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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.01.24
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『性同一性障害って何?』 を読んで、ある程度の知識を得た私は、
 次に、その障害を持つ人の手による書物を読むことにした。
 一般的には、ここでは『わたし、男子校出身です。』を読むべきだろうが、
 今回は、あえて、今年になって発行されたばかりの本著を購入し、読んでみた。

 本著は、椿姫さんが、2005年3月から2007年8月までの間に、
 自身のブログに書き込んだ文章をまとめ、掲載したもの。
 それは、彼女が女性として生きるため、家を飛び出したところから始まり、
 身体も戸籍も女性として実家に戻り、大学に復学した頃までが描かれている。

ブログに書かれている文章は、どれも短めで、割とあっさりしたもの。
本当は、相当深刻な状況であるはずなのに、
意図的に、軽めのタッチで、自身の日々の出来事や思いを綴っている。
そこに、自身の内面と厳しく向き合い、葛藤している様子を読み取ることは、そう簡単ではない。

単刀直入に言うと、これは、他の二十代前半の人たちが書くブログと大差はない。
日々、色んなことが身の回りで起こり、喜んだり、悲しんだり、怒ったり、悲しんだり。
そんな中で、自分自身の生き方について考え、悩んだり、希望を見いだしている記録。
もし、これが椿姫彩菜の手によるブログでなければ、決して売り物にはならなかったであろう。

逆に言うと、彼女も、他の若者と同じ、単なる一人の女性にすぎないと言うこと。
ただ、彼女にとって、最大の悩みが「性同一性障害」というものであり、
それが、世間的に、まだまだ受け入れてもらえる部分が少ないところが、
他の女性と一線を画す部分であり、それ故、この本が、商売として成り立っている。

この本が、商売として成り立たないような社会が、
一日も早く実現することを、心より願う。





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Last updated  2009.01.24 18:12:16
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