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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2010.01.03
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 社会保障国民会議に参加した筆者が、
 「未納付増加で破綻する」とされていた年金制度について、
 それが知識がないため出てくる間違いだと指摘した場面を見事に再現。

 実際に国民会議でもなされたであろう説明を、
 筆者が順を追って、イラストを交えながら、平易に説明してくれており、
 誰もが納得する結論へと導いてくれる。
 会議においても、この説明に誰もが目から鱗が落ちたのではなかろうか。

国の年金に加入し、きちんと保険料を納めていも、
それが将来破綻していれば、老後に何も受け取れず馬鹿を見る。
たとえ破綻せずとも、年金は「積み立て方式」ではなく「仕送り方式」になっているので、
少子高齢化がこのまま進むと、若ければ若いほど多額の保険料を納めねばならず損をする。

これが、年金問題について心配されている世間の常識の内容だった。
しかし、未納者の増加によって年金が破綻するというこの説は、
その条件設定のスタート部分が間違っていた。
つまり、実際の未納者の割合は、マスコミが騒ぎ立てたような状態にはなかったのである。

「未納者が40%もいる」というのは、実は全体の40%ではなく、
第1号被保険者(自営業者や学生ら)の40%であり、
第2号や第3号の被保険者も含めた全体でいうと5%に過ぎなかったということ。
それ故、著者による納付率と給付額のシミュレーションでは、その影響はごく僅かなもの。

次に、国民年金で受け取る額は、若者の場合でも実際に納める額の1.7倍にもなる事実。
それは、高齢者に給付される年金のうち、半分は税金で賄われる仕組みになったから。
つまり、国民年金の個人負担は、半分の額で済むようになっているのに、
保険料未納ということで将来年金を受け取れないと、税金だけ納め損になってしまう。

もちろん、年金問題はこれだけの説明で、全てが事足りるわけではなく、
生活保護の問題や年金積立金の運用、医療・介護を含めた社会保障全体の維持、
そして、それらの財源としての消費税率の引き上げ等々、考えねばならないことは多い。
その維持のため、「マクロ経済スライド」という仕組みも導入されたのである。

さて、年金問題に先立って、大きくとりあげられている
「サブプライムローン」問題も、たいへん平易で分かりやすい。
まさしく、日本のバブル期とうり二つの状況であったことが分かる。
しかし、その後の対応がよりスムーズに進んだのは、学習の成果というものか。

本著の中で、私が最も印象に残ったものの一つにp.195のイラストがある。

  2004年のときは「100年安心プラン」とか言ってたのに、もう修正が出てくるなんて、
  国の年金制度はまったく信頼できないし、国はウソばっかり言っている!

と「パンダニュース」で宣うキャスターを、テレビで眺めながらの一言

  まぁ、批判することを仕事にしている人もいるんだから、
  ここは“大人”として聞いてあげることが大事なんだね

こういう目で、冷静に情報を受け取り、自ら考え、判断せねば。
そして、もう一つ印象に残ったのは、p.200の次の一文。

  だれでも勘違いはするものなので、
  資質が問われるのは、「勘違いに気が付いた後」の対応なのです。





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Last updated  2010.01.03 14:46:22
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