくり材料で作るのはNG。

誰の自宅でもあるものでできる工夫で最大のもの。

それは 温度 なのです。

温度がレシピなのかって?そういう本では出てこない所が本当の「バーのレシピ」なんです。

実は人間の舌はとても繊細で、同じウイスキー、同じ炭酸水、同じ比率で作っても、温度が違えば、舌の感じ方はまるで変わります。

簡単に言うと、 温度が高ければウイスキーの風味を強く感じる代わりに飲み口がキツくなり、温度が低ければ飲み口が軽くなって爽快感が増す代わりにウイスキーの風味が弱くなる ということなのです。

実際にBar Opusで温度を測りながら実験した時のデータがこちら。(図1)



これらのハイボールは全て「デュワーズ12年」というスコッチウイスキーを使い、氷水で1.8℃に冷やした「ウィルキンソンタンサン」で1:3の割合で割っています。

違いは温度だけ。たったそれだけなのに、この研究会をした時に参加した全てのバーテンダーが 「全然味が違う」 という感想を言っていました。

お好きなウイスキーを スッキリハイボールが好きな方は冷凍庫で、パンチの効いたハイボールが好きな方は常温で、バランス重視の方は冷蔵庫で冷やして 使うだけ。後は同じく冷蔵庫でよく冷やした炭酸水で割れば完成です。

氷のつめ方とか、バースプーンの回し方とか、そういった細かい話は後回し。何ならマドラーで混ぜる作業もいりません。(知りたい人がいれば、細かく説明するかもしれませんが…。)気軽に楽しめるのがホームバーの魅力なのです。

グラスに自分好みのハイボールを作ったら、後はお好きな音楽か映画でもかけながら、ゆっくり時間を楽しみましょう。

Enjoy your bar life!





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最終更新日  2020.03.30 11:41:33
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