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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.08.04
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カテゴリ: 文芸

 「予言する鳥」はシューマンの『森の情景』の第7曲。
 森の中に予言をする不思議な鳥がいて、
 その情景を幻想的に描いた曲。

 この曲は、主人公が妻からの長い手紙を読み終え、
 ビールを飲み、ポテトサラダを食べ、
 そして、音楽が聴きたくなったので、
 FMラジオのクラシック番組を小さくつけたときに流れていた。

   ***

主人公は、縄梯子をつたって、自ら井戸の底に下りていく。
しばらくすると、何者か(後に笠原メイと判明)によって縄梯子がはずされる。
その暗闇の中、電話の女に手を引かれ208号室の壁を通り抜ける夢を見る。
そして、加納クレタが垂らしてくれた縄梯子で井戸の外へと出ていく。

井戸から出ると、主人公の右の頬骨の少し外側あたりには、
赤ん坊の手のひらくらいの大きさの、黒に近い青色のあざができていた。
そして、井戸の底に下りたはずの加納クレタは、
目覚めると主人公の家のベッドで裸で寝ていた。

加納クレタは、娼婦であることをやめ、霊媒であることをやめ、
そして、加納クレタであることをやめる。
彼女は新しい人間としての一歩を始めるため、クレタ島に行くことにする。
そして、そこへ一緒に行こうという彼女の誘いを、主人公は受け入れる。

新宿西口の高層ビル前の小さな広場のベンチ、
通り過ぎる人々の顔を、何日も何日も眺め続ける主人公。
そんな中で、一人だけ話しかけてきたのが、身なりのいい痩せた中年女性。
その女は、主人公に「あなた、お金はあるの?」と訊いた。

そして11日目、主人公は黒いギターケースを下げた若い男に目をとめる。
それは、妻が堕胎手術した日、札幌のスナック・バーで歌っていた男。
そのあとを執拗に追う主人公。
アパートに入る男、あとに続く主人公、そして闇の中からバットが振り下ろされる……

  でもどういうわけか、もうやめることができなくなってしまっていた。
  もうやめなくちゃいけないんだ、と僕は頭の中で考えていた。
  これでもう十分だ。これ以上はやりすぎになる。
  こいつはもう立ち上がることもできないんだぞと。
  でもやめられなかった。
  自分がふたつに分裂してしまっていることがわかった。
  こっちの僕にはもうあっちの僕を止めることはできなくなってしまっているのだ。
  僕は激しい寒気を感じた。(p.328)

結局、主人公はクレタ島には行かなかった。
8月の末、クレタ島から差出人のない絵葉書が届く。
笠原メイも、新しい場所へと旅立つ。
そして、主人公は区営プールで幻影-啓示のようなものを見る。

  間違いない。
  あの女はクミコだったのだ。
  どうしてこれまでそれに気がつかなかったのだろう。
  僕は水の中で激しく頭を振った。
  考えればわかりきったことじゃないか。
  まったくわかりきったことだ。
  クミコはあの奇妙な部屋の中から僕に向けて、死に物狂いで
  そのたったひとつのメッセージを送りつづけていたのだ。
  「私の名前をみつけてちょうだい」と。(p.358)

主人公と妻・クミコとの過去のエピソードが次第に明らかにされ、
綿谷ノボルや加納クレタ、笠原メイの過去も少しずつ分かってきた。
これまで、ハッキリしなかったものが、少しずつだが見え始めた第2巻。
果たして第3巻は、この曖昧さを打ち破ってくれるのか!?





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Last updated  2009.08.04 22:46:35
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