世界一美味しい街Tokyo

最近食った店　焼津

与作鮨（焼津漁港）毎日1度はある余震と、放射能への恐怖と、テレビで見る被災地画像にだんだん具合が悪くなりそうになってきて、この日は青春18切符を使って愛知県に一時疎開する事にした。海沿いを行く東海道線を走っている間も、この間に東海大地震が来ないでくれと思ったりする。そして、熱海に出た時には、私は「ごめん、愛する東京、愛する関東」と強く後ろ髪を引かれる思いだった。愛知県に入る前に途中で昼飯を食うことにしていたが、あんな津波映像を見たにしても、結局このラインなら漁港で漁師飯だろうと思ってしまうところが骨の髄まで海の民「日本人」だなと自分の事を思う。焼津で途中下車し、駅前の観光案内所で聞いて、この「与作鮨」という店に来てみた。鮨と言っても鮨屋ではなく港の食堂で、聞いていた通り大変リーズナブルである。漁協婦人部が経営しているのだろうか？漁師町らしく850円の刺身定食をたのむと厚切りの刺身が惜しげもなく出て来た。しかし、自分がまだ精神的に落ち着いていないせいもあり、また漁港であるから当然海が近いので何となく津波の事が頭にあるのもあり、折角の食事もあまり楽しめなかった。一応食べられるだけ食べた。まあ、今回は仕方ない、状況が状況だけに。向かいの席の家族は「本場の桜海老の天ぷらの美味さを皆知らない」と言いながら食べていた。確かに私も桜海老の天ぷらには興味があった。しかし、見るとその天ぷらが3枚も乗っていて、いくら美味しくてもこの状況の私には1枚しか食べられないだろうと思った。平和な時期が来たらその時にまた来ようと思う。