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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2013.05.26
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カテゴリ: 文芸

 その前に、五人の恋人たちに、別れを告げて回る男・星野一彦のお話し。
 つまり、星野くん、五股をかけていたわけである。
 もう、この時点で共感することの出来ない、イヤ~な男である。

 伊坂さんの作品にしては、珍しいキャラ設定だなと思ったら、
 巻末の「ロングインタビュー」で語られている内容から、
 この作品が、太宰の『グッド・バイ』の基本設定を踏まえたものだと分かった。
 なるほど、納得である。

そして、星野くんが途中で逃げ出さぬよう、バスに乗せるまで監視するのが、謎の女・繭美。
慎重190cm、体重200kg、アブドーラ・ザ・ブッチャーそっくりの体型で、
肌は白く、ブロンドの髪で、顔は以外に可愛らしく、いつも日本語を話す白人のハーフ。
常に、BALENCIAGAのスーツやジャケットを颯爽と身に纏っている。

この星野くんと繭美との不思議な組み合わせの謎も、次の記述によって解明される。

  「そこに行ったら、機械の身体がもらえる、なんてことはないのか」
  僕は子供の頃に、従兄と一緒に見た、昔のアニメ映画のことを思い出して、言った。
  空を飛ぶ蒸気機関車に乗り、謎めいた美女に連れられた若者が旅をする話だ。(p.284)

なるほど、この作品、『グッド・バイ』だけでなく、
『銀河鉄道999』 まで、モチーフにしていたのか。
主人公の名前が「星野」という時点で、気付くことが出来なかった私も迂闊だった。
でも、「繭美」と「メーテル」との間には、まだ私が気付けぬ関連性があるのだろうか?

さらに『バイ・バイ・ブラックバード』という曲も、このお話しのベースになっているようだ。
この歌は、一般的に「売春婦稼業から足を洗い、母親のもとに帰る」内容と捉えられているが、
「過去と訣別し、新しい世界に向かう」等々、様々な解釈がなされているようである。
そして、演奏は マイルス・デイビス 、歌は ジョセフィン・ベーカー のものが定番?

さて、読み始めた時点では、イヤな男だと思った星野くんだったが、
読み進めるうちに「悪いだけのヤツでもなさそう?幼子みたいに純真すぎるだけ?」
とも思えるようになってきたのだが、この「純真すぎる」というのは実は曲者。
また、繭美の方も、最初はイヤな感じの粗野な女だったが、最後には多少感情移入できた。

6つのお話しの中では、私は5つめの有須睦子のお話が一番好き。
最後は、本当にジーンと来る。





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Last updated  2013.05.26 11:28:43
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