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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2011.06.05
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 本著「上巻」には、120の「STRONG WORDS」が掲載されている。
 ただ、個人的には、より印象的な言葉が、他に数多くあった気がする。
 選者と私との間に、若干のフィーリングの違いがあるのを感じた。

 ひょっとすると、「下巻」には、「これっ!これですよ!!」と、
 私が大きく頷くことができる言葉が、数多く登場するのかも知れないが、
 「上巻」に限って言うと、そんなには見当たらない。
 ちょっと期待はずれか……。

そんな中で、私的に「!」なものを選ぶとすれば、

  おいサンジ
  カゼひくなよ 

という、ゼフ/巻八 第68話「4人目」における言葉。(p.162)
ただこれも、それまでのお話しの経緯を、どの程度承知しているかによって、
読む者の心に響く度合いは、全く違ってきてしまう。
(私は『ONE PIECE』の中でも、ゼフとサンジのお話しが、一・二を争うぐらい好きである)

そして、もう一つ選ぶとすれば、

  能力や技じゃない
  -その場にいる者達を
  次々に自分の味方につける
  この海において
  あの男は最も恐るべき力を
  持っている………!!

という、ジュラキュール・ミホーク/巻五十七 第561話「ルフィVSミホーク」の言葉。(p.133)
これは、ルフィーというキャラクターの魅力、
引いては、『ONE PIECE』という作品の魅力を、一言に凝縮させた珠玉の一語だと言える。

   ***

ところで、私が本著を購入したのは、これらの言葉を愉しむためでは実はない。
それだけのためなら、我が家に全巻揃っている原作を、今一度実際に手にとり、
再度読み直せば、十分に事は足りるし、
その方が、前後の話の流れから、より感銘を受ける言葉となるだろう。

では、なぜ本著購入かと言われれば、
もちろん、内田先生の一文が掲載されているからである。
しかし、その文章もp.186~205と、そんなに長いものではない。
この点も、少々期待はずれ。

また、本著をどんな層の読者たちが購入するのかは、よく分からないが、
年少者には、本著における内田先生の文章は、かなり難解に感じられるかも知れない。
と言うのも、最近発刊されている他の書籍における文章より、
一段と思想家・内田樹が感じられる文章に仕上がっているから。

さらに、『昭和残侠伝』や『SLAM DANK』といった、
『ONE PIECE』の読者層とは、直接結びつかない作品について、
導入部でいきなり、そしてかなり突っ込んで語り始めている。
そのため、せっかくの内田先生の文章が、受け入れられにくい状況になっている。





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Last updated  2011.06.05 09:01:31
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