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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2013.07.06
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カテゴリ: 文芸

 10年間、帝国西方全域に渡る蛮族侵入を撃破、阻止し続けた。
 彼が急死すると、東方は、引き続き共同皇帝の実弟ヴァレンスが、
 西方は、息子のグラティアヌスとヴァレンティニアヌス二世が統治した。

 四世紀後半、蛮族中の蛮族、フン族がオストロゴート族を襲撃。
 これによって、オストロゴート族が南西へ逃げ、
 さらにそれによって、ヴィジゴート族が行き場を失うことに。
 ヴィジゴート族は、ローマ皇帝にドナウ河南に居住地を懇願する。

彼らは、武装放棄し、軍務に適したものはローマ軍に入って兵士となり、
その他の男女、子どもは、その地で農耕に励むという条件を提示。
そして、ヴァレンスは、彼らのローマ領内移住を認め、大量移動が始まった。
が、他の民族まで便乗し、移住者は当初の予定数を遙かに超えるものに。

結果、移住者が期待した生活面の保証は進まず、彼らは武器を捨てない。
不満の高まったゴート族は、周辺の村を襲い始める。
ヴァレンスは、その鎮圧に腰を上げるが、ハドリアノポリスの戦闘で完敗、命を落とす。
残るは、西方を治める19歳のグラティアヌスと、7歳のヴァレンティニアヌス二世。

グラティアヌスは、スペインから武人・テオドシウスを呼び寄せると、
自分と同格の皇帝として帝国の東方全てを託し、帝国再建に助力を求めた。
テオドシウスは、ゴート族の反乱を平定、移住について新協定を締結する。
そんなグラティアヌスとテオドシウスに、多大な影響力をもったのがアンプロシウス。

ミラノ司教であった彼は、二人の皇帝をコントロール、
キリスト教徒以外の異教排斥に、本腰を入れさせる。
その最中、グラティアヌスが、司令官マクシムスの反乱により殺されると、
テオドシウスが、実質一人で帝国全土を治めていくことに。

テオドシウスは、マクシムスの反乱を鎮圧するとローマに赴き、
そこで、ギリシア・ローマ宗教の廃絶を発議、元老院にこれを受け入れさせた。
その後、アンプロシウスは、テッサロニケ暴動鎮圧時に起こった軍による虐殺について、
テオドシウスにミラノ教会前で公式に謝罪させるのである。

このようにして、キリスト教は、ローマ皇帝を介し、帝国を支配するに至った。
今シリーズのタイトル『キリストの勝利』は、まさに言い得て妙である。
さすが、塩野さんだと感心させられた。
さて、最後に、私が今巻で最も印象に残った箇所をご紹介。

  ただし、強引な論法とはしばしば、
  スタートしたばかりでいまだマイナス面が明らかでないからこそ、
  可能で有効な戦術でもあるのだが。(p.107)

最近の日本の政治家にも、思い当たるところが多々ある。





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Last updated  2013.07.06 13:52:50
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