私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2024年04月05日
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カテゴリ: 認識の歩み


得宗専制の強化と内管領の抬頭は、
外様(とざま)と呼ばれた一般御家人との対立を生じ、
時宗の死を機として、
一二八五(弘安八)年の霜月騒動となって現われました。

これは幕府草創以来の名家である安達泰盛と
内管領平瀬綱との衝突ですが、泰盛は敗北し、
その一族はことごとく滅ぼされました。

これは単に泰盛と頼綱との衝突というばかりでなく、
得宗勢力の興隆を意味し、
他面、得宗が一般御家人から孤立し、
その没落を早める一因にもなります。

また、幕府存立の基盤をなす御家人の窮乏・零落が、
幕府の衰亡をうながす大きな要因でもあります。

当時一般に慣行された分割相続制は、
代を重ねるごとに御家人の所領を狭小にしたが、
蒙古の来襲と戦後の警備の負担は、
御家人の経済状態をさらに窮乏に追いやりました。

これまでの内乱とちがって
戦功の恩賞を幕府に要求しても、
没収地がないので幕府は、
それに応ずることができません。

また貨幣経済の進展は、
荘園や名田の領有に基礎をおく
御家人の経済生活を動揺させ、
父祖伝来の所領を
非御家人や高利貸に売却するものが多くなり、
御家人の零落は年を追って著しくないました。





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最終更新日  2024年04月05日 05時00分09秒
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