乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.12.20
XML
カテゴリ: 文芸

 村上さんのこの短編集には、東京を舞台とする5つのお話しが収められている。
 村上さんの長編に慣れ親しんでいる私にとっては、短編はやはり軽めの印象。
 しかし、その中にちょこっと加えられた不思議感が、絶妙なテイストを醸し出す。

 「偶然の旅人」の冒頭部には、いきなり驚かされる。
 なにしろ、著者である村上さんが、直々に読者に語りかけるているのだ。
 そして、村上さんは自身のジャズクラブでの不思議な体験を少し紹介した後、
 知人のピアノ調律師から聞いたエピソードを語り始める。

続く「ハナレイ・ベイ」は、東京よりホノルルが舞台の中心になっている。
ハナレイ湾で鮫に襲われて死んだサーファーを息子に持つ母親のお話。
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」は、ある女性からの依頼で、
失踪した証券会社のトレーダーである夫を探す事になった男の話。

「ハナレイ・ベイ」のサチや、
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」の「私」は、
まさに村上ワールドの住人であり、私には馴染み深く、親しみを感じる存在だ。
それは、「日々移動する腎臓のかたちをした石」の淳平とキリエも同様。

そして、この短編集の中で、私の一番のお気に入りは「品川猿」。
「名前」をめぐるこのお話は、「喪失」という村上さん定番のテーマを扱いながら、
『神の子どもたちはみな踊る』 の「かえるくん、東京を救う」と似た
ファンタジックな世界を描いており、『不思議の国のアリス』好きな人にはお勧めだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.12.20 14:08:37
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: