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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2013.11.10
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カテゴリ: 文芸
「人造人間キカイダー」 を、松岡さんが小説化。
 裏表紙には「2014年映画化」の文字が躍りますが、詳細はまだ不明?
 そして、かなり期待して読み始めたのですが、ちょっとがっかり。
 「本当に松岡さんが書いた作品?」と疑ってみたくなるほど。

「千里眼シリーズ」 では、見事なアクションシーンを描いていた松岡さん。
 でも最近は、 「Qシリーズ」 「αシリーズ」 のような、
 「人が死なない」が売りの、穏やかな作品が続いていました。
 だからこそ、期待していたのですが……

ただし、このガッカリ感は、アクションシーンがどうのこうのと言うよりも、
この作品の、お話しとしての深みや味わいの希薄さに起因していると思います。
まぁ、この作品は、原作があって、それを小説化したものですから、
ある部分、原作の方にその責があると言えるのかも知れませんが……。

ただし、次の一文を読んだときには、私はかなりの衝撃を覚えました。

  ヒトは誕生の瞬間から、生命への驚異を抱える。
  自身が理解を越えた存在ゆえ、死に対しても、まだ謎を残している。
  いわば不思議があればこそ、死後に期待が持てる。
  ヒトはそれを不滅の魂と仮定したり、あるいは死後の世界、輪廻転生などと解釈してきた。
  宗教に傾倒せず、神仏の存在を否定し、
  医学的に人体が物質にすぎないと諦めていたとしても……。
  不思議がある限り望みは消えない。
  いかに現実主義者であろうとも、ヒトである以上、最終的に不滅を信じられる。
  宇宙、恒星、惑星、自己、自然のつくりだしたすべての存在が神秘であり奇跡だ。
  だからヒトは、いずれ死を迎えると知りながらも、心に安定をつくりだせる。
  今際の際にも恐怖を緩和させられる。(p.94)

私は、この作品を読む直前に 『ヒトは死なない』 という書物を読んだのですが、
その書物で述べられていたことと、この一文があまりに似ていたからです。
この偶然の一致に、何か不思議な因縁めいたものを感じてしまいました。

ただし、これに続く、
自我が備わったロボットの死に対する恐怖の感情についての記述については、
SF小説の設定とはいえ、ちょっと理解し難いものがありました。

  たとえ修理により機能を回復しようと、部品の大半が新しい物に入れ替わったら、
  仮想生命は維持されない。
  これはロボットの自意識でなければ理解できないことだった。
  同一の設計であろうと、複製品に備わるのは自分の知覚ではない。
  ただのクローンだ。
  機械として五十一パーセント以上を破損する日、それが死にほかならない。
  己が失われる。消えてなくなってしまう。奇跡はない。死ぬのは怖い。(p.96)





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Last updated  2013.11.10 13:14:59
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